格安SIMを使ったスマートフォンを低コストで運用したいなら、スマートフォンはインターネット通信専用にし、もう1台通話(電話)専用のガラケーを持つのもおすすめです。格安SIMを使ったスマートフォンとガラケーを2台持ちするメリットは、ほかにもたくさんあるのでご紹介します。
格安SIMを使ったスマートフォンとガラケーの2台持ち。これには以下の4つのメリットがあります。
大手携帯キャリアのガラケーの国内電話し放題プランの利用料は、基本的に月々2,200円程度です。ということは、このガラケーに加えて、月々の利用料が1,000円以下の格安SIMを装着したスマートフォンを利用しても、月々の合計の利用料は3,000円程度です。
これはインターネット通信も通話もできる大手携帯キャリアのスマートフォン1台分の利用料よりも安いです。しかも電話はかけ放題。これが2台持ちのひとつ目のメリットです。
ガラケーは以前、利用していたのと同じ大手携帯キャリアとの契約を引き継げばそのまま同じ電話番号、同じメールアドレスのキャリアメール、SMSが使用できます。キャリアメールをよく使っている人ならこれも大きなメリットでしょう。
意外に見逃せないのが、スマートフォンでインターネットを利用しながら電話をかけられるというメリットです。2台持ちなら地図アプリや経路検索アプリを使いながら通話ができます。スマートフォンで仕事の資料を確認しながらガラケーで電話することも簡単です。
スマートフォン1台持ちでもハンズフリー機能やイヤホンマイクを使えば似たことはできますが、2台持ちのほうがはるかに容易に行えます。
最後に、通話はガラケー、インターネットはスマートフォンと使い分けることで、それぞれのバッテリーの持ちがよくなるのもうれしい点です。
では2台持ちすることによるデメリットはどうでしょう? まず思い浮かぶのは外出する際に2台を同時に持ち歩くのが面倒ということです。モバイルバッテリーなども2台分持ち歩くとなればさらに荷物が増えます。
ただ、これは慣れ。ちょっと近所に買いものに行くくらいならどちらか1台を持って行けばよいし、通勤時などはバッグが使えるので大した問題にはならないという人もいるでしょう。モバイルバッテリーが必要だとしても、ガラケーのバッテリーは長持ちするので、スマートフォンの分だけあれば十分ではないでしょうか。
また、もうひとつのデメリットはガラケーとスマートフォンの2つの本体を購入しなければならないこと。ただし、多少の手間はかかりますが、これもガラケーは通話だけと割り切ってしまえば最新機能など多くは必要ないので安いものを購入できますし、スマートフォンもSIMフリーの安い端末を選べば、費用はそれほど高い額にはならないでしょう。
格安SIMでも通話ができるプランはあります。ただ、格安SIMの場合は家族間の通話が無料になるサービスはまだありません。5分以内の通話が無料になるオプションサービスもありますが、家族と一度話し出すとついつい長電話になってしまうという場合は、SIMの通話付きプランは向かないでしょう。
そういう人こそ電話がかけ放題で、インターネットも思う存分使える格安SIMを使ったスマートフォンとガラケーの2台持ちがピッタリです。
あるいはスマートフォンではなくタブレットを選ぶ方法もあります。電話はガラケーを使えばよいので、インターネットは画面が大きいタブレットを使いたいという人もいるはずです。
タブレットも今ではサイズの異なるものが各種販売されているので、自分にとって最適なものを選んでみましょう。ただし、タブレットではスマートフォン用のアプリがすべて使用できるわけではないのでご注意を。
みなさまもこの記事を参考に、格安SIMを使ったスマートフォンとガラケーの2台持ちを検討してみてはいかがでしょうか。
2017年1月更新