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【全巻あらすじ】知識0でも分かる「鬼滅の刃」のストーリーを簡単にネタバレ解説!

くま

更新日:2021-10-20

<プロモーション>

2019年のアニメ化をきっかけに“ジャンプの看板マンガ”から、社会現象となるほどの大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」。

 

関連作やコラボ商品も瞬く間にヒット、特に2020年10月16日に公開された映画「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」は公開から73日間で国内の歴代興行収入1位(324億7889万5850円を突破)の記録を打ち立てました。

そして2021年10月からはアニメ第2期として無限列車編(劇場版内容の深掘り)と遊郭編の放送が開始! 第1話の視聴率は日曜深夜にも関わらず10.0%超えと、これまたかなりの注目を浴びています。

 

原作の連載こそ終了したものの、まだまだ鬼滅ブームはとどまる所を知りません!

 

しかし実際のところ、作品を知るタイミングを見失い、このブームについていけていない方も少なくないでしょう。

 

そこで今回は原作「鬼滅の刃」全23巻のあらすじと主要キャラクターを簡単に紹介。

今更人に聞けない本作の世界観やストーリーを、アニメを1話分見るよりも圧倒的に早く(10分程度)で知ることができます!

これを機に作品に興味を持っていただければ嬉しいです。

 

加えて動画配信サービスのDMM TVを使って、現在放送中のアニメ版と原作コミックを同時に無料で楽しむ方法についても記事中で解説しています。

気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

「鬼滅の刃」ってどんな話? なぜヒットした?

 

まず最初に「鬼滅の刃」とは、どんな世界の話で、なぜヒットしたのか?

簡単に振り返ってみましょう。

 

本作は、少年マンガの金字塔『週刊少年ジャンプ』で2016年~2020年の間連載されていた吾峠呼世晴さん原作の漫画です。

 

物語の舞台は日本の大正時代。“鬼”に変えられてしまった妹を人間に戻すため、主人公が“鬼”に立ち向かう姿を描いた和風ダークファンタジーとなっています。

 

ヒットした理由としてまず最初に考えられるのは、敵味方問わず登場人物が深く掘り下げられていること。「日本一慈しい鬼退治」というキャッチコピーからも分かる通り、敵である鬼にも善良な人間だった過去があります。

 

“鬼退治”というシンプルなストーリーの中で、家族愛や兄妹愛、勧善懲悪ではない複雑で奥深い心理描写を描いたこと。

この点が、年齢や性別を超えて読者の共感を集め、幅広い層のファンを獲得することに繋がりました。

 

また、これは本当に偶然ですが「新型コロナウイルスの感染拡大」も追い風になったのではないかと思います。本作のアニメ第1期はちょうど日本がコロナ禍を迎えたころに始まりました。

ステイホーム期間に家でできる趣味と言えば、アニメ鑑賞はピッタリ。今までアニメを見る習慣が無かった人も、大ヒット中の作品なら見始めやすいですよね。

 

これらの理由が重なり、未曾有の大ブームを巻き起こしたのではないかと思います。
 

 

キャラクター一覧

 

次に「鬼滅の刃」に登場するキャラクターをまとめて紹介していきます。

あらすじに入る前に、軽く確認しておくと物語を理解しやすいですよ。

 

● 竈門 炭治郎(かまど たんじろう)

 

本作の主人公。とにかく生真面目で、どんな者にも“優しさ”を持って接する少年。

一家の長男として生まれるも鬼※1によって家族を失い、唯一生き残った妹・禰豆子も鬼に変えられてしまった。

禰豆子を人間に戻すため鬼殺隊※2に入隊し、鬼と戦うことを決意する。

 

市松模様の羽織と額のあざが特徴的で、水の呼吸※3の使い手。

人の感情を嗅ぎ取れるほどの優れた嗅覚を持っている。

 

※1「鬼」とは?

人を喰らう生き物。基本的には喰らった数だけ強くなる。首を落とすか、日光を浴びる以外のことでは死なない。

歳を取らず、体のどこかが欠損しても生きている限りは復活する。

千年前に最初に鬼と化した男・鬼舞辻無惨の血を注ぎ込まれた人間が鬼に生まれ変わる。

 

※2「鬼殺隊」とは?

鬼がのさばる「鬼滅の刃」の世界で、鬼を狩る目的で立ち上げられた政府非公認の組織のこと。

 

※3「呼吸」とは?

人間が鬼に立ち向かうために編み出された呼吸術のこと。これを利用することで強力な威力を誇る剣技を使うことができる。作中では14種類の呼吸が登場した。

 

● 竈門 禰豆子(かまど ねずこ)

 

炭治郎が仕事で家を留守にしていた際に鬼に襲われ、自らも鬼になってしまった少女。

通常、鬼になってしまった者は人を傷つけ、喰らうがそうした行動を取ったことはない。

言葉は喋れないが戦闘時は炭治郎を守るように行動し、鬼ならではの体術と血鬼術※1を駆使して戦う。

 

万が一、人を襲わないために竹製の口枷をくわえている。

 

※1血鬼術とは?

一定以上の能力を誇る鬼が使う異能力のこと。自身の血を消費することで発動できる。

 

● 我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)

 

炭治郎と時を同じくして鬼殺隊に入隊した剣士。かなり極端に臆病でネガティブな性格だが、戦闘中に気絶したり眠ってしまうと本来の力を発揮する。

禰豆子のことを好いている。

 

鱗文様の羽織と金髪が特徴的で、雷の呼吸の使い手。

非常に優れた聴覚を持っている。

 

● 嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)

 

炭治郎と時を同じくして鬼殺隊に入隊した二刀流の剣士。選別試験終了後すぐに山を降りたため、当初は誰もその存在を知らなかった。

山で猪に育てられたことがきっかけで、野性的な性格・感覚を持つ。

 

猪の被り物を被っているのが特徴で、独自に編み出した呼吸「獣(ケダモノ)の呼吸」の使い手。

素顔は美少年。

 

● 栗花落 カナヲ(つゆり かなを)

 

炭治郎と時を同じくして鬼殺隊に入隊した女剣士。その優れた実力が認められ、蟲柱※1・胡蝶しのぶの継子※2として育てられる。

自らの意思を持たず、指示を受けないと動けない。

 

花の呼吸の使い手。

 

※1「柱」とは?

鬼殺隊の階級の中で、最も高い位。9人の隊員で構成されている。

該当する隊員の使う呼吸を元に、「〇柱(例:蟲柱)」という肩書を持つ。

 

※2「継子」とは?

