通信速度制限を受けてしまうと、スマートフォンでのインターネットの閲覧ができない状況に陥ってしまうことがあります。制限解除を申請することも場合によっては可能ですが、それにはお金がかかってしまいます。
格安SIMにも存在するこの仕組みとどんな風に付き合っていけばよいのでしょうか。そこで今回は、通信速度制限、データ通信量制限について解説します。
スマートフォンを使っていたら通信速度制限を受けてしまったという話、最近よく耳にするようになりました。ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手携帯キャリアのスマートフォンにも「月に使えるのは7GB」までといった制限が存在します。これはなぜでしょうか?
通信速度制限が導入されている理由は、LTEや4Gと呼ばれる高速通信が普及して大容量のデータのやり取りが行えるようになったことと関係があります。
大容量のデータをやり取りできるようになったのはよいのですが、あまりにも多くのユーザーがデータをやり取りしすぎると、トラフィックを圧迫してしまいます。そこでユーザーごとに、プランによって1ヵ月に使えるデータ量を決めたというわけです。
この決められたデータ通信量を超えてしまい、通信制限が行われると通信速度が極端に落ちてしまいます。動画を見ることもゲームをすることも不可能に近く、Webブラウザの読み込みも遅くなります。
また、短期間で大量のデータを利用した場合も、一時的に通信速度が制限される場合があります。格安SIMでも大抵、通信制限は設定されています。各社の注意事項やFAQなどをよく確認しておきましょう。
となると気になるのは、いま自分がどれくらいの通信量を使用しているのかということでしょう。大手携帯キャリアではドコモは「My docomo」、ソフトバンクは「My SoftBank」、auは「auお客さまサポートアプリ」を使って調べることができます。格安SIMでも通信量を確認する方法が用意されていることがほとんどです。
こちらも会社によって専用サイトに接続して確認する場合、専用アプリで確認する場合などがあります。「利用日ごとの通信量が細かくわかる」、「グラフでわかりやすく表示される」など、各サイト、アプリによって特徴が異なります。
ちなみに「DTI SIM」の場合は、MyDTIから確認することができます。
通信量を調べるときに通常の回線を使用していると、その行為自体が通信量を消費していることになります。細かくチェックしたいのに頻繁にやりすぎると通信量を圧迫するというのは困りものです。
そこで、通信量をチェックするときはWi-Fiに接続しているときに行うのがおすすめです。また、サイトで確認する場合はPCから確認できるケースもあります。PCを使って確認することもスマートフォンの使用通信量を節約することにつながるでしょう。
1ヵ月につき、一体どれくらいの通信量を利用できれば、快適にスマートフォンを使えるのでしょうか。
これは人によるとしかいえませんが、会社の行き帰りに動画を見る、オンラインゲームをするなど外出中にたくさんの通信量を消費する人の場合は、7~10GBは必要でしょう。普段、ブラウジングやSNS、LINEを使うことがメインで、動画はほとんど見ないという人なら5GBあれば十分足りるでしょう。自宅や会社にWi-Fiがあって、利用する機会が多い人なら3GBでも余裕ということもあります。
肝心なのは自分の使い方でどれくらいの通信量になるのかを把握することです。現在、スマートフォンを使っているのなら、通信制限を受けたことのない人でも、1ヵ月にどれくらいの通信量を消費しているのかを一度は調べておきましょう。
SIMのデータ通信量は、できることならあまり多く使わないようにしたいものです。少ない量のプランを選んで運用していけるなら、それだけ月々のスマートフォンの利用料金も安くなります。Wi-Fiを上手に使うなどの工夫をしながら、通信量に気を配りつつ賢くスマートフォンを利用しましょう。
2016年10月更新