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【チェンソーマン】主人公・デンジの正体とは?チェンソーマンってなに者?

オっさん

更新日:2021-12-16

<プロモーション>

『チェンソーマン』の主人公であり、悪魔と融合した悪魔人間・デンジ。

今回は彼の生い立ちや能力、関係のあるキャラクターたちなど、チェンソーマンという作品がもっと面白くなる(かもしれない)情報を、個人的な見解も含めて解説していきます。

なお、物語の重大なネタバレも含まれますので未読の方は要注意です。



【キャラ解説】デンジのプロフィール(身長・年齢・基礎情報)

年齢

たぶん16歳

身長

約160cm

誕生日

たぶん秋くらい

最終学歴

義務教育も未履修

職業

非正規デビルハンター

公安デビルハンター

好きなもの

ポチタ

マキマさん

自分の事が好きな人

食パンにジャム塗って食べる

女と寝てから死にたい

普通の生活

Oっぱい!


デンジの能力

デンジは相棒のポチタ(チェンソーの悪魔)と融合したことによって、チェンソーの悪魔人間に生まれ変わる。

胸の紐を引っ張ればエンジン全開。ボロボロの瀕死の状態からでも、血を飲めば即復活!

https://twitter.com/a9412345x/status/1228673737798475778


●悪魔の能力は解釈によって広がる

初期は攻撃手段として手足のチェンソーを振り回す事しか出来なかった。

しかし、戦闘を重ね、敵の悪魔や仲間のビームからヒントを貰い『チェンソーのチェーンを動かす』ということもできるようになった。

『エンジンを蒸かせば復活する』とというのも、チェンソーの解釈を広げた結果の能力なのだろう。


デンジってどんな奴?

胸(女)に目がない青少年だ。

胸を揉むためならたとえ火の中水の中森の中、コウモリの悪魔の中。

おっぱいを揉む事は、彼にとって壮大なロマンであり、某麦わらが海賊王を目指すようなどでかい夢なのだ。

そして、ずっと父親の残した借金地獄で普通を知らなかったから、普通にちょっぴり憧れてる。


驚くほどぶっ飛んだ性格で、一見超特大のバカのように見えるが、結構デンジは頭の回転が早い。


「アイツが死にたくなるまで痛めつけて自殺させりゃいい!」

悪魔の心臓に攻撃が届かないとなれば、悪魔自身が死にたくなるまで永遠と痛めつけ、

「ジジイに教わらなかったか~~獣が狩人の言葉信じるなってよぉ~~~!」

敵の悪魔人間にブラフ張って逆転のチャンスを作り、

「これがぁ!光の力だぁぁぁ!!」

闇でパワーアップする悪魔相手にガソリン被ってシャイニングパゥワー全開。

普通の人は考えつかないイカした(イカれた)発想で悪魔を翻弄する姿は爽快感すら覚える。


男との喧嘩は玉しか狙わない!気を付けろ!

女の玉にはロマン。男の玉には恨みでも感じているのか…?