柱から才能を認められ、次期候補として直々に育てられる隊員のこと。

 

● 不死川 玄弥(しなずがわ げんや)

 

炭治郎と時を同じくして鬼殺隊に入隊した剣士。風柱・不死川実弥の実弟である。

当初、炭治郎と揉めたこともあり敵対視していた。

物語開始時点では特筆すべき能力を持たなかったが、後半になると「鬼を喰らい、一時的に鬼の能力を得る」という体質が明らかになる。

 

鋭い目つきと鼻に走る傷跡が特徴的。
 

 

鬼殺隊を支える剣士:柱たちを紹介

 

 

● 悲鳴嶼 行冥(ひめじま ぎょうめい)

画像:1番左

 

“岩柱”を務める、岩の呼吸の使い手。

鉄球と斧を鎖で連結させたような、独特の武器を扱う。その実力は柱の中でも最強だとか。

いつも数珠を持ちながら念仏を唱えている。

 

現在、柱の中でも最古参(8年目)であり、最年長(27歳)。

 

● 不死川 実弥(しなずがわ さねみ)

画像:左から2番目

 

“風柱”を務める、風の呼吸の使い手。

かなり短気で荒っぽい性格で、鬼を狩ることへの執念が非常に強い。

初対面の禰豆子にも、自らの腕を切って血を流すことで挑発し「他の鬼と変わらない」ことを証明してみようとした。

 

体中に多くの傷跡が残っているのが特徴的。

 

● 伊黒 小芭内(いぐろ おばない)

画像:左から3番目

 

“蛇柱”を務める、蛇の呼吸の使い手。蛇の「鏑丸(かぶらまる)」と行動を共にしている。蛇のようにうねる形状の日輪刀を扱い、独特の太刀筋を持つ。

 

嫌味や皮肉を好み、ネチネチした喋り方をする。

左右の目の色が異なるのが特徴的。


● 冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)

画像:左から4番目

 

“水柱”を務める、水の呼吸の使い手。

口数が少なく無表情なので、周りからも「冷たい」と思われがちだが、実は情に厚い部分もある。

炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけを作った人物。

 

左右で柄の異なる羽織を着ている。

 

● 胡蝶 しのぶ(こちょう しのぶ)

画像:左から5番目

 

“蟲柱”を務める、蟲の呼吸の使い手。

小柄な体格の女性で見た目通り腕力がないが、鬼を殺す毒を開発した。

薬学に長け、自らの屋敷で怪我をした隊員を看病する。

 

誰に対しても優しい言葉で接するが、時に毒舌。

 

● 時透 無一郎(ときとう むいちろう)

画像:右から4番目

 

“霞柱”を務める、霞の呼吸の使い手。

すべての呼吸の源である「日の呼吸」の子孫で、現役最年少の柱でもある。

 

ぼんやりした性格だが、刀を握って二か月で柱となった天才。


● 煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)

画像:右から3番目

 

“炎柱”を務める、炎の呼吸の使い手。

とにかく真っすぐな男でリーダーシップもあり、他の柱からも慕われている。

炭治郎たちと共に向かった任務でも的確な指示で多くの一般人を救った。

 

昔から炎柱を輩出している名家の出身で、一家は全員同じ顔。

 

● 甘露寺 蜜璃(かんろじ みつり)

画像:右から2番目

 

“恋柱”を務める、恋の呼吸の使い手。

惚れっぽい性格で、些細なことでときめく。

特異体質で常人の8倍の筋繊維の密度を持っている。そのため、華奢な体に似合わずとてつもない怪力。

 

桜餅を食べすぎたため、髪の色がピンクと黄緑色になってしまった。


● 宇髄 天元(うずい てんげん)

画像:1番右

 

“音柱”を務める、音の呼吸の使い手。

見た目や行動、何から何まで“派手”であることを好む。しかし元々は忍者の末裔で、隠密行動も得意である。

 

3人の妻を持ち、全員が元くのいち。


 

鬼舞辻無惨の手下:上弦や下弦の鬼たちを紹介

 

● 鬼舞辻󠄀無惨(きぶつじ むざん)

 

1000年以上前に生まれたすべての鬼の始祖。支配下の鬼からも恐れられる独裁的な支配者として君臨する。

人間に自分の血を分け与えることで鬼にすることができる能力を持つ。

 

炭治郎にとっては、家族を奪われ、禰豆子を鬼に変えられた宿敵。

 

● 十二鬼月(じゅうにきづき)

https://twitter.com/akasickumi/status/1320608764307730432?s=20

画像は上弦の参・猗窩座

 

無惨の従える鬼の中でも、「より無惨の血を注がれ、より多くの人間を喰らった」12人の精鋭のこと。

十二鬼月の中でも1人ずつ階級が付けられ、まず

上位6人 = 上弦

下位6人 = 下弦

 

と分けられる。その中で、強い順に壱、弐、参…陸と順番が付く。(例:8番目に強い十二鬼月=下弦の弐)

 

十二鬼月となった鬼は、その瞳に自分の階級が刻まれる。

特に、上弦の鬼は下弦と比べ物にならない強さを誇り、ここ百年顔ぶれがまったく変わっていない。


 

 

鬼滅の刃の物語を彩るサブキャラクターたちを紹介

 

● 鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)

 

富岡の紹介で、戦う術を持たなかった炭治郎に剣術を教えた育手※1。

自分の持つすべてを教え、最終選別に送り込んだ。

 

天狗の仮面をしており、素顔は誰も分からない。

 

※1「育手」とは?

鬼殺隊の隊士となる若者を育成する剣士のこと。多くは引退した鬼殺隊士が務めている。

 

●珠世(たまよ)

 

数百年前に無惨によって鬼にされた女性。

しかし、無惨の血による”呪い”を外し、医者として暮らしている。

 

いつの日か無惨を倒すことを目指している。

 

● 愈史郎(ゆしろう)

 

珠世の力で、理性を持った鬼になった少年。

珠世を尊敬し、好意を抱いていることもあり、珠世といる時間を邪魔されることを嫌う。

 

● 産屋敷 耀哉(うぶやしき かがや)

 

鬼殺隊の第97代当主。実は元を辿ると産屋敷家と無惨は同じ家系。

血筋から邪悪な鬼を出してしまったため、家ごと呪いにかけられた。

 

それによって生まれつき病弱な体だが、当主として隊士からは全幅の信頼を置かれている。

 

 

【ネタバレ】ざっくり簡単に解説!漫画版「鬼滅の刃」の全巻あらすじ

 

では、この項目から「鬼滅の刃」全23巻のあらすじをかんたんに解説していきます。

物語を各編ごとに分け、名シーンや登場人物に動きなどにも注目してみたので、ストーリーの重要なポイントをしっかり抑えられるはず!

