2014年(日本では2015年)に劇場公開された、実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」。
1987年初演の同名ブロードウェイミュージカルを元にした、歌が魅力的な映画です。
シンデレラ、ラプンツェル、赤ずきん、ジャック(ジャックと豆の木)といった“おとぎ話の主人公”たちが登場し、それぞれのおとぎ話をなぞりながら物語が展開。
そんな実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」のあらすじに加え、気になる感想や考察、見どころをネタバレありで紹介!
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更新日:2022-5-20
<プロモーション>
2014年(日本では2015年)に劇場公開された、実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」。
1987年初演の同名ブロードウェイミュージカルを元にした、歌が魅力的な映画です。
シンデレラ、ラプンツェル、赤ずきん、ジャック(ジャックと豆の木)といった“おとぎ話の主人公”たちが登場し、それぞれのおとぎ話をなぞりながら物語が展開。
そんな実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」のあらすじに加え、気になる感想や考察、見どころをネタバレありで紹介!
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原題 |
Into The Woods |
監督 |
ロブ・マーシャル |
音楽 |
スティーヴン・ソンドハイム |
公開日 |
2014年12月25日(日本:2015年3月14日) |
今作品の監督を務めたロブ・マーシャルは、ミュージカル映画に携わることが多く、「シカゴ(2002年)」や「メリー・ポピンズ リターンズ(2018年)」などで知られています。
ロブ・マーシャルは振り付け師としても活躍しており、「シカゴ」ではミュージカルの振り付けも担当。
また、2023年公開予定の「リトル・マーメイド」でも監督を務めています。
実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」は、劇中のほとんどが歌で構成されたミュージカル映画なので、日本語吹き替え版はありません。
パン屋の主人
森の奥でパン屋を営んでいる、少し頼りがいのない男性。
優しい性格だが、妻を思うあまり少し暴走してしまうことも。
【キャスト】ジェームズ・コーデン
パン屋の妻
パン屋を営んでいる主人の妻で、子供を授からないことに悩んでいる。
主人の気弱な部分に物足りなさを感じている。
【キャスト】エミリー・ブラント
魔女
パン屋の隣に住んでいる魔女。
今は醜い老婆の姿をしているが、かつては美しい姿だったらしい。
みんなから恐れられている存在。
【キャスト】メリル・ストリープ
シンデレラ
鳥たちと話すことができる、不思議な力を持った美しい女性。
優しかった母を亡くし、継母とその娘たちと暮らしている。
意地悪な継母たちに下働きばかりさせられており、そんな生活を変えたいと強く願っている。
【キャスト】アナ・ケンドリック
シンデレラの王子
パン屋たちが暮らす王国の王子。
ルックスの良い魅力的な男性だが、女性を見たら誘惑するという少し困った一面も。
舞踏会でシンデレラに一目惚れしてからは、彼女を追いかけている。
【キャスト】クリス・パイン
ラプンツェル
森の奥の塔で暮らしている、長い金髪を持った美しい女性。
魔女に育てられており、塔の外に出たことがない。
外の世界を見てみたいと強く願っている。
【キャスト】マッケンジー・マウジー
ラプンツェルの王子
シンデレラの王子の弟。
森の中でラプンツェルの美しい歌声を聞き、声を頼りに彼女と出会う。
美しいラプンツェルに一目惚れし、塔に通っている。
【キャスト】ビリー・マグヌッセン
ジャック
厳しい母と、貧しい暮らしを送っているのんきな少年。
いつかお金持ちになりたいと願っている。
白い牛のミルキー・ホワイトが唯一の友達。
【キャスト】ダニエル・ハッスルストーン
赤ずきん
好奇心旺盛で少し強気な少女。
おばあちゃんに届けるために持っていたパンを、すべて食べてしまうほど食いしん坊。
【キャスト】リラ・クロフォード
オオカミ
森の中で赤ずきんを見つけ、彼女を食べるために言葉巧みに誘惑する。
【キャスト】ジョニー・デップ
森の奥で暮らしているパン屋の夫婦は、子供が授からないことに悩んでいました。
ある日、そんなパン屋の夫婦の元に魔女が現れ、子供が授からないのは魔女の呪いが原因だと明かされます。
そして、3夜の内に、「白い牛、赤い頭巾、黄色い髪、金色の靴」の4つを用意すれば、呪いを解くと、魔女は約束しました。
パン屋の夫婦はその4つの物を探しに、森の中へ……。
そこで、シンデレラ、ラプンツェル、赤ずきん、ジャックなどの、“おとぎ話の主人公”たちと出会います。
偶然にもパン屋の夫婦が探しているものは、シンデレラたちがそれぞれ1つずつ持っていました。
シンデレラたちもまた、パン屋の夫婦のように強い願いを抱えています。
パン屋の夫婦は無事に4つの物を集めて呪いを解き、子を授かることができるのでしょうか……。
実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」は、ブロードウェイの同名ミュージカルを元に制作された作品です。
舞台との大きな違いは、コメディ要素が少なくなっているところだと言えるでしょう。
舞台では、観客が声を上げて笑うこともしばしばあるようですが、実写映画ではダークな世界観に仕上がっています。
実写映画でも、食いしん坊な赤ずきんについ笑ってしまうシーンはあるものの、吹き出すような場面は多くありません。
薄暗い森がメインに映し出され、さらに恐ろしい見た目の魔女、性格の悪いシンデレラの継母たち……登場人物が失明する怪我を負ったり、継母の娘たちは足を切り落としたりと、ダークな要素が多めだと感じられる映画なのではないでしょうか。
実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」の魅力は、やはり全編を通してミュージカルであること!
