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実写映画「シンデレラ(2015年)」あらすじ紹介|アニメとの違いをネタバレ解説!

たみ

更新日:2024-4-10

<プロモーション>

1950年に公開された、ディズニー長編アニメ映画「シンデレラ」。

今もなお愛され続けている不朽の名作であり、ディズニープリンセスの頂点とも言える作品です。

 

そんな名作をリメイクした実写映画「シンデレラ」は、美しい映像で話題を呼びました。

そして2024年4月26日には『金曜ロードショー』での放送が決定。再度ファンの注目を集めています!

 

ロマンティックなラブストーリーを忠実に再現しつつ、新たな要素が追加されている今作品。

今までより深く、「シンデレラ」を知ることができます。

 

当記事では、実写映画「シンデレラ」のあらすじに加え、アニメ版との違いをネタバレありで詳しく解説!

さらに見どころや感想も紹介します。

 

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実写映画「シンデレラ」作品情報

 

実写版シンデレラのメイン画像

 

原題

Cinderella

監督

ケネス・ブラナー

音楽

パトリック・ドイル

公開日

2015年3月13日(日本:2015年4月25日)

 

監督を務めたケネス・ブラナーは、監督だけでなく、脚本家や俳優としても活躍。

 

彼が監督を務めた「ヘンリー(1989年)」や、「オリエント急行殺人事件(2017年)」では、主演も務めています。

 

これらの作品で音楽を担当したのは、パトリック・ドイル。

 

ケネス・ブラナーと共に仕事をすることが多いパトリック・ドイルは、実写映画「美女と野獣」でも音楽を手掛けました。

 

キャラクター&キャスト

 

エラ/シンデレラ

【キャスト】リリー・ジェームズ/幼少期:エロイーズ・ウェブ

【日本語吹き替え版】高畑充希/幼少期:財前咲来

 

今作の主人公。

 

幼い頃に最愛の母を亡くしている。

変化を求めた父が再婚したものの、そんな父も間もなく亡くなってしまう。

 

その後は父の再婚相手であるトレメイン夫人と、夫人の二人の連れ子の姉たちと暮らしているが、三人から使用人のような扱いを受けている。

 

しかし、ひどい仕打ちに耐えながら前向きに生活を送る、優しく美しい女性。

 

エラの母

【キャスト】ベン・チャップリン

【日本語吹き替え版】畠中洋

 

商人として働いているため、家を空けることが多い。

常にエラのことを考えている優しい父親だったが、旅先で急病になり亡くなってしまう。

エラと妻のことを心から愛していた。

 

エラの父

【キャスト】ベン・チャップリン

【日本語吹き替え版】畠中洋

 

商人として働いているため、家を空けることが多い。

常にエラのことを考えている優しい父親だったが、旅先で急病になり亡くなってしまう。

エラと妻のことを心から愛していた。

 

フェアリー・ゴッドマザー

【キャスト】ヘレナ・ボナム=カーター

【日本語吹き替え版】朴璐美

 

エラの母、エラが信じていた魔法使い。

陽気な性格で、“靴の魔法”が一番得意。

 

本人曰く、優しさを持つ人に魔法を使うらしい。

 

キット王子

【キャスト】リチャード・マッデン

【日本語吹き替え版】城田優

 

エラが暮らす王国の王子。

情熱的で柔軟な性格。

 

国王である父のことを尊敬していて、大切に思っている。

 

森でエラと出会い、優しい彼女に惹かれていく。

 

大公

【キャスト】ステラン・スカルスガルド

【日本語吹き替え版】広瀬彰勇

 

国王に仕える臣下。

国の利益を何よりも優先する、冷淡な政略家。

 

今作のヴィラン(悪役)。

 

トレメイン夫人(継母)

【キャスト】ケイト・ブランシェット

【日本語吹き替え版】塩田朋子

 

今作のヴィラン(悪役)。

エラの継母で、ドリゼラとアナスタシアの実母。

派手好きでずる賢く、冷酷な心の持ち主。

 

エラの父が亡くなってから、エラを使用人のように扱うようになった。

 

しかし、エラに冷たく当たるのにも理由があり……。

 

ドリゼラ・トレメイン/アナスタシア・トレメイン(義姉)