 

ちなみに、ネタバレを含むので要注意です。
 

 

鬼殺隊選別試験編のあらすじ(1~2巻 アニメ1期1~5話)

 

鬼滅の刃_鬼殺隊選抜試験編

 

あまりにも惨い家族との別れ。唯一生き残った妹は鬼に変えられてしまう

 

この物語の主人公は、炭売りで日銭を稼ぐ6人兄妹の長男・竈門 炭治郎。

父・炭十郎は既に病死し、家計を支えていたのはまだ少年の炭治郎でした。

裕福ではありませんが、炭治郎は家族と穏やかに暮らせることを幸せに感じていました。

 

しかしある日、この暮らしが一変してしまします。

炭治郎が町で炭を売って家に帰ると、鬼によって家族が皆殺しにされていたのです。

炭治郎は気が動転しながらも血まみれになった家族の安否を確認すると、長女・禰豆子だけは息があることが分かりました。

 

ですが、禰豆子は鬼に変えられていたのです。

 

豹変し、炭治郎に襲いかかる禰豆子を制止したのは、突如現れた鬼殺隊の剣士・富岡義勇。

2人が兄妹だと理解しつつも鬼となった禰豆子を始末しようとしますが、炭治郎はそれを拒みます。

 

最終的に、全力で富岡に喰らいつくも倒れた炭治郎を庇う禰豆子を見て、“何か”を感じた富岡は2人を生かすことを決めました。

なんとか生き延びた炭治郎は、妹を人間に戻す方法を探す旅に出ます。

 

育手・鱗滝左近寺による猛特訓を受け、鬼殺隊の選別試験へ

 

富岡との出会いによって“鬼殺隊”の存在を知った炭治郎。彼の紹介を受けて、育手・鱗滝左近寺の元を訪れます。

 

炭治郎は鱗滝の元で「鬼殺」のための猛特訓に励み、“鬼殺隊”の最終選別への参加を推薦してもらいました。

 

最終選別の内容とは、『鬼殺隊によって生け捕りした鬼のいる山で7日間生き抜く』こと。

試験の途中で、鱗滝に恨みを持つ鬼・手鬼に遭遇します。手鬼は「最終選別に送り込まれた鱗滝の弟子を今まで13人喰らった」と話します。

 

炭治郎は激闘の末に手鬼を討ち、弟子達の無念を晴らしました。

こうして炭治郎は最終選別を生き抜き、鬼殺隊の一員となったのです。

 

鬼殺隊選別試験編の見どころ・名シーン

 

● 「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」富岡義勇

 

鬼となった禰豆子を殺そうとする冨岡に対して、土下座して命乞いをした炭治郎。

そんな彼に富岡が叩きつけた台詞です。

 

正確にはこの後にも

 

「惨めったらしくうずくまるのはやめろ!! そんなことが通用するならお前の家族は殺されてない」

「奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が 妹を治す? 仇を見つける?」

「笑止千万!!」

「弱者には何の権利も選択肢もない 悉く力で強者にねじ伏せられるのみ!!」

「妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない だが 鬼共がお前の意志や願いを尊重してくれると思うなよ」

「当然 俺もお前を尊重しない それが現実だ」

「なぜ さっきお前は妹に覆い被さった あんなことで守ったつもりか!?」

「なぜ斧を振らなかった なぜ俺に背中を見せた!! そのしくじりで妹を取られている」

「お前ごと妹を串刺しにしても良かったんだぞ」

 

と、かなり長文の叱咤を炭治郎にぶつけました。

 

基本的に口数も少なく感情をあまりあらわにしない富岡。実はこの時、炭治郎の姿に無力だった頃の弱い自分を重ねていたのです。

 

“死”と向き合うことの多いこの作品の無常観・残酷さを表しているシーンですね。

 

この後、富岡は家族を失った炭治郎への本当の気持ちを心の中で独白。読者にはその心情が伝わってきます。

炭治郎が鬼殺隊として立ち直る機会を与えたのも彼です。

 

主な登場人物の動き

 

炭治郎 → 鬼によって禰豆子以外の家族を失ってしまう。鬼殺隊入りを志し、鱗滝の元に弟子入り。最終先抜を生き残り、鬼殺隊に入隊。

禰豆子 → 鬼の襲撃で一命を取り留めるも、自分が鬼と化してしまう。

善逸・伊之助・カナヲ・玄弥 → 最終先抜を生き残り、鬼殺隊に入隊。

 

初任務・浅草編のあらすじ(2~3巻 アニメ1期6~10話)

 

鬼滅の刃_浅草編

 

鬼殺隊としての初任務

 

なんとか最終選別に合格し、命からがら鱗滝の元に帰ってきた炭治郎。

それから15日後、鬼殺隊としての初指令が舞い込みます。どうやら町で若い女性を喰らう鬼が出た様子です。炭治郎は鱗滝の家を後にし、禰豆子と共に旅に出ました。

 

指令を受けた先の町へ着くと、「街で恋人が攫われた」と嘆くやつれた男に出会います。その男から案内を受けて鬼の住処を辿っていると、突如探していた鬼“沼鬼”が炭治郎の元に現れました。

 

3体に分裂して戦う強力な鬼でしたが、禰豆子と協力してこれをなんとか撃退します。

「人を鬼に変える力を持つのは、鬼舞辻無惨のみ」と鱗滝から聞いていたので、情報を聞き出そうとしますが、沼鬼は絶対に答えようとしませんでした。

 

浅草での出会い、すべての元凶との対峙

 

沼鬼との交戦を終え、炭治郎は次の指令で浅草へ向かうことに。

すると、炭治郎は無惨の匂いを嗅ぎつけます。

その匂いを辿っていくと、3人の親子の元にたどり着きました。

無惨は妻子を持つ人間の姿をして、街中に紛れ込んでいたのです。

 

炭治郎に存在を気付かれた無惨は、近くを歩いた人間を切り付けて鬼に変え、混乱を起こします。

炭治郎は少しでも被害を抑えるために鬼を抑止。そこへ2人の男女が現れました。

 

珠世、そして愈史郎と名乗るこの2人の正体は、なんと

鬼でありながら無惨の支配を逃れ、抹殺する機会をうかがっていたのです。

炭治郎は医者である珠世に『鬼を人間に戻す方法』を尋ねると、「可能性はある」と話します。

その研究を進めるため、炭治郎は『無惨の血が多く与えられた鬼の血』を持ち帰ることを約束しました。

 

そこへ突然、無惨から命令を受けた2人の鬼、朱紗丸・矢琵羽が襲撃してきます。
 

炭治郎は禰豆子・珠世・愈史郎と協力して2人を撃退することに成功しました。

 

初任務・浅草編の見どころ・名シーン

 

● 「…ありがとうございます でも 俺たちは一緒に行きます 離れ離れにはなりません」竈門炭治郎

 

浅草で珠世・愈史郎と出会い、互いに信頼を深めた炭治郎。鬼である禰豆子と共にあることは、この先どうしても危険が伴います。

それを案じた珠世が、禰豆子を屋敷で預かることを申し出た際に炭治郎が返した台詞です。

 

「絶対に自分が禰豆子を守る」という炭治郎の覚悟。深い深い兄妹の絆を感じるシーンですね。

 

主な登場人物の動き

炭治郎 → 鬼舞辻に初遭遇。禰豆子を人間に戻す方法を探すため、珠世に「無惨の血が多く与えられた鬼の血」を持ち帰ることを約束する。

 

鼓屋敷編のあらすじ(3~4巻 アニメ1期11~14話)

 

鬼滅の刃_鼓屋敷編

 

個性的な同期隊士との出会いで窮地を脱する

 

