【おすすめはこれ!】新海誠監督の人気8作品をランキング形式でレビュー!
新海誠監督の作品をランキング化するにあたり、全8作品を3人のライターが視聴・評価しました。
それをもとに平均値を算出し、ランキング化しています。
▽参加ライター
・たみ
好きな映画のジャンルはホラー、ミステリー、スリラー系。ですが、最近はジャンル問わず色々見てます。邦画と恋愛物はあまり見ません。
アニメ映画も好きで、追ってる作品が映画化したらチェックする他、ディズニーとジブリ作品も大好きです。
新海誠監督のことは「君の名は。」で知り、チェックするようになりました。
・おさとう
エンタミートきっての新海誠監督ファン。『天気の子』は20回以上見ました!
好きなアニメ映画は『もののけ姫』、『ジョゼと虎と魚たち』、『夜明け告げるルーのうた』など。
登場人物の心理が丁寧に描かれた作品が好きです。
・クマミ
トイストーリーと共に大人になってしまった、子供心を捨てられない映画好き。
ジャンル問わず年間約200本視聴しますが洋画がメインになりがちです。
登場人物が本当に存在しているように感じられる作品がとても好き。
生涯大切にしようと思っている映画は、『シング・ストリート 未来へのうた』、『メッセージ』、『インターステラー』、『素晴らしき哉、人生!』、『ピンポン』などなど。
総合評価を元に各作品の平均値を出し、ランキングにしています。
各作品ごとに感想も記載しているので、ぜひチェックしてくださいね。
【評価項目】
評価項目
(5段階評価/0.5刻み)
|
具体的な評価内容 |
ストーリー |
物語が面白いかどうか |
キャラクター |
魅力・共感性・デザイン |
音楽 |
音楽や効果音 |
作画 |
動きや綺麗さ |
演出 |
カットの表現や音楽と作画の組み合わせ |
総合 |
上記5項目を踏まえた最終的な評価 |
【第8位】雲のむこう、約束の場所
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
天門 |
公開日 |
2004年11月20日 |
上映時間 |
91分 |
主なキャスト |
吉岡秀隆
荻原聖人
南里侑香
石塚運昇
|
あらすじ
1996年、日本が南北に分断されてた頃のお話。
中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は「エゾ」という島にそびえ立つ白い塔に憧れ、いつか自作の飛行機で国境を越えて塔まで飛ぼうと計画していた。
その計画は2人の秘密だったが、あるときクラスメイトの沢渡佐由里にバレてしまう。
秘密を共有した3人は「飛行機が完成したら佐由里を塔まで連れていく」と約束を交わした。
しかし、突然佐由里は2人の前から姿を消してしまう。
浩紀と拓也は飛行機の制作を止め、次第に別の道を歩むようになった。
つらい思い出から逃げようと東京に出ていた浩紀だったが、度々佐由里の夢を見始めるようになり……。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★2.5 |
キャラクター |
★2.5 |
音楽 |
★1.5 |
作画 |
★4 |
演出 |
★3 |
総合 |
★2.5 |
〔感想〕
「君の名は」×「天気の子」+ハードめのSFという感じでした。
ストーリーの大筋は理解できるものの、細かいところが難解で入り込みにくかったです。テンポもゆっくりめで、全体的にまとまりがないように感じてしまいました。
音楽はずっと感動的で、流れるたびに回想シーンっぽさがあり…個人的には違和感があって好みではなかったです。緊迫感のあるシーンでも音楽が感動的で迫力に欠けていたように感じます。
大衆向けではないと思います。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★3.0 |
キャラクター |
★3.0 |
音楽 |
★2.5 |
作画 |
★3.5 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
新海誠の初長編アニメーション作品。
後に続く「秒速5センチメートル」の想い続ける恋や「言の葉の庭」の成し遂げたい夢を描いているような気がしました。
ただ、その二つを同時に描いているせいか、どちらもその2作品には届かないような印象。
新海誠初期作品の共通項であるSF要素は、何故かあんまり惹かれないんですよね…笑
バイオリンを弾くシーンはとても良かった!
映像と音楽の融合した言葉にできない奥行きのある描写は、この時から新海誠監督の大きな魅力の一つだと思います。
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★4.5 |
作画 |
★3.5 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
いつか塔まで飛行機で飛んでいこうと約束した少年少女の切実な恋を描いた物語だった。
本作で描かれる“約束”とは、過去に縛り付ける鎖のようなものだったのだと思う。
馴染みのない方には小難しく感じられるかもしれないSF設定が、最低限の説明だけで物語が進んでいくために、置いてけぼりになってしまう可能性はあった。
しかし、実際には「世界を救うか、ヒロインを救うか」という、とてもシンプルなストーリーである。
また、展開がスローであることから退屈に感じられてしまう側面があるが、その分キャラクターの心情が揺れ動く様を丁寧に描いているとも言える。
浩紀に感情移入できるかが、この作品への共感の鍵となるのではないだろうか。
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総評
SF要素が強いことに賛否が分かれました。設定の詳細がわかりにくく、特にSFに慣れていない方にとっては難解な作品になってしまっているのではないでしょうか。
しかし、キャラクターを丁寧に描いており、登場人物たちのやり取りや心情の変化はわかりやすく楽しみやすいポイントだと言えます。
世界的に大ヒットした「君の名は。」や「天気の子」のイメージを持って本作を視聴すると、雰囲気の違いに驚いてしまうかもしれません。
【第7位】ほしのこえ
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
天門 |
公開日 |
2002年2月2日 |
上映時間 |
25分 |
主なキャスト |
〔オリジナル版〕
篠原美香
新海誠
〔声優版〕
武藤寿美
鈴木千尋
|
あらすじ
2039年、NASAの調査隊が火星で地球外生命体に全滅させられたことを受け、地球はそれに対抗すべく調査隊を結成させようとしていた。
2046年、中学3年生の長峰ミカコと寺尾ノボルは互いに恋心を抱き、同じ高校へ進学しようとしていた。
しかし、ミカコは調査隊の選抜メンバーに選ばれ、地球を離れることになってしまう。
