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映画『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』をネタバレ解説!アスランの正体って?

おさとう

更新日:2022-5-13

<プロモーション>

イギリスの作家C・S・ルイスの著書『ナルニア国物語』を原作に、実写映画化された『ナルニア国物語』シリーズ。

 

本シリーズはこれまでに、「第1章:ライオンと魔女」(2005年)・「第2章:カスピアン王子の角笛」(2008年)・「第3章:アスラン王と魔法の島」(2010年)の3作品が公開されており、原作と共に世界中のファンから愛されています。

 

今回はそんな『ナルニア国物語』シリーズ1作目「第1章:ライオンと魔女」をネタバレありで徹底解説!

 

・そもそも『ナルニア国物語』って何?

・「ライオンと魔女」ってどんな話だっけ?

・Netflixが『ナルニア国物語』の映画を製作中?

 

といった疑問に答えていきたいと思います!

 

『ナルニア国物語』シリーズをお得に視聴する方法もご紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
 

年額プランで登録すると2ヶ月分が実質無料!

『ナルニア国物語』シリーズとは

 

『ナルニア国ものがたり』全7巻画像

 

『ナルニア国物語』シリーズとは、アイルランド系のイギリス作家C・S・ルイスによって書かれた児童文学です。

 

キリスト教弁証家であるC・S・ルイスが、子供向けにキリスト教の基礎を教える目的で書いたと言われている小説で、1950年から1956年にかけて全7巻が出版されました。

 

過去には『ナルニア国ものがたり』の表記が用いられていましたが、現在は『ナルニア国物語』が主になっています。

 

『ナルニア国物語』シリーズは、刊行順と時系列順が若干異なります。これについて読者から意見をもらった際、C・S・ルイスは「どちらの順番で読んでも良い」と語りました。

 

『ナルニア国物語』シリーズの順番

刊行順

時系列順

『ライオンと魔女』

『魔術師のおい』

『カスピアン王子のつのぶえ』

『ライオンと魔女』

『朝びらき丸 東の海へ』

『馬と少年』

『銀のいす』

『カスピアン王子のつのぶえ』

『馬と少年』

『朝びらき丸 東の海へ』

『魔術師のおい』

『銀のいす』

『さいごの戦い』

『さいごの戦い』

 

C・S・ルイスは1957年に『さいごの戦い』でカーネギー賞を受賞。

 

『ナルニア国物語』シリーズはこれまでに世界29か国で出版され、累計で約8,500万部もの発行部数を誇るベストセラーとなっています。

 

原作『ナルニア国物語』と宗教の関係

 

小説ライオンと魔女の表紙

 

前述したように『ナルニア国物語』シリーズの著者C・S・ルイスは、作家であると同時にキリスト教弁証家でもありました。C・S・ルイス自身は教化目的で執筆したわけではないと語っていますが、本作にはキリスト教の影響が多く見られます。

 

分かりやすいところだと、『ナルニア国物語』において最も重要な登場キャラクターであるアスランは、聖書のイエス・キリストをモチーフとしていると考えていいでしょう。

 

アスランが裏切り者のエドマンド<罪人>の身代わりとなって自ら死の道を選び<犠牲>、そして生き返る<復活>という構図は、聖書における「キリストの磔刑」とよく似ています。

 

また、6巻目の『魔術師のおい』ではナルニア世界の誕生が描かれていますが、これは聖書の『創世記』が元になっていると考えられます。

 

このように、『ナルニア国物語』シリーズは予備知識がなくても十分に面白い作品ですが、キリスト教や聖書に関する知識があるとさらに楽しめる作品となっているのです。

 

『ナルニア国物語』映画シリーズについて

 

『ナルニア国物語』シリーズは、これまでに

 

・『ライオンと魔女』

・『カスピアン王子のつのぶえ』

・『朝びらき丸 東の海へ』

 

の3つの作品が映画化されています。

 

『ナルニア国物語』映画シリーズ

タイトル

(公開年)

世界興行収入

配給

『第1章:ライオンと魔女』

(2005年)

約7億4501万ドル

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

『第2章:カスピアン王子の角笛』

(2008年)

約4億1966万ドル

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

『第3章:アスラン王と魔法の島』

(2010年)

約4億1568万ドル

20世紀FOX

(現:20世紀スタジオ)

※『第3章:アスラン王と魔法の島』は『朝びらき丸 東の海へ』が原作

 

1作目と2作目はアンドリュー・アダムソンが監督し、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの配給で公開されました。

 

2作目の興行収入が期待を下回ったためディズニーが撤退を決め、3作目は20世紀FOX(現:20世紀スタジオ)の配給で公開されています。

 

 

ディズニープラスで『ナルニア国物語』シリーズを配信中!

