MCUドラマ『ムーンナイト』第4話「アメミットの墓」ネタバレあらすじ
マークとスティーヴンは、彼らを阻止しようと魔物が待ち受ける中、バランスを見出すことを強いられる。
あらすじ引用:『ムーンナイト』第4話「アメミットの墓」
前回、エネアドの神々たちによってコンスの力を封じられたスティーヴン。
意識を取り戻してからは、スティーヴンの人格を保ちマークとの交代を拒んでいます。
戦闘経験豊富なマークを押しのけスティーヴンは、レイラと共にアメミットの墓があるとされている場所へ。
マークの妻であるレイラですが、そんな彼女にスティーヴンも好意を寄せているようです。
ハロウ一味によって発掘されていたアメミットの墓へ侵入する二人は、そこで異形の怪物と対峙することになり、二手に別れることに。
別れた先でスティーヴンは遂に、アメミットの墓を見つけ彼女が封印されている石を手に入れます。
アメミットの墓が彼女の前身のアバターであったアレキサンダー大王の墓であったことは衝撃的でしたね!
一方、レイラはハロウからマークが彼女の父を殺害した本人であると告げられます。
その事実を確かめるためにマークの人格を呼び出し詰め寄るレイラ。
ここでのマークの「相棒が目の前で殺したんだ…」発言は、またも意味深です。
そして、ハロウはアメミットが封印されていた石を奪うためマークへ発砲。
2発の弾丸を撃ち込まれたマークは、そばにあった水辺に深く沈んでいきますが…。
マークが気づくと、そこは精神病棟のような空間。
ここからが第4話のターニングポイントとなります。
そこには、精神病患者のような人々やそれを看護する人々でいっぱい。
何故か、レイラやハロウもそこにいてマークを看病したり診察したりしています。
記憶が混濁しているマークが目の前にハロウがいることに気づき正気を取り戻すと、逃げ出した先ではファラオを模したような棺桶が揺れ動いており、その中からスティーヴンが現れました。
マークとスティーヴンが同時に存在するこの空間に、理解が追い付かない二人。
そこに突如現れたのは、巨大なカバの女神…?
はい!ここまでが今回の第4話でしたね!
いやぁ、自分でもあらすじを書いていて訳が分からない…笑
ここからは、一旦状況を整理していきたいと思います!
謎が謎を呼ぶ展開に「もう訳が分からない…」これまでの状況をおさらい!
第4話の終盤では、謎の空間でマークとスティーヴンが会合するという衝撃的な内容が展開されていきました。
元々第4話は、制作陣のインタビューからキーとなる話と言われていたこともありましたがこういった内容になるとは…笑
また、終盤の衝撃展開がピックアップされがちですが、その他にハロウたちの動向やレイラの父親の死に関しても進展があった重要な回。
かなり情報量が多く、それでいて終盤の訳の分からなさも相まって「もう何がなんだか…」状態の方も多いことと思います。
まずは、第4話の終盤地点での現在の情報を色々整理していきましょう!
