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実写映画「ムーラン」あらすじ!アニメ版との違いや批判された理由とは

たみ

更新日:2022-6-3

<プロモーション>

2020年、ディズニープラスで配信が開始された、実写映画「ムーラン」。

 

「美女と野獣」や「アラジン」などのように、「ムーラン」もディズニー長編アニメ映画を元に制作された映画です。

 

ムーランは、ディズニープリンセスでありながらも兵士として戦い、他のプリンセスのように王家の生まれだったり、王子と結婚することもありません。

そんな独特な世界観を持った「ムーラン」の実写化は、話題を集めました。

 

しかし、実写映画「ムーラン」は悪い意味でも注目を浴びてしまい、実は数々の炎上騒動を起こしています。

 

当記事では、実写映画「ムーラン」のあらすじに加え、炎上騒動にまつわる話や、アニメ版との違いをネタバレありで詳しく紹介します!

 

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実写映画「ムーラン」とは

原題

Mulan

監督

ニキ・カーロ

音楽

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

公開年月日(配信開始日)

2020年9月4日

 

監督を務めたニキ・カーロは、「スタンドアップ(2005年)」でハリウッドデビューを果たしました。

「ユダヤ人が救った動物園~アントニーナが愛した命~(2017年)」などで知られており、この作品の音楽を担当したハリー・グレッグソン=ウィリアムズが、実写映画「ムーラン」の映画音楽にも作曲家として携わっています。

 

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズは、「シュレック シリーズ(2002年~)」や「ナルニア国物語 シリーズ(2005年~、3作目はテーマ曲のみ)」などで有名。

また、テレビゲーム「メタルギアソリッド シリーズ」でも作曲家として携わっており、「メタルギアソリッド2」~最新作「メタルギアソリッドV」まで参加しています。

 

キャラクター&キャスト

ムーラン

【キャスト】リウ・イーフェイ

【日本語吹き替え版】明日海りお

 

本作の主人公で、強い“気”の持ち主。

脚の不自由な父のために、男性と偽って軍隊に入る。

「娘は結婚して家名を高める」という社会の生きづらさを感じ、自分の居場所を見つけられずにいる。

 

タン司令官

【キャスト】ドニー・イェン

【日本語吹き替え版】井上和彦

 

ムーランが配属された部隊の司令官。

かつてムーランの父と共に戦った。

優れた司令官であり、倫理観が強い。

 

ホンフイ

【キャスト】ヨソン・アン

【日本語吹き替え版】細谷佳正

 

ムーランと同じ部隊に配属された新兵。

訓練を共にする内に友情が芽生え、互いに尊敬し、信頼している。

 

皇帝

【キャスト】ジェット・リー

【日本語吹き替え版】広瀬彰勇

 

常に民のことを考えていて、戦士としても名高く、かつて侵略者から国を守った。

その際、首謀者だったボーリー・カーンの父を処刑。

 

ボーリー・カーン

【キャスト】ジェイソン・スコット・リー

【日本語吹き替え版】咲野俊介

 

本作のヴィラン(悪役)。

容赦のない冷酷な性格で、かつて父を殺した皇帝の命を狙っている。

シェンニャンの魔力に目をつけ、彼女を利用することに。

 

シェンニャン

【キャスト】コン・リー

【日本語吹き替え版】小池栄子

 

本作のヴィラン(悪役)。

高い身体能力と強い魔力を持った魔女で、その力ゆえに国を追われてしまった。

そのため、人間に嫌悪感を抱いている。

 

 

実写映画「ムーラン」あらすじ

古代中国の小さな村で暮らすムーランは、女性らしからぬ活発さのある変わり者だと、人々から白い目で見られていた。

“女性らしさ”にムーランが悩む中、ボーリー・カーン率いる敵軍が帝国を攻め始める。

 

敵軍には強大な力を持つ魔女・フェンニャンがいると噂されていた。

帝国は敵軍に立ち向かう新たな兵士を集めるため、各家から男子を1人出すように命令を下す。

男子のいないムーランの家では、身体の悪い父が出なければならない……。

 

愛する父の代わりに、男性と偽り、帝国を守る兵士になったムーラン。

厳しい訓練を重ね、戦士としての才能を開花していく中、ムーランは“本当の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤するように。

 

厳しい戦況が続き、徐々に侵略されていく帝国。

 

帝国の運命、そして自らを偽るムーランの行く末とは……。

 

 

実写映画「ムーラン」アニメ版との違い

 