先輩デビルハンターの早川アキの金玉を滅多打ち。

敵のサムライソードをパンツ一丁にひん剥いて玉蹴り祭り。

もしデンジと喧嘩することがあれば、玉は守ろう。二重の意味で玉を取られないように。


デンジと関係ある人物

デンジと関わりのあるメインキャラクターをご紹介。


愛犬?:ポチタ

デンジが借金返済のため非正規デビルハンターをしていたときの相棒(悪魔)。

ゾンビになったヤクザに殺されたデンジを助けるため、自らがデンジの心臓となった。

「デンジの夢を私にも見せてくれ」

自分と対等に接してくれたデンジに好意を持っている心優しい悪魔(悪魔基準)。デンジの心臓となった後も、デンジの心を守ろうと影から支える。


デンジの飼い主:マキマ

ポチタと融合して悪魔人間となったデンジを拾った、謎多き公安の女。…多分ヒロイン。

おっぱい揉みたいデンジを度々誘惑したり、いいように操作したり、『悪い奴ら』を瞬殺したり強キャラ感を度々醸し出してくる、ミステリアス美女。



デンジの教育係:早川アキ

マキマによってデンジの指導と、魔人パワーの管理を押し付けられた苦労人。『銃の悪魔』に家族を殺されており、復讐に燃える。

悪魔全般を憎んでおり職務に対して真面目なので、常識の欠如したデンジとは度々衝突する。しかし共に過ごしていくうちに大切な仲間という意識が芽生え…。



デンジのバディで虚言癖持ち:パワー

『血の悪魔』が人間の死体に取りついた存在。デンジとは異なり、意思決定の主導権は悪魔にある状態。

自由奔放で、虚言癖持ちで、偽乳。そんなパワーの存在には野生児デンジも振り回される毎日。

かなりアグレッシブな性格に見えるも、マキマ曰く「悪魔の中では理性的な方」らしい。

そんな自由人(悪魔)なパワーは何故かマキマに怯えており…?



謎の美少女:レゼ

突如デンジの前に現れた謎の美少女!デンジの心はマキマからレゼへと揺れ動く!



デンジの幼少期


父親がヤクザに借金したまま死んでしまったので、デンジは幼いころから学校にも行かず、借金返済のためヤクザにこき使われる日々。

返済能力のないまだ子供のデンジは、目を売って、腎臓売って、金玉売って…そして危険な悪魔狩りもやる。そこまで身を削っても、16歳で残り借金3804万円。

食パンにジャムを塗ることすら経験したことの無い幼少期を過ごす。


ポチタ(チェンソーの悪魔)との出会い

父親が死んだあと、デンジ(10歳くらい)はヤクザから「明日までに70万用意しろ。じゃないとお前の死体バラして売る。」と言われる。


そんな時に出会ったのがポチタことチェンソーの悪魔。


どうせ死ぬんだから悪魔に殺されたって同じだ…と自暴自棄になるデンジ。しかし、よく見るとその悪魔は怪我をして瀕死の状態だった。

「俺の血をやる。お前を助けてやるから、俺を助けろ。…やっぱ俺も死にたくねぇ。」

こうしてデンジはポチタの悪魔としての力を利用して、非正規のデビルハンターとしてヤクザから渡される仕事をこなす毎日が始まる。


●デビルハンターと悪魔

この世界には『人の恐怖心から生まれる』悪魔という存在がいる。

ゴキブリの怖さからはゴキブリの悪魔が、未来に対する恐怖からは未来の悪魔が、人のイメージする〈恐怖〉という感情から悪魔は生まれてくる。

そんな悪魔を狩るのがデビルハンターだ。

作中で日本のデビルハンターは『公安』と『民間』の2種類が登場し、それ以外のどこにも所属していないデビルハンターはおそらく『非正規(またはフリーランス)』となる。

(もしかしたらフリーランスのデビルハンターも認められているかもしれないが、ヤクザの下で働くデンジが非正規である可能性は高い)


【ネタバレ注意】ここから下ずっとネタバレ

以降、物語のネタバレを含む解説になります。


相棒のポチタと共に悪魔を借りながら、ヤクザへ借金返済する極貧生活を送るデンジ。

ある日、ヤクザに「悪魔狩りの仕事だ」と呼び出されて向かえば、そこには『ゾンビの悪魔』と契約し、ゾンビになってしまったヤクザの群れが!

どうやらヤクザたちは『ゾンビの悪魔』と契約し力を得ようとしたものの、逆に利用され悪魔の僕(ゾンビ)になってしまったようだ。

そしてデンジは背後から襲ってきたヤクザに胸を刺され死んでしまう。

しかし、なんとポチタがデンジの心臓となることで、デンジは悪魔人間として復活。

『チェンソーの悪魔人間』となったデンジは見事『ゾンビの悪魔』を倒したのだった。


公安のマキマと出会い、デビルハンターとなる

デンジ、公安のマキマとの出会い

ゾンビになったヤクザと、『ゾンビの悪魔』を無事倒したデンジの前に現れたのは、公安のデビルハンターを名乗る女・マキマ。

「飼うならエサはちゃんと与えるよ。」と言う彼女に、デンジは公安のデビルハンターとして飼われることを決める。


デンジ・アキ・パワー、早川家チーム結成

「公安を辞職したり違反行動があった場合、デンジ君は悪魔として処分されます。」

「…それって、どういうこと?」

「死ぬまで一緒に働こうってこと。」


悪魔になれる悪魔人間デンジは、『監視』という名目で、先輩デビルハンターの『早川アキ』と共に暮らすことになった。


そしてしばらくすると、今度は「デンジ君にはバディを組んでもらいます。」とマキマから通達があり、血の魔人・パワーを紹介される。


●魔人とは?