【キャスト】ドリゼラ:ソフィー・マクシェラ/アナスタシア:ホリデイ・グレンジャー

【日本語吹き替え版】ドリゼラ:新谷真弓/アナスタシア:加藤忍

 

エラの義姉でトレメイン夫人の連れ子。

ドリゼラは黄色いドレスを着ていて、自分が一番賢いと思っている。

 

アナスタシアはドリゼラの妹。

ピンクのドレスを着ていて、自分が一番美人だと思っている。

 

二人はお互いをライバル視していて、喧嘩が絶えない。

 

 

実写映画「シンデレラ」あらすじ

 

エラ(シンデレラ)の写真

 

両親を失い、継母と二人の義姉と暮らすことになったエラ(シンデレラ)。

 

継母たちと仲良くしようとするエラだったが、意地悪な継母たちから使用人のような扱いをされていました。

 

ある日、ひどい仕打ちを受け家を飛び出したエラは、森でキット王子に出会います。

話していく内に、エラは明るく優しい彼に惹かれていきました。

 

それから数日後、王国で舞踏会が開かれるとのおふれが出されます。

王国中の若い娘が身分を問わず招待され、舞踏会に行けばキット王子に再会できるかもしれないと喜ぶエラ。

 

しかし、エラが舞踏会に行くことを継母は許しませんでした。

 

舞踏会当日、継母と義姉たちはエラを置いて舞踏会に出かけます。

 

悲しみに暮れるエラの前に現れたのは、絵本の中だけの存在だと思っていたフェアリー・ゴッドマザーでした

フェアリー・ゴッドマザーに魔法をかけられて、美しいドレスに身を包んだエラ。

「真夜中の12時の鐘が鳴ったら魔法が解けてしまう」という忠告を胸に、舞踏会に出発します。

そこでキット王子と夢のような時間を過ごし、時間はあっという間に過ぎていくのでした……。

 

 

実写映画「シンデレラ」アニメ版(原作)との違いを解説

実写映画「シンデレラ」は、同名アニメ映画をリメイクした作品です。

ここからは、アニメ版との違いを解説していきます!

 

(※アニメ版「シンデレラ」は、シャルル・ペローの同名童話を原作に制作されています。)

 

キャラクターの違い

 

シンデレラの名前の由来

 

アニメ版では、主人公は終始「シンデレラ」と呼ばれており、実写版のように「エラ」という名前は出てきません。

 

実写版では、継母と義姉が、灰を被ったエラをバカにして、「灰(Cinder)」と、「エラ(Ella)」を合わせて「シンデレラ(Cinderella)」と呼び始めました。

また、劇中でエラのことを「シンデレラ」と呼ぶのは、継母と義姉だけです。

 

アニメ版とは主人公の呼び名が大きく異なりましたが、「エラ」という呼び名と、エラをバカにして「シンデレラ」と呼ぶようになった設定は、シャルル・ペローの原作童話をオマージュしたものだと言えます。

 

エラの母が登場

 

アニメ版では、エラの母は登場しませんでした。

 

実写版ではエラが生まれたときから物語が始まるため、エラの母が登場します。

エラの母は幼いエラに、フェアリーゴッドマザーの話をしていました。

 

そして亡くなる前、エラに「勇気と優しさを持つこと」を教えます。

 

そんな実写版では、エラは母の教えを守っているからこそ、継母たちの仕打ちにも耐えていたのだと感じ取れました。

 

継母の心境

 

アニメ版では継母の心境が語られることはなく、ただ意地悪な人として描かれています。

 

しかし、実写版ではエラに冷たく接する継母の心境が明らかに。

エラの父が、亡くなった妻の面影のあるエラを愛している姿や、継母と再婚してからも亡き妻を愛している様子に、継母は嫉妬していました。

 

そして、エラの父と再婚する前に、継母も夫を亡くし、一人で二人の娘たちを育てていたことも語られました。

 

エラを屋根裏に閉じ込めるとき、どうして意地悪をするのか聞くエラに、「若くて清らかで素直だから」と答えています。

 

自分に持っていないものを持つエラを羨んでいて、その感情が妬みへと変わってしまったのではないでしょうか。

 

フェアリー・ゴッドマザーのキャラクター像

アニメ版のフェアリー・ゴッドマザーは、青いローブのような衣装を身にまとっており、優しいお母さんのような印象。

 