ムーンナイトの主な登場人物や設定
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大枠
| アメミットの復活を目論むアーサー・ハロウとそれを阻止したい月の神コンスを身に宿すマークの物語 |
マーク・スペクター | 元傭兵で高い戦闘技術を持つ人物 コンスの力を行使してムーンナイトのスーツを着用することができる |
スティーブン・グラント
| マークのもう一人の人格 気弱な性格だが、エジプト考古学に精通している |
アーサー・ハロウ
| 悪を排除し、理想の世界を作り上げるためにアメミットの復活を目論んでいる人物
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レイラ
| マークの妻 考古学者である父を亡くしている |
コンス
| 鳥の骸骨を模したような顔をしている月の神 悪事を行ったものに正義の鉄槌を下す非情な性格 |
アメミット
| 過去と未来を見渡し、悪事を行う恐れのあるものを裁くコンスと対照的な存在 |
第4話「アメミットの墓」での内容
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第3話時点の内容
| マークとレイラはセンフーと呼ばれる人物の棺に納められていた遺品から、アメミットの墓の位置を特定 その際にコンスは神々の力によって石に封印されてしまう |
レイラ
| 考古学者の父が、マークに殺害されていたことをハロウから聞かされる |
アメミットの墓
| ハロウが掘り出した巨大な地下遺跡 スティーヴンはアレキサンダー大王の棺から、アメミットが封印されている石、ウシャブティを見つける |
アーサー・ハロウ
| スティーヴンとマークが見つけ出したウシャブティを奪うため、彼を発砲 |
マーク・スペクター
| レイラに彼女の父の死因に問い詰められるも、「相棒がやった、止められなかった」と告白 その後ハロウに発砲され、気づくと精神病棟で目覚める |
スティーヴン
| ハロウに発砲されてからは、精神病棟内で何故かマークと会合する 精神病棟内で流れていたビデオに同名の探検家が登場 |
これまでの物語と第4話で起こったエピソードを簡単にまとめると上記のような内容となっています。
以上を踏まえた上で第4話で気になっている部分を、次項から考察と展開の予想をしていきます!
【ネタバレ考察】衝撃展開!精神病棟内のシーンを細かく解説!
それでは、ここから衝撃的な展開を迎えた第4話を掘り下げて行きたいと思います!
特に注目したい後半の精神病棟内のシーンを細かく分析していきますね!
精神世界…?マークが迷い込んだ精神病棟
ハロウの銃撃を受け、深い水の底に沈んでいったマーク…。
次のシーンでは謎の古い冒険映画の映像が流れ、気づくとマークはそのビデオ作品が流れる精神病棟内の患者となっていました。
ビデオに登場する人物はスティーヴン・グラント…。
これまでの展開が全て夢オチか…?と思われる衝撃的なシーンでしたが、その後の描写からこれはマークの身体にある精神世界のようなものなのではないでしょうか。
病棟内では看護側がビンゴを開催していますが、多くの患者たちはそれぞれパズルや絵を描いて自分ごとに夢中の様子。
この世界では、マーク自身も他の患者と同様にムーンナイトのフィギュアを持って遊んでいる患者のように見られています。
これまで、マークの肉体にはスティーヴンとマークの2つの人格が制御権を握っていましたが、もしかするとこの精神病棟内にいる患者全てが彼らの肉体に宿る人格なのかもしれません。
看護側のビンゴが特に意味深にそれを表しています。
このビンゴで名乗りをあげたものが、肉体の制御権を獲得できるのではないでしょうか。
しかし、患者たちは見向きもせず自分たちの行っていることに夢中です。
これは、次項の他に登場する人物たちとマークの精神状態を表していると考えられます。
何故レイラやハロウが存在するのか?決め手はマークの精神状況!
精神病棟内のシーンは、マークの精神世界と考察しましたがそれだけでは説明の付かない部分が存在します。
それは、この世界にレイラやハロウが存在して話しかけてくることです。
また、患者たちを看護している人たちの中には、ハロウの一味や第1話でスティーヴンが話しかけていた金色の銅像の真似をしていた芸者たちの顔も。
これは、マークの精神状態から生み出されている人々なのではないでしょうか。
病棟内で登場するレイラは、父の死因がマークにあり責め立てていた先ほどの遺跡内とは打って変わって優しくマークを介護しています。