悪魔が人の死体を乗っ取った存在。

デンジとは異なり、人格は悪魔であり(まぁ人間は死体なので人格も糞もない)、頭部が人外のものになるという特徴がある。

早川アキが「義務教育で習わなかったのか?」と言っていることから、この情報は義務教育で習う一般的な知識のようだ。


自由奔放なパワーに振り回されるデンジ。

そして「悪魔を殺すため利用するだけ。慣れ合うつもりはない。」な早川アキ。

ところがどっこい、マキマによって早川家に住むことになったパワー。


「キミ(早川アキ)ならデンジ君とパワーちゃんのいい首輪になれるだろうからね。」


全力で慣れ合わされる早川アキ。

こうして早川家が結成されたのだった。


行くぞ!公安対魔特異4課!

マキマ

「もしもデンジ君が銃の悪魔を殺せたら、私がキミの願い事なんでも一つ叶えてあげる。」


マキマによって構成された異色チーム、公安対魔特異4課。つまりデンジ・アキ・パワーが所属するチーム。

このチームは人間だけでなく、魔人や悪魔を含めた混合チームで、マキマが試験的に運用しているとのこと。

デンジは、この公安対魔特異4課でデビルハンターとして仲間(暫定)と共に戦っていくことになる。

デンジの目的はただ一つ。

『銃の悪魔』を殺して、マキマさんと合体!超変形!

