【ダンダダン】惑星の侵略者「深淵の者(クル)」とは?|概要

分類 | 外宇宙人 |
種族名 | 深淵の者(クル) |
初登場 | 10巻79話 |
銀河系には666種ほどの人種が存在しているが、そのどれにも属さない、銀河系外…外宇宙からやって来た侵略者。
様々な惑星を食い尽くしながら移動しており、このたびめでたく地球が目をつけられた。
ビッグママによって生物遺伝子から作られた特殊スーツを纏っており、本体はタコに似た生物の姿をしている。
重力耐性の低い貧弱な肉体をしているため、スーツがないと地球で長時間活動することができない。
遠い惑星から移動する彼らは、ピラミッドや古墳といった地球に存在する「転送装置」からワープをしてやってくる。
ダンダダンにおける古代の墓 |
セルポ星人いわく、地球にある巨大な「墓」とされる建築物は転送装置であり、地球外の高度な医療技術をもつ惑星へ転送させるためにミイラを安置していたらしい。 |
182話にて人間の女性型が確認 |
オカルンが倒した最初の「深淵の者」はタコと瓜二つの見た目だったが、182話で確認された「深淵の者」は人間の女性の姿をしている。 乳首らしき部分も確認でき、しっかり哺乳類ベースの生物であることが分かり、タコベースだった他3体の「深淵の者」とはかけ離れたデザインをしている。 |
「深淵の者」たちの作中での活躍(悪行)
※ネタバレ
「深淵の者」たちとオカルンたちの戦いを、簡単にダイジェストでまとめます。
異星人バモラが転送装置で地球にやって来た
事の始まり、「深淵の者」が地球侵略を始めたのは、バモラが異星から転送装置で地球に逃げてきたことがきっかけでした。
バモラ |
怪獣のきぐるみスーツを着て地球にやって来た異星人。 怪獣スーツには光学迷彩機能が備わっており、透明になることができる。 しかし、スーツのエネルギー源である「金色の玉」は見えるため、オカルンたちに発見された。 なお、この「金色の玉」はオカルンの金玉とは別物。 |
セルポ星人の技術を盗み、セルポを敵に回す
謎の美少女・バモラと親交を深めるオカルンたちでしたが、突如「深淵の者」に襲撃されてしまいます。
彼らはセルポ星人から技術と情報をすべて盗んだいったため、セルポがバナナ(生殖器)で目をつけていたオカルン達のことも知っていました。
転送エネルギー |
銀河系の外にいる「深淵の者」本隊が地球まで移動するためには、古墳やピラミッドといった巨大な転送装置を経由する必要があり、その起動に必要なエネルギーが、オカルンの金玉や桃たち超能力者。 そのためオカルンたちは、セルポから情報を得た「深淵の者」に真っ先に狙われることとなった。 |
セルポの技術と情報を盗んだことで、セルポを敵に回した「深淵の者」。
敵の敵は味方ということで、過去オカルン達を2度襲撃してきたセルポは、協力して桃たちと「深淵の者」と戦うこととなる。
地球に来た本隊がカシマレイコの怒りを買う
忘れた頃にやってくるカシマレイコ。
「深淵の者」が侵略してくる少し前、桃はカシマレイコのテリトリーに踏み込んでしまい、カシマレイコに追いかけられることとなってしまっていました。
桃たちが必死に宇宙人と戦っている間にも、カシマレイコは執拗に桃を狙っています。
「深淵の者」の先兵隊と、なんとか互角に戦っていた桃・愛羅・ジジ・バモラ・セルポ・ペニーチンコス・遅れてやってきたオカルン…あとついでに金太郎だったが、一歩間に合わず「深淵の者」の本隊が転送装置で地球にやって来てしまいました。
しかし、「深淵の者」本隊はカシマレイコの怒りを買い、ワンパン。
地球は、苦しいとき・そんなとき・頼りになるババアの手によって守られた。
本隊が地球に来たことでバモラの故郷が反撃開始
嬉しい後日談。
地球の豊富な資源に目がくらみ、ノコノコ大部隊で地球侵略しにやってきていたおかげで、バモラの故郷の方は「深淵の者」の圧力が弱まり、バモラの育ての母・バンガを中心に元気に反撃開始していた。
ダンダダンのババアたちは強い。
【元ネタ】イカなのかタコなのか、その正体はクトゥルフ
見た目からも名前からも分かる人にはすぐ分かる。
元ネタはコズミック・ホラー「クトゥルフ神話」。
外宇宙から地球にやってきた旧支配者の一柱「クトゥルフ」という邪神と、それを信仰する「深きものども(ディープワン)」と呼ばれる存在がいる。
基本的にクトゥルフは海底にあるルルイエ神殿にて眠っており、本体が作中で活躍することはほとんどない。
ハスターもおるよ!…あれ?君たち敵対関係だよね?