離れ離れになった2人はメールで連絡を取り合っていたが、ミカコが地球から離れれば離れるほど、メールが届くまで数日、数年と時間がかかるようになっていくのだった……。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★3 |
キャラクター |
★3 |
音楽 |
★3 |
作画 |
★2.5 |
演出 |
★3 |
総合 |
★3 |
〔感想〕
古いからか人物の作画が良くはなかったです。背景などは綺麗でした。
何故普通の女子中学生(主人公)がロボットに乗るメンバーに選ばれたのか深くは語られず…全体的に動機などがわかりにくいように感じます。そこが気になるとあまりのめり込めないかもしれません。
地球と宇宙との時間のズレと、それによる少年少女の心のズレというテーマそのものは面白かったです。
どことなく「君の名は」を彷彿とさせられたのと、“特別”で遠くに行ってしまう少女とその子を思う少年、という構図は新海誠監督らしさがありました。初期から根底は今まで変わらずにいるんだなぁと…。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★3.0 |
キャラクター |
★3.0 |
音楽 |
★2.5 |
作画 |
★3.0 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
新海誠監督初の劇場アニメ作品。
ほとんど新海誠監督一人で制作されたということで粗削りな作風ですが、上映時間25分の中に、原点的なメッセージが多くあるように感じました。
遠く離れた地球と宇宙をつなぐガラケーのメール。
離れれば離れるほどメールが届く時間に差が生まれてしまうという設定が、新海誠節といえる切ないやりとりとなっていてうまく演出されていたように感じます。
今となっては、古風なメールという手法が制作当時の背景を思い起こすノスタルジックにもなっていて良い…。
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★3.0 |
作画 |
★3.0 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
時間の流れに隔たりがある男女の切ない恋の物語。
初期の作品なので、作画は及第点といったところだが、光の使い方からは現在の新海誠作品に至る片鱗がうかがえる。
また、説明不足であることも否めない。「なぜヒロインが選ばれたのか」「なぜ未来なのに電線が張り巡らされているのか」など、不明瞭な部分が多く、世界観を理解することやキャラクターに感情移入するのが難しく感じた。
そうした不完全さがありつつも、それが気にならなくなるほどに強いメッセージ性を持った作品だった。生きているのか死んでいるのかも分からない相手からのメールを、8年もの間ただ待つことしかできない切なさと不安。
「ここにいるよ」という台詞が相手に届いてほしいと祈る2人の姿は痛々しく、そして、美しかった。
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総評
新海誠監督初の劇場作品であり、ほとんどの作業を監督1人でおこなったこともあり、作画をはじめとする全体的な粗さが目立つ作品。
しかし、それが気にならないほどストーリー性のある作品に仕上がっています。
新海誠監督らしさのある、切ない物語を見たい方にぜひチェックして欲しい1作です。
【第6位】星を追う子ども
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
天門 |
公開日 |
2002年2月2日 |
上映時間 |
25分 |
主なキャスト |
金元寿子
入野自由
井上和彦
竹内順子
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あらすじ
母と2人暮らしをしている明日菜は、家の近くの山で父の形見である石を使ってラジオを聞くのが日課だった。
ある日、いつものように山に向かっていると、見たこともない生物に襲われてしまう。
そんな明日菜を救ってくれたのは、「アガルタ」から来たというシュンという少年。
明日菜はシュンに惹かれていったが、数日後にシュンは遺体で発見される。
悲しみに暮れる明日菜の前に、シュンに瓜二つの少年・シン、「アガルタ」を探す教師・森崎が現れた。
3人はそれぞれの願いを胸に、広大な地下世界「アガルタ」に行くことになるのだった……。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★2.5 |
キャラクター |
★3 |
音楽 |
★3.5 |
作画 |
★3.5 |
演出 |
★3 |
総合 |
★2.5 |
〔感想〕
ジブリとエヴァ要素を掛け合わせたような作品。ジブリ感がすごいです。似てる箇所が非常に多く、似てるからこそ霞んでしまう印象です。
新海誠監督の他の作品は詩的、文学的な印象が強いですが、本作は今までで一番エンタメ映画らしい作品だと感じました。
ただ、登場人物の感情に共感しきれなかったり、たくさん広げた風呂敷を畳みきれていないように感じます。
つまらないわけではないのですが、ファンタジー大作になりきれていないような、何だか惜しい作品でした。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★2.5 |
キャラクター |
★3.0 |
音楽 |
★3.0 |
作画 |
★4.0 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★3.0 |
〔感想〕
新海誠作品としては、珍しく全編ファンタジー色の強い作品。
少しジブリ味を強く感じすぎて、物語のノイズになってしまいました。
テーマは一貫して新海誠味なのですが、側がどうしてもジブリそのままに見えてしまって…笑
“会えなくなってしまった人”というこれまで間接的に描いていた作風から、“直接的な死”を描いた今作は、新海誠が死の解釈を追求する内容にも見えて考察するのが面白そうだと感じました。
作品単体で見ると、もう少しオリジナリティがあってもいいんじゃないかと思ってしまった、個人的に惜しい作品。
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★5.0 |
キャラクター |
★4.5 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★4.0 |
演出 |
★4.0 |
総合 |
★4.5 |
〔感想〕
新海誠作品の中でも異色の存在感を放つ、ファンタジーに振り切った一作。
大切な人を亡くす経験をした登場人物たちが、生きることの喜びや死との向き合い方を理解していく様子を描いた物語だった。
冒険の舞台となった地底世界「アガルタ」の世界観は、さまざまな宗教や神話を基に練り上げられており、考察をする楽しみがあると感じた。
本作では、主人公・明日菜が「アガルタ」を旅する理由が曖昧なままストーリーが進行する。また、明確な悪役も登場しない。そのため、冒険ファンタジーとして見たときに物足りなさを感じる方もいると思う。