目的のためにねこまっしぐら。デンジは悪魔討伐に本気で挑む。


●少しずつ仲間になっていくデンジ・アキ・パワー

常識を持ち合わせていないデンジと、

普通に真面目で常識人なアキと、

虚言癖で言動が支離滅裂で野菜が嫌いなパワー。

三人は始め全くかみ合わず、デンジとパワーは好き勝手するし、アキはそんな2人に頭を悩ませるような凸凹な関係だった。


それでも、


自由なパワーに振り回されたり、

永遠の悪魔に閉じ込められたり、

4課の仲間がたくさん死んだり、

自分(ポチタ)の心臓が悪魔に狙われたり、

訓練にパワーと共に頭ひねって立ち向かったり、

アキと一緒にサムライソードの金玉蹴り祭りしたり…


共に生活し、共に戦っていく内に、3人の間にはたしかな絆が生まれつつあった。

デンジは、借金返済のため駆けずり回っていたころには考えなかった『仲間の死』『人と深く関わるということの意味』を徐々に知っていくことになる。


デンジの『人』としての幸せが不幸の始まり

デンジの幸福・苦悩

デンジ

「知らなくちゃいけねぇ部分と、馬鹿になった方がいい部分があるんだ…。」


「家族」みたいに暮らして、「普通」を知って、「仲間」ができた。

「恋」もして、「失う」ことも知って、少しずつ情緒も育ってきた。


『普通に暮らすため』知っておいた方がいいこと。

『幸せでいるため』知らない方がいいこと。


人形の悪魔が、人間を操って襲い掛かってきた時「殺人はダメ」という意識が既にあったデンジは、人形の悪魔が操る人間を殺すことができず逃げ回る。



そこでデンジはクァンシという女性から「これは悪魔が人間の自我があるように見せているだけだ。そう思った方が殺せる。バカになれデンノコ。」と言われる。

それは、『人らしく』生きれるようになったデンジだったからこその悩みだった。


ないない尽くしの人生だったデンジに、ちょっと歪だけど人並みの幸せが訪れた。

でも、『手に入れる』ということは『失う』という悲しみも孕んでいる。

デンジの、マキマによって与えられた〈幸せ〉は、奪われることが決まっていた。

絶望とは、幸福の状態からの転落。

絶望的な生活から〈普通〉に引き上げられてしまった事が、デンジの“本当の”不幸の始まりだった。


銃の悪魔討伐

※特大のネタバレ注意

銃の悪魔討伐戦

「俺は最高にバカだからバカみてぇにと暮らしてたんだけど、気がついてみりゃバカのせいで全部ダメになってたんだ。」



銃の悪魔を殺して、マキマさんになんでもお願いを聞いてもらう。

そのために公安で頑張ってきたデンジ。でも、それは最悪の形で果たされることとなる。


「銃の悪魔討伐戦を決行します。」

マキマに呼び出された三人は、銃の悪魔討伐の任務を伝えられる。

そして、そこで伝えられたのは、既に銃の悪魔は討伐されているという衝撃の事実。


銃の悪魔は肉片となり、各国が所持している。つまり…銃の悪魔討伐戦というのは、他国から銃の悪魔の肉片を奪う、戦争のようなものだという。「銃の悪魔の肉片をより多く持っている国が、他国に強く出れる。」そういうことだった。

銃の悪魔は、人間に利用されながら永遠に生き続ける。討伐任務が方便であるということに理解が及ばないデンジは、衝撃の事実に落ち込む早川アキの気持ちが分からない。

デンジは当初の目標通り、マキマさんに願いを叶えてもらう、その欲望のために『銃の悪魔討伐戦』に参加する。その気持ちは真実を聞いても変わらなかった。


そして翌日(または数日)後…

早川アキが、銃の悪魔と融合して帰ってきた。


混乱しながらもデンジは「もうこれは早川アキじゃない。銃の悪魔だ。」そう思って戦おうとする。しかしそんなデンジにパワーが「そんなはずないじゃろ、アキのニオイだった…。」と言う。