“フェアリー”という名がついていても、典型的な妖精の姿で描かなかったのは、母のような存在を登場させたかったからです。

両親を亡くしたシンデレラが悲しんでいるとき、美しい妖精よりも優しい母のような存在に慰めて欲しいと思うのではないか、と制作陣が考えたからだと言われています。

 

実写版では、そんなフェアリー・ゴッドマザーのキャラクター像が一新。

若く美しい見た目で、華やかで煌びやかなドレスに身を包んだ、まさに“妖精”という言葉がぴったりな姿です。

 

実写版ではエラの母が登場していること、そして母を失った悲しみを、エラは思い出として乗り越えていることから、アニメ版とは異なる姿で描かれているのではないでしょうか。

 

ストーリーの違い

 

ミュージカル要素はない

 

アニメ版「シンデレラ」は、歌がたくさん流れる、ディズニーアニメらしいミュージカル仕立ての作品です。

 

しかし、実写版ではミュージカルの要素はありません。

エンドロールで、アニメ版で馴染みのある「夢はひそかに(A Dream is a Wish Your Heart Makes)」を聞くことができます。

 

王子と出会うタイミング

アニメ版では、シンデレラと王子は舞踏会で初めて出会い、恋に落ちました。

 

実写版では舞踏会がおこなわれる前、森で二人は出会います。

王子は狩りをしに、シンデレラは継母の仕打ちから逃げるように森を訪れていました。

 

王子は、動物のことを思い、狩りを止めるように言う心優しいシンデレラに惹かれ、シンデレラは、狩りを止めると約束してくれた、柔軟な心を持った王子に惹かれました。

 

お互いが恋に落ちる様子が実写版では詳しく描かれています。

 

また、アニメ版では舞踏会に行くことを夢見るシンデレラが印象的ですが、実写版では舞踏会に行くことそのものを夢見ているのではなく、王子と再会できるかもしれないから舞踏会に行きたいと願っていました。

舞踏会に行きたい理由がより具体的に描かれています。

 

ネズミたちの出番

 

アニメ版のシンデレラでは、ネズミたちが活躍しています。

特に活躍を見せたのがガスとジャックという名前の、オスのネズミたち。

 

その他にも、パーラとスージーというメスのネズミも登場。

 

ネズミたちは人間のように喋り、継母の飼い猫・ルシファーと戦ったり、舞踏会に行くためのドレスを縫ったりします。

 

実写版ではネズミたちは登場するものの、言葉を発することはありません。

 

ネズミたちの名前は、ガス、ジャクリーン、テディ、ティルダ。

一部アニメ版の名前を引き継いでいます。

 

継母の飼い猫・ルシファーも登場しますが、一度ネズミを追いかけただけで、アニメ版のような“悪役”感はありません。

 

アニメ版ほどの活躍は見ることができませんが、ネズミたちがドレスを縫ったり、屋根裏の窓を開けたりと、シンデレラに協力するシーンは見ることができます。

 

新たなヴィラン

 

アニメ版での悪役は、継母と二人の義姉、そして継母の飼い猫・ルシファーです。

 

実写版では、アニメ版の悪役に加え、新たに大公が継母と手を組んでシンデレラをいない者として隠し通そうとしました。

 

アニメ版にも大公は登場しますが、しっかり国王に仕えていて、気苦労が多そうな“良い人”という印象。

 

実写版では王子に出会うまでの壁が、より多く立ちはだかっているように感じられます。

 

結末

 

【アニメ版】

屋根裏に閉じ込められたシンデレラを助けるために、ネズミたちが屋根裏の鍵を取りに行き、さらにシンデレラの飼い馬・ブルーノが手助けをしてシンデレラが無事脱出します。

 

継母の飼い猫・ルシファーとネズミたちが戦ったりと、動物たちが奮闘。

ハラハラドキドキできる楽しいシーンです。

 

姿を現したシンデレラを見て、継母が王子たちが持って来ていたガラスの靴を割り、手掛かりがなくなってしまったと王子たちは悲しみました。

しかし、シンデレラがガラスの靴の片方を隠し持っていたため、継母の悪巧みは失敗に終わりました。

 

【実写版】

ネズミたちが屋根裏の窓を開け、外にいる大公たちにエラの歌声を聞かせます。

アニメ版のような動物たちによる賑やかなシーンはありません。

 

ガラスの靴についても少し展開が異なり、継母はシンデレラが隠し持っていたガラスの靴を、王子たちが訪れる前に叩き割っています。

王子たちが持っていたもう片方のガラスの靴は、割られることはありません。

 

アニメ版と大筋は変わらないものの、ストーリーなどに細かな違いがある実写映画「シンデレラ」。

アニメ版を見たことがある人でも新鮮な気持ちで楽しめるはず!