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総評
新海誠監督作品の中でも他とかなり作風が異なる「星を追う子ども」。
ファンタジー色が非常に強く、アクションシーンも他作品より多いです。
「ジブリ作品を連想させる部分は確かにあると思うのですが、それはある程度自覚的にやっているという部分もあります」と、新海誠監督自身も発言しており、実際に本作は非常にジブリ作品っぽさがありました。
似ているために比較ができてしまうため、ジブリ作品好きの方にはあまりおすすめできない反面、“死”をテーマにした本作は、“大人向けのファンタジー”を見たい方は楽しめるかもしれません。
【第5位】彼女と彼女の猫
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
天門 |
封切日 |
1999年 |
上映時間 |
4分46秒 |
主なキャスト |
新海誠
篠原美香
|
あらすじ
都会で一人暮らしをする“彼女”と、彼女に拾われた猫の物語。
ある日、彼女のもとに留守番電話のメッセージが届く。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★2.5 |
キャラクター |
★2.5 |
音楽 |
★3.0 |
作画 |
★3.0 |
演出 |
★2.5 |
総合 |
★2.5 |
〔感想〕
5分程度の短い作品でサッと見れるのは良いなと思いました。
自主制作とのことなので、やはり作画と猫の声(監督本人)は粗さがあり気になりますが、背景などは今でも通用するのではと思うくらい綺麗です。
繊細な雰囲気は伝わってきますが、正直特に何かを感じるということはありませんでした。
映像作品というよりは文学作品に絵がついたように感じます。
既に“らしさ”を感じられるので、新海誠監督が好きな方は見てみると良いと思います。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★3.0 |
キャラクター |
★3.5 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★3.0 |
演出 |
★4.0 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
新海誠監督の自主制作アニメ作品。
5分もない短編アニメですが、その中に新海誠監督が今後描いていく作品の神髄が詰まっているように感じます。
現実世界に立ちはだかる、虚無感と侘しさ。
そんな思い通りにいかない陰鬱さを漂わせながらも、優しくその世界を生きていこうと添えるメッセージ。
映像の美しさで人々を魅了する作風の新海誠作品の原点的なカットが見れるので、好きな人は見ておいて損はない作品だと感じました!
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★4.5 |
総合 |
★4.5 |
〔感想〕
都会で生活する一人の女性の、日々のささやかな喜びや漠然とした寂しさを、猫の視点から描いた物語。
新海誠監督といえば、光の扱い方に秀でたアニメーターである。その技巧は、本作でも遺憾なく発揮されていた。
細い線で繊細に描かれた写実的な背景とそこに当たる光が、白と黒の濃淡のみで表現されることによって際立っている。そのことによって、この映像を見る者は光とその影に意識を向けざるを得なくなる。
はっきりとした影に不安を覚えながらも、柔らかな光から温もりを享受する映像体験は、都会で一人生きる人間の孤独と充実にリンクする作りとなっている。
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総評
新海誠監督による自主制作アニメ。まさに原点とも言える作品です。
そんな本作は現実のやるせなさを感じられると同時に、染みわたるような優しい温かさも感じられます。
今では圧倒的な作画を見せる新海誠監督の、粗さがありながらも今に通ずる美しさのある初期の作画を見ることができるため、ファン必見の作品であると言えるでしょう。
【「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」とは?】
2016年に本作を原作としたアニメ「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」が制作されました。
全4話で構成されており、「彼女と彼女の猫」のように猫視点で物語が進みますが、内容は全く異なります。
なお、「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」は、新海誠監督が監督を務めた作品ではありません。
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【第4位】秒速5センチメートル
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
天門 |
封切日 |
2007年3月3日 |
上映時間 |
63分 |
主なキャスト |
水橋研二
近藤好美
尾上綾華
花村怜美
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あらすじ
「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の短編3話の連作アニメで構成された作品。
【桜花抄】
特別な想いを互いに抱きながらも、小学校卒業と同時に引っ越しで離れ離れになってしまった篠原明里と遠野貴樹。
中学1年生の終わりの頃、貴樹は電車に乗って明里に会いに行くことを決意する。
【コスモナウト】
高校3年生の澄田花苗は、貴樹に恋をしていた。しかし、なかなか想いは伝えられず、自身の今後の進路にも悩み、趣味のサーフィンも上手くいかないようになっていた。
しかし、できることからやると決め、サーフィンで無事波の上に立つことができた花苗は、ついに貴樹に告白しようと決意する。
【秒速5センチメートル】
東京で社会人になっていた貴樹は、ひたすら仕事に追われる日々を送っている
3年間付き合っていた彼女にも振られ、自分自身でも“何か”に悩み続けていた。
貴樹は、今でも明里のことを忘れられずにいたのだった。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★3.5 |
キャラクター |
★3.0 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★3.5 |
演出 |
★3.0 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
まだ人物の作画の荒さが目立つものの、それ以外はとても綺麗。
ストーリーは切ない恋愛物語…自分には刺さりませんでした。笑