 

映画『ナルニア国物語』シリーズを配信している主な動画配信サービスを以下の表にまとめました。

 

 

第1章:ライオンと魔女

第2章:カスピアン王子の角笛

第3章:アスラン王と魔法の島

Disney+

(ディズニープラス)

見放題

(字幕・吹き替え)

Amazon

プライム ビデオ

レンタル/299円(税込)

(吹き替えのみ)

レンタル/

299円(税込)~

(字幕・吹き替え)

music.jp

レンタル/299円(税込)

(字幕・吹き替え)

ビデオマーケット

レンタル/299円(税込)

(字幕・吹き替え)

クランクイン!

ビデオ

レンタル/

330円(税込)

(吹き替えのみ)

レンタル/

330円(税込)

(吹き替えのみ)

レンタル/

330円(税込)

(字幕のみ)

GYAO!ストア

レンタル/299円(税込)

(字幕・吹き替え)

dtv

レンタル/330円(税込)

(字幕のみ)

レンタル/330円(税込)

(字幕・吹き替え)

 

映画『ナルニア国物語』シリーズは、様々な動画配信サービスで配信されています。

 

しかし、中には吹き替えのみの配信であったり、一部の作品しか配信されていないサービスもありました。

 

そんな中おすすめしたいのが、月額料金990円(税込)だけで配信されている全ての作品を見放題で視聴することができる動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)。

 

ディズニープラスなら『ナルニア国物語』シリーズ3作品を全て、字幕・吹き替え問わず見放題で視聴できちゃうんです!

 

ディズニープラス内ナルニア一覧スクショ

 

『ナルニア国物語』シリーズの配信状況について詳しく解説した記事では、『ナルニア国物語』シリーズ3作品を実質無料で視聴する方法もご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!


 

『ナルニア国物語|第1章:ライオンと魔女』の概要

 

ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女」メインビジュアル

 

『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』概要

タイトル

『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』

監督

アンドリュー・アダムソン

公開日

アメリカ:2005年12月9日/日本:2006年3月4日

上映時間

140分

興行収入

世界:約7億4501万ドル/日本:68億6000万円

 

『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』は、2005年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズとウォールデン・メディアによって製作され、日本では68億円以上の興行収入を記録した大ヒット作品です。

 

主にニュージーランドでロケが行なわれ、壮大なスケールで撮影した迫力ある映像は見る者に、ナルニアの幻想的な世界観を感じさせるものとなっています。

 

本作に登場する半人半獣のナルニアの国民たち。彼らに施されたメイクは本物の獣と錯覚するほどにリアルです。その技術の高さを評価され、本作は第78回アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞しました。

 

『ナルニア国物語|第1章:ライオンと魔女』の短いあらすじ

 

第二次世界大戦中のイギリス。ペベンシー家の4兄妹、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは、母親の手によって田舎に暮らすカーク教授の屋敷に疎開させられる。
 

とにかく広いカーク教授の家でかくれんぼをしていた4兄妹は、衣装ダンスの奥に雪景色が広がるナルニア国を見つける。そこには言葉を話す生きものやドワーフ、フォーン、セントール、巨人たちが住んでいた。


かつてのナルニア国は平和で素晴らしいところだったが、白い魔女が現れ、春の訪れない冬の世界に変えられてしまった。
 

賢く偉大なライオン、アスランの助けを借りた4兄妹は、白い魔女に支配されたナルニアを解放すべく、戦うことを決意するのだった。

 

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』は、ナルニア国に迷い込んだペベンシー兄妹が「白い魔女」との戦いを通していかに人間的に成長していくのかが見どころとなっています。

