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映画『アリス・イン・ワンダーランド』ネタバレ徹底解説!アリスって怖い?「おまえは誰だ」の意味を考察

おさとう

更新日:2022-5-6

<プロモーション>

2010年に公開され、日本興行収入118億円を記録したディズニー実写映画『アリス・イン・ワンダーランド』。

 

本作は、イギリスの作家ルイス・キャロルの代表作『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をベースにしつつその後日譚のような形で、成長したアリスが再び「不思議の国」に迷い込んでしまう物語となっています。

 

不気味な世界観とポップな色使いのヴィジュアルが話題となり、大ヒットを記録した本作は、2016年に続編『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』も公開されました。

 

今回は、そんな『アリス・イン・ワンダーランド』をネタバレありで徹底解説!さらに作品にまつわるトリビアや、作中の名言をご紹介していこうと思います。

 

『アリス・イン・ワンダーランド』をより深く理解したい方は、ぜひ読み進めてみてください!

 

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映画『アリス・イン・ワンダーランド』をまだ見ていない方やもう一度見たい方に向け、本作を配信しているサービスをご紹介していきます。

 

2023年1月現在、『アリス・イン・ワンダーランド』は以下の動画配信サービスで配信されていることが確認できました。

 

配信サービス

月額料金

配信状況・追加料金

Disney+

(ディズニープラス)

990円(税込)

見放題

Amazon

プライム ビデオ

600円(税込)

無料トライアルあり

レンタル

400円(税込)

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1,958円(税込)

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299円(税込)

GYAO!ストア

都度課金

レンタル

299円(税込)

クランクイン!ビデオ

990円(税込)

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330円(税込)

 

上記の中でも、特におすすめの動画配信サービスがディズニープラスです。

 

ディズニープラスは、ディズニー作品だけでなくピクサー作品やマーベル作品など、豊富なラインナップの動画を楽しめることから、着々とユーザーを増やし続けている今注目の動画配信サービス。

 

月額料金990円(税込)のみで、ディズニー名作アニメ『ふしぎの国のアリス』や本作の続編『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』など、配信されている全ての作品を見放題で視聴できるサービスとなっています。

 

ディズニープラスふしぎの国のアリススクリーンショット

 

ディズニー作品は権利の都合上、他の動画配信サービスでは月額料金とは別途課金が必要になる「レンタル作品」となっていることがほとんど。

 

しかし、ディズニーが公式に運営している動画配信サービスディズニープラスであれば、他ではレンタル扱いになっている作品や配信されていない作品を、見放題で視聴することができます。

 

さらにディズニープラスでは、映画本編に加えて未公開シーンやサイドストーリーなどの特典映像がたくさん配信されており、ディズニーファンなら絶対に加入しておきたいサービスとなっているのです。

 

『アリス・イン・ワンダーランド』の配信状況について詳しく解説した記事では、映画本編を実質無料で視聴する方法もご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!


 

映画『アリス・イン・ワンダーランド』の概要

 

 

映画『アリス・イン・ワンダーランド』概要

タイトル:『アリス・イン・ワンダーランド』(原題:Alice in Wonderland)

監督:ティム・バートン

脚本:リンダ・ウールヴァートン

キャスト:ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター他

公開日:日本:2010年4月17日/アメリカ:2010年3月5日

上映時間:109分

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

 

映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、イギリスの作家ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』をベースに、19歳になったアリスが再び迷い込んだ「不思議の国(アンダーランド)」を冒険する完全オリジナルストーリーのファンタジー超大作となっています。

 

本作を手掛けたのは、『チャーリーとチョコレート工場』や『シザーハンズ』などで知られ、日本でも人気のある奇才ティム・バートン監督

 

「不思議の国」でアリスと行動を共にするマッドハッター役には、これまでに何度もティム・バートン監督作品に出演しているジョニー・デップが起用されました。ティム・バートンとジョニー・デップがタッグを組むのは本作で7作目となります。

 

また、美術監督を務めたのは映画『アバター』などで知られるロバート・ストロンバーグ。本作は第83回アカデミー賞で、「衣装デザイン賞」「美術監督賞」を受賞しています。

 

ストーリーや役者の演技はもちろんのこと、そのヴィジュアルにも注目してみてください!