第4話では、スティーヴンがレイラとキスしてしまうシーンもあり、妻であるレイラに手を出すなと散々スティーヴンに忠告する描写が印象的です。
精神病棟でのレイラはマークを付きっ切りで保護する、マークの理想の姿が投影されているように感じました。
また、病棟の院長であるかのような風貌でマークと対峙することになったハロウ。
マークのことを理解している素振りを見せカウンセリングを行っているかのように見える一連のシーンでは、自身のことを理解してくれない正常者の一方的なものの見方を暗示しているように思えます。
このシーンは前回3話でエネアドの神々たちによる尋問の場で、ハロウがマークは心を病んでいると告発したことを想起させているのではないでしょうか。
真実を言っているのにもかかわらず、自身の心の病のせいでそれが信用してもらえない…病棟内で登場したハロウも、マークにとっては自身を否定する敵という立場に見えます。
以上を踏まえると、現実世界で起きた出来事が精神世界に反映されており、ハロウによって打たれたマークは一時的に精神世界に身をひそめたくなったのではないでしょうか。
レイラからは裏切り者扱いをされ、ハロウにも追い詰められたことで逃避するように病んだものが隔離される病棟で介護される立場になりたかったように思えます。
他の患者もマークの中に潜む人格でありますが、彼ら自身も変人扱いされる現実世界を望んでおらず外の世界へ出たがらない現状を作っているのでしょう。
第3の人格の存在が確定か…?ファラオの棺から現れたスティーヴンともう一つの棺
病棟で対峙したハロウとのやりとりによって正気を取り戻したマークは、逃げ込んだ個室でファラオの棺を見つけます。
ここからスティーヴンが現れ、相対するはずのない二人が同じ空間に存在するという不思議な現象が起きました。
さっきまで、「俺のレイラに手を出しやがったな!?このクソスティーヴン!!」とキレ気味だったマークが、話の分かるやつが出てきたと安堵してスティーヴンと抱き合うシーンは終盤唯一ほっこりするシーンでしたね笑
二人が個室から出ていき廊下を歩いていると、別の個室からもう一つのファラオの棺が。
スティーヴンと同様にその中にいる何者かが中から棺を叩いていました。
これらの描写から、マークとスティーヴン以外の第三の人格の存在がほぼ確定的となったのではないでしょうか。
マークやスティーヴンの肉体には、精神病棟にいる患者たちのように様々な人格が存在しますが、制御権を持っている人格はファラオの棺、つまりこの肉体の王とされるスティーヴンや2つ目のファラオの中にいる人物であるように考えられます。
まだまだ、この精神病棟内での描写が少ないですが次回の第5話以降さらに掘り下げや説明があると思われます。
今後の展開に期待しましょう!
現れたカバの女神!伏線は第1話から仕込まれていた
何が何やらわからない精神病棟シーン。
それに止めを指すといわんばかりに登場したのは、巨大なカバの女神でした笑
エジプトの装飾が成されたカバは「ハーイ」と女性の声でマークとスティーヴンに声をかけ、二人が絶叫するシーンで第4話は幕を閉じます。
スティーヴンが絶叫するのは想像がつきますが、同時にマークも悲鳴をあげていたのには笑ってしまいました笑
意味が分からないシーンですが、このカバはエジプト神話に登場する女神タウエレトです。
実際の文献では、出産の神として広く信仰されていた模様。
現在の精神病棟シーンが考察通りマークの精神世界内であれば、タウエレトはマークとスティーヴンが再び現実世界に戻る手助けをしてくれるかもしれません。
何故なら、タウエレトは出産を象徴としているから。
現実世界に再び戻る=生まれてくるという構造になっていると考えると、面白いです。
優しく話しかけるタウエレトですが、彼女の登場の伏線は実は第1話に仕掛けられていました。
スティーヴンが博物館で上司と倉庫での作業をしている際、上司が「カバを持ってきて」とぬいぐるみを指すと、スティーヴンは「カバの女神タウエレトだよ」と訂正しています。
このシーンではエネアドの神々の情報も登場していることから、後の展開を示唆する重要なシーンであったようです。
優しくマークたちに話しかけたタウエレト。
あの声からしてどう見ても味方のイメージが強いですが、彼女は迷い込んでしまったマークとスティーヴンを導いてくれるのでしょうか…?
【小ネタ】第4話で気になったその他の伏線や今後の展開
その他に気になった第4話での描写やセリフなどから今後の展開を考えてみました!
毎週配信されるドラマならではの仕掛けが盛りだくさんです!