 

アニメ版の配信状況はこちらの記事をチェック!

 

実写映画「シンデレラ」考察&感想

息をのむほど美しい映像

 

実写映画「シンデレラ」の一番の魅力は、映像美だと感じます。

 

フェアリーゴッドマザーが魔法をかけて生み出した、黄金に輝くかぼちゃの馬車。

シンデレラの青いドレス。

そしてガラスの靴。

 

全てが華やかで、ハッとするほど美しいです。

 

また、舞踏会でシンデレラと王子が踊るシーンも非常に美しく映し出されています。

その場にいるかのように、シンデレラに見惚れてしまうはず。

 

実写版ならではの迫力と造形の細かさ、目を見張るほどの美しさを堪能できます!

 

新たに広がる「シンデレラ」の世界

 

継母の心境が詳しく描かれているのも、実写映画「シンデレラ」ならではの魅力。

 

継母のおこないを許すことはできなくても、どこか同情してしまうような、ただの悪役とは言い切れない存在になったはず。

 

今までわからなかったことが明らかになり、「シンデレラ」の世界をより深く知ることができるのではないでしょうか。

 

アニメ版「シンデレラ」は、動物たちが大活躍したり、まさに“おとぎ話”らしい物語。

実写版「シンデレラ」は、おとぎ話に現実的な要素を上手く混ぜ合わせた物語だと感じました。

 

フェアリーゴッドマザーや彼女の魔法はあるものの、継母が意地悪をする理由や、悪行を働こうとする大公の存在など、現実味を帯びているストーリーなのではないでしょうか。

 

また、シンデレラの幼少期が描かれている実写版では、両親と共に過ごした幸せな生活と、継母たちにひどい仕打ちを受けるつらい生活の明暗がハッキリしています。

過去に幸せな日々を送っていたからこそ、よりシンデレラのつらさが伝わってきます。

 

そんなつらい日々を、優しさと勇気を忘れずに、懸命に耐え抜くシンデレラ。

アニメ版のような“夢見る少女”から一新して、“強く優しい女性”を描きたかったのだと感じ取れます。

 

最後の言葉の意味、伝えたいこととは

 

『大切なのは、勇気と優しさを信じることなのです。そしてたまには、ちょっぴり、魔法の隠し味も。』

 

実写映画「シンデレラ」の最後は、この言葉で締めくくられています。

 

この言葉を言った人、そして劇中の語り部はフェアリーゴッドマザーです。

 

そのことから、きっとフェアリーゴッドマザーはシンデレラのことをずっと見守っていたのだと考えられます。

 

また、エラの母はエラが幼いとき、「フェアリーゴッドマザーがいる」と話しており、フェアリーゴッドマザーもまた、「エラの母はフェアリーゴッドマザーを信じていた」と言っていました。

 

フェアリーゴッドマザーは、エラが生まれるよりもっと前、エラの母が子供の頃から見守っていたのかもしれません。

 

そして、フェアリーゴッドマザーは誰にでも魔法を使うわけではないと言っています。

エラが勇気と優しさを信じたからこそ、エラの前に姿を現し、エラに魔法を使ったのです。

 

現実世界には魔法はありませんが、勇気と優しさを持っていれば、巡り巡って自分の元に優しさが返ってくるのではないでしょうか。

 

勇気と優しさを忘れずにいれば、窮地に陥ったとき、フェアリーゴッドマザーのような、力になってくれる存在が現れるかもしれません。

 

 

実写映画「シンデレラ」を見るなら

実写映画「シンデレラ」は、既に劇場公開を終了しています。

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※本ページの情報は2024年4月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

たみ

動物が好き。ディズニーも好き。 好きな映画のジャンルは洋ホラーですが、最近はMCUを追うなどジャンル問わず色々見てます。 疑問を解消できる記事や、読み進めたくなるような記事を目指します!

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