 

『アリス・イン・ワンダーランド』のストーリーの内容を短く紹介

 

アリスインワンダーランドメインビジュアル

 

19歳のアリスは、何も聞かされずに母親と参加したパーティで、貴族の男性ヘイミッシュにプロポーズされる。突然のことに混乱したアリスはその場から逃げ出し、庭で見かけた服を着た白ウサギの後を追って木の根元の穴の中へと飛び込んだ。


穴を落ちていった先は、かつてアリスが子供だった頃に冒険した「不思議の国(ワンダーランド)」だったが、アリスはそのことをすっかり忘れてしまっていた。


アンダーランド(子供の頃のアリスは「不思議の国(ワンダーランド)」と呼んでいたが、アンダーランドが正式な名前)は傍若無人な赤の女王によって支配されており、白ウサギとその仲間たちは預言の書に書かれた救世主“アリス”を探していた。
 

アリスが本物の“アリス”なのかを確かめるため、白ウサギたちはアリスを芋虫のアブソレムのもとへ連れていく。しかし、「“アリス”には程遠い」と答えるアブソレム。


白ウサギたちに「違う“アリス”だ」と言われるアリスであったが、いつのまにか赤の女王に命を狙われ、アンダーランドの戦いに巻き込まれていくのだった……。

 

これまでの「アリス」を題材にして作られた映画に対し、「多くの人に愛される特定のアリス映画は、まだ存在してない」と感じていたティム・バートン監督が、キャラクターを独自の視点で深く掘り下げることにこだわったという本作。

 

19歳になったアリスが、一癖も二癖もあるアンダーランドのキャラクターたちと関わり、失くしていた自信や勇敢さを取り戻していく物語となっています!

 

『アリス・イン・ワンダーランド』は怖い?子供が見ても楽しめる?

 

赤の女王の顔のアップ画像

 

『アリス・イン・ワンダーランド』について調べていると、

 

「『アリス・イン・ワンダーランド』は怖い」

 

という評判が少なくありませんでした。

 

なぜ『アリス・イン・ワンダーランド』は怖いと言われているのか、その理由を見ていきましょう。

 

【赤の女王が怖い】

怖いという意見の中ででもっとも多かったのが「赤の女王が怖い」というものでした。

 

思い通りにならないとすぐに打ち首にしてしまう残虐な性格はもちろんのこと、大きく膨れ上がった頭や独特なメイクが小さな子供には恐ろしく見えるのでしょう。

 

赤の女王に限らず、アンダーランドに暮らす生き物たちのほとんどは奇妙で不気味な見た目をしているので、幼い子供や苦手な人は抵抗を感じてしまうかもしれません。

 

【グロテスクな表現】

赤の女王の城は、女王に打ち首にされた者の生首が浮かぶ堀に囲まれています。マッドハッターを助けるために、アリスはこの生首の上を飛び移って城の中へと侵入しました。

 

デフォルメされているとはいえ、無数の生首が浮かんでいる映像は幼い子供にとっては恐ろしい光景であることに違いありません。

 

また、映画のラストではアリスがジャバウォッキーの首を切り落とすシーンがあります。血が噴き出したりするわけではないのでそれほどグロテスクではありませんが、苦手な人は注意が必要でしょう。

 

【結論:幼い子供は大人と一緒に見たほうがいい】

ホラー映画などと比較すると『アリス・イン・ワンダーランド』はそれほど怖くはありません。なので大人が見るぶんにはそれほど怖いと感じることはないでしょう。

 

しかし、「子供向けの映画」としては怖い映画であると言えます。幼い子供は抵抗を感じてしまう可能性が高いです。

 

ネット上には、子供と一緒に視聴して怖いシーンになったら目を覆ってあげるなどしたという方もいたので、心配な方はお子様と一緒に見てあげるといいかもしれませんね。

 

 

