デンジを殺しに中国からやって来た刺客『クァンシ』
彼女について解説していきます。
更新日:2022-6-10
<プロモーション>
デンジを殺しに中国からやって来た刺客『クァンシ』
彼女について解説していきます。
年齢 | 50歳以上? |
身長 | 不明(170cmくらい?) |
体重 | 不明 |
所属 | 不明 |
契約悪魔 | 弓の悪魔(?) |
その他 | 過去に岸辺とバディだった レズビアン 4体の女型魔人を侍らせている 最初のデビルハンター |
クァンシはサンタクロースから「最初のデビルハンター」と言われているため、高確率で岸辺よりも年上であることが予想できる。
しかし、弓の悪魔人間になったのが岸辺と会う前なのかその後なのか、そこが不明なため「岸辺よりも年上」と断言はできない。
自分の女である魔人たちを大切にしており、魔人が岸辺に人質に取られたときは素直に一時停戦を受け入れた。
岸辺が認めるほどの高い戦闘能力を持っていながらも、彼女が求めるのは狭い世界での平穏のみ。マキマという敵を見て見ぬふりをすることで、自分と自分の仲間が平和に過ごせるなら『見ざる聞かざる』を貫く。
また、パワーに対して「お嬢さん」と言ったり、リベンジを求める吉田に対して律儀に構えて待ってあげたりと、敵対していてもどこかお人好しさが垣間見える。
サンタクロース
「最初のデビルハンターと言われた人間に会えて光栄です。」
そして、おそらく最初の悪魔人間。
彼女が変身するトリガーは右目(眼帯している方)に埋め込まれた弓。そのため岸辺の過去を語る巻末漫画で眼帯を付けていた彼女は、既に弓の悪魔人間であったと予想できる。
▼岸辺が若い頃のクァンシ
そうなると、彼女は想像よりもかなり古い時代から生きている人類なのかもしれない。
変身前の戦闘スタイルは二刀流。主に接近戦を得意としているようだ。
契約している悪魔は(たぶん)おらず、彼女はデンジと同じ悪魔人間。
おそらく『弓の悪魔』と融合しており、その身体能力は凄まじい。
消えたと錯覚するほどの超スピードから繰り出される斬撃に、相手は殺されたことすら気づかない。
公安モブを瞬殺し、サンタクロースに人形にされた大量の民間人をばっさばっさと捌いていく様は、さながら無双ゲーム。
クァンシの初登場は7巻。
デンジ殺害の依頼を中国政府から受け、日本へ入国。
右の眼球から弓矢を抜くことで弓の悪魔人間に変身する。
生首の状態になっても、右の眼球から矢を抜き変身することで復活する。
しかし、その後マキマによって首を切られて死亡したので、復活するにも何か条件があるようだ。
※再登場したクァンシについては後述にて説明
岸辺から「全人類が集まって素手で殴り合う競技があったら一位がクァンシだ。」と言われるほど、接近戦闘のスペシャリスト。
その言葉の通り、人間の姿のままでも主人公たちを圧倒する強さを持っていた。
変身後は、弓による連続射撃もできるようになり、接近と遠距離両方こなし、単純な戦闘能力としてはとても高いスペックを持っている。
7巻第60話にて、クァンシが公安モブを切り殺し、その後人形化された多くの民間人をバッサバッサと切り殺していくシーン。
ここのシーンは『斬り介とジョニー四百九十九人斬り』という漫画のオマージュとなっています。
実際に作者の藤本タツキさんがコメントで
「斬り介とジョニー四百九十九人斬りリスペクト!おすすめです。買ってください。」
と書いているので、クァンシのあの辻斬りシーンが『斬り介とジョニー四百九十九人斬り』のオマージュというのは確実でしょう。
「ハッピーに生きるコツは無知でいることだ。」
「そう考えれば殺せる。馬鹿になれ。」
一緒に戦おうと提案する岸辺を「知らない方が幸せに生きれる」と拒否し、人形になった民間人を殺せないデンジに「馬鹿になれ」とアドバイスをしたクァンシ。
しかし、自身の仲間が人形にされてしまった時、クァンシは馬鹿にも非情にもなりきれませんでした。
自分に攻撃してくるピンツィを受け止め、抱きしめるシーンからはほろ苦いものを感じます。
それもそうでしょう。
彼女が無知でいようと思った根底には「仲間の魔人たちが幸せでいるため」という想いがあったのだから。
中国からの報酬に「彼女(魔人)たちに人権を」と望むほどに大切にしていた仲間が殺されたとあっては、彼女も無知で馬鹿なままではいられなかったのです。
なぜ魔人が4人も(とくにコスモが)クァンシと共にいたのか疑問でしたが、きっとそんな優しいクァンシを慕っていたのではないでしょうか。
サンタクロースを下し、中国の依頼通りデンジを殺した(蘇るけど)クァンシ。
そんなクァンシの前にマキマが現れる。
クァンシは自身がマキマに敵わないことを悟り、大人しく降参の意思を示すもその提案は受け入れられることなく、無情にもマキマに首を落とされてしまう。
クァンシには4体の女型魔人の仲間がいる。
そんなクァンシハーレムの仲間たちを紹介。
元の悪魔 | ??? |
能力 | アナライズ |
ポニーテールのような何かの穴を覗いて相手を見ることで、相手の契約している悪魔や、身体の事まで、色々解析することができる。
回転寿司でクァンシが知りたくないだろうと思う豆知識をわざと教えていることから『知識』や『情報』に関係した悪魔だと推測できる。
元の悪魔 | 宇宙の悪魔 |
能力 | 森羅万象の知識を有しており、それを相手に流し込むことで発狂させる |
現実では「ハロウィン!」としか喋らないコスモ。しかし、実際の頭の中はとても理性的で、感情というものが欠落しているようだ。
仲間の魔人がサンタクロースに人形にされても、それを「命あるもの、狩るのも狩られるのも自然の流れ」と、仲間が殺されたことに対して怒ることはなかった。
ところで、ハロウィンってなに…?