その言葉でデンジは、これが銃の悪魔ではなく、自分と同じ悪魔人間状態の早川アキであることに気が付く。

しかし、無情にも早川アキは正気に戻ることなく、人を無差別に殺し続ける。

早川アキを助けたいのに、民間人の「助けて…!」という声が聞こえる。


アキと民間人。殺人者と被害者。悪魔と人。


デンジは、デビルハンターとして早川アキを殺すことを選んだ。


銃の悪魔討伐後のデンジ

以前、岸辺から仲間が死んで悲しいか?と聞かれたとき、デンジは「べつに?」と答えた。

そんなデンジでも、さすがに早川アキを自分の手で殺したことは、思い出して吐いてしまうくらい心に重くのしかかっていた。


「ウマいもん食ってもウマくねぇ…。」

「もう何も考えたくない。」

「マキマさんの犬になりたい…。」


彼の人としての成長が、彼をより苦しめる材料となっているのは、なんとも皮肉なものだ。


「仲良くなんてならなければ、苦しむこともなかったんだろうな。」


仕組まれたデンジの〈幸せ〉は無意味だったのだろうか。つらく、悲しみしかないものだったのだろうか。

幸せな記憶は絶望への糧となるけど、生きるための糧でもあるから。

月並みの言葉だけども、『人』を知ったデンジだったから、絶望を経験しても、最後まで抗うことができたのだと思う。

「ステーキとかいいもん沢山食べたい」とか「彼女5人くらい欲しい」とか、しょーもない原動力だけど、たとえ幸せでも尽きないこの欲望こそが人の生きるエネルギーだ。


デンジ、アキ、パワー。

3人の出会いは仕組まれたものだったけど、そこにあった〈親愛〉と〈友情〉は本物だった。

これからデンジは、迷ったり悩んだりするたび、2人との日々を思い出して、アキに教わったこと思い出して、〈幸せ〉を夢見ながら生きていくのだろう。



早川アキとの関係

デンジと早川アキの関係

悪魔に復讐心を燃やし、職務に対しても真面目な早川アキは、目標も信念もない(ように見える)デンジの事を最初嫌っていた。


●デンジを殺さないと出られない部屋

「俺たちはデビルハンター…殺すのは悪魔だけだ。」

『永遠の悪魔』に閉じ込められ、悪魔から「デンジを殺せばここから出してやる」と契約を持ちかけられるが、早川アキはその契約に応じることはなかった。

まだこの頃はデンジに対してあまりいい感情を抱いておらず、早川アキにとって彼は背中を任せられるような仲間ではなかった。

しかし、彼は「殺すのは悪魔だけ」と言った。

悪魔と融合したデンジの事を、「(人間性的な面で)気に入らない」と思いつつ、早川アキは最初からちゃんと人間として見てくれていたのだろう。


デンジの「人」としてのお兄さん


「俺たちはデビルハンターです。悪魔でも魔人でも使えるものは使う。なれ合うつもりはないですよ。」



言葉では合理的な公安デビルハンターを演じていても、彼の本質が〈善人〉であることは間違いない。

姫野先輩曰く、同僚が死ぬと何でもないふりして陰では泣いているらしい早川アキ。

目的のためには手段を選ばない合理的なデビルハンターであろうとしても、そうはなり切れないアキの善性が透けて見える。

そんなアキに常識を叩きこまれたであろうデンジは、物語中盤ではぶっ飛んだ性格ではありつつも、初期のように民間人をないがしろにして戦闘を行うことはなくなってきた。

ちゃんと流れ弾から守ろうとするし、悪魔に操られた民間人を殺すことに躊躇する。上司に敬語だって使える。

デンジにとって早川アキという存在は〈普通〉という指針であり、兄的な存在で…もしかしたら「家族ってこんな感じなのかな」と思っていたかもしれない。


●パワーのうんこを掃除するデンジ

早川家に来たときは、食事をする時に物を散らかして汚すわ、風呂場で物音立てるわ、トイレで寝るわと野生児みあふれるデンジだったが、しばらくしてパワーというデンジよりもヤンチャな問題児が早川家に住むことになると、デンジはパワーへの文句を言いながらパワーの後始末をする。

家での日常は漫画内で描写がされていないが、パワーが訪れるまでの期間に「便器にうんちが付いたら掃除する」「食べるときに物を散らかさない」などなど、日常のあらゆる『人らしい営み』をアキがデンジに教えたのだろう。



物語のラスト、デンジが一人家の中で料理をする。

パンにジャムを塗るのが最高の贅沢に思っていたデンジが作った、ごくごく普通の生姜焼きとみそ汁と白米が揃った和食。手を合わせて頂きます、と言ってから行儀よく食べ始める。

この〈普通〉が、早川アキがデンジに残したものだと思うと、胸にこみあげるものがある。



血の魔人・パワーとの関係

デンジとパワーの関係

人の死体を乗っ取った悪魔、それが魔人。

血の悪魔が女性の死体に憑依したのが、魔人・パワーだ。

マキマや他の公安デビルハンター曰く、「理性的」と言われるパワーだが、とは言っても人間の常識に囚われない悪魔だ。彼女は度々デンジを振り回すことになる。


デンジの「人」としての友人


「デンジはワシのバディじゃからな!」



初めはよく分からん悪魔。

やることめちゃくちゃだし、すぐ嘘つくし、トイレのうんこは流さない。

人に罪擦り付けてくるし、野菜投げるし、勝手に人の血を吸う。

でも、たぶんデンジにとって初めて、同じ目線で考えて、同じ目線で話す友人だったのだろう。そしてそれはパワーにとっても同様。

岸辺のスパルタ指導に二人で頭をひねらせ、共に戦い、共に乗り越えた。

喧嘩だってするし、助け合ったりもする。たまに見捨てるけど、そこはご愛敬。

誰かに搾取されるしかなかったデンジの16年間。

公安に入ってからは教えられる立場になったデンジ。

ずっと誰かの下だったデンジにとって、たぶん、初めての〈友人〉。



パワーは悪魔だ。

でも人間の感情から生まれた存在だ。


恐怖という感情から生まれたからこそ、デンジとの〈友情〉が輝いて見えたのかもしれない。


その記憶は、物語ラスト、追い詰められたデンジの一助となった。

怖いのに、絶対に勝てないと分かっているのに、デンジを逃がすため、友達を助けるためにパワーは立ち上がるのだ。



●不味いらしいデンジの血がパワーには?