『アリス・イン・ワンダーランド』の登場人物・キャラクター

 

ここからは、『アリス・イン・ワンダーランド』の登場人物・キャラクターとそのキャストをご紹介していきます。

 

アリス・キングスレー(演:ミア・ワシコウスカ)

 

アンダーランドに迷い込んだアリス

 

本作の主人公。19歳。6歳の頃に「不思議の国(ワンダーランド)」を冒険していますが、当時の記憶はありません。白ウサギを追って穴に落ちたことで、再びアンダーランドに迷い込みます。

 

そんなアリス役を演じたのは、当時20歳のオーストラリア出身の女優ミア・ワシコウスカです。2004年から女優活動を始め、2009年公開の『That Evening Sun』でインディペンデント・スピリット賞助演女優賞にノミネートされています。

 

アリス役には多くの有名な女優が志願していたそうですが、「あまり知名度のない人物を起用したい」というティム・バートン監督の意向でミアが選ばれたそうです。

 

女優になる前には本格的にバレエに取り組んでいたミア。アリスが穴の中を落ちていくシーンなどで、バレエ経験を生かした全身を使う演技を披露しています。

 

マッドハッター(演:ジョニー・デップ)

 

お茶会をするマッドハッター

オレンジ色の髪と帽子がトレードマークで、元は白の女王に仕える帽子職人。赤の女王を打ち倒すことを目指していて、三月ウサギやヤマネと共にお茶会をしながらジャバウォッキーを倒すと予言されているアリスが来るのを待っていました。

 

マッドハッター役を演じたのは、言わずと知れた人気俳優のジョニー・デップです。『チャーリーとチョコレート工場』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど、人気作品に多数出演しています。近年では2018年に『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に出演し話題となりました。

 

原作のイメージを踏襲しつつも、どこか哀愁を漂わせるマッドハッターに注目です。

赤の女王(演:ヘレナ・ボナム=カーター)

 

赤の女王のキャラクター画像

 

アンダーランドを恐怖で支配する赤の女王。傲慢で残虐な性格で、気に入らない相手がいるとすぐに「打ち首じゃ!」と大声で部下に命令します。小さな身体と巨大な頭が特徴。妹である白の女王が、自分よりも人々に好かれていることに嫉妬しています。

 

赤の女王役を演じたのは女優ヘレナ・ボナム=カーター。『ハリーポッター』シリーズのベラトリックス役や『ファイト・クラブ』のマーラ役など、人気作品に多数出演している実力派女優です。

 

ティム・バートンとロンドンで暮らし(正式な結婚はしていない)、2003年10月4日に長男(ビリー・レイ・バートン)を、2007年12月15日に長女(ネル・バートン)を出産しました。その後2014年に、2人は破局したことを発表しています。

 

白の女王(演:アン・ハサウェイ)

 

ハートのジャックキャラ画像

 

赤の女王の妹。姉とは正反対に優しく穏やかな人物で、アンダーランドの住人たちから慕われています。アリスが救世主として戦うことを期待しながらも、強要はせず「決めるのは自分よ」とアリスを諭すシーンなどから人徳があることが伺えます。

 

白の女王役を演じたのは、『プラダを着た悪魔』や『レ・ミゼラブル』などで知られる人気女優アン・ハサウェイ。『レ・ミゼラブル』では、ファンティーヌ役として吹き替えなしでミュージカルに挑戦し、第85回アカデミー賞助演女優賞と第70回ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞しています。

 

ハートのジャック(演:クリスピン・グローヴァー)

 

ハートのジャックキャラ画像

 

赤の女王の側近。預言の書を拾い、アリスがジャバウォッキーを倒すことを知ってアリスを捕まえようとしています。実は赤の女王が好きではなく、赤の女王の前では赤いハートの眼帯を付けていますが、普段は黒いハートの眼帯を付けていました。

 

ハートのジャック役を演じたのは、1964年生まれのアメリカの俳優クリスピン・グローヴァー大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公の父親ジョージ・マクフライ役を演じて注目されました。

 

また、2007年には『鉄板英雄伝説』というパロディ映画で、『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップが演じたウィリー・ワンカのパロディ版“ウィリー”役を演じています。

 

 

【ネタバレ考察】『アリス・イン・ワンダーランド』で3回繰り返される「お前は誰だ?」という問い

 

アブソレムの画像

 

本作で主人公アリスは、アブソレムに計3回も「お前は誰だ?」と問われていました。この問いには、いったいどんな意味があるのでしょうか?