浅草での任務を終えた炭治郎の元に、すぐ次の指令が舞い込みます。

その任務に向かう途中、炭治郎は同期の鬼殺隊士・善逸と出会いました。

 

炭治郎と善逸は鼓を扱う鬼・響凱のいる屋敷へ到着。屋敷には鬼にとって貴重な血“稀血”を持つ少年・清が囚われているようです。

 

屋敷の中では響凱が鼓を叩く度に空間が切り替わり、単独行動せざるを得ない状況になってしまいます。

更に、主である響凱の他にも“稀血”を求め舌鬼、角鬼という2人の鬼が侵入していました。

 

舌鬼は、気絶したことによって覚醒した善逸によって瞬殺。

角鬼は、鬼の気配を感じて屋敷にやってきた、同期鬼殺隊士・伊之助によって瞬殺。

 

しかし、炭治郎が戦った響凱は元・十二鬼月だっただけの実力を誇り、苦戦します。

最終的に相手の血気術の仕組みを見破り、なんとか勝利しました。

 

こうして鼓屋敷から清を救出するも、大ケガを負った3人。

彼らは鬼殺隊の療養所となっている藤の家へ向かうことにします。

 

鼓屋敷編の見どころ・名シーン

 

● 「頑張れ炭治郎頑張れ!! 俺は今までよくやってきた!! 俺はできる奴だ!!そして今日も!! これからも!! 折れていても!! 俺が挫けることは絶対に無い!!」竈門炭治郎

 

響凱との戦いで身体中が悲鳴を上げていた炭治郎が、自分自身を鼓舞してなんとか戦うシーン。

結果的にこの鼓舞をきっかけに形勢逆転し、勝利を納めました。

「自分を信じる」ということの持つ力が伝わってきますね。

 

● 「炭治郎… 俺… 守ったよ……お前が…これ…命より大事なものだって…言ってたから……」我妻善逸

 

鼓屋敷侵入前に、禰豆子の入った箱を「命より大事なもの」とさりげなく言っていた炭治郎。

炭治郎がまだ屋敷の中にいる時、事情を知らない伊之助が「箱の中の鬼を殺す」と気配を感じて襲い掛かってきたました。

 

善逸は中に鬼がいるのだと察していながらも炭治郎を信じ、「命より大事なもの」を身体を張ってボロボロになりながら守り抜きました。

普段は逃げ腰な善逸ですが、いざという時の友を想う優しさ、そして強さが感じられるシーンです。

 

主な登場人物の動き

 

炭治郎 → 善逸・伊之助と合流。以後行動を共にすることが多くなる。

 

那田蜘蛛山編のあらすじ(4~6巻 アニメ1期15~21話)

 

鬼滅の刃_那田蜘蛛山編

 

人を操る蜘蛛の鬼。蜘蛛の家族の関係とは?

藤の家でケガを癒した3人の元に、「那田蜘蛛山に行け」という新たな指令がやってきます。

山に入ったところで、先に入山した隊士に遭遇。彼の話を聞くと、なんと

「隊士同士が切り合いはじめてしまった」とのこと。

その原因は、人間を操る蜘蛛の鬼にありました。

 

蜘蛛の鬼は、鬼の家族でこの那田蜘蛛山を支配しているようです。

 

炭治郎が人間を操っている“母鬼”を追い詰めると、どうやら殺されることを望んでいる様子。彼女は家族たちにいつも折檻されていて、解放されたいと感じていました。

 

炭治郎はそれを受け入れ、痛みのないように首をはねます。

彼女は「この山には十二鬼月がいる」と告げ、消えていきました。

 

こうして炭治郎たちと那田蜘蛛山の鬼たちの戦いが始まります。

 

蜘蛛一家と決死の戦いへ

 

善逸は人を人面蜘蛛に変えてしまう兄鬼に遭遇。自分も技にかかってしまい、身体に変化が出始めます。

そのショックで気絶した善逸は覚醒し、目にもとまらぬ連続技で兄蜘蛛を撃破しました。

 

一方、先行して進んでいた炭治郎と伊之助は巨大な父鬼と遭遇します。

炭治郎は父鬼によって遠くへ投げ飛ばされ戦闘から離脱。

 

伊之助が1人で善戦するも、あまりの皮膚の厚さに日輪刀が折れてしまい、ついに拘束されてしまいます。

さすがの伊之助も死を覚悟したところで、水柱・富岡義勇が到着。いとも簡単に父鬼の首をはねます。

 

「十二鬼月がいる」という情報を聞いた鬼殺隊本部が柱を送り込んできたようです。

 

そして投げ飛ばされた炭治郎は、鬼蜘蛛一家の2人を発見。どうやら1人の鬼がもう1人を脅しながら暴力を振るっているようです。

失ってしまった家族を心から大切に想っていた炭治郎はその様子に憤り、「そんなの家族じゃない」と鬼に向かって声を上げました。

 

この鬼の正体こそ、下弦の伍・累。

 

累はその声に反応し、攻撃を開始します。

あまりの強さに炭治郎はピンチを迎えますが、禰豆子、富岡の助けもありなんとか勝利。

 

累は鬼になる前、病弱な少年でした。そこを無惨につけ込まれ、鬼となってしまったのです。

自身が鬼になったことで、自身のことを愛してくれていた家族を殺してしまった過去を持っていました。

 

他の鬼蜘蛛一家と累に血の繋がりはありません。“家族”に固執した累が暴力で作り上げた“家族ごっこ”だったのです。

彼の最期は「本当は家族に謝りたかっただけだった」ことを思い出し、薄れゆく意識の中で両親と再会するのでした。

 

那田蜘蛛山編の見どころ・名シーン

 

● 「俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない!!」竈門炭治郎

 

累と炭治郎の戦いで、「禰豆子を自分の妹に」と企てた累に向けて炭治郎が言い放った台詞。

炭治郎が父の呼吸を元に発動させた“ヒノカミ神楽”と禰豆子の習得した血鬼術・爆血を組み合わせ、累に大ダメージを与えました。

壮絶な戦いの中で、兄妹の絆を強く感じるシーンです。

 

主な登場人物の動き

 

炭治郎 → 下弦の伍・累との戦いで日輪刀が折れる。戦いの中で父の言葉を思い出し、“ヒノカミ神楽”を習得。呼吸を使い過ぎた影響で身体中の機能が大きく低下。

禰豆子 → 血気術“爆血”を習得。鬼殺隊によって拘束される。柱合会議で処遇が決まることに。

善逸 → 兄鬼との戦いによって体が蜘蛛化しかける。胡蝶の解毒剤によって蜘蛛化をなんとかストップ。

伊之助 → 父鬼との戦いで日輪刀が折れる。この戦いで相手の鬼と柱の実力を思い知り、自信喪失

下弦の伍・累 → 炭治郎との戦いの末、最後に富岡に止めを刺され死亡。

 

柱合会議・機能回復訓練編のあらすじ(6巻 アニメ1期22~25話)

 

鬼滅の刃_柱合会議・機能回復訓練編

 

「鬼なら殺さねば」禰豆子の危機!