封印されたコンスのウシャブティ
第3話で石に封印されてしまったコンス。
それによって、第4話でのマークたちは毎話登場していたムーンナイトの力が使えない状態となっていましたね。
4話冒頭では、前回エネアドの神々として登場したオシリスが封印したコンスの石、ウシャブティを保管する様子が描かれていました。
この保管されている場所には、コンスの石以外にもたくさんのウシャブティが保管されており、エネアドたちは以前にも様々な存在を封印していることがわかります。
中盤にスティーヴンが発見したアメミットのウシャブティも同様のもののように見受けられました。
アメミットのウシャブティはハロウによって奪われてしまったと思われるので、今後その封印がどうやって解かれるのかに注目したいところ。
何故なら、それと同様の方法をとることでコンスの封印もとけるハズだからです。
アメミットとコンスの戦いは、最終的には彼らのアバターとなるハロウとスティーヴンたちの戦いになるのでしょうか?
残り2話でどのように戦いが集結していくのか、気になるところです!
車のフロントミラーに残った銃弾の数
かな~り細かいところになってしまいますが、第4話序盤のスティーヴンとレイラが車で移動しているシーンで、銃撃を受けた車のフロントミラーに3つの銃弾の跡が残っていました。
二人が車を降りる際、画面のメインに映るのがこの銃弾の痕跡なのですが、ここまで3を意識したものが映るとやはりスティーヴンとマークとあともう一人…ということを暗示しているように感じてしまいます。
このシーンで「お!?」となった筆者は今話で、第3の人格が目覚めるのでは…?と期待していましたが…またお預けでした笑
しかし、三つ目の人格に関してはほぼ確定といってもいいような流れになってきているので、次話も期待したいところ。
他の描写でもこのように暗示しているシーンが多くあるかと思われますので、捜してみるのも面白いでしょう!
魔術師と呼ばれたヘカの司祭
今話でレイラを襲った謎の怪物。
これはエンドクレジットを見てみると、ヘカの司祭と書かれているのが確認できます。
彼が登場する前に説明があったように、ヘカの司祭はファラオを守る魔術師と言われていました。
MCUで魔術師といえば、カマータージにいるドクター・ストレンジたち。
しかし、実際に登場したヘカの司祭たちはそれとは別の存在であるように見えました。
ただ、人間とは思えないその風貌から何らかの力が働いてアメミットの墓を守っている番人的役割を果たしています。
アメミットは封印されていながらもハロウに力を与え、復活の手助けをしていました。
その点を考えると、彼女を守るヘカの司祭たちも強い力を持つアメミットによるものなのでしょうか。
ハロウの「自らを救わぬ者は救えない」
今話で印象深いハロウのセリフ「自らを救わぬ者は救えない」。
マークに対して発砲した際と、精神病棟でマークに対して説明する二つのシーンで使われていることから重要なセリフであると思われます。
言われてみれば、今作『ムーンナイト』は二重人格であるスティーヴンとマークがその境遇に悩みながらもアメミットの復活を阻止するために奮闘する物語。
どちらの人格も、制御権が欲しいので自分たちで自分たちを抑え込んだり傷つけあっているイメージです。
この病という設定と、このセリフを合わせて考えてみると最終的にはマークとスティーヴンは病を克服して救われるということを暗示しているのでしょうか。
それはどちらかの人格がなくなり、一つの人格になることを意味するのか?
それともお互いが制御することなく自由に出入りし、助け合うようになるのか?
どちらの展開が描かれるにせよ、最終回が近いためこの答えは近々自ずと見えてきそうです!
MCUドラマ『ムーンナイト』第4話「アメミットの墓」感想のまとめ
いかがでしたでしょうか!
かなり困惑してしまった第4話。
筆者なりに感想と考察を整理してまとめてみましたが、皆さんはどのように考えましたか?
残すところ後2話となってしまった『ムーンナイト』。
とにかく先が気になりすぎます!
来週までにぜひぜひ過去話を見返して妄想MAXで今後の展開を楽しんじゃいましょう!
それではまた、来週~!