巻末のおまけページで紹介されている「深淵の者」の個体名の中には、元ネタ「クトゥルフ」と敵対関係であるはずの「ハスター」の名前もあった。
他の「深淵の者」の名前を見ても分かる通り、この子だけちょっと他と違うのはなにか理由があるのかもしれない。
【個体情報】意外とかわいい名前の「深淵の者」たち
作中で猛威をふるった「深淵の者」ですが、名前はほとんどタコ料理で、ちょっと気が抜ける。
タコノカ・ル・パッチョ
「アラハバキ(メガテン)」や「シャッコウモン(デジモン)」みたいなデザインの土偶スーツを着た深淵の者。
防御力に優れ、更にはミサイルやビームなど遠距離攻撃も得意とするが、最後は愛羅の新必殺技「ピルエットおドリル」によって蹴り貫かれる。
古の日本人が書く似非中国人みたいな話し方をする。
タ・コメシ
洋梨体系の土偶みたいなスーツを着た深淵の者。
1m四方に衝撃波を放ち敵を行動不能にする。
邪視の力を扱えるようになったジジによって、粉々にブチのめされる。
イモータコ
メイドカフェでバイトをする桃のところに襲撃してきた「深淵の者」。
アメーバに顔がついたようなスーツを着用している。
別次元から攻撃をすることができ、イモータコの攻撃に当たるとイモータコになってしまう。
座右の銘は「壁に耳あり障子に目あり」。たぶん覗き行為が好きなスケベ(冤罪)。
スダ・コ
羽のついた埴輪スーツにスナイパーライフルを持った「深淵の者」。
座右の銘は「一日一善」。
邪視の力を扱えるようになったジジによって、粉々にブチのめされる。
タ・コシン・ジョー
超重量級ヘビーアームズ。
「アーマードコア」で装備全部ミサイルにした、みたいなスーツの「深淵の者」。
見た目の通り、力こそパワーを好む。
タ・コワサ
分類 | Unknown |
生息地 | 宇宙 |
体長 | 約1.8m(アーム3m) |
映画「エイリアン」のエイリアンみたいな身体に、背中から6本のアームを装備したスーツの深淵の者。
6本の副腕で相手を捉え、エネルギーを吸収することができるが、ジジの許容量を超えたエネルギーによって爆発してしまう。
定時退社を心がけ、元気に地球侵略。
名称不明
巻末のおまけページにてハブられ名前が紹介されていない「深淵の者」。
ミズカマキリタガメスーツを身にまとい、ペニーチンコスと戦った。
水の中では100倍強いと自信満々だったが、ペニーチンコスの水中全力シャコパンチによって砕かれる。
毒を使うが、戦闘民族であるペニーチンコスには毒耐性があり通用しなかった。
ハスター
先兵隊の中でもリーダーかエース的立ち位置にいるように見える深淵の者。
空間を操る能力をもったスーツを纏っており、敵との間に空間を作り「絶対届かないバリア」を作ったり、空間を切り取って瞬間移動したりする。つまり五条悟。
「お前のものは俺のもの」とのたまう、立派なジャイアニズムの侵略者。
強敵だったが、次元ごと貫く桃の「モエモエ気功砲」によって倒される。
中身は「ザ・火星人」といった、古典的なタコ型宇宙人。
????
シンプルな人形スーツにジェットパックを装着している深淵の者。14巻の時点でもまだ名前が判明していない。
宇宙八極拳の使い手で、ジェットパックを使った高速移動からの接近戦を得意とする。
スールの中身は、他の仲間と違い人間の女の形をしている。
一人地球に取り残され、スーツも壊れて立てなくなっているところをサンジェルマン伯爵に助けられる。
【考察】182話にて再登場!スーツの中身や名前から見る「深淵の者」の生態
※182話時点での考察
14巻のおまけページにて、地球に取り残されていることが仄めかされていた深淵の者「????」。
2025年1月21日にに更新された最新話にて、取り残された「????」が再登場し、現在どうしているのか、少しだけ判明しました。
182話にて再登場の深淵の者「????」の中身は人間と酷似
この「????」の中身は、人間の女性(の姿をした宇宙人)でした。
すべての「深淵の者」の中身が「????」と同じというわけではありません。
10巻で登場した土偶型スーツの「深淵の者」もタコですし、
11巻でオカルンが倒したヤツもタコ、
12巻でジジが倒したエイリアン型スーツもタコ、
14巻の五条悟スーツもビジュアルが違うけどタコ。
これまで確認されてきた4体ともタコで、名前もだいたいタコ料理で、元ネタからみても本来の姿に近いのはタコの方でしょう。
●「????」が擬態しているだけ?