「暗い」「見た後に何も手につかなくなる」といったような前評判を多く目にしていたせいもある気がしますが、たしかに切ない話ではあるものの特に絶望的だとも悲しすぎるとも喪失感があるとも思えず…。
挿入歌「One more time, One more chance」は素敵です!曲のための映画とまで思えるほど。
登場人物がそれぞれ心情を語るという演出や描写が多く、文学的・詩的で落ち着いた作品だと感じます。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★3.5 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★4.0 |
演出 |
★4.5 |
総合 |
★4.0 |
〔感想〕
新海誠初期の代表的作品。
転校を繰り返す主人公を中心に、淡く切ない恋心が描かれた新海誠の真骨頂とも言える作品じゃないかなぁと思います。
多くを説明せず美しい作画と光の使い方で描写する行間を埋めるようなつくりは、見ている人それぞれの記憶や経験を呼び起こすようで、辛い気持ちになってしまう…笑
正直この手のラブストーリーものは苦手なのですが、象徴的なラストシーンは発明と言ってしまってもいいようなすばらしい演出。
見終わった後、してやられた…という感情が湧く、なんとも悔しい作品です笑
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★4.5 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★5.0 |
総合 |
★4.5 |
〔感想〕
第1話では、貴樹や明里の抱く恐れや悲しみが、その表情や動作、台詞によって如実に表現されていた。
貴樹が電車に乗って明里に会いに行く一連のシーンは冗長とも受け取れるが、ギリギリのところまで焦らすことによって、中学生という年齢の少年が電車に乗って知らない土地に行くことの緊張や焦りが、痛いくらいに伝わってくるシーンに仕上がっていた。
第2話では、語り手を貴樹ではなく第2のヒロイン・花苗にした点が面白いと感じた。
花苗の視点を借りて貴樹という人物を見ることで、貴樹の持つ陰鬱とした雰囲気が謎めいて見えるから不思議である。
第3話では、山崎まさよしの楽曲「One more time one more chance」に合わせて、いくつものカットが映し出される。このときに説明はなく、映し出されたカットから貴樹と明里、花苗に何があったのかを想像するしかない。
このように作品の解釈に余白を持たせる作りが、本作の最大の魅力なのだと思う。
ラストシーンをどう受け取ったのか、鑑賞者同士で語り合いたくなる作品だった。
|
総評
新海誠監督作品の中でも有名な本作。
切ない恋物語が全3話の連作で描かれており、小・中学生、高校生、大人になった主人公たちの姿が丁寧に描かれています。
中でも映画のタイトルにもなっている第3話「秒速5センチメートル」の演出は素晴らしく、思わず感傷に浸ってしまうはず。
視聴者が考える余白があり、見た人それぞれが違う思いを抱ける作品なのではないでしょうか。
【第3位】君の名は。
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
RADWIMPS |
封切日 |
2016年8月26日 |
上映時間 |
107分 |
主なキャスト |
神木隆之介
上白石萌音
谷花音
悠木碧
|
あらすじ
ある朝、東京で暮らす男子高校生・立花瀧が目を覚ますと、田舎町に住む女子高生・宮水三葉と中身が入れ替わっていた。
入れ替わりは度々起こり、苦労もありつつも次第に瀧と三葉は打ち解けていき、入れ替わりを楽しむようになっていく。
しかし、入れ替わりは突然なくなり、音沙汰もなくなった。
三葉を心配した瀧は、入れ替わっていたときの記憶を頼りに三葉に会いに行くことを決意するが……。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★3.5 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★4.0 |
総合 |
★4.0 |
〔感想〕
テンポ感が良く、ただの恋愛物語ではない驚きもあるストーリーなのが良かったです。
“入れ替わり”から始まり、一体どういうことなんだという謎要素、そして徐々に壮大になっていくワクワク感が楽しい作品。
今までの新海誠作品の中で、1番見やすく万人受けする作品なのではないでしょうか。
1番有名で劇場公開ではロングランを記録しただけあって、やはり面白い作品だなと思います。
映像もとても美しい!
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★3.5 |
キャラクター |
★3.5 |
音楽 |
★4.5 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★4.0 |
総合 |
★4.0 |
〔感想〕
大ヒットを記録した新海誠とRADWIMPSのタッグ作品。
むしろこれはもう、共作と言い切っちゃいます!笑
兎にも角にも新海誠とRADのボーカル野田洋二郎、二人の感性が絶妙なハーモニーとなった作品でした。
これまで徹頭徹尾、自身の失くしたものに向き合うような作品を作り続けた新海誠。
それを言語化したような野田洋二郎作詞の美しい挿入歌の数々。添えられる儚いメロディー…。
注文多くしてしまうと、序盤のエンタメ展開は早めに切り上げていいんじゃないかな…笑
終盤のシリアス展開が大好物です…!笑
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★5.0 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★4.5 |
総合 |
★4.0 |
〔感想〕
言わずと知れた大ヒット作品である本作の最大の魅力は、”単純な「男女の入れ替わりを描いたドタバタラブコメ」ではない”というところだ。
物語の前半では、都会に住む男子高校生の瀧と、田舎町に暮らす女子高校生の三葉が入れ替わる様子が、軽快なリズムの音楽とともにコミカルに描かれている。
しかし、中盤に差し掛かったところで衝撃の事実が明らかになり、物語の雰囲気は一変。
登場人物たちの必死さと、どうなるのか分からないラストへの緊張感とが、RADWIMPSの楽曲「スパークル」のメロディに乗って鑑賞する者の胸になだれ込んでくる。
涙なしでは見られない感動の一作です。
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総評
大ヒットを記録した「君の名は。」は、ただの入れ替わりラブコメではないのが最大の魅力!
疾走感があり軽快に楽しく進む前半から、物語の核心に触れるにつれ徐々に緊張感が走るシリアスな展開へ……。その緩急に心をがっちり掴まれてしまうはずです。
そして、RADWIMPSの音楽が作品をより美しく感動的なものへと彩ります。
ワクワクとドキドキ、ハラハラが詰まった本作は必見です!