 

はじめにこの問いがなされたのは、アリスがアンダーランドに迷い込み、白ウサギたちに連れられてアブソレムのもとを訪れた時です。

 

その時アブソレムに「お前は誰だ?」と訊かれたアリスは「アリスよ」と答えますが、「ほど遠い」と言われてしまいます。

 

その後、ヴォーパルの剣を手に入れ白の女王の城を訪れたアリスの前に、再びアブソレムは現れ「お前は誰だ」と問います。「あの“アリス”ではない」と答えるアリスに、アブソレムは「ほとんど“アリス”だ」と言いました。

 

最後の問いは、皆にジャバウォッキーと戦うことを期待されるも決心できずにいたアリスは、アブソレムにどうしたらいいか教えてほしいと頼んだシーン。

 

「自分が誰なのかも分からない者に教えることはない」と答えるアブソレムに対し、「父はチャールズ・キングスレー。世界を見渡す豊かな想像力があった。私はその娘アリス・キングスレー」とアリスは語ります。それを受けてアブソレムは「とうとう“アリス”だ」と言いました。

 

ここで注目したいのは、はじめは“アリス”ではなかったアリスが徐々に変化し最終的に“アリス”になったということ。

 

この間にアリスに起こった変化とは何だったのか、それは「自分が何を望むのかが明確になっていったこと」です。

 

作中、アリスの心境に変化があったことが分かるシーンがあります。マッドハッターがおとりとなり、追手から逃れたアリスがベイヤードと話すシーンです。

 

ここでアリスは「穴に落ちてから、ああしろこうしろと指図されたばかり。でもこの先は私が決めるわ」と言っています。実際にアリスは、預言にはないと言われてもマッドハッターを助けに向かいました。「自分がどうしたいか」を自覚し、行動に移したと言えるでしょう。

 

そしてアリスは、ジャバウォッキーと戦う決心ができずに悩んだときにも「偉大な父チャールズ・キングスレーの娘アリス・キングスレーでありたい」と自覚し、それを実現させるためにジャバウォッキーと戦う覚悟を決めています。

 

アブソレムの「お前は誰だ?」という問いは、「お前はどうしたいのか?」「お前はどうありたいのか?」という意味だったのではないでしょうか。

 

映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、19歳という子供でも大人でもない思春期の娘アリスが、「自分はどうありたいのか」を自覚しアイデンティティを確立するまでを描いた物語だったと言えるかもしれませんね。

 

 

『アリス・イン・ワンダーランド』の豆知識&名言

 

ここからは、キャラクターのユニークな名称の由来や意味深なセリフの数々、原作「不思議の国のアリス」の豆知識などをご紹介していきます。

 

「ジャバウォッキー」「バンダースナッチ」などの作中に出てくる用語の由来

 

トウィードルダムとトウィードルディーの画像

 

『アリス・イン・ワンダーランド』のキャラクターって、少し独特な名前をしていますよね。実はそれらには由来があるんです。

 

【双子トウィードルダムとトウィードルディー】

イギリスやアメリカの伝承童謡「マザーグース」の1つ『トゥイードルダムとトゥイードルディー』のキャラクター。ルイス・キャロルの小説『鏡の国のアリス』では第4章に登場し、迷い込んだ森から出ようとするアリスを引き留め、踊りを踊ったり「セイウチと牡蠣」という冗長な詩を聞かせたりします。

 

【ジャバウォッキー】

アリスが戦うことになるドラゴンのような巨大な怪物。本作では赤の女王のペットとして登場します。

 