その可能性は低いでしょう。
オカルンが倒したタコ(遺体)は、スーツから出したときはまだ息があったものの、生身になった後に死んでいます。
その時の様子をペニーチンコス(シャコ星人)氏が話しますが、「死んだ後に姿が変化した」などの発言はありませんでした。
なので、「深淵の者」が地球人に擬態している、という線は弱いかと思われます。
セルポの匂わせ発言回収? |
11巻で桃がセルポに「奴らの仲間に女の子いたか?」と聞いたところ、セルポは「いたと思います」と答えます。 「いた」に傍点が付いて強調されており、わかりやすくミスリードを誘う発言。 このとき桃はバモラを連想したと思いますが、実際は「????」を指していたのでしょう。 |
●ハスターという名前のクルの存在
「深淵の者」たちのキャラクター紹介で、クトゥルフの敵対者「ハスター」の名前を冠する「深淵の者」がいましたね。
元ネタでは敵対者のはずなのに、なぜダンダダンでは「深淵の者」として登場しているのでしょうか。
クルは侵略した惑星で交雑を繰り返している?
交雑 |
または異種交配。異なる種を交配させ雑種を人工的に生み出すこと。 交雑は遺伝的に近い者同士でないと成立しない。 |
元ネタでは、ハスターという存在はクトゥルフ(深淵の者の元ネタ)と敵対関係にありました。
実際、このハスターは他に確認されていた3体のまんまタコな「深淵の者」とは姿形が異なっていることと、名前もタコ料理ではないので、3体とはルーツが違うように見えます。
判明している特徴 |
・ハスターのルーツは他3体と違う? ・「深淵の者」は様々な惑星を食い潰している ・スーツには生物の遺伝子や怨念エネルギーが必要 |
こういった特徴を並べると、「深淵の者」という生物は、「惑星を侵略しながら交雑を続け種の遺伝子の強化をする」生態を持っているのかもしれません。
漫画「ハンターハンター」に登場する「キメラアント」みたいですね。
●バモラたちと地球人は同じ先祖
地球に取り残された深淵の者「????」の姿が人間と酷似しているのは、バモラたちの故郷で交雑した結果かもしれません。
バモラたちシュメール人の先祖は、推定紀元前3000年代頃の地球から方舟を使って移住してきた、メソポタミアの民シュメール人です。
地球人と同じ先祖を持つので、バモラたちが地球人と瓜二つなのは当然です。
そしてシュメール人と深淵の者が交雑したならば、「????」が地球人と酷似しているのもおかしな話ではないでしょう。
【考察】結局、人間の姿をした「????」はナニモン?
※182話時点での考察
「????」の特徴 |
・人間と同じ形 ・女性 ・片目が「ビッグママ」と同じ模様 |
蜂と似た生態なのかもしれない
ビッグママは、名前からすると「深淵の者」たちのトップのように感じますが、その実態はただ働き蜂のためにスーツを作り出すための奴隷に見えます。
蜂の生態もそうです。
子どもを生む女王蜂は、呼び名は立派ですが実態は「子どもを生む奴隷」です。
繁殖期を過ぎて体が衰えると、今度は次世代のために、息子たちにセックスの練習台にされます。
そうして次の女王蜂が生まれる頃になると、前女王蜂は息子たちの輪姦で体がボロボロになり、死んでしまうのです。
「深淵の者」は、もしかしたら強い種族を見つけては交雑し、そこから新たなメスを生み出し、次世代のビッグママにしているかもしれません。
そうなると「????」はビッグママの素質を持っている働き蜂の可能性があります。
そんな「????」の前に現れたサンジェルマン伯爵の目的って…?
妖怪の力を集める伯爵と、生物の遺伝子を集めるクル
いろんな生物を食らって種の強化をする「深淵の者」と
いろんな妖怪の力を奪って目的のため突き進むサンジェルマン伯爵。
両者の関係はいまだ「協力関係にある、かも?」程度の情報しか判明しておらず、伯爵が「????」に手を貸した理由もまだわかっていません。
もし仮に、「????」にビッグママと同じ能力が備わっているのなら…怖いですね。
また、本来交雑は「遺伝的に近い種族同士でしかできない」行為です。
しかし、ここまで地球人に近いビジュアルをしている宇宙人ならば、地球人と交配することも可能かもしれません。
伯爵が「????」に何を求めているか不透明ですが、わかっている情報だけでも不穏な空気が漂っていますね。
「????」について考察まとめ |
・シュメール人との交雑によって生まれた「深淵の者」? ・ビッグママと同じ能力をもっている特殊個体かも? ・人と近い姿をしているので人と交配可能かも |
まとめ|「深淵の者」の元ネタや生態
元ネタ | クトゥルフ神話 |
出身 | 銀河系外の遠い宇宙 |
生態 | 様々な惑星を侵略している宇宙遊牧民 |
備考 | サン・ジェルマン伯爵と協力関係? 人間の姿をした「深淵の者」がいる |
伯爵との関係や、伯爵の目的なども気になりますが、八極拳の使い手な女の子「????」の今後の活躍も楽しみです。
個人的な願望としては、紆余曲折経て戦隊モノのブラックやシルバー的立ち位置にならないかなぁ…と思っています。
【嘘次回予告】
「????」はサンジェルマンの真の目的に気づき、故郷と仲間を守るため立ち上がる!仲間ではないが、今は敵ではない!守るため戦え、「????」!
みたいな展開、ないですかね。