【第2位】天気の子
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
RADWIMPS |
封切日 |
2019年7月19日 |
上映時間 |
114分 |
主なキャスト |
醍醐虎汰朗
森七菜
吉柳咲良
小栗旬
|
あらすじ
家出して東京にやってきていた高校生・森嶋帆高は、“100%の晴女”である天野陽菜と出会う。
陽菜は小学生の弟・凪と2人で暮らしており、経済的に困窮していた。
そんな2人の様子を見た帆高は、“晴女”を商売にすることを提案。仕事を重ねるにつれて評判を呼び、依頼が次々に届くようになった。
しかし、陽菜の身体に異変が起き始めていき……。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★3.5 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★3.5 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★3.5 |
〔感想〕
“100%晴女”という明るいキャラクター性のヒロインでありながら、1人のために全てを犠牲にするのかどうかを問われるストーリーでした。
賛否両論あるだろうなと思える作品。
「君の名は」で新海誠作品に触れた方だと、次作である「天気の子」の展開に驚いてしまうかもしれません。
各キャラクターも立っていて、テンポ感も良く見やすいので、個人的には結構好きな作品です。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★4.5 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★4.5 |
総合 |
★4.5 |
〔感想〕
新海誠の一貫していた作風を一つ上の次元へ昇華させた、天候を操作できる少女と少年の物語。
これまで、“世界”という大きな存在に追いやられた主人公を描いていた印象が強かった新海誠作品でしたが、今回は自ら世界を作り出す作品となっているのがイイ…。
前作「君の名は。」を経た新海誠だからこそ描けるテーマであり、変わらずRADWIMPSの楽曲が最高。
初稿の脚本を見た野田洋二郎がラストで流れる「大丈夫」のデモをアンサーとして送ったというエピソードを知ると、二人の価値観が研ぎ澄まされた感覚で繋がっていてすごすぎる…。
「愛にできることはまだあるかい」、きっとまだ自分にもできることがあると感じられる個人的最高傑作!
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★5.0 |
キャラクター |
★5.0 |
音楽 |
★4.5 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★5.0 |
総合 |
★5.0 |
〔感想〕
少年と少女が出会い、成長していく様子を描いたボーイ・ミーツ・ガール作品であると同時に、「不条理への抵抗」を描いた作品でもあるのではないかと考えた。
暴力や権力、同調圧力など、1人の少年にはどうすることもできないことが、現実味を帯びて確かに物語に存在していた。“天気”もまたコントロールできないことから、不条理と言えなくもない。
それらの不条理に真っ向から抗うのが、本作の主人公・帆高だ。
帆高は様々な不条理によって危機的状況に陥ってしまったヒロインの陽菜を助けるため、ある決断をする。帆高のその決断に対して、「幼稚だ」「理解できない」という声も少なからず上がっていた。
しかし私は、迷わずにその決断をできる帆高の純粋さに惹かれ、抵抗する帆高の姿を美しいと思い、気が付いたら泣いていた。
好き嫌いがはっきりするタイプの作品だが、一度は見ておいて損はないと思う。
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総評
「君の名は。」に続いてヒットした作品である「天気の子」。ただ、意外な結末を迎えたために賛否両論ありました。
自分はどう思うのか、ぜひ実際に視聴していただきたい作品です。
また、本作も音楽をRADWIMPSが担当しており、作品により繊細さを持たせています。
歌詞の意味を噛み締めてみると、世界観に深く入り込めるはず!
【第1位】言の葉の庭
監督 |
新海誠 |
脚本 |
新海誠 |
音楽 |
KASHIWA Daisuke |
封切日 |
2013年5月31日 |
上映時間 |
46分 |
主なキャスト |
入野自由
花澤香菜
関根航
前田剛
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あらすじ
靴職人を目指す高校生のタカオ(秋月孝雄)は、雨の日の午前は決まって授業をサボり、庭園のベンチで靴のデザインを考えていた。
ある雨の日、いつものように庭園に行くと、そこには先客・ユキノ(雪野百香里)がいた。
本格的に梅雨入りし、15歳の少年と27歳の女性である歳の離れた2人の交流が始まる。
徐々に仲は深まっていき、タカオはユキノの靴を作ることを決めた。
しかし、梅雨が明け晴れの日が続き、2人の会う機会も減っていく……。
評価
【レビュアー:たみ】
ストーリー |
★3.5 |
キャラクター |
★3.0 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★4.0 |
演出 |
★4.0 |
総合 |
★4.0 |
〔感想〕
全体的に美しいな、と感じる作品。音楽が作品の美しさをより際立たせていると思います。
雨の描写も美しく、料理の作画もすごく綺麗でお腹が空きました。笑
主人公の少年が溜まっていたであろう思いを伝えるシーンは共感できませんでした。お互い心に秘めていた気持ちを曝け出す重要なシーンではあるのですが…。
生徒と先生という関係であることを相手だけがわかっていた、という背景があったからこそだと理解はしているのですが、結ばれずに逆上しているだけに見えてしまい…そこがまた15歳という幼さを強調しているのかもしれません。
上映時間も短くてテンポも良く、見やすい作品だと思います。
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【レビュアー:クマミ】
ストーリー |
★4.0 |
キャラクター |
★4.0 |
音楽 |
★3.5 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★3.5 |
総合 |
★4.5 |
〔感想〕
秒速5センチメートルと並ぶ、代表的作品。
今作の見どころは、雨の表現にこだわった作画だと感じます。
雨の日だけ会うことができるという少し虚ろな二人に紐づけられたような、質感のある雨が美しい。
その中でくすぶり合っている二人が紡ぐ物語は、まさに新海誠の切ない作風を表していて回りくどいけど、尊い儚さが好きだなぁと思います。
初期作品の中では、一番好きな作品。
映像と音で間接的に感情を揺さぶってくる新海誠作品の良さが詰まっていると感じます。
これが合わなかったら多分他の作品も合わないんじゃないかな…笑
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【レビュアー:おさとう】
ストーリー |
★5.0 |
キャラクター |
★4.5 |
音楽 |
★4.0 |
作画 |
★4.5 |
演出 |
★5.0 |
総合 |
★5.0 |
〔感想〕
子供と大人、生徒と教師、理想と現実、さまざまな面で対照的な男女が出会い、互いに成長していく物語。
本作は、新海誠作品の1つの転換期といっても過言ではない作品だと思う。
「言の葉の庭」以前の新海誠作品では、多くが説明されないことによって作品に余白が生まれ、それを想像するという楽しみがある作品だった。
しかし、本作では物語を理解するうえで必要な情報のほとんどが、作中で描かれている。そのため、登場するキャラクターの背景や行動原理が分かりやすく感情移入しやすい。
また、起承転結がしっかりとしておりテンポも良いので、展開に飽きたり、置いてけぼりになったりすることがない。
余白という詩的な要素を薄め、こうした物語性を強めた作品を手掛けたことが、後の「君の名は。」や「天気の子」へと繋がったのではないだろうか。
はじめて新海誠作品を見るという方には、まず本作をおすすめしたい。
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総評
大ヒットを記録した「君の名は。」「天気の子」を抑えて、「言の葉の庭」が今回1位になりました!