『鏡の国のアリス』に書かれた「ジャバウォックの詩」に登場する謎の生き物です。「ジャバウォックの詩」は、アリスを帽子に乗せて白の女王のもとへと向かう道中、マッドハッターが口ずさんでいます。

 

【バンダースナッチ】

「ジャバウォックの詩」やルイス・キャロルの著作『スナーク狩り』に登場する架空の生き物で、動きがとても速いとされています。

 

【ヴォーパルの剣】

こちらも『鏡の国のアリス』の「ジャバウォックの詩」に出てくる剣で、ジャバウォックを倒す武器とされています。

 

本作中でも、ジャバウォッキーはヴォーパルの剣を因縁の相手と語っていましたね。

 

【ジャブジャブ鳥】

赤の女王のペットで鳥型の怪物。本作では双子のトウィードルダムとトウィードルディーを連れ去っていました。

 

こちらも「ジャバウォックの詩」に登場する怪物で、“一年中発情しているやけっぱちな鳥”とされています。

 

登場するキャラクターやお菓子には正式名称がある

 

「マッドハッター」や「白ウサギ」など、俗称で呼ばれることの多い『アリス・イン・ワンダーランド』のキャラクターにも、実は正式名称があります。

 

【キャラクター正式名称】

マッドハッター:タラント・ハイトップ

白の女王:ミラーナ

赤の女王:イラスベス

ハートのジャック:イロソヴィッチ・ステイン

白ウサギ:ニベンズ・マクトウィスプ

ヤマネ:マリアムキン

三月ウサギ:ザッカリー・イアウィケット

 

また、アリス作品には必ずと言っていいほど出てくる「Drink Me」や「Eat Me」と書かれた飲み物やお菓子。こちらにも正式名称がありました。

 

【Drink Me】

ピッシュサルバー:飲むと体が小さくなる飲み物。

 

作中では、アン・ハサウェイ演じる白の女王ミラーナがアリスに作っていました。

<ピッシュサルバーの作り方>

・虫の油を少々

・ホースフライのオシッコ

・バターフィンガー

・死人のポケットの小銭3枚

・希望的観測をティースプーン2杯

・白の女王の唾

 

【Eat Me】

アッペルクーヘン:食べると体が大きくなるお菓子。

 

ドイツの伝統的なリンゴケーキ「アップルクーヘン」が、名前の由来となっているのでしょう。残念ながらアッペルクーヘンの作り方は映画には出てきませんでした。

 

個性豊かなキャラクターたちの口癖や名言

 

懐中時計を見つめるマッドハッター

【赤の女王の口癖「打ち首じゃ!」】

赤の女王は不満があるとすぐに処刑しようとします。妹(白の女王)ばかり可愛がっていた父親も打ち首にしており、城の堀に浮かぶ生首の中には父親のものもあるようです。

 

【マッドハッターの口癖「カラスと書き物机はなぜ似てる」】

作中、マッドハッターが何度も口にする謎かけ。結局最後まで答えは明らかになりません。

 

原作者ルイス・キャロルは元々「意味などない」としていましたが、後になって「なぜならどちらも非常に単調/平板 (flat) ながらに鳴き声/書き付け (notes) を生み出す。それに決して (nevar) 前後を取り違えたりしない!」と答えています。

 

「決して」の正しい綴りは 「never」ですが、ルイス・キャロルは「raven」(カラス)を逆さにして「nevar」としました。

 

【アリスの父の名言「優れた人は皆おかしい」】

奇想天外な夢を見て自分はおかしくなったのかと怯える幼いアリスに対して、父チャールズが優しく言った台詞です。マッドハッターが取り乱したときには、アリスがこの台詞を口にしていましたね。

 

実はティム・バートン監督も2017年に来日した際に、この台詞と同じようなことをコメントしています。

 

よく周りから変わっていると言われるような人は、芸術性に富んでいる人だったり、物静かな人だったりということが多い。でも、そういう風に変わっていると思われるような人はイイ人なんじゃないかな。

出典:シネマトゥデイ

 