『コウモリの悪魔』はデンジを食べた瞬間「糞不味い」と言う。

他にも、『狐の悪魔』が魔人を食べると「この味やだ…」と嫌がる。

どうやら、人に悪魔が混ざると、味が落ちてしまうらしい。

しかし、パワーが「ワシも報酬がほしい!人が死ぬくらいたくさんの血が飲みたい!」とアキに訴えると、アキは「分かった。デンジ、死ぬまで血を飲ませてやれ。」と言った。

あれ?デンジの血って美味しくないのでは?と思うも、パワーは「やったぁ~~~~!」と喜ぶ。

悪魔は『感情から生まれる生き物』。

もしかしたら、人の血肉の味も感情によって味わいが変化するのかもしれないですね。


血の海残して去っていく、それがチェンソーマン!


●悪魔が「恐れる」悪魔・チェンソーマン

作中で悪魔は「人の恐怖心から生まれる」と言われていた。

この説明だと「人“だけ”の恐怖心から生まれる」と思いがちですが、おそらく「恐怖」という感情に種族の垣根はない

悪魔の住む地獄で過去大暴れした「チェンソーの悪魔」はその行いから悪魔からも恐れられる存在となる。

人間の「チェンソーが危ない」という感情に悪魔の「チェンソーの悪魔怖い」という気持ちがブーストとなっていたのがチェンソーマンの強さの正体。

ゲーム風に例えるなら、悪魔の恐怖心から生まれたチェンソーマンという存在は「パッシブスキル:悪魔特攻」を持っていたという感じでしょうか。だから地獄の悪魔も瞬殺され、落とされた地獄からも無事生還できた。

「パッシブスキル:悪魔特攻」の効果は、悪魔に対しての攻撃力が上がるだけでなく、その「悪魔(恐怖)」という存在すら抹消するとても強力なもの。

そんな悪魔の天敵である最強の悪魔が、ポチタの正体だった。


デンジの名言/迷言

デンジの名言・迷言

「友達になれる悪魔がいるならなりてぇよ。オレ友達いねぇもん。」1巻p120


「みんな偉い夢持ってていいなァ!じゃあ夢バトルしようぜ夢バトル!オレがテメェをぶっ殺したらよぉ~~~…!てめぇの夢ぇ!胸揉む事以下な~~!?」2巻p54


https://twitter.com/a9412345x/status/1228673737798475778

https://twitter.com/off_the_load46/status/1181597709955846144


「攻撃じゃない。愛ですよ、愛。」11巻p175

【みんなの声優予想】デンジの声優は誰になる?


▼予想に上がっていた声優(一部)

声優

出演キャラ例

畠中祐

神鳴電気(ヒロアカ)

柴八戒(東京リベンジャーズ)

笹森日佐人(ワールドトリガー)

岡本信彦

爆豪勝己(ヒロアカ)

憂城(十二大戦)

ザック(殺戮の天使)

内田雄馬

伏黒恵(呪術廻戦)

アッシュ(BANANA FISH)

花園百春(あひるの空)

小林裕介

石神千空(Dr.STONE)

アーサー(炎炎ノ消防隊)

グランツ(幼女戦記)

ツイッターでは「岡本信彦」さんが人気です。


声質がイメージに合うというのもそうですが、頭のネジが飛んだようなキャラを演じるのが上手な方なので、デンジもいい感じに演じてくれそう、という期待もありますね。


まとめ

デンジ、アキ、パワーの関係を考えると涙が出ます…。ウッ…。

「お前の幸せは全部壊す」って突き付けられても、今まで築いてきた3人の関係性は決して消えません。今ある幸せが消えたとしても、過去のそれぞれが抱いた幸せな記憶までは消せない。それが最後の戦いでデンジの助けになってるのが、本当にもう…心がしんどくなります。


※本ページの情報は2021年12月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

オっさん

火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。

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