詩的な美しさを持ちながらも、キャラクターの心情がわかりやすく描かれており、何より雨という少し鬱々とした雰囲気と美しい作画、切ないストーリーが綺麗に噛み合っている作品です。
物語もわかりやすくきちんとまとまっているので、最後まで飽きることなく楽しめるはず。
ぜひ視聴してみてくださいね!
【全7作品】興行収入で見る新海誠監督のアニメ映画作品ランキング
次に、興行収入での新海誠監督作品のランキングを紹介します。
なお、短編アニメである「彼女と彼女の猫」は劇場公開されていないため、当ランキングからは外しています。
【第7位:不明】ほしのこえ
第7位は2000年に公開された「ほしのこえ」は、新海誠監督の初の劇場公開作品。
本作は東京都世田谷区下北沢のミニシアター、下北沢トリウッドで公開されました。
興行収入は公開されていませんが、単館上映であるため他作品よりはどうしても低いのではないかと考えられます。
公開当時はネット上で話題になり、初日には劇場に行列ができたのだそう。
DVDの売り上げは公開から1年後の2003年時点で6万枚を記録しています。
【第6位:0.2億円】星を追うこども
新海誠監督の4作目となる劇場公開作品で、「秒速5センチメートル」の次に公開された作品です。
本作の特徴はこれまでの新海誠監督作品とは異なる作風であること。
ただ、興行収入はあまり振るいませんでした。
【第5位:0.5億円】雲のむこう、約束の場所
新海誠監督初の長編作品である「雲のむこう、約束の場所」。本作は初めて本格的に共同制作をおこなった作品でもあります。
興行収入では0.5億円を記録し、2013年にはフィリピンで公開、2018年には舞台版が制作されました。
劇場公開作品としては「ほしのこえ」に続く2作目にあたります。
【第4位:1億円】秒速5センチメートル
3話の連作短編アニメで構成された「秒速5センチメートル」は、興行収入1億円を記録しました。
本作は興行収入だけでなく、DVDは10万本、小説版は10万部、漫画版は13万部を売り上げた人気作品です。
公開年である2007年にアジア太平洋映画賞で最優秀アニメーション映画賞を受賞しており、国内だけにとどまらず国外でも話題を集めました。
【第3位:1.5億円】言の葉の庭
雨の描写が特徴的な「言の葉の庭」は5作目となる劇場公開作品。
新海誠監督作品では珍しく大人の女性がヒロインです。
2013年5月に日本・中国・台湾で同時公開され、8月には韓国でも上映されました。
このことから、“新海誠監督作品”が世界的にも注目され出したのだとわかります。
【第2位:141.9億円】天気の子
2019年公開の「天気の子」は、興行収入141.9億円と大ヒットを記録。
第43回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞を受賞しました。
「君の名は」の次に制作された作品で、2作連続で興行収入100億円を記録したのは宮崎駿に続く2人目。日本の映画史上に残る快挙を達成しました。
公開から3日で観客動員数115万人を突破、累計動員数は1,000万人を突破しており、非常に注目された作品となっています。
【第1位:250.3億円】君の名は。
栄えある第1位に輝いたのは「君の名は。」。
2016年に公開された本作は、興行収入250.3億円を記録しました。
日本での歴代興行収入では、「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」「千と千尋の神隠し」「タイタニック」「アナと雪の女王」に次ぐ第5位となっています。
世界での興行収入は3.61億ドルを記録。
世界における歴代日本アニメ映画興行収入ランキングでは、「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」「千と千尋の神隠し」に次いで第3位となりました。
前作「言の葉の庭」が全国で23館だったのに対し、本作は全国で約300館と大規模に興行。
351日間に及ぶロングラン上映をおこなった「君の名は。」。
新海誠監督作品では外せない1作となっています。
新海誠監督作品を彩るヒロインと言えばこの人! 人気の女性キャラランキングベスト3
【第3位】宮水三葉(君の名は。)
宮水三葉は「君の名は。」のヒロインで、山奥の田舎町・糸守町に住む女子高生。
代々宮水神社を営む家系に生まれ、巫女として活躍する姿も描かれています。
そんな三葉は東京に憧れを抱く、活発な女の子。
コロコロと変化する、表情豊かなところが魅力的です。
普段明るい三葉が、糸守町の危機を伝えるために必死に走り続ける姿には、思わずグッときてしまうはず!
実は「天気の子」にも少しだけ登場しています。
【第2位】天野陽菜(天気の子)
天野陽菜は「天気の子」のヒロインで、天気を操る能力を持った中学3年生。
弟と2人で生活しているため、責任感が強いしっかり者です。
また、自己犠牲を良しとするような姿も描かれており、どこか悟っているような憂いを帯びた目をすることも。
そんな不安定さも陽菜の魅力です。
主人公・帆高と支え合い信じ合う、真っ直ぐなところも陽菜が好かれる理由のひとつ。
2人の物語は永久に不滅です!
【第1位】雪野百香里(言の葉の庭)
人気女性キャラ第1位は、「言の葉の庭」のヒロインである雪野百香里。
新海誠監督作品では珍しい、27歳の大人の女性です。
しかし、大人っぽいしっかりした女性というわけではなく、酒やチョコレート、男などに依存してしまう子供のような不安定さを持っています。
手を離したら消えてしまいそうな危うさがある反面、教師であったりしっかり化粧をしていたり、シーンごとに靴が変わっていたりと、大人らしい完璧さも持ち合わせており、そのアンバランスさが魅力なのではないでしょうか。
自分自身が落ち込みながらも、主人公・タカオの背中を押す姿は非常に人間味があり、大人だからこそこの対応をしたんだと共感できる方も多いはず。
タカオを自分の家に上げた後の独白は印象的です!