 

「自分が兄妹の面倒を見なきゃ」という責任感を持ちつつも、自信のない長男のピーターや、いじわるで反抗的な次男のエドマンド、何事にも懐疑的な長女のスージー、そして好奇心旺盛で行動力に溢れる次女ルーシーという個性豊かな4兄妹が、ナルニア国で何を学び、どんな風に成長していくのかに注目です。

 

『ナルニア国物語|第1章:ライオンと魔女』キャラクター紹介

 

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』に登場する主なキャラクターをご紹介します。

 

【ルーシー・ペベンシー(演:ジョージー・ヘンリー)】

ペベンシー兄妹の次女。人見知りせず誰とでも仲良くなれる。兄妹でかくれんぼをしているときに衣装ダンスを見つけ、ナルニアに迷い込んだ。

 

【エドマンド・ペベンシー(演:スキャンダー・ケインズ)】

ペベンシー兄妹の次男。すこし反抗的な性格で、ルーシーにいじわるをして泣かせることも。白い魔女の誘惑にそそのかされ兄妹を裏切ってしまう。

 

【ピーター・ペベンシー(演:ウィリアム・モーズリー)】

ペベンシー兄妹の長男。責任感が強く、兄妹の事をとても大事に思っている。ナルニアに来た当初は自信のない態度だったが、戦いを通してナルニアの王としての自覚を持ち始める。

 

【スーザン・ペベンシー(アナ・ポップルウェル)】

ペベンシー兄妹の長女。何事にも慎重で真面目な性格。ナルニアを訪れた際には「ここにいるべきではない」と言って現実世界に戻ることを提案する。

 

【アスラン(演:リーアム・ニーソン)】

ナルニアの創造主であり王。言葉を話すライオン。エドマンドの身代わりとして自ら白い魔女に殺されたのち、復活を遂げる。

 

【白い魔女(演:ティルダ・スウィントン)】

恐怖でナルニアを支配する魔女。自分に逆らうものを石に変える魔法を使う。

 

【タムナス(演:ジェームズ・マカヴォイ)】

ルーシーが初めて出会ったナルニアの住民。温厚な性格のフォーン。命令に逆らいルーシーを逃がしたことが白い魔女にバレて石にされてしまう。

 

 

【ネタバレ感想】私が『ナルニア国物語』を見て怖いと感じた理由

 

3つ並ぶ十字架

 

映画『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』を視聴して私が抱いた感想は、「怖い」というものでした。それは、本作が善悪の基準をあまりにも画一的に描いているように感じたからです。

 

記事前半でも書きましたが、本作にはアスランが死んで再び蘇るという「キリストの磔刑」を彷彿とさせるシーンがあります。「キリストの磔刑」とは聖書の福音書に書かれているエピソードの1つで、イエスが十字架刑に処された出来事のことです。

 

このシーンを見ていて私はある作品を想起しました。それは、ドイツ人作家ヘルマン・ヘッセの著作『デミアン』です。この小説の登場人物デミアンは、作中で「キリストの磔刑」に対する独自の解釈を披露しています。

 

「キリストの磔刑」には、イエスと共に2人の罪人が十字架に磔にされており、そのうちの1人の罪人が、その場で自らの罪を悔い改めイエスを主と呼んで改心するというエピソードが描かれているのですが、これに対してデミアンは、改心した罪人のことを「それまで彼を助けてきた“悪魔”を裏切った」と言って批判するのです。

 

『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』で改心した人物、それはエドマンドに他なりません。エドマンドは一度白い魔女の誘惑に負け兄妹を裏切るも、それを反省しアスランに許され最後にはナルニアの王となりました。

 

しかし、白い魔女がエドマンドのことを「私を裏切った者」と言っているように、白い魔女の側から見た時、エドマンドは「アスランに寝返った悪人」であると言えるのではないでしょうか。

 

このように、視点や立場、価値観が異なれば善悪が逆転することも珍しくありません。そうであるにもかかわらず、本作ではアスランを絶対的な善、白い魔女を絶対的な悪として描いており、その盲信的で独善的な描かれ方に私は違和感を覚えたのです。

 

このような感想を抱いたのち、

 

「じゃあ、私の善悪を判断する価値観さえも絶対ではないよな……」

 

と思い至り、自分も誰かにとって“裏切り者”になっているかもしれないという事実が怖くなったのでした。

 

子供向けのファンタジー映画と思って見てみると、私のようにちょっとした疑心暗鬼に陥ってしまうかもしれないので注意してくださいね!笑

 

 

映画「ナルニア国物語 4」の製作は中止になった?

