公開日:2016年7月1日
更新日:2022年3月1日
今や自宅でも当たり前のように利用されている光回線。でも、光回線ってどんなものなのかと聞かれたら、正確に答えられる人はそう多くないかもしれません。今回はインターネット回線の歴史と光回線の仕組みについて解説します。
まずはインターネット回線の歴史をご説明します。日本で商用のインターネットサービスが開始されたのは1993年のことです。日本初のプロバイダーは「AT&T Jens」で、インターネットという言葉が広く知られ、一般に広まっていったのはその2年後の1995年のMicrosoft Windows(R)95リリース以降のことです。
当時のインターネット回線は通常の電話回線でした。パソコンにモデムをつなぎ、そのモデムを電話のモジュラージャックにつないで、ダイヤルアップ接続という方法でインターネットを利用していたのです。
そのため、インターネットを使うと電話料金が加算されることとなり、この状況を打破するためにNTTは「テレホーダイ」というサービスを始めます。これは23時から翌8時までの時間帯のみ定額でインターネットが使えるというもので、サービス開始はやはり1995年でした。
そしてその翌年の1996年、ようやくアナログ電話回線よりも速いISDNが誕生することになります。Yahoo! JAPANがサービスを開始したのが同じ1996年、初代iMacがリリースされたのは1998年です。
ただ、このISDNも含めて、当時のネットワーク回線は今ではナローバンド(低速回線)と呼ばれています。これはブロードバンドという言葉に対応する言葉で、ブロードバンドはADSL以降の高速回線のことを指します。NTTの「フレッツADSL」やソフトバンク(提供開始時は「ビー・ビー・テクノロジー(株)」)の「Yahoo!BB」が登場し、ブロードバンド元年となったのは2001年のことでした。この年、Windows(R) XPもリリースされています。
その後、2003年に光回線が登場します。光回線の登場により、オフィスや一般家庭のインターネット環境が急速に整備されていきました。光回線は現在でも、最も速いインターネット回線として普及を続けています。
光回線はなぜ高速なのでしょうか。それを知るには光ファイバーと、光ファイバーを通してインターネットに接続する仕組みを理解する必要があります。
光回線は光ファイバーケーブルを使用して通信する回線です。光ファイバーは石英ガラスやメタクリル樹脂で作られた細い繊維でできていて、電気信号を光に変えて情報を伝達します。光ファイバーは電磁波の影響を受けないため、大容量のデータを長距離に渡って伝送できるのが特徴です。医学用の内視鏡にも利用されています。
ISDNもADSLも電話回線です。光回線はこれらとはまったく別の回線で、NTTを始めとする複数の光回線サービス業者が、電柱や地下配線を利用して光ファイバーケーブルを通し、家庭やオフィスまでケーブルを引くことで利用できるようになっています。
光回線を自宅などに引き込んだときの終端には回線終端装置(ONU)が置かれます。この装置は主に光信号と電気信号の変換を行います。もう一方の事業者側の終端にも似た装置があり、やはり電気信号と光信号の変換を行っています。
つまりインターネットとの接続は、いったん電気信号を光信号に変換し、光増幅器で光信号が弱くならないようにしながら光ファイバーケーブルを通し、最後にまた光信号を電気信号に再変換して、事業者と自宅などを行き来することで成り立っているわけです。
回線終端装置(ONU)について細かく知りたい方はこちらをご覧ください。
普段利用している光回線は、実は上記のような仕組みで通信が行われています。ケーブルの中を無数の光が走っている様を想像するとなかなか感慨深いものがあるのではないでしょうか。
インターネット回線には光回線の他に、ADSL、ケーブルテレビ回線、モバイル回線などがありますが、その中でも特に通信速度が速いのが光回線です。
まず光回線の通信速度ですが、最大1Gbpsから10Gbpsとなっています。対するADSLの最大通信速度は50Mbpsと、大きな開きがあります。どちらもベストエフォート型(上記は理論上の最大値で、実際の通信速度はそれよりも下回る可能性があるということ)で提供されていますが、それでもこれだけ差があれば、光回線の方が何倍も速いことは明白でしょう。
ケーブルテレビの仕組み、回線を使ったネット接続サービスも提供されていますが、速度は最大で320Mbpsと、こちらも光回線の最大とは大きな開きがあります。
こうした通信速度は、メールのやり取り程度であればあまり影響しませんが、高画質の動画を視聴したり、オンラインゲームで遊んだりする際には大きな影響を受けます。
光回線には光ファイバーケーブルが用いられると説明しましたが、実際に光回線を開通する際には、どのような工事が行われるのでしょう。光回線開通の流れは以下の通りです。
プロバイダーへ光回線の申し込みをします。すでに他社の光回線を利用していて、他の会社へ乗り換える場合には、申し込み手続きをする前に現在契約中のプロバイダーへ連絡をして「事業者変更承諾番号」を取得しておきます。
マンションの場合は、導入したい回線が共有部分まですでに通っているか、新たに工事をしていいかなどをオーナーや管理会社にあらかじめ確認する必要もあります。
申し込み手続きが終わると、プロバイダーから開通工事の日程の連絡があります。工事日までの期間はプロバイダーによっても異なり、時間がかかることも。なお、乗り換えの場合には開通工事は不要のため、プロバイダーから契約内容の書面が送られてくるのを待って、パソコンの接続設定を行います。
回線工事は一戸建てとマンションとでは細かな内容が異なります。
例えば一戸建てであれば、家に近い電柱から光ファイバーケーブルを家屋の外壁へつないだ後、室内に引き込みます。室内への引き込みは、電話の配管を利用するのが一般的です。光回線を引き込みたい部屋に配管がない場合には、壁に1cmほどの穴を開ける工事が必要になることもあるでしょう。
マンションで共用スペースまで光回線が引き込まれている場合は、共有スペースから各戸までの配線工事が行われます。
室内の壁面には光コンセントを設置し、ONU、ルーターなどの機器をケーブルで接続します。あとはインターネットを利用したい機器で回線が使用できるよう設定すれば完了です。
光回線の選び方や、開通までの流れについてもう少し細かく知りたい方はこちらをご覧ください。
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