若い頃、“変わり者”と揶揄され周囲に馴染めずに悩んでいたというティム・バートンは、自身の作品に孤立した境遇を持つキャラクターを好んで登場させることで知られています。本作のアリスも、人とは違う価値観を持った“変わり者”として描かれていました。

 

そんなアリスを勇気づける「優れた人は皆おかしい」という台詞は、“変わっている”と言われ悩んでいる人に向けたティム・バートン監督からの激励のメッセージなのかもしれませんね。

 

【白の女王の名言「自分で決めなさい」】

ジャバウォッキーと戦う覚悟を持てずにいたアリスに対し、白の女王は周囲の期待など気にせずに自分で決めていいと諭しました。そして「戦う時は、あなた1人なのだから」と続きます。

 

何かを選択すれば、その行動の結果に責任を持たなければいけない。だからこそ自分で選ぶべきだという教訓が込められたセリフですね。

 

原作『不思議の国のアリス』にまつわるトリビア

 

不思議の国のアリス表紙

 

原作『不思議の国のアリス』にまつわるトリビアをご紹介します。

 

【ルイス・キャロルはペンネーム】

原作者のルイス・キャロルの本名は「チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン」といいます。

キャロルという響きから女性のイメージが持たれがちですが男性です。

 

数学者という一面もあり、チャールズ名義で『行列式初歩』という数学の参考書を出版しています。

 

【アリスのために作られた即興物語だった】

『不思議の国のアリス』は、チャールズが友人の古典文献学者ヘンリー・リデルの娘たちとボートに乗っていた時に、娘たちに「何かお話をして」とせがまれて語った即興の物語でした。

 

後に、その娘の1人アリス・リデルに書き留めるよう頼まれたことがきっかけでチャールズは筆を執ります。

 

物語を書き上げたチャールズは、『地下の国のアリス』というタイトルをつけてアリス・リデルにプレゼントしたそうですよ。

 

 

再び描かれるアリスの冒険!続編『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

 

 

前作の冒険から3年、アリスは亡き父のあとを継ぎ貿易船ワンダー号の船長として活躍していた。
 

アブソレムに導かれ再びアンダーランドに迷い込んだアリスが目にしたのは、悲しみに暮れ命の危機にさらされたマッドハッターの姿だった。


過去を変えてマッドハッターを救うため、時を遡る旅に出るアリスの前に、時間の番人「タイム」が待ち受ける……。

 

6年の時を経て2016年に公開された続編『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は、アリスがマッドハッターを救うために過去にタイムスリップする物語となっています。

 

アリス役のミア・ワシコウスカやマッドハッター役のジョニー・デップなど、1作目と変わらぬキャスト陣に加え、新たな敵として登場するタイム役には映画『レ・ミゼラブル』でテナルディエ役を務めているサシャ・バロン・コーエンを起用。

 

ティム・バートンが製作総指揮を務め、映画『ザ・マペッツ』などを手掛けたジェームズ・ボビンを新たに監督に迎えました。

 

続編では白の女王と赤の女王の隠された過去なども明かされているので、1作目を視聴した方には必ず見てほしい内容となっています。

 

ディズニープラスなら『アリス・イン・ワンダーランド /時間の旅』を見放題で視聴することが可能です。ぜひ、2作品まとめて視聴してみてください!

 

 

映画『アリス・イン・ワンダーランド』ネタバレ解説まとめ

 

本作は、個性的なキャラクターたちとアンダーランドを冒険するなかで成長していくアリスの姿に、勇気を貰えること間違いなしの作品でした。

 

また、アブソレムが繰り返す「お前は誰だ?」という問いは、日々の生活をこなすうちに見失いがちな「自分はどうありたいか」を改めて考える機会を与えてくれます。

 

何かに悩んだり迷ったり、モヤモヤしている時におすすめの映画です!

 

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※本ページの情報は2022年5月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

おさとう

純文学・詩・エッセイなどを好み、深夜に散歩することを日々のささやかな楽しみとする20代。スマホのロック画面は『ナイト・オン・ザ・プラネット』のウィノナ・ライダー。読者の皆さんが新たな気付きを得られる記事を目指して書きます。

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