 

水柱・富岡、蟲柱・胡蝶の助けもあって那田蜘蛛山での戦いをなんとか終えた炭治郎たち。

しかし、今まで明るみになっていなかった禰豆子の存在が鬼殺隊全体に知られたのです。

鬼は人を食べる危険な存在。一匹でも多くの鬼を狩るためにある鬼殺隊がこれを無視しておく訳にはいきません。

 

炭治郎たちは鬼殺隊本部の連行され、禰豆子の処遇を決める柱合会議が開かれます。

すべての柱が集結して意見を出しますが、否定的な意見が大多数。

 

「『人を食べない』ということを証明できないなら殺す」という意見にまとまりつつありました。

そこで風柱・不死川実弥は禰豆子に向かって自身の血を見せます。禰豆子は必死にこらえてみせました。

 

こうして禰豆子は鬼殺隊公認の存在となったのです。

 

那田蜘蛛山でのケガを治療し、機能回復訓練へ

 

先の戦いで大きなケガを負った炭治郎たちは、医療設備の整った胡蝶の屋敷に世話になることに。

 

無事に傷が癒えると、鈍った身体を元に戻すための機能回復訓練が開始されました。

加えて、“全集中の呼吸・常中”という今後の戦いに向けて欠かせない呼吸術を習得するための地獄の鍛錬を続けました。

 

紆余曲折あったものの、無事に全員が“全集中の呼吸・常中”を習得します。

 

恐怖と衝撃の粛清

 

一方その頃、鬼陣営にも大きな動きがありました。

先の戦いで下弦の伍・累が討たれたことで無惨が残る下弦の鬼を召集します。

 

十二鬼月のうち、上弦の鬼の強さは圧倒的。ここ数百年メンバーが一切変わっていません。

しかし下弦の鬼は鬼殺隊によって討伐され、メンバーの入れ替わりも少なくありませんでした。

 

無惨はこの現状に憤り、下弦の鬼たちを詰めます。

それぞれの鬼は言い訳したり、逃げ出したりしますが無惨はこれを受け入れず一方的に殺害。

しかし、無惨のこの仕打ちを恐れずに「あなたに殺されるなら光栄だ」と言ってのけた下弦の壱・魘夢は無惨に気に入られます。

 

魘夢はこの粛清を逃れ、無惨の血を大量に注がれました。

 

こうして彼は、後に炭治郎たちと対峙することになるのです。

 

柱合会議・機能回復訓練編の見どころ・名シーン

 

● 「“鱗滝左近次 冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します”」鱗滝左近次

 

禰豆子の処遇を決めるための柱合会議にて、禰豆子をよく知る鱗滝から届いた手紙の一文。

もし禰豆子が人に襲い掛かるようなことがあれば、2人が死んで詫びるという内容です。

 

事情を詳しく知らない他の柱たちもこの覚悟には何かを感じたようで、会議の流れが大きく変わりました。

炭治郎も、禰豆子のために覚悟を決めてくれた2人に心から感謝し、涙します。

 

主な登場人物の動き

 

炭治郎・善逸・伊之助 → 蝶屋敷でこれまでの戦いによる怪我を治療。機能回復訓練を経て“全集中・常中”を習得。

禰豆子 → 鬼殺隊にその存在が公認される。

カナヲ → 炭治郎との会話をきっかけに、少しずつ自分の意思を持ち始める。

胡蝶 →「鬼と仲良くしたい」という姉・カナエの夢を炭治郎に託す。炭治郎の“ヒノカミ神楽”について煉獄に尋ねてみるよう促す。

下弦の鬼 → 

下弦の壱・魘夢を除く5人が無惨によって粛清。

 

無限列車編のあらすじ(7~8巻 アニメ2期前半 映画「無限列車編」)

 

鬼滅の刃_無限列車編

 

炎柱・煉獄杏寿郎と共に無限列車へ

 

ケガを完治し、機能回復訓練も無事に受け終えた炭治郎は“ヒノカミ神楽”のことを知るために、炎柱・煉獄の元を尋ねることを決断。

 

炭治郎たちは任務に向かった煉獄の後を追い、無限列車へと向かいました。

無事に車内で煉獄と合流するも、煉獄は火の呼吸のことも“ヒノカミ神楽”も知らない

ようです。

 

しばらく車内で談笑していると、車掌が切符を切りにきました。

この車掌も実は鬼の刺客だったのです。

 

同時に現れた鬼を簡単に討伐してみせますが、下弦の壱・魘夢の術によって炭治郎、善逸、伊之助、煉獄の4人は深い眠りに落ちてしまいます。

 

幸せな夢から目を覚まさないと…

 

眠りに落ちた4人は、それぞれの思う幸せな夢を見ていました。

魘夢によると、人には“精神の核”があり、それを破壊されると人間は廃人になってしまうとか。

魘夢は幸せな夢を見せている間に“精神の核”の破壊を試みていたのです。

 

炭治郎は、あの日鬼が現れなければ無事にやってきたであろう、死んだはずの家族と楽しく過ごす夢を見ていました。

しかし、術にかかっていなかった禰豆子が現実から呼びかけたこともあって、ここが夢だと気付きます。

どうすれば夢から出られるのか分からず焦っていた炭治郎に、亡き父が「斬るべきものを斬れ」と声をかけました。

炭治郎は夢の中で自身の首に刃を立て、現実へ帰還します。

 

列車の上に登った炭治郎は、ようやく魘夢と対峙。

決死の思いで魘夢の首を斬った炭治郎ですが、なぜか消えたはずの魘夢の声がします。

魘夢は列車と融合し、乗客全員を人質に取ったのです。

 

善逸と伊之助も夢から覚めたものの、乗客を守りながらの戦闘に手こずります。

そこで目を覚ましたのが煉獄。

彼の的確な指示と獅子奮迅の活躍によって4人は乗客全員の無事と魘夢の討伐を成功させました。

 

突如、上弦の参が姿を現す

 

魘夢を撃破すると、突如上弦の参・猗窩座が現れました。

しかし先の戦いで炭治郎たちはほとんど動けません。

 

煉獄は1人で猗窩座と戦う覚悟を決めます。

戦闘狂の猗窩座は煉獄の強さを認め、「鬼にならないか?」と誘います。しかし煉獄はもちろんこれを拒否。

 

互いに一歩も引かない激しい戦闘が繰り広げられますが、鬼には身体の再生能力があります。そのため、じわじわと煉獄の方が不利な状況に傾いていました。

 

そして最後には、猗窩座の腕が煉獄の胸を貫きます。

煉獄の命の灯火が消えてしまうことは誰もが察していました。

 

それでも着実に日の出は近づいています。猗窩座を打つにはこれを利用するしかないと、決死の思いで炭治郎たちも抵抗しますが後一歩のところで逃げられてしまいました…。

 

