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更新日:2023-8-29
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Web小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿され大人気の『薬屋のひとりごと』。
ノベライズ、コミカライズ×2に、2023年10月には待望のアニメ化する人気作で、なろう系アニメの中でも珍しい、非転生の知識無双主人公です。
『薬屋のひとりごと』は、薬屋の娘・猫猫(マオマオ)が、無理矢理連れてこられた後宮で、薬学の知識を用いて様々な問題を解決したり、巻き込まれたり、ラブコメの波動を向けられたりする、中華ファンタジー。
そんな猫猫に「おもしれー女」と目をつけた男・壬氏の、二段構えで隠された正体について解説していきます。
▼あらすじ
【宮中に名探偵誕生!?】中世の宮中で下働きをする少女・猫猫（マオマオ）。花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める猫猫の運命は――…!?
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女の園（後宮）で働くため去勢された男性職員・宦官の一人。
宦官の主な仕事は後宮の管理運営。建物や設備の管理清掃、イベントごとの取り仕切りなどの雑用が仕事の大半を占めるが、壬氏の場合はどうやら少々異なるようだ。
赤子不審死事件のとき、すれ違った猫猫の呟きと、玉葉妃の元に届けられた書き置きから、薬学に詳しい者が下女に紛れ込んでいると推察し、見事猫猫を釣り上げた人物。
キラキラとしたオーラを放つ、いかにも人誑しで柔和なキャラは猫かぶり。
▼宮廷編「青薔薇前編」にて
「阿片は流行っていませんか？」
「んなもん回ってたら国が亡びるわ！」
本来の壬氏は少々やんちゃなキャラのようで、猫猫の投げやりな言葉に、思わず素でツッコむ様子を見せる、意外にお茶目な人。
偽っているのはキャラと年齢だけでなく、役職も詐称している。ゆえに彼のタマはご健在。
主人公・猫猫は、赤子不審死事件の際、やぶ医者の頼りなさに耐えきれずおせっかいを焼いてしまう。そんな様子をたまたま見かけた壬氏と、彼女に助けられた玉葉妃によって、彼女の薬師としての能力が露呈してしまう。
下女として適当に２年働いてとっとと後宮を去ろうとしていた猫猫にとっては、まさにありがた（くもない）迷惑。しかし、後宮内で薬物に一切触れられない生活にストレスを感じていた猫猫は、壬氏に利用されているということを理解しつつ、少しでも薬物に関われるならそっちの方がいいと、厄介事に首を突っ込むこととなる。
壬氏が美形人誑しオーラ（猫かぶり）を出していると、猫猫には「私にハニートラップしてくんな」とばかりに冷めた目で見られる。
壬氏の表向きの立場はただの宦官だが、周囲の振る舞いや、壬氏の行動から、どうやらただの宦官ではなさそう（もっと立場が上の人間）だということまで、猫猫には初期から推測されている。
宮廷編で猫猫の直属の上司となってからは、高待遇で雇う壬氏に少しは愛想を良くしたほうがいいかなと思う猫猫から、気まぐれに笑顔(営業スマイル)を向けられ、情緒を乱され、ツンデレ(なおデレは愛想笑い)に踊らされるおもしれー男。
その美貌から、今まで人からそんな（ナメクジを見るような）目で見られたことなどないだろう壬氏。自分の美貌とハニトラになびかない、釣れない態度の猫猫に自然と目を引かれ、次第に好意を持つように。まさに少女漫画の「おもしれー女」枠。つまり壬氏は道明寺。跡部景吾夢小説で100万回は書かれた光景。
お付き合いしているわけでもないのに、いっちょ前に独占欲を見せ、猫猫に醜女(詐欺)メイクを続行するように言いつける。※漫画やアニメの絵柄では分かりにくいが、小説の設定では猫猫はブサイクに見えるよう詐欺メイクをしている設定
最初はただ「使える女」として接していたのが、興味に変わり、彼本人が気づかぬ間に恋心へと変わっていく。そして、自覚したときには「お前と結婚するぞ！」とその場の勢いだけでプロポーズまがいの宣言を猫猫にかましてしまう。初で恋愛初心者な青年。
▼猫猫についてより詳しく解説した記事もチェック！
寡黙で無骨な見た目の宦官(ということになっている)。
壬氏の従者で、その付き合いは長い。36歳という（現代で考えれば）若さで既に孫がお
り、壬氏の孫の顔も見たいと地味に結婚を急かしている。
三国志の武将と同じ名前だが、その人物とは無関係の別人。
【注意】宮廷編のネタバレを含む内容
すぐ裏切りそうなモノクルを付けたキツネ顔の軍師。位は大尉。
家のランクが地位決定に多大に影響する宮廷にて、その実力のみで大尉にのし上がった実力者。
自分の力のみでのし上がり実力は認められているものの、どの派閥にも属していないため、制御が効かない厄介な人物と見られている。
羅漢は猫猫の実父。
しかし、実家のゴタゴタのせいで認知が遅れ、急いで愛娘であり愛した女の忘れ形である猫猫を引き取ろうとするも、彼女の面倒を見ていた妓楼・緑青館から拒否され続けていた。
猫猫は、羅漢が身請けの決まっていた緑青館の妓女・鳳仙を孕ませた結果の子供であり、そのせいで緑青館は信用を失い、危うく潰れかけた。
羅漢はその時の賠償金の2倍の額を10年経て払い終わり、ようやく娘を引き取れると思っていたところ、猫猫が壬氏によって宮廷へ連れて行かれてしまったので（しかもなんか距離が近い、ボディタッチが多い）、壬氏のことを目の敵にしている。
娘を溺愛しているが、当の娘からは嫌われている。人の気持ちに疎いので、愛し方が空回り、より娘から嫌われるという悪循環。
ただ、猫猫は父を恨んでいるわけではないので、母と父が長い時を経て結ばれたことは純粋に祝福していた。
「そういわれると、何も言えませんな。貴方様(壬氏)に逆らえるものなど、片手の指折るほどに存在しない」
羅漢はどうやら、壬氏の正体(真)を知る人間のようだ。
彼の性質的や対人関係的に、おそらく共犯者ではなく、勝手に自分で探って知ったタイプではなかろうか。
壬氏が年齢を詐称していることはかなり早い段階で判明していた。
ついでに、そのシーンで従者の高順が結婚しており孫までいることと、壬氏が本当の宦官ではないことも芋づる式に判明した。（ところで、不能にする飲み薬ってどんな劇薬だ…？）
度々描写されていた「空白の席」。そこに座るはずの皇弟（すめいろと）・華 瑞月（カ・ズイゲツ）が彼の正体。
※物語の重大なネタバレを含む内容
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壬氏は現帝の弟ではなく、息子(＝東宮)。
元四妃の阿多妃と現帝の間に出来、幼い頃に死んだことになっていた真の東宮だった。（なお実際に死んだのは入れ替えられた真の皇弟）
宮廷編１話のタイトル「親父」から匂わせはされていたし、猫猫が「阿多妃(現帝の一番付き合いが長い妃)と壬氏は似ているから一親等の関係かも」と推察している様子も描かれていた。
子を産めなくなった阿多妃が、１０年以上も四妃でいられた理由はここからきているのでしょう。
たぶん、今も子供が産める体なら、間違いなく正室になっていただろう人物。それくらい現帝とはいい仲だった。
壬氏は皇帝の座を望んでおらず、皇弟の地位を煩わしく感じているため「あーあ～、現帝の子供が生きてれば俺はこんな面倒なことしなくてもいいのにな～」と思っているが、残念ながらお前が現帝の子供だ。
表向きは
・現帝に逆らうような不穏分子の発見
・正室にふさわしい人物の発見と推挙
・妃にふさわしくない人物の排除
となっているが、本人の真の目的は「皇帝になりたくないし、この立場（皇位継承者候補）も面倒だから、さっさと妃に東宮を産んでもらいたい」という野望のため。
意味深なキャラと思わせておいて、意外に出世欲の薄い人物。
私史上最大の読めない漢字「皇弟（すめいろと）」。
さっさと東宮を産ませて皇弟の立場から退きたい壬氏は、宮廷編で猫猫に「四妃に妓楼仕込の特別授業をしてくれ」と仕事を頼むのですが…。猫猫いわく、その夜の行為は「普通の範疇から外れている」らしい。
最年少ツルペタ妃・里樹妃(14)に怯えられる夜伽とはどんなものなのか。たわし洗い？潜望鏡？風見鶏？いやー、どんな授業をしたのか、妄想が膨らみますね。
火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。
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