元の悪魔 | ??? |
能力 | 口から火を吐く |
頭から2本の角を生やした魔人。なぜか普段は手錠をしている。たぶんファッションかそういうプレイ。
報酬に血を望むところもパワーに似ている。
元の悪魔 | ??? |
能力 | ??? |
最期まで喋ることがなかったツギハギの魔人。
クァンシ「小姐们! 一如往常, 请妳们处理 剩菜剩饭了。」 お嬢さんたち!いつものように、残り物を処分してください ピンツィ「阿阿阿、尸体在说话」 あはは、死体が喋ってる |
8巻でマキマがクァンシを殺した時、日本語でピンツィと同じ内容のことを言います。
他国からの殺し屋たちは、あの時点からずっとマキマに監視されていたことがこのことから分かります。
岸辺とは過去にバディを組んでいた仲だということが、作中の二人の会話で判明しています。
おそらく中国人であろうクァンシと、たぶん日本人の岸辺がなぜバディを組むことになったのかは分かっていません。そも、彼らが日本にいたのか中国にいたのか、どこの組織に所属していたのかも分かっていません。
8巻の巻末おまけ漫画『岸辺の事を知ろう!』では、度々岸辺がクァンシに「俺と付き合って」と告白し、こっぴどく振られる様子が描かれています。
岸辺の服装がなんとなく公安のスーツに見えるので、たぶん、おそらく、若い頃から公安のデビルハンターだった可能性が高いでしょう。(私には公安の制服と普通のスーツの違いが分からない…)
最後はクァンシから「最近気づいたけど、私レズだった。」と告白され、それに「知ってるよ…。」と返して終わる。
「え、クァンシ様洗脳されちゃったの??」
と思えなくもないですが、マキマが(一応)「人間ではない」という回答を出しているため、これはクァンシではないでしょう。
マキマ
「彼らは人でも悪魔でも魔人でもない者たち」
「彼らを呼称した名前は貴方(チェンソーマン)に食べられ消えてしまいました。」
「しかし、なぜか彼らの存在は消えなかった。」
「貴方に食べられた数々の名の中で唯一存在が許された者達です。」
武器の悪魔人間 ≠ 武器人間 ( クァンシ ≠ 弓の武器人間 ) |
七人の元・武器の悪魔たちはかつてマキマと共にチェンソーマンと戦い、敗北した悪魔たちです。
存在ごと殺された武器の悪魔たちは現世でなんやかんやあり、レゼやクァンシに取り込まれ悪魔人間となっていたのでしょう。
そうすると、マキマがわざわざレゼとクァンシを自らの手で始末したのも、武器の悪魔の核を回収し、再び手駒とする為だったと考えられます。
『武器に対する恐怖』は消えても『武器という概念』は消えなかったということではないでしょうか。
悪魔でも人間でもない、名前の無い『武器人間』たち。
彼らは悪魔から『恐怖』というものを抜き取られた、武器という概念的存在なのではないでしょうか。
チェンソーマンに殺された悪魔は恐怖が消えて完全消滅する ↓ 『概念』だけが残った悪魔にもなれない不確かな存在になる ↓ 悪魔のように明確な自我がないから、人間と融合しても魔人にならなかった ↓ 『概念』を宿す人間が死んだことで、『概念』の意識が表に出てきた ↓ 刀「マキマさんに助けられた」 |
という、仕組みだったのだと思います。
武器人間に関する詳しい考察はこちらの記事
戦う力があるのに、自分の手元の平和のためにしか動かないクァンシはとても現実的な女性ですね。
逆に岸辺はどこからそんなやる気が出てくるのか不思議でなりません。
クァンシも岸辺のように、広い目で見て、未来を憂い、欲張っていれば何か変わったのでしょうか。
火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。