新たなヴィラン(悪役)

 

アニメ版のヴィラン(悪役)は、シャン・ユーという名の怪力の大男でした。

シャン・ユーは中国の侵略を企てるフン族の長で、残忍な性格です。

 

実写版ではシャン・ユーは登場せず、ボーリー・カーンシェンニャンがヴィランとして登場。

2人は実写版のオリジナルキャラクターです。

 

ボーリー・カーンはシャン・ユーに当たる人物として描かれており、かつて父を皇帝に殺され、領地を失った復讐のために、皇帝の殺害を企てます。

 

シェンニャンは強い魔力を持った魔女で、その魔力のせいで人々から疎まれ、国を追われてしまいました。

 

そんなシェンニャンをボーリー・カーンが仲間に引き入れ、「自分が勝ったらありのままでいられる場所を作る」と言い、シェンニャンを利用します。

 

アニメ版のヴィラン(悪役)であるシャン・ユーは“ただ悪い者”で、なぜ悪者になったのかは描かれていません。

 

実写版では、ヴィラン(悪役)たちがどうして悪に染まったのかが明確になり、どちらも悲しい過去を持った深みのあるキャラクターとして描かれています。

 

ムーランの恋

 

アニメ版では、ムーランが配属された部隊にいるシャン隊長とムーランが惹かれ合いました。

 

実写版では、ムーランが恋に落ちるような描写はありません。

 

しかし、ホンフイという人物と良い友人になり、ホンフイがムーランに惹かれているような描写が見られます。

 

ホンフイは実写版のオリジナルキャラクターで、ムーランと同じ部隊に配属された新兵。

ムーランとは信頼できる良きライバルで、お互いに尊敬しあっています。

 

そして、シャン隊長に当たる人物としてタン司令官が登場しました。

タン司令官も実写版で新たに登場したキャラクターであり、ムーランを自分の部隊に迎え入れ、厳しく鍛え上げました。

 

ムーシュー(赤竜)やクリキー(コオロギ)の出番

 

アニメ版「ムーラン」では、赤い守護竜のムーシューが活躍します。

ムーシューはムーランの相棒という立ち位置の主要キャラクターで、お調子者で少し生意気な性格。

 

さらに、幸運のコオロギ・クリキーもムーシュー、ムーランと共に活躍しています。

 

どちらも物語には欠かせない魅力的なキャラクターでしたが、実写版には登場しませんでした。

 

物語を賑やかにしてくれる存在ですが、より現実的に仕上がっている実写版では、「ムーランと兵士たちの本格的な人間関係を描くことに挑戦した」と、監督ニキ・カーロが話しています。(USAトゥデイのインタビューにて)

 

ムーシューとクリキーのようなユニークなキャラクターたちよりも、ムーランと仲間の兵士たちが人間関係を築くことが実写版では必要不可欠だったのです。

 

また、ディズニーアニメらしいムーシューたちを登場させないことで、より現実味のある物語に仕上がっていました。

 

実写版ではムーシューの代わりに、先祖の霊のフェニックス(不死鳥)が登場し、ムーランを静かに見守ってくれます。

 

これについて監督のニキ・カーロは、

ドラゴンは男性の象徴で、フェニックスは女性の象徴

本作ではジェンダーを探求していく物語なので、この表現方法が素敵だなと思いました。」

と話しています。(Digital Spyのインタビュー記事より)

 

ムーシューもクリキーも人気のキャラクターだったため、登場しないことを残念に思う声も多かったですが、監督の本作への強い思いが込められた結果だと言えます。

 

ムーランが髪を切らない

 

アニメ版では、ムーランが男性と偽って兵士となる際、長い髪を切り落とします。

ムーランの覚悟が伝わってくる印象的なシーンでしたが、実写版のムーランは髪を切りません。

 

これは、時代の変化によって“長い髪が女性の象徴である”という価値観が薄れてきたからなのではないかと考えられます。

 

今では髪が長い男性がいても何らおかしくない時代になったので、そんな現代に合わせてムーランも髪を切らなかったのでしょう。

 

たしかにタン司令官も髪を結っています。

 

「リフレクション」をはじめとする歌の違い

 

アニメ版「ムーラン」は、ディズニーらしいミュージカル要素がふんだんに詰まった映画でした。

 

しかし、実写版ではミュージカル要素はありません

 

アニメ版では、先に説明した赤竜のムーシューやコオロギのクリキーが登場し、歌も流れるため、明るく陽気で楽しい映画に仕上がっています。

 