 

これまで、映画『ナルニア国物語』の続編に関するニュースは度々報じられましたが、どれも実現には至っていません。

 

『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』公開直後、製作会社のウォールデン・メディアは興行収入が期待通りであることから、『ナルニア国物語』の続編の製作についてザ・C・S・ルイス・カンパニー(原作『ナルニア国物語』の権利所有者)と交渉をしていると報じられます。

 

ですが、この話はその後進展せずうやむやになってしまいました。

 

それからしばらく経った2016年、トライスター・ピクチャーズ、マーク・ゴードン・カンパニー、エンターテインメント・ワンの3社が出資して『ナルニア国物語』の続編を製作することが決まったと報じられました。

 

映画『ジュマンジ』や『ジュラシック・パーク3』で知られるジョー・ジョンストンを監督に招き、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』でアカデミー賞脚色賞にノミネートしたデヴィッド・マギーが脚本を書き上げたことも発表されます。

 

しかし、この話もいつのまにか白紙になってしまうのでした。

 

そんな不遇の未完成作品「ナルニア国物語4」に、思わぬ転機が訪れます。

2018年10月にNetflixが『ナルニア国物語』シリーズ全7巻すべての映像化権を獲得したことを発表したのです!

 

Netflix(ネットフリックス)が「ナルニア国物語」を製作中

2018年10月に、Netflixはザ・C・S・ルイス・カンパニーと『ナルニア国物語』シリーズ全7巻の映像化権に関する複数年契約を締結。同時に、『ナルニア国物語』の再映画化やTVシリーズの製作に向けて前向きに取り組んでいることを発表しました。

 

原作者ルイスの養子であるダグラス・グレシャムがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ピクサー映画『リメンバー・ミー』の脚本を手掛けたことで知られるマシュー・オルドリッチがプロジェクトに参加することが明らかになっています。

 

Netflixのスコット・ステューバーは、ニューヨーク・タイムス紙のインタビューに対して「ナルニアは“2021年以降”に配信されるプロジェクトのひとつ」とコメント。また、NetflixのTwitterアカウントでは2021年3月15日に「ナルニア国物語の映画を製作中です」とツイートされています。

 

Netflix版『ナルニア国物語』が配信される日もそう遠くないかもしれませんね!

 

Netflixは月額990円(税込)〜利用でき、話題になったオリジナル作品など豊富なコンテンツが魅力的な動画配信サービスです。まだNetflixの会員登録をしていない方は、この機会にぜひ登録して、Netflix版『ナルニア国物語』の配信が開始されるのを待ちましょう!

 

 

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』ネタバレ解説まとめ

 

今回は『ナルニア国物語』シリーズについての紹介と、『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』をネタバレありで解説しました。

 

『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』は、冒険を通して成長していくペベンシー兄妹や、壮大なスケールで撮影された迫力満点の戦闘アクションシーンなど見どころ満載。

 

『ナルニア国物語』シリーズを見るなら、ディズニープラスがおすすめです!

 

年額プランで登録すると2ヶ月分が実質無料!

 

1作目の公開から15年以上経った今でも根強い人気のあるファンタジー映画『ナルニア国物語』シリーズ。まだ見たことがない方はもちろん、見たことがある方も何度見ても楽しめる作品だと思いますので、ぜひ見てみてください!


※本ページの情報は2022年5月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

おさとう

純文学・詩・エッセイなどを好み、深夜に散歩することを日々のささやかな楽しみとする20代。スマホのロック画面は『ナイト・オン・ザ・プラネット』のウィノナ・ライダー。読者の皆さんが新たな気付きを得られる記事を目指して書きます。

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