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【感想】鬼滅の刃 2期 7話 心を燃やせ!煉獄さんが伝える言葉

クマミ

更新日:2021-11-30

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遂にアニメ版無限列車編最終話となった第7話。

煉獄さんvs.猗窩座、激闘の先に迎える結末はー。

 

映画版で全日本国民を感動させた無限列車編。

アニメ版のクライマックスも必見です!

 

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鬼滅の刃2期第7話「心を燃やせ」のあらすじ

 

魘夢を倒した炭治郎たちの目の前に現れた一体の鬼——上弦の参・猗窩座。満身創痍の炭治郎に襲い掛かる猗窩座を、間一髪で煉󠄁獄が迎え撃つ。

苛烈な戦いのなか、猗窩座は「鬼にならないか」と煉獄に語りかける。断固として応じない煉󠄁獄だが、次第に体は傷つき疲弊し、限界が近づいていた……。

公式サイト引用(https://kimetsu.com/anime/mugenresshahen_tv/story/

 

アニメ版無限列車編最終話となった今話「心を燃やせ」。

煉獄さんと猗窩座の戦いに決着がつき、煉獄さんの最期が描かれていきました。

 

前置きは早々に、今回は振り返るポイントが盛りだくさん!

無限列車編の総括的な観点も含めて、振り返っていきましょう!

 

 

戦闘狂猗窩座の狂気と同情

 

嬉しそうに戦う猗窩座

 

前回の戦いから徐々に蓄積されたダメージによって劣勢に追いやられていた煉獄さん。

そんな煉獄さんに猗窩座は引き続き執拗に「鬼になれ」と迫ります。

 

このシーンでは「死ぬな、杏寿郎」というセリフが際立ちます。

普通に言ってしまえば、殺そうとしているのは戦っている猗窩座本人なので「お前が殺そうとしてるじゃん!」とツッコミたくなるのですが、猗窩座の表情やセリフから出てくる感情は本当に惜しそうにしていることがわかります。

 

戦闘狂である猗窩座が強者と対峙することに喜びを感じ、ずっと戦い続けたいと思っている狂気が垣間見えるシーンでした。

 

 

ふり絞る煉獄さん、猗窩座との最後の衝突

 

刃を振り下ろす煉獄さん

 

傷ついた体をふり絞り「責務を全うする!」と自らを奮い立たせる煉獄さん。

「炎の呼吸 奥義 玖の型・煉獄」を放ち切りつけますが、猗窩座も「破壊殺・滅式」で応戦。

 

新規カットも追加され、劇場版よりも激しい攻防となっていました。

今話…いや無限列車編、最大の山場に相応しい迫力のある作画シーンとなっていましたね!

 

煉獄さんの攻撃は済んでのところで猗窩座の首を捉えられず、猗窩座の攻撃は煉獄さんの腹部に致命傷を与えてしまいます。

再生力の強い上弦の鬼の圧倒的な生命力と、そこから繰り出される絶望的な強さが柱の力を以てしてでも届かないのが強く印象に残るシーンでした。

 

 

死期を悟った母との約束

 

煉獄さんは致命傷を受けた最中、幼少期の母との約束を思い出します。

死期を悟った煉獄さんの母は煉獄さんに弱き人を助けるために生きていくという責務を大きな愛を持って伝えていました。

 

これまでの煉獄さんの活躍は、全てこの母からの遺言によって紡がれていたとわかるシーン。

短いながらも、強く残るシーンでした。

 

幼いながらもこの日の出来事を忘れずに、生きてきた煉獄さんのかっこよさたるや…。

もう既に瀕死のダメージを負ってしまっている煉獄さんは、ここでもふり絞り最後に猗窩座の首を切ろうと力むのが辛くもありますが、なによりも生き様を見せられているようでした。


 

訪れる夜明けと猗窩座の逃亡

 

煉獄さんの必死の抵抗によって朝日が上りかけ猗窩座を追い詰めますが、ここで猗窩座は自分の腕を無理矢理ちぎり逃亡。

 

炭治郎と伊之助は猗窩座を捉えようと、攻撃を仕掛けますが柱でも捉えきれない猗窩座は太陽を背に逃げ切ってしまいました。

 