実写版ではより現実的に「ムーラン」を描くことを重視しているため、ユニークなキャラクターが登場したり、楽しい歌が流れることはなく、全編シリアスに描かれました。

 

ミュージカル要素が全くなくなったため、アニメ版と実写版とで受ける印象は大きく異なり、別物だと残念に感じる人もいるかもしれません。

 

ただ、アニメ版の劇中で流れる「リフレクション(Reflection)」が、実写版でも主題歌として登場。

エンドクレジット中に聞くことができ、アニメ版と同じく、クリスティーナ・アギレラが歌います。

 

実写版のために再レコーディングされているため、歌唱の違いやアレンジなどを聴き比べるのも楽しみの1つと言えるでしょう。

 

 

実写映画「ムーラン」気になる疑問を解消

 

原作「木蘭辞」とは

 

「ムーラン」は、「木蘭辞(木蘭詩)」という漢詩を元に制作された映画です。

 

11世紀に作られたとされる「楽府詩集」に「木蘭辞」が2首収められていますが、「古今楽録」に収められた「木蘭辞」が、最も古い文献とされています。

「木蘭辞」は誰が作った詩なのかがわからない、読み人知らずの漢詩です。

 

「木蘭」とは、物語における女性主人公の名前で、中国語で「ムーラン」と読みます。

 

病にかかった父の代わり、男装して兵士となった娘・木蘭(ムーラン)が、異民族を相手に各地で戦いを繰り広げ、自軍を勝利へと導き、帰郷してまた娘に戻った、という物語です。

 

実際の「木蘭辞」は、一句が五言からなる五言古詩で、たった62行しかありません。

そんな非常にシンプルな木蘭辞を元に、脚色を加え、アニメ版・実写版の「ムーラン」が作り上げられました。

 

なぜ炎上した?批判された理由とは

 

実は、実写版「ムーラン」は、世界的に大炎上を起こしています。

炎上した理由は大きく分けて3つ。

 

①劇場公開されなかった

 

1つ目は、劇場公開されず、ディズニープラスの有料視聴でしか見られなかったことが挙げられます。

 

元々、米国などでは2020年3月に、日本では2020年4月に劇場で公開される予定でした。

しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、劇場公開が中止されました(ディズニープラスのサービスがおこなわれてない一部の地域を除く)。

 

2020年9月4日、ついにリリースされたものの、ディズニープラスのプレミアアクセス(有料配信)でしか視聴できない仕様に。

 

プレミアアクセスをするには、ディズニープラスの会員が3,278円(税込)の追加料金を支払う必要があります。

 

複数人で見れば安く済んだり、何度も視聴できるというメリットはあるものの、単純に劇場で映画を見るより高い値段がかかることに批判の声が集まりました。

 

劇場公開が中止され、ディズニープラスでのみ配信、という形であったらここまで炎上しなかったのかもしれません。

 

なお、現在はディズニープラスで通常配信されているため、追加課金なしで視聴可能です。

 

②主演女優リウ・イーフェイの発言

 

実写版「ムーラン」が公開される前、キャスティングなどが既に発表されていた、2019年8月15日の出来事です。

 

当時香港では、民主派による逃亡犯条例改正案に反対する激しいデモが起こり、それを中国警察が鎮圧していました。

それに関して、主演女優リウ・イーフェイが中国版SNS・ウェイボーで「私は香港警察を支持します。(デモによる抗議は)香港の恥」と発言。

 

この発言に対して香港の人々は激怒し、実写版「ムーラン」のボイコット運動が起こり始めてしまいました。

 

③新疆ウイグル地区での撮影

 

実写版「ムーラン」の配信が開始されてからも、新たな火種が生まれてしまいます。

 

ロケ地の一部が、中国政府が少数民族・ウイグル族を迫害、弾圧している新疆ウイグル自治区だったからです。

エンドロールによって、中国政府の協力によって新疆ウイグル自治区で撮影していたことが明らかになりました。

 

世界的に炎上し、これについてアメリカの共和党トム・コットン上院議員がツイッターで批判。

 

 

問題となった実写版「ムーラン」のエンドロール部分のスクリーンショットを載せたこのツイートは、瞬く間に拡散され、アメリカの国会議員や人権団体なども実写版「ムーラン」のボイコットを呼びかけました。

 

このエンドロールの画面には「China Special Thanks(チャイナスペシャルサンクス)」として、中国での撮影の際に協力を得た会社や組織の名前が記載されています。

 

その中には、「新疆ウイグル自治区党委宣伝部」「トルファン党委宣伝部」「トルファン公共安全局」などの名前があり、これらは新疆ウイグル自治区での非人道的行為に関与した組織であるため、強い批判が集まりました。

 

国際的に非難されている場所で撮影がおこなわれてしまいましたが、ディズニーの幹部は騒動が起こるまでこれが問題になることに気づかなかったそうです。

新疆ウイグル自治区で撮影するリスクを理解していなかった、その認識の甘さが大炎上を引き起こしてしまいました。

 

続編はある?