数多くあるミュージカル映画の中でも、歌が占める割合が非常に多いです。
圧倒される歌声と、テンポの良い歌の数々には、ワクワクさせられること間違いなし。
ミュージカル好きな人や、今までのミュージカル映画では物足りないと感じたことがある人には、ぜひ見て欲しい作品です!
余すことなく繰り広げられるミュージカルに、満足感を得られるはず!
ミュージカル好きな人にはたまらない映画だと感じましたが、ストーリー性を重視する人には少し向いていないかもしれません。
最後の方の駆け足感や、物語の中で様々な出来事が同時に起きるため、少しゴチャっとしてしまうように感じました。
また、実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」には、“おとぎ話のその後”というキャッチコピーがありますが、それを期待して見ると少し期待外れな作品だと感じてしまうかもしれません。
“おとぎ話のその後”というよりは、いくつかのおとぎ話が同時進行し、それぞれの登場人物たちが交わってストーリーが展開していくため、“もしもおとぎ話の登場人物たちが出会ったら”という方が合っているように感じます。
では、実際に映画を見た人の感想を紹介します!
#映画 #イントゥザウッズ#ディズニー と #ミュージカル の融合を豪華俳優で実現させた1作。世界観は悪くないけど新規を取り込むのは難しそうな映画だなと思った。#アナケンドリック 目当てで鑑賞したが、パン屋夫妻の奥さんのビジュアルと歌声が素晴らしい。#ジョニーデップ の使い方が豪華。 pic.twitter.com/8uCBYdjJsC
— 星埜まひろ (@hoshi_mahi) October 4, 2019
映画を見た人の感想も、「楽しい、面白かった」という人と、「つまらない」という人で、完全に割れている印象。
やはり賛否両論あるようです。
ミュージカル目当てで見た人には軒並み良好ですが、ストーリーがわかりにくいという感想も目立ちました。
また、少々残酷なシーンがあったり、ディズニー映画の「シンデレラ」や「ラプンツェル」とは違ったストーリーが展開されるため、“幸福でキラキラしたプリンセスたち”のような、いわゆるディズニーらしさを期待して見ると残念だと感じてしまうことも。
ダークであることや、ミュージカルを楽しむことを念頭に置いて見ることをおすすめします!
複雑なストーリーが展開され、何を伝えたいのかを汲み取るのが少し難しい映画ですが、やはり最後に繰り返される「一人じゃない」ということを一番伝えたかったのではないかと思います。
過ちを犯してしまうことは誰しもあり、それは一人でいるせいだと、歌で語っているのが印象的です。
たしかに一人だと視野が狭くなり、一方からしか物事を見ることができなくなってしまうかもしれません。
そんなときは周りを見れば、誰かがそばにいるはず。
劇中では、登場人物たちが比較的一人で行動しているシーンが目立ちます。
赤ずきんとジャックは家族を失い一人ぼっちになってしまいました。
パン屋の主人も妻を失い、シンデレラも王子との結婚は白紙に。
それぞれが支えになっていた人を失ったものの、4人は出会い、協力して大きな物事(巨人との戦い)を乗り越え、最終的には共に暮らすことになりました。
パン屋の主人たちは、新たに生まれた繋がりの中で、幸せに暮らしていくのでしょう。
仮に大切な誰かを失ってしまったとしても、必ず誰かがそばにいて、一人ではないということ、人と協力することの大切さを強く伝えたいのではないでしょうか。
また、パン屋の夫婦が子供を授かったり、シンデレラは舞踏会に行ったり、ジャックのオスの牛がミルクを出したりするシーンがあり、それらは映画の初めにそれぞれが願っていたことでした。
「願いはきっと叶う」ということも伝えたかったことの一つだと感じ取れます。
迫力のあるミュージカルと、少しダークな世界観を味わえる、実写映画「イントゥ・ザ・ウッズ」。
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さらに、アニメ&実写映画「美女と野獣」や、アニメ&実写映画「アラジン」など、ディズニー作品が豊富に配信されています。
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動物が好き。ディズニーも好き。 好きな映画のジャンルは洋ホラーですが、最近はMCUを追うなどジャンル問わず色々見てます。 疑問を解消できる記事や、読み進めたくなるような記事を目指します!