ここでの炭治郎の「逃げるな!」という叫びとそれにいらつく猗窩座のやり取りが秀逸でした。

卑怯者と罵る炭治郎に対して猗窩座は太陽から逃げているという言い分。

二人の価値観の違いや鬼と人間の違いが表現されていた部分と言っていいでしょう。

どちらも激昂している姿が印象的です。

 

 

「心を燃やせ」煉獄さん最期の言葉

 

瀕死の状態の煉獄さん

 

朝日が上り猗窩座が去っていった後、煉獄さんは禰󠄀豆子を認めるというセリフを言って炭治郎を励まします。

初登場時の柱合会議では、全く信じれなかった言葉が聞けるのはアツイのですがまさかこんな展開になるとは…。

 

「胸を張って生きろ」

「柱ならば後輩の盾となるのは当然だ」

「心を燃やせ」

 

煉獄さんの生き様からこういった言葉を炭治郎たちに投げかけるのはグッとくるものがあります。

何一つとしてその言葉に偽りのない、強きものとしての重い言葉を伝えてくれました。

 

死んだ母親の面影を見て笑って死んでいった煉獄さん。

初見で無限列車編を見ている際に、煉獄さん瀕死だけどこれ猗窩座にマジで鬼にされて闇堕ち展開なんじゃ…(猗窩座めちゃくちゃ鬼にしたがってるし…)と思いましたが、今思うとありえない展開だなぁと感じます。

いくら人気キャラとは言え、鬼となって一命を取り留めるのは煉獄さんというキャラに泥を塗るようなもの。

今後のストーリーにも煉獄さんが出てほしかったという想いがないといえば嘘になりますが、煉獄さんの弱きものを守るという信念を貫き通し、実行したアッパレな最期でした。

 

 

柱を失った炭治郎、伊之助の叫び

 

炭治郎に語りかける伊之助

 

煉獄さんを失い、悲しみに暮れる炭治郎。

「悔しいなぁ、何か一つできるようになっても またすぐ…分厚いかべがあるんだ…」

と嘆く炭治郎の言葉に今回無限列車を攻略できたこと以上に、煉獄さんに助けられてばかりだった自分の不甲斐なさを感じます。

 

そんな炭治郎に涙を流しながら「悔しくても泣くんじゃねぇ!」と発破をかける伊之助。

 

今回の編で一番成長したのは伊之助だったのかもしれません。

これまで一人で生きてきて自分の強さに疑問を持っていなかった伊之助は、炭治郎に会い共闘して無限列車の危機を逃れ、そして煉獄さんの戦いについていけず何もできませんでした。

 

炭治郎と出会ったことで他人の心を理解し始めた伊之助が、実は今回一番なにもできない自分を悔しく思ったのではないでしょうか。

炭治郎たちに叱咤激励をする伊之助が本当に言い聞かせているのは自分自身なのかもしれません。

 

 

煉獄さんの訃報を受け取る鬼殺隊たち

 

鬼殺隊のカラスたちによって、それぞれの隊士たちに煉獄さんの訃報が届きます。

柱のメンツはそれぞれいろいろなリアクションを見せますが、個人的によかったのは伊黒さんの「俺は信じない」というシーン。

同じ柱からも実力が認められていることや伊黒さんが煉獄さんと親しかったような部分を感じさせました。

 

遊郭篇で活躍する音柱・宇随さんもここで登場。

もう既に遊郭に潜入しているような場面で煉獄さんを追悼していましたね。

 

 

エンディングは劇場版同様「炎」

 

 

今回はアニメ版のED「白銀」ではなく、劇場版のEDに使用されていた「炎」が映画版と同様のエンドクレジットでフルで流れていましたね!

 

映画と同じようなエンドクレジット画面をアニメで見たのが初めてだったのでびっくりしました。

それだけ余韻の残る無限列車編であったことは間違いないはず。

 

合間合間にカットインする煉獄さんの姿に再び涙腺が緩んだのでは言うまでもありません…。

全国民を泣かしにかかる演出がニクい…。

 

 

無限列車編総括感想|何故「鬼」になってはいけないのか?が描かれた傑作

 

全7話で構成された無限列車編。

皆さんはどう感じましたか?