猗窩座に向かって「卑怯者!」と激昂する炭治郎を煉獄が呼び止めます。

そして「“ヒノカミ神楽”について、自分の生家に何かが残されているかもしれない」ということと、父と弟に遺言を伝えてほしいと告げます。そして禰豆子を血鬼隊の一員として認めました。

こうして煉獄はこの世を去ったのです。

 

無限列車編の見どころ・名シーン

 

● 「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」煉獄杏寿郎

 

「人間は老いていずれ死ぬ、いくら強くなっても至高の領域には達せない、そうなる前に鬼になるべきだ」と猗窩座に誘われた煉獄が返した言葉。

 

人間という生き物の素晴らしさ、儚さを説いた台詞で、心打たれた読者も多いはず。

 

● 「悔しくても泣くんじゃねえ!」嘴平伊之助

 

煉獄の死を悲しみ、落ち込んで泣く炭治郎に向けて伊之助が叫んだ言葉。

いつもは猪突猛進で自分勝手な伊之助も煉獄の死を悲しみ、自身も涙を流しながら伝えました。

 

不器用にも炭治郎を想って、そして自分自身を鼓舞するようにも取れる行動は彼の成長を感じられます。

 

主な登場人物の動き

 

炭治郎 → 煉獄の生家に“ヒノカミ神楽”について何か残されているかもしれないと知る。

下弦の壱・魘夢 → 炭治郎、伊之助の共闘によって死亡。これで下弦の鬼は全滅する。

煉獄 → 上弦の参・猗窩座との戦いの末で死亡。他の鬼殺隊士、民間人はすべて守りぬく。


遊郭編のあらすじ(8~11巻 アニメ2期後半)

 

鬼滅の刃_遊郭編

 

音柱・宇髄天元の3人の妻の行方は?

 

先の戦いでの煉獄の訃報から4ヶ月後。

突然、胡蝶の屋敷に音柱・宇髄天元がやってきました。そして、何故か屋敷で働いている女剣士・アオイたちを誘拐しようとしているところを炭治郎が発見します。


炭治郎がそのことを問い詰めると、どうやら任務のために女の隊員が必要だったようです。

しかし普段からお世話になっているアオイたちを危険な場所に連れていかせる訳にはいきません。

炭治郎、善逸、伊之助は自分たちが代わりに同行することを志願しました。

 

今回の目的地は、鬼の棲んでいるという噂の吉原遊郭。

宇髄の3人の妻が手がかりを探すために潜入していたのですが、連絡が途絶えてしまったようです。炭治郎は彼女たちの救出を任されました。

 

3人は女装して遊郭に潜入。宇髄の妻の情報を集めている最中、善逸は蕨姫花魁という女性に対面します。

善逸は彼女が上弦の鬼であることをすぐに察知しました。

 

彼女の本当の姿は、上弦の陸・堕姫。

正体がバレた善逸を拉致して証拠を隠滅させようとします。


善逸が消えたことで宇髄は上弦の鬼が関わっていることに気付き、炭治郎と伊之助を遊郭から逃げるよう指示を出します。

しかし2人は遊郭に残って鬼と戦うことを決断しました。

 

上弦の陸は2人で1つ

 

その後、炭治郎は堕姫に遭遇。

全力を出し切り、堕姫と互角に勝負を繰り広げます。

 

一方、伊之助は堕姫によって捕らえられていた善逸と宇髄の妻を発見。他にも多くの人間が捕らえられていましたが、宇髄と合流しこれを救出します。

その後、すぐに炭治郎の援護へ向かいました。

 

炭治郎たちは禰豆子が暴走しかけてピンチを迎えていましたが、宇髄の合流で形勢逆転。

宇髄がいとも簡単に堕姫の首を落としました。

 

しかし次の瞬間、堕姫の中から別の鬼が姿を見せたのです。

彼の名は妓夫太郎。堕姫の実の兄。


上弦の陸は2人で1つだったのです。

首を落とされたはずの堕姫は再生し、元通りに。宇髄は

「2人同時に首を落とさないと勝てない」と判断しました。

 

息の合った2人の攻撃に苦労するも、なんとか同時に撃退することに成功。

宇髄と炭治郎が妓夫太郎の首、善逸と伊之助が堕姫の首をそれぞれ落としました。

 

戦いが終わったころ、蛇柱・伊黒が駆けつけます。そして宇髄は彼に「柱を引退する」と伝えるのでした。

 

遊郭編の見どころ・名シーン

 

● 「離れない!! 絶対離れないからずっと一緒にいるんだから!! 何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」堕姫

 

遊郭編の敵となった兄妹鬼、上弦の陸・堕姫&妓夫太郎。

2人は死の間際、「お前のせいで負けたんだ」と互いを罵りあいました。兄妹愛の強い炭治郎はそれを見ていられず「2人だけは罵り合ってはいけない」と諭します。

 

2人は死後の世界へ行き、人間だったころの約束を思い出します。妓夫太郎は「俺といると不幸になる」と堕姫を想っているからこそ彼女を突き放しました。それを聞いた堕姫の台詞です。

 

こうして2人は一緒に地獄へと行きます。

炭治郎・禰豆子とは違う形の兄妹愛を見せてくれました。

 

主な登場人物の動き

 

炭治郎 → “水の呼吸”と“ヒノカミ神楽”を組み合わせる方法を編み出す。

宇髄 → 上弦の陸・妓夫太郎との戦いで左目と左腕を失う。ケガの影響もあり、柱を引退することを決める。

上弦の陸・堕姫&妓夫太郎 →堕姫は善逸・伊之助との交戦、妓夫太郎は炭治郎・宇髄との交戦によって死亡

 

刀鍛冶の里編のあらすじ(12~15巻)

 

鬼滅の刃_刀鍛冶の里編

 

鋼鐵塚激怒? 日輪刀を受け取るため、刀鍛冶の里へ

 

先の戦いで炭治郎の日輪刀は刃こぼれしてしまい、修理の依頼を出していました。

炭治郎の日輪刀は優秀な刀鍛冶である鋼鐵塚という男が打った代物。しかし彼はかなり癖の強い人物で度々刀を壊してしまう炭治郎に不満を抱えていました。

 

それが今回の件で爆発。「刀は返さない」という恨みつらみを並べた手紙を送ってきたのです。

困った炭治郎は、自分の足で鋼鐵塚の住む刀鍛冶の里へ出向くことに。

 

しかし里に着くと「鋼鐵塚が行方不明になった」という知らせがありました。

しばしの間里に滞在していると、同期の玄弥、そして恋柱・甘露寺と出会います。

甘露寺によると、どうやらこの里には秘密の武器があるようです。

 

炭治郎は秘密の武器と鋼鐵塚の居場所を探すために里の中の森へ向かいます。

そこで出会ったのは霞柱・時透でした。

 

時透は『縁壱零式』という修行用の人形と訓練するも、それを壊してしまいます。

炭治郎は『縁壱零式』を修理し、自らも訓練に励みました。すると、人形の中から1本のさび付いた刀が出てきたのです。


戸惑う炭治郎の元に突如現れたのは、なんと鋼鐵塚。

鋼鐵塚はこの刀を三日三晩かけて研ぎ上げてくれることになりました。

 