 

実写版「ムーラン」について、現時点では続編の情報は発表されていません。

 

もちろん興行収入なども続編制作に影響してきますが、数々の炎上騒動などから、すぐに続編というのは難しいのではないでしょうか。

 

しかし、実写版「ムーラン」は、続きがあるような含みを持たせた終わり方だったので、いつか続編が制作されるかもしれません。

 

レンタルできる?視聴できるサービスとは

 

実写版「ムーラン」は、ディズニープラスで独占配信されています。

 

アマゾンプライムビデオやネットフリックス、ユーネクストなどでは配信されておらず、TSUTAYAなどでの店舗でもレンタルはされていません。

 

現時点で実写版「ムーラン」を視聴するには、ディズニープラスに加入するか、DVDを購入する必要があります。

 

 

実写映画「ムーラン」評価&感想

 

【評価】ひどい?世間の評価

 

劇場での公開中止や撮影地を巡り、様々な議論が飛び交った実写映画「ムーラン」ですが、実際の映画の評価はどのようになっているのでしょうか。

実際に視聴した人の感想を紹介します。

 

 

 

このように、楽しめたという感想もある中で、以下のような意見も見られました。

 

 

 

やはり、ミュージカル要素がなくなり、ディズニーらしい明るい軽快さがなくなってしまったことを残念に感じている人も少なくないようです。

 

シリアスに仕上がっていることや、ミュージカルではなくなっていることを事前に知っておくと良いかもしれません。

 

また、個人的にはワイヤーアクションの迫力があまりないように感じました。

幼いムーランが屋根から落ちかけるシーンや、ムーランとシェンニャンが1対1で戦うシーンなどでワイヤーアクションが見られるのですが、迫力に欠け、あまりハラハラしなかったです。

 

しかし、ムーランが軍隊で訓練をするシーンや、ボーリー・カーン率いる柔然と帝国軍が戦うシーンなど、人数が多いシーンは迫力満点で、楽しめることができました。

 

【感想】よりシリアスな作品に生まれ変わった

 

前述したように、実写映画「ムーラン」は、アニメ版とは違い、ミュージカル要素がなくなっています。

また、コメディ要素もあまりなく、シリアスな映画に仕上がっています。

 

ディズニーらしいポップでキラキラした映画ではありませんが、伝記を忠実に描いているようにも感じられ、現実味の強い作品に仕上がっています。

 

ムーランの葛藤や、敵であるシェンニャンのキャラクター性が光る映画だと感じられました。

ボーリー・カーンもまた、皇帝の殺害を企てる理由があり、それぞれの人物像が良く描かれています。

 

「ムーラン」について、深く知りたい人はぜひチェックしてみてください!

 

 

実写映画「ムーラン」はディズニープラスで配信中!

 

実写映画「ムーラン」は、ディズニープラスで独占配信されています!

 

ディズニープラスでは、アニメ版「ムーラン」「ムーラン2」も配信中。

 

また、実写版「ムーラン」のように、実写化された「美女と野獣」や「アラジン」なども、アニメ版・実写版ともに視聴できます!

 

ディズニープラスでしか見られない作品も、実写版「ムーラン」以外にも豊富にあり、実写版「わんわん物語」や、「アナと雪の女王」に登場するオラフをはじめとする、ディズニーキャラクターたちが活躍する短編集などが挙げられます。

 

もちろんディズニー以外の作品も配信中!

 

自分らしさに葛藤しつつも勇敢なムーランの活躍を、ぜひその目で見届けてください!

 

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※本ページの情報は2022年6月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

たみ

動物が好き。ディズニーも好き。 好きな映画のジャンルは洋ホラーですが、最近はMCUを追うなどジャンル問わず色々見てます。 疑問を解消できる記事や、読み進めたくなるような記事を目指します!

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