マキマが連れてきた7人の謎の人物、通称:武器人間。
謎の多い彼らについて考察していきます。
更新日:2022-7-14
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マキマが連れてきた7人の謎の人物、通称:武器人間。
謎の多い彼らについて考察していきます。
10巻にてマキマがチェンソーマンに対抗するため連れてきた謎の七人。
それぞれ武器由来の悪魔の能力を持っているが、マキマ曰く「人でも悪魔でも魔人でもない存在」。(以後彼らのことを『武器人間』とします。)
マキマ
「彼らを呼称した名前は貴方(チェンソーマン)に食べられ消えてしまいました。」
「しかし、なぜか彼らの存在は消えなかった。」
「貴方に食べられた数々の名の中で唯一存在が許された者達です。」
彼らの中には、殺されたはずのサムライソード・レゼ・クァンシの姿があるものの、その正体が洗脳された本人たちなのか、武器悪魔に乗っ取られた別人なのかは不明。
サムライソード・レゼ・クァンシについての考察はこちらの記事。
マキマについてはこちら
マキマがチェンソーマンに対抗するために集めた『武器人間』
「ボム」「火炎放射器」「槍」「剣」「刀」「弓」「鞭(?)」
この7人の武器人間で構成されたのが『公安対魔特異5課』です。
クァンシの姿をした弓の武器人間。
彼女はあいも変わらず同性愛者のまま、現在はマキマを溺愛している様子。
守りたかったはずの魔人ちゃんたちはマキマに殺されたのにね…。
ヤクザの孫(サムライソード)の姿をした刀の武器人間。
「マキマさんは俺たちの命を救ってくれた」と言っているが、どういうことなのだろう。
早川アキように記憶をいじられたのか、それとも本当に彼らはマキマに助けられたのか。真相は謎。
レゼの姿をした爆弾の武器人間。
人間の頃の彼女は「頬を染めるのも訓練でできるようにした」と、デンジへの反応は全て嘘であったことを明かした。武器人間となった現在は、マキマに対して頬を染めて嬉しそうに寄り添っている。
スーツの中にパーカーを着た男性。
剣の武器人間。
短髪でメガネを掛けたタバコを吸う男性。
槍の武器人間。
肩にジャケットを羽織った女性。
おそらく鞭の武器人間。
この人物だけ有機物っぽい見た目。他の無機物的な武器人間らしい武器人間と違い、確信はできないがたぶん鞭の武器人間。
黒髪長髪をオールバックにした男性。
一人だけ化学兵器の武器人間。
武器人間について語る前に、まず『チェンソーマン』という世界における悪魔の成り立ちについておさらいしていきましょう。
「すべての悪魔は名前をもって生まれてくる」
人々の恐怖心と、それを向けられる概念の2つが存在して、悪魔は初めて悪魔という形で生まれてきます。
コウモリに対する恐怖からコウモリの悪魔が、未来に対する恐怖から未来の悪魔が、ナマコも狐も蛇も闇も、そこに『恐怖』という感情が少しでもあれば、これらは悪魔として生まれてきます。
そして悪魔の強さは恐怖の大きさによって変わってきます。
武器人間を語る上で忘れてはいけないのが『チェンソーマンの能力』です。
武器人間とは、このチェンソーマンの能力によって消されたにも関わらず、武器のナニカとして生き残った存在のことを指します。
チェンソーマンは、食べた悪魔を転生させることなく完全に消滅させることができます。
チェンソーマンに食べられた悪魔は、概念ごと人々の記憶から消され、恐怖心も概念もなくなってしまうのです。
そうして悪魔は、地獄で転生することなく完全に消滅してしまいます。
ゴキブリの悪魔をチェンソーマンが食う ↓ ゴキブリという存在が消える 人の記憶からも消える ↓ ゴキブリに対する恐怖が生まれない ↓ ゴキブリの悪魔は生まれない |
人々の恐怖心は消えたが、武器という概念だけ残った状態という考察。
悪魔が「恐怖✕概念」によって構成されていると仮定した時、概念だけ残った状態が武器人間であるという考察。
人間はコミュニティを作り、物を作ることで発展してきた種族です。
それぞれのコミュニティがあり、それぞれの理念があれば、必然的に人間同士は争うことになるでしょう。そこで必ず必要になるのが武器です。
