最終話にてデンジと共に暮らす事となった少女『ナユタ』。
第一部の時点で判明している彼女のことについて解説していきます。
なお、彼女の正体はチェンソーマン第一部のネタバレになりますので気になる方は要注意です。
オっさん
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【ネタバレ】ナユタの正体
ナユタの正体は『支配の悪魔』です。
中国で発見された支配の悪魔を、岸辺さんが盗み出しデンジの元へと届けました。すごいぞ岸辺さん。
ナユタの瞳はマキマと同じくグルグルとした模様のある瞳で、髪色は恐らく黒。
犬に抱きついたり、デンジの背中にしがみついたり、生まれたばかりの子供のように甘えん坊な様子が見られます。
中国ではあまりいい扱いをされなかったのか、デンジに食べたいものを聞かれた時、即座に「食パン」と答えていました。
ナユタは支配の悪魔でマキマの転生体
マキマはデンジに敗北し死亡しました。
その後、地獄で転生し、新たな支配の悪魔として生まれたのがナユタです。
●支配の悪魔は地獄の嫌われ者?
『悪魔は地獄で生まれ、地獄で死ぬことで現世に現れる』これが作中での悪魔の設定でした。
デンジに殺されてすぐに現世に現れた支配の悪魔。あまりにも早すぎる再登場は、地獄で支配の悪魔がリスポーンキルされたのではないかと思わせる早さです。
マキマはもしかしたら、悪魔の中にも、人間の中にも、居場所がなかったのかもしれませんね…。
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ほんとうの意味で生まれたばかりのナユタは、まだ支配の悪魔として未熟な存在です。
そんなナユタを第二のマキマにしないため、第二部ではデンジの子育て奮闘記が始まるのですね。たぶん。
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チェンソーマンの力で消えなかった支配の悪魔
ところで、チェンソーマンの能力は「食べた悪魔を完全消滅させる」ことでしたが、デンジがマキマを食べて勝利しても、支配の悪魔は転生し蘇ってしまいました。これはなぜでしょうか。
デンジはチェンソーマンの力を全て使えるわけではない?
チェンソーマンの戦う様子から、自分にどんな戦い方ができるのか学習したデンジでしたが、理解したからといってチェンソーマンの能力を全てを使えたわけではないのかもしれません。
また、悪魔の能力は解釈によっていろいろな使い方ができるというのが、レゼやサムライソードの様子からうかがえます。つまり、デンジが「できる」と確信していないと、使える能力も使えない可能性もありますね。
マキマの策略で弱体化したから?
または、マキマの策略によりチェンソーマンの力が大幅ダウンして、悪魔を消滅させる能力が使えなくなっていた可能性も…。
この『人々の認識によるチェンソーマンの弱体化』の後遺症は第二部で判明するでしょう。第一部のラストの様子から、人間のチェンソーマンへの恐怖はいまだ消えたままなので、二部でその弊害がどう現れるのか気になるところです。
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考察|ナユタのピースの意味
2巻にて、デンジがマキマから銃の悪魔討伐の話を聞いたとき、自信満々にピースしていました。
もしかしたらナユタのピースは、デンジの真似なのかなぁ…と考えてしまいます。
噛む力も一緒…?
同じく2巻にて、マキマはデンジにハニートラップを仕掛けたとき「私の噛む力を覚えて」と言っていました。
ナユタとして転生した支配の悪魔は、デンジに噛みつきます。その噛む力は(デンジ曰く)マキマと同じでした。
「噛む力が同じってどういうこと???」という疑問は置いておき、とりあえずデンジの言葉を信じるなら、ナユタにはマキマだったときの名残のようなものが存在しているようなのです。
・噛む力がいっしょ
・ピースサイン
・犬が好き?
多少なりとも、マキマはデンジを見ていたのかもしれない?
マキマにとって印象的だった出来事が、転生しても記憶にこびりついていたのでしょうか。
デンジのピースも、マキマのハニートラップも、同じ日の出来事です。
もしかしたら、2巻でのあのシーンはマキマにとって印象深い特別な何かがあったのかもしれません。
●ある意味デンジ自身を見ていた場面
マキマはチェンソーマンにぞっこんです。彼女は興味のないその他の顔は覚えず、匂いで判別していたことがデンジの作戦で判明しました。
しかし、チェンソーマンに会うためデンジに色仕掛けをしたあの時は、確かにデンジ自身を見ていたでしょう。騙して転がすなら、騙す相手を見て理解していないといけませんからね。
自分と同等の強さの相手となら対等になれると思ったマキマ。死ぬ直前、デンジに負けたことにより彼女の心境に変化があったかもしれませんね。
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チェンソーマンの原点と言われる読み切り漫画『予言のナユタ』
『予言のナユタ』とは、「世界を滅ぼす子」と予言された少女ナユタと、その兄ケンジの物語。
魔法使いの予言を信じた民衆が「予言の子を殺せ!」と騒ぐ中、それでも大切な妹だからと支えるケンジ。たとえ言葉が話せなくても、大食いでも、何考えているか分からなくて怖くても、残されたたった一人の家族としてケンジはナユタを大切にしていた。
やがて民衆の恐怖心からくる差別に2人の生活は困窮していき…。
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この物語の最後に作者のコメントで「ナユタは今でも好きなキャラクターです」と書かれていることから、この物語が作者のお気に入りであることが伺えます。どことなくデンジとナユタの関係を彷彿とさせるこの読み切りが、チェンソーマンの原点と言われたのも、なんとなく分かります。
デンジとナユタを彷彿とさせる兄妹の関係
支配の悪魔を育てたのは人々の恐れる心