刀鍛冶の里に上弦の鬼が2人も襲来…

 

そんな時、刀鍛冶の里に不穏な動きがありました。

なんと上弦の伍・玉壺と上弦の肆・半天狗が同時に里に現れたのです。

 

半天狗と接触した炭治郎と時透ですが、分裂を繰り返され戦力が分散してしまいます。

ですが合流した玄弥と甘露寺、そして禰豆子との協力もあり、なんとか半天狗を撃破。

 

一方、刀を研いでいる最中の鋼鐵塚を襲った玉壺の元に時透がたどり着きます。

時透はなんと1人で上弦の鬼である玉壺を撃破してみせました。

 

禰豆子が太陽を克服し、人間へ近づく

 

少し話は戻って、半天狗との戦闘へ。

戦いはとても長引き、夜明けが目前まで迫っていました。

 

半天狗を討つチャンスではあったものの、同じく鬼である禰豆子もまずい状況です。

禰豆子に後押しされたこともあり、炭治郎は半天狗を討つことに成功しますが禰豆子は太陽の光を浴びてしまいます。

 

『禰豆子が失われてしまう』と覚悟し、涙を流す炭治郎。

しかし、振り返ると禰󠄀豆子は日の光を浴びながらも消滅することなく立っていました。

 

片言ながらも「おはよう」と声をかける禰󠄀豆子を見て、炭治郎は嬉し涙を流します。

 

刀鍛冶の里編の見どころ・名シーン

 

● 「無一郎の…無は……“無限”の“無”なんだ」

 

大切な兄、有一郎を既に失っていた時透。実はこの時のショックで記憶が無くなっていました。

 

玉壺との戦闘中、兄が死に際に「無一郎の無は無限の無なんだ」と言葉を残してくれていたことを思い出します。

有一郎は以前、「無一郎の無は“無能”の“無”」だと突き放したこともありました。

 

しかし死に際に残した暖かい言葉が、土壇場で無一郎の力となったのです。

時透はこれを機に覚醒し、玉壺を撃破することに成功しました。

 

主な登場人物の動き

 

禰豆子 → 日光を克服し、徐々に人間に戻り始める。

玄弥 →兄弟の過去が明かされる。鬼を喰らうことで、短時間の間“鬼化”する能力を得ていた。

甘露寺 → 特異体質で苦労した過去が明らかに。上弦の肆・半天狗との戦いで痣が発現。

時透 → 失った記憶が蘇る。上弦の伍・玉壺との戦いで痣が発現。

上弦の肆・半天狗 → 炭治郎、禰豆子、玄弥、甘露寺の共闘によって死亡

上弦の伍・玉壺 → 時透との戦いで死亡

 

柱稽古編のあらすじ(15~16巻)

 

鬼滅の刃_柱稽古編

 

珠世が産屋敷邸を訪ねる

 

ある日、珠世の元へ産屋敷の使いのカラスが飛んできました。

産屋敷は珠世に「無惨を倒すために共闘しよう」と伝え、屋敷に招待したのです。

 

こうして珠世・愈史郎も鬼殺隊の打倒無惨に協力することになりました。

 

柱直々に隊士を特訓! 隊員の底上げで鬼へ立ち向かう

 

鬼殺隊は隊員の実力を底上げするため「柱稽古」を実施することを決定します。

 

柱稽古とは、『柱以下の位の隊士が各柱の元を順に訪ね、稽古を付けてもらう』というものです。参加した柱は、宇髄、時透、甘露寺、伊黒、不死川、悲鳴嶼の6人。(富岡、胡蝶は訳あって不参加)

 

炭治郎たちは、苦労しながらもなんとかそれぞれの稽古を終えました。

 

主な登場人物の動き

 

悲鳴嶼 → 自分の寺で育てていた孤児を殺した罪(冤罪)で牢屋に入れられていた過去が明らかに。

富岡 → かつて自身が参加した最終選別で「錆兎の活躍によって、自分は1人の鬼も倒さずに合格した」という出来事を打ち明ける。炭治郎にかけられた言葉によって柱稽古に参加することを決断。

 

無限城編のあらすじ(16~23巻)

 

鬼滅の刃_無限城編

 

いよいよ訪れた決戦の時。産屋敷は捨て身の作戦を取る

 

産屋敷は密かに無惨を殺す作戦を立てていました。そしてその作戦を決行する日が訪れたのです。

 

産屋敷邸に突然無惨が現れました。

産屋敷は無惨にこう語りかけます。「君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう?」

 

これは図星で、無惨は激しく怒ります。

 

この間に産屋敷は柱たちを緊急招集。

そして自らは屋敷ごと爆発!

 

無惨も想定していなかった自爆攻撃に大ダメージを受けました。

そして再生中の無惨の前に珠世が現れ、“人間に戻る薬”を注入します。

弱った無惨の元に間もなく、悲鳴嶼が登場し首を落とします。

 

しかし、すぐに頭が復活…。そう簡単に無惨を殺すことはできません。

 

炭治郎たち隊士も集結したところで、無惨は無限城を出現させ、皆を吸い込みます。

こうして最後の戦いの火蓋が落とされました。

 

鬼殺隊VS鬼 それぞれの戦いの結末は…

 

無限城には鬼殺隊、そして鬼の全勢力が集結していました。

各所で次々と大規模の戦闘が開始されます。

 

まず胡蝶の前に現れたのは上弦の弐・童磨。姉・カナエの命を奪った鬼でした。

胡蝶の作り上げた毒は童磨に効かず、敗れて童磨に吸収されてしまいます。

尊敬する胡蝶を失うも、童磨に立ち向かうカナヲの元に伊之助が現れました。

実は、伊之助の母親も童磨によって殺されていたことが発覚したのです。

 

2人がかりで童磨に立ち向かうも、形勢は変わりません。

そんな時、突然童磨が苦しみ始めます。胡蝶は戦いの前に、自分の体に大量の毒を摂取していたのです。

胡蝶を吸収したことによって、童磨の身体に毒がまわり始めました。

その隙にカナヲが童磨の首を落とし、撃破に成功します。

 

善逸は、新上弦の陸・獪岳に遭遇。かつて兄弟子としてともに修行に励んでいた男ですが、自らの意思で鬼となってしまいました。

獪岳が師匠に迷惑をかけていることを許せない善逸は怒ります。

激戦の末、善逸は勝利を収めました。

 

炭治郎と富岡が遭遇したのは、無限列車で煉獄を殺した上弦の参・猗窩座でした。

あの頃から遥かに成長した炭治郎の活躍によってなんとか撃破することに成功します。

猗窩座も執念を見せ、何度も身体を再生させました。しかし最後は過去の記憶が蘇り、戦意を喪失し、自爆します。

 