筆者はこの編を通して、何故鬼に立ち向かう鬼殺隊は鬼になってはいけないのかがわかったような気がしました。

それは、鬼の力を借りることによって信念を貫くことができなくなるからです。

 

無限列車内では、魘夢(えんむ)の能力によって乗客は眠らされ夢の中で自分が思い描いていた理想の世界の中で生きていくことができました。

何の努力もせずに他人の力を借りて、自分の理想を作り出せるのは魅力的です。

しかし、それは自分の力ではありません。

結局は魘夢の掌の中でまやかしの理想を得たことに過ぎないのです。

そして魘夢は最期に自分の理想を果たせなかった現実を悔いて、「悪夢」と称していました。

この後悔という点が鬼になってはいけないことだと思うのです。

 

同様に、煉獄さんvs.猗窩座戦でも同じことが言えます。

圧倒的な力を持つ猗窩座は、終始煉獄さんを圧倒します。

しかし、その力を過信しすぎている猗窩座は太陽が昇ると同時にこれまでの戦闘を放棄。

そして武人として恥である「卑怯者」と炭治郎に言われ怒りをあらわにしています。

鬼の力という大きな後ろ盾を持っている猗窩座は、素の力でいえば煉獄さんを上回っていたのかもしれませんが、太陽を避けなければ生きていけないという闇の住人です。

猗窩座の煉獄さんと戦い続けたいがために「鬼になれ」という勧誘は断り続けられ、結局逃亡することになってしまいました。

 

無限列車編にて登場した鬼、魘夢と猗窩座。

それぞれの末路は違うものでしたが、どちらのキャラクターにも「思うようにいかない」後悔が残る結末であったのではないでしょうか。

 

そしてそれと対になるような存在が煉獄さんであるように思います。

この物語の主人公といってもいい煉獄さんは、ラストで猗窩座からのダメージによって死に伏してしまいます。

炭治郎も視聴者も強く優しかった煉獄さんの死は、悲しいものがありますよね。

 

しかし、筆者はそれだけではないと思うのです。

煉獄さんは猗窩座に勝てなかったかもしれません。

でも、煉獄さんの責務は幼少期に母に言われた「弱きものを守る」という自らに与えられた信念は貫き通しました。

そして、その役割を終えた煉獄さんは死の間際母の面影から「立派にできましたよ」と賞賛され笑顔の内に息絶えています。

 

煉獄さんにとって、猗窩座との勝負は勝つための戦いではなく、初めから守るための戦いであったのかもしれません。

責務を果たした煉獄さんは、悔いなく死ねることに喜びを感じていたのでしょう。

だからこそ、鬼になってしまってはいけない。

他人から分け与えられた力では、本当の自分を生きていくことはできない。

本当の自分を生きていくことができないということは、後悔が残る生き方になってしまう。

前章で鬼が死んでいくとき、悲しき過去を思い出して散っていく様はこの後悔にもつながっているように感じます。

 

煉獄さんの生き様から、信念を貫き通すことが大事なんだと感じました。

その生き様しかと焼き付けました!

ありがとう!煉獄さん!

 

 

物語は続く…!12月5日から「遊郭篇」がスタート!

 

 

そして物語は次のフェーズへ。

圧倒的な上弦の力に打ちひしがれた炭治郎たちに、遊郭潜入ミッションが立ちはだかります。

 

新たに描かれる音柱・宇随天元。

煉獄さんの雄姿を受け継ぐべく奮闘する炭治郎たちと宇随さんとのやり取りや遊郭に暗躍する鬼とのバトルなど、こちらも見どころ満載。

 

アニメではここからがまだ描かれていなかったストーリーなので、待ちに待った人も多いのではないでしょうか!?

 

遊郭篇は12月5日より放送開始。

初回は1時間の大ボリューム!

動画配信サービスU-NEXTでは12月6日深夜1時から配信予定です。

遊郭篇に備えて過去話を見返しておきましょう!

 

 

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※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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クマミ

トイストーリーと共に育ち、大人になってしまった人。 好きな映画はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーです。 おいしいウィスキーを飲みながらオシャレな映画が見たいこの頃。 皆さんが作品を見たくなるような記事を書くため精進中!

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