「君の名は。」にも登場しているので、どこに映っているかチェックしてみてくださいね!
新海誠監督作品に秘められた情熱とは? その秘密を解説
新海誠監督作品の特徴とは?美しい風景描写や物語へのこだわり
新海誠監督作品の特徴といえば、やはり美しい風景描写でしょう。
写実的でありながら、幻想的な美しさも感じられます。
田舎育ちの新海誠監督は、風景に救われ、励まされた思い出があるのだそう。
「風景は眺めるだけで力になる」と思ってもらえるような、自分と同じ感覚になれるような作品を作っていきたい、と語っています。
現実より現実らしく感じられると同時に、美しく印象的にすることこそが、新海誠監督にとって“絵で表現する意味”なのです。
また、物語としてはファンタジー色のある少年少女の恋愛物語が描かれることが多く、主人公たちが努力する姿や必死になる姿が印象的です。
その真っ直ぐさに思わず憧れてしまうような、“必死に生きて必死に気持ちを伝える人”を描いているのも、新海誠監督作品の特徴だと言えます。
ただ、主人公たちは決して完璧なわけでなく、等身大で描かれていて共感しやすいのも、新海誠監督作品が魅力的に映るポイントなのではないでしょうか。
新海誠監督作品と言えばこの人! 何度も登場している声優とは?
新海誠監督作品には何度も登場している声優が多数います。
寺崎裕香は「秒速5センチメートル」「猫の集会」「星を追う子ども」「言の葉の庭」「君の名は。」の5作品と最も多く登場しました。
他にも入野自由が「星を追う子ども」「言の葉の庭」の2作品に登場。
神木隆之介は「君の名は。」「天気の子」に加え、11月11日公開の「すずめの戸締まり」にも登場します。
さらに、「言の葉の庭」「君の名は。」「天気の子」で活躍した花澤香菜も、「すずめの戸締まり」に登場。
また、「天気の子」に登場する「カナ」を花澤香菜が、「アヤネ」を佐倉綾音が、「スカウトマン木村」を木村良平が演じていたりと、声優に遊び心を入れることも。
新海誠監督は、キャラクターの設定をおおよそ作った後、声優の声や性格などを参考にキャラクターを固めていくことも多いようです。
だからこそこのような遊び心が見られるのかもしれません。
他にも新海誠監督作品の声優にまつわる話で特徴的なのは、新海誠監督自身が声優を務めた作品があるということ。
「彼女と彼女の猫」「ほしのこえ(オリジナル版)」では、新海誠監督が演じています。
貴重な作品なのでぜひ一度視聴してみてくださいね。
近代アニメ映画の2大監督! 新海誠監督と細田守監督の作品の違いとは?
近年のアニメ映画といえば、新海誠監督の他に細田守監督を思い浮かべる方が多いはず。
細田守監督作品は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」などが有名です。
数々の傑作を生み出し続けている2人の作品にどのような違いがあるのか解説していきます!
ストーリーの違い
新海誠監督は、少年少女の恋愛物語をテーマにすることが多く、ヒロインや登場人物に“決められた運命”があることが多いです。
また、「君の名は。」以前では特に詩的な表現が多く、静かに楽しむような作風が特徴的でした。
一方で細田守監督は、家族や親族をテーマに、少年少女の成長を描くことが多いです。
比較的起承転結がわかりやすく、わっと盛り上がれる場面があったりとエンタメ性が高いのも、細田守監督作品の特徴だと言えます。
絵(作画)の違い
新海誠監督の作画は、写実的でありながらも、どこか現実離れしているような幻想的でもある美しい風景画が何よりの特徴。
人物は目が大きく可愛らしい、いわゆるアニメ的な絵で描かれています。
細田守監督では田舎の風景が出てくることが多く、新海誠監督作品と比べるとより写実的・現実的に描いています。
また、人物に影がないのが細田守監督作品の特徴で、アニメではありながらも目が大きいわけではなく萌えるような絵柄ではない、特徴的な絵柄で描かれていることがわかります。
こちらの記事では、細田守監督作品のおすすめの作品や特徴などを詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
新海誠監督作品をお得に視聴するなら「U-NEXT」がおすすめ!
新海誠監督作品の各配信サービスでの配信状況は以下の通り。
配信サービス
/作品名
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U-NEXT
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Hulu
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Amazon
プライム
ビデオ
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Lemino
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DMM TV
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ほしのこえ |
△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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雲のむこう、
約束の場所
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◎
見放題
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◎
見放題
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△
レンタル
|
△
レンタル
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◎
見放題
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秒速5センチメートル |
◎
見放題
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◎
見放題
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△
レンタル
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△
レンタル
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◎
見放題
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星を追う子ども |
◎
見放題
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◎
見放題
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△
レンタル
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×
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◎
見放題
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言の葉の庭 |
◎
見放題
|
◎
見放題
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△
レンタル
|
△
レンタル
|
◎
見放題
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君の名は。 |
△
レンタル
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△
レンタル
|
△
レンタル
|
△
レンタル
|
△
レンタル
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天気の子 |
△
レンタル
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△
レンタル
|
△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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すずめの戸締まり |
△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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△
レンタル
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※ディズニープラス・Netflixでは配信されていません。
新海誠監督作品を視聴するなら作品数がトップクラスのU-NEXTがおすすめ!
U-NEXTなら新海誠監督作品の数も多く、その多くが見放題で配信されています。
追加課金が必要なレンタル作品もありますが、U-NEXTに登録・継続利用すると付与されるポイントをレンタル作品に利用することも可能です。
初めて登録する場合には31日間の無料お試し期間があり、無料お試し期間中でもレンタル作品に使える600円分のポイントがもらえちゃいます!