時透は上弦の壱・黒死牟に遭遇。

柱の中でも上位の実力を誇る時透ですが、鬼の中で無惨に次ぐ実力を持つ黒死牟には歯が立ちません。

そこへ不死川兄弟・悲鳴嶼が現れ、なんとか撃破します。

しかし時透・実弥は命を落とし、残った2人も致命傷を負ってしまいました。

 

無惨との最終決戦

 

多くの犠牲を出しながらも、なんとか上弦の鬼をすべて撃破した鬼殺隊。

いよいよ無惨を無限城の外を誘うことに成功します。

全員でまともに無惨と戦っても勝ち目は0。夜明けまでなんとか応戦し、太陽の光を浴びせて殺すことを試みます。

 

ここでも多くの隊士を犠牲にしてしまいますがなんとか足止めし、太陽の光によって無惨を消滅させることに成功しました。

 

と思いきや、倒れこんでいた炭治郎が突然暴走。

無惨が死の間際に、自らのすべてを炭治郎に注ぎ込んでいたのです。


しかし、カナヲが捨て身で炭治郎に“人間に戻る薬”を注入します。

炭治郎は自分の体の中で無惨の細胞に立ち向かい、なんとか克服。人間として再び目を覚ますのでした。

 

こうして鬼殺隊は無惨を撃破したのです。

 

無限城編の見どころ・名シーン

 

「一秒だ 一秒を繋げ 夜明けまでの一秒を繰り返せ」

 

無限城編は本当に内容が濃く、数々の名シーンがありますがこのシーンをピックアップ。

無惨との最後の決戦中の炭治郎の台詞です。

 

全員が満身創痍になりながら、夜明けまで一瞬たりとも気を抜かず戦いました。

「一秒一秒に集中することが、勝利に繋がる」

これは生きていく中で、あらゆる事に通じることだと思います。そのことを鬼殺隊が教えてくれましたね。


主な登場人物の動き

 

炭治郎 → 無惨との戦いで左腕と右目を失う。鬼化したことをきっかけに形だけは戻った。

カナヲ → 上弦の弐・童磨との戦いで右目の視力を失う。鬼化し、暴走した炭治郎を止めた際に左目の視力もほとんど失う。

不死川玄弥 → 上弦の壱・黒死牟との戦いで死亡。

冨岡 → 上弦の参・猗窩座との戦いで痣が発現。無惨との戦いで右腕を失う。

胡蝶 → 上弦の弐・童磨に吸収され死亡。

時透 → 上弦の壱・黒死牟との戦いで死亡。

甘露寺  → 無惨との戦いで痣が発現。交戦の末死亡。

伊黒  → 無惨との戦いで死亡。

悲鳴嶼 → 上弦の壱・黒死牟との戦いで痣が発現。その後、夜明けとともに死亡。

不死川実弥 → 上弦の壱・黒死牟との戦いで痣が発現。右手の人差し指と中指を失う。

上弦の壱・黒死牟 → 不死川兄弟、悲鳴嶼、時透の共闘によって死亡。

上弦の弐・童磨 → 胡蝶の毒が体に回っている間に、カナヲ、伊之助の共闘によって死亡。

上弦の参・猗窩座 → 炭治郎、富岡による共闘の末、過去のできごとを思い起こし、自決。

新上弦の肆・鳴女 → 愈史郎に脳を乗っ取られ、彼女の力を利用されることを危惧した無惨によって殺される。

新上弦の陸・獪岳 →善逸との戦いで死亡。

無惨 → 鬼殺隊員の総攻撃を受けた末、日光に焼かれ死亡。無惨の死によって鬼は全滅する。

 

最終回では意外な展開に…?

 

こうして鬼をこの世から滅ぼすことに成功し、終了した「鬼滅の刃」ですが、最終回は意外な展開を迎えました。

 

なんと、物語は現代の東京に移行します。

 

そこにはかつて激動の時代を戦い抜いた鬼殺隊のメンバーの子孫や転生者の姿が。

各々が現代でそれぞれの生き方をしている様子が描かれていました。

 

この最終回は読者から賛否両論ですが、ここまで本作を読んだ読者ならきっと楽しめる内容のはず。

ぜひ、実際のコミックでその様子を確かめてみてくださいね。

 

面白いのは原作だけじゃない!スピンオフ作品や小説版にも注目

 

「鬼滅の刃」はその人気ゆえに、原作のアニメ化のみならず様々な媒体での派生作品が作られているんです。

それぞれのキャラクターに細かな裏設定があるので、スピンオフと相性がいいのもたしかに分かります。

 

この項目では、その一部をチェックしてみましょう!
 

 

鬼滅の刃 風の道しるべ

 

鬼滅の刃_風の道しるべ

 

「鬼滅の刃 風の道しるべ」は風柱・不死川実弥の少年時代にスポットを当てた公式スピンオフ小説です。

鬼となってしまった母親を結果的に殺した過去を持つ彼が鬼殺隊に入り、柱になるまでの物語を描いています。

 

加えて、鬼滅の刃原作と結びつくいくつかのエピソードも収録されていて、とても読み応えがある1冊です。

 

鬼滅の刃 外伝

 

鬼滅の刃_外伝

 

「鬼滅の刃 外伝」は作者の吾峠呼世晴さんが監修の元、平野稜二さんによって描かれた外伝を収録したコミックです。

 

作中でも人気の高い2人の柱、水柱・富岡と炎柱・煉獄のエピソードが収録されています。

 

中高一貫!! キメツ学園物語

 

中高一貫!!キメツ学園物語

 

「中高一貫!!キメツ学園物語」は鬼滅の刃の公式スピンオフアニメ。

炭治郎たち、原作に登場するキャラクターによる学園コメディです。元々は原作コミックの巻末におまけで描かれていた作品でした。

 

キャラクターは同じでも、現代の学園が舞台なので原作とのギャップが面白いです。

鬼滅の刃に登場するキャラクターが好きな方ならきっと楽しめるはず!

 

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今からでも間に合う! 「鬼滅の刃」アニメ&原作を無料で楽しむ方法を紹介!

鬼滅の刃_DMMTVのラインナップ

 

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まとめ:「鬼滅の刃」原作の全巻あらすじ

 

「鬼滅の刃」原作全23巻のあらすじと登場キャラクターを紹介しました。

この記事を読んでいただいた方が、作品に興味を持つきっかけになればいいなと思います。

 

冒頭でも紹介したようにアニメ第2期の放送も開始したばかり。鬼滅ブームはまだまだ続いています!

 

アニメ版の進行度を原作と比較すると、少なく見積もってもアニメが完全に完結するにはこれから3,4年程度(2024年ころ?)はかかりそうです。なので、これから作品を見始めてもまったく遅くはありませんよ。

 

そんな「鬼滅の刃」の原作&アニメは、DMM TVの無料トライアルを活用すれば今すぐに誰でも無料で視聴することができます!

世界中で社会現象となった本作を、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

※本ページの情報は2021年10月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

くま

1番好きな映画は「ジュマンジ」シリーズ。 ワクワクするSFと、心に響く青春作品が好きですが、ごはんをモリモリ食べるのはもっと好きです。

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