武器というのは、人が存在する限り何度でも生まれてくるもの。つまりいくらチェンソーマンが恐怖や概念を消したところで何度でも武器は作られ生まれてくるのです。
実際、早川アキはレゼ戦にて刀を使っています。チェンソーマンが刀の悪魔を食らっても、刀という存在が完全に消えていない証拠ではないでしょうか。
●クァンシ・レゼ・サムライソードは洗脳されていない この考察上だと、再登場したクァンシ・レゼ・サムライソードは人間ではなく、武器悪魔(の概念)に乗っ取られた状態であることになりますね。 そうなると刀の武器人間が言った「マキマさんは俺たちを助けてくれた」という言葉の見方も変わってきます。 例えば、彼らの意識自体はチェンソーマンに食べられたあとも残っていて、それでいながら悪魔となるだけの力がなかった。だからただの道具のように人間に使われる『悪魔人間』という立場に甘んじるしかなかった。 そんな人間に囚われている状態から武器人間という悪魔優位の状態に引き上げてくれた。だから「マキマさんが助けてくれた」。そういう見方もできるでしょう。 |
チェンソーマンの『食べた悪魔は転生しない』という追加ルールによるバグという考察。
チェンソーマンに食われるということは〈概念〉ごと消えてしまうというということ。
しかし、チェンソーマンによって〈概念〉が消されると言っても、それは過去から現在における概念に適応されると考えます。つまり、未来に現れるものを消すことはできない(かもしれない)。
そして武器というのは、たとえ消したとしても人間がいる限りまた武器は作られます。(そもそも悪魔の脅威がある世界で武器が作られないわけがない)
しかしここで矛盾が生じてしまいます。
武器という存在はある。人々の武器に対する恐怖もある。しかし、『チェンソーマンが食べた悪魔は転生せず消滅する』のです。
チェンソーマンの能力で押し付けられた定義が枷となり、悪魔となることもできず現世に留まるしか無い『悪魔未満のナニカ』、それが彼ら武器人間ではないでしょうか。
上記2つの考察のように、何らかの理由で武器悪魔たちの存在はこの世から消えることはありませんでした。
彼らが消えなかった理由は上記のような理由として、彼らが人間と融合して存在しているのはどうしてなのか。彼らが『人間が使う道具』であるということに着目して考察します。
まず、マキマの言う「四人の騎士」とは、武器悪魔を使っていた人間のことではないでしょうか。
岸辺は「悪魔は人間に憑依すると弱体化する」と言っていましたが、それが道具という概念を根源とする悪魔には当てはまらなかったら?
道具は単体でその役割をこなすことはできません。
武器人間がまだ武器悪魔であった時代から、彼らは魔人(または悪魔人間)として人間と共生関係を築き、マキマのもとでチェンソーマンと戦っていた…。それがマキマの言う「四人の騎士」かもしれない。
そう考えると、そもそも武器の悪魔という存在自体が『悪魔人間になる素養を持つ存在』であるということになりますね。
つまり武器人間という存在は、
『武器という人間と切っても切れない存在であるという要素』 と 『人に使われる道具であるという要素』 |
この2つが揃ったことによって生まれた、新しい生物だったのかもしれません。
●悪魔人間になる条件は道具系悪魔の心臓? 実際、第一部の時点で登場した悪魔人間は全員道具系の悪魔でした。 チェンソーの悪魔、刀の悪魔、爆弾の悪魔、弓の悪魔。 もしこの考察通りなら、悪魔人間になれる素材悪魔の条件は瀕死の悪魔の心臓ではなく、道具系悪魔の心臓ということになりますね。 |
武器人間と悪魔人間…どちらが性能的に優れているのかわかりませんが、悪魔人間(クァンシ)は生首状態でも復活することが出来ていました。
チェンソーマンによって武器人間たちはバラバラにされてしまいましたが、食べている描写はないので、もしかしたら悪魔人間並の生命力で復活してくる可能性も捨てきれないですね。
武器人間に関しては謎を多く残しているので、今後第二部で再登場するかもしれないですね。
ナユタという守るべき家族が出来、高校生として普通の暮らしを経験したデンジに、今後どんな試練が待ち受けているのか今から楽しみです。
火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。