さらにU-NEXTでは電子書籍も利用可能!もちろん電子書籍にもポイントが利用できます。
新海誠監督の映画だけでなく、映画を原作とした小説や漫画も楽しめちゃいますよ。
お得にじっくり試せるU-NEXTで、ぜひ新海誠監督作品をチェックしてみてくださいね!
【U-NEXT基本情報】
月額料金 |
2,189円(税込) |
無料お試し期間 |
31日間 |
毎月もらえるポイント |
1,200円分
(無料お試し期間中は600円分付与)
|
見放題作品数 |
約30万本本以上 |
無料漫画 |
10,000冊以上 |
同時視聴アカウント数 |
4 |
U-NEXTの無料お試し期間でできることや評判など、詳しく知りたい方はこちらの記事も見てみてください。
【2022年11月公開】新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」とは?
2022年11月11日(金)、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」が公開されました。
本作の音楽を手掛けたのは、「君の名は。」「天気の子」に続き、3度目のタッグとなるRADWIMPS。
さらに映画音楽作曲家として世界的に活躍している陣内一真が共作として名を連ねました。
主題歌「すずめ」を歌うのはTikTokで活躍する十明(とあか)。
原石とも言える彼女は、オーディションで新海誠監督とRADWIMPSを魅了しました。
音楽にもこだわりが詰まった本作。繊細かつ壮大な音で映画を彩ります。
あらすじ&キャスト
【あらすじ】
17歳の少女・鈴芽は、扉を探しているという青年・草太と出会う。
扉の向こうからは“災い”が訪れてしまうため、草太は扉を閉じて回っているのだそう。
そんな2人の前に謎の猫・ダイジンが現れ、草太を椅子に変えてしまった。
やがて、日本各地で次々に扉が開き始めていく……。
不思議な猫と扉に導かれ、鈴芽の“戸締まり”の旅が始まる。
そんな鈴芽を待っていたのは、忘れられてしまっていたある真実だった―。
【キャラクター&キャスト】
岩戸鈴芽(すずめ)/キャスト:原菜乃華
本作の主人公。17歳の女子高生。
九州の田舎町で叔母と暮らしている。
宗像草太/キャスト:松村北斗
“災い”をもたらすという扉を閉める、“閉じ師”の青年。
扉を探す旅の途中で鈴芽と出会う。
ダイジン/キャスト:山根あん
鈴芽の前に突然現れた不思議な猫。
人の言葉を話し、扉がある場所に出没する。
岡部稔/キャスト:染谷将太
鈴芽の地元の漁協で働いており、鈴芽の叔母・環に片想いしている。
岩戸椿芽(つばめ)/キャスト:花澤香菜
鈴芽の母。器用で料理や工作が得意。
芹澤朋也/キャスト:神木隆之介
草太の友人。
少々乱暴なところもあるものの、友達思い。
「すずめの戸締まり」公式サイトはこちら
いつから配信される?
現在、U-NEXT・Hulu・DMM TV・Amazonプライムビデオ・Leminoでは「すずめの戸締まり」を配信しています。
いずれの配信サービスでもレンタル作品として配信しているため、U-NEXTやDMM TVなど、レンタル作品に利用できるポイントが付与される配信サービスでの視聴がおすすめです!
本で見るのもおすすめ? 新海誠監督の小説版作品
新海誠監督作品の多くは、映画だけでなく小説もあります。
映画のその先が綴られていたり、映画をより深く掘り下げていたりとファン必見の内容です。
出版されている小説は以下の通り。
タイトル
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著者
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出版
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ほしのこえ
|
著者:大場惑
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角川文庫
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雲のむこう、約束の場所
|
著者:加納新太
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角川文庫
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秒速5センチメートル
|
著者:新海誠
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角川文庫
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星を追う子ども
|
著者:あきさかあさひ
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角川文庫
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言の葉の庭
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著者:新海誠
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角川文庫
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君の名は。
|
著者:新海誠
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角川文庫
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天気の子
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著者:新海誠
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角川文庫
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すずめの戸締まり
|
著者:新海誠
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角川文庫
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新海誠監督が自らが執筆した、最新作「すずめの戸締まり」の原作小説も既に販売されています。
映画を見る前に小説版を読んでみるのもおすすめです。
また、映画だけでなく電子書籍も取り扱っているU-NEXTでは、上の表で紹介した小説が全て揃っています。
読み放題作品ではありませんが、ポイントを利用すればお得に読むことができます。
小説版だけでなく、映画を原作とした漫画も取り扱っているので、ぜひ利用してみてくださいね。
まとめ:新海誠監督のおすすめ作品一覧
いかがでしたか?
今回は新海誠監督のおすすめ作品や新海誠監督の特徴について解説しました。
新海誠監督のおすすめ作品ベスト3はこちら!
【おすすめランキング ベスト3】
第1位 言の葉の庭
第2位 君の名は。
第3位 天気の子
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「言の葉の庭」は、新海誠監督らしさを感じられる文学的で美しい描写やこだわりの詰まった風景を存分に見ることができます。“新海誠監督作品とは?”を語る上で外せない作品です!
「君の名は。」「天気の子」はどちらも大ヒットを記録した作品なので見たことがある・知っている方も多いはず。今までの作品と比べるとエンタメ性が高いこの2作品は、ドキドキワクワクできる、子供から大人まで楽しめる作品に仕上がっています。
また、「君の名は。」「天気の子」では、過去作に登場したキャラクターが再登場するなど、ファンにとって嬉しいサプライズもありました。
最新作「すずめの戸締まり」を見る前に、新海誠監督の過去作品を視聴してみてはいかがでしょうか。
新海誠監督作品を見るなら、作品数が多くポイントがレンタル作品に利用できるU-NEXTがおすすめ!
ぜひ初回登録でもらえる600円分のポイントで、お得に新海誠監督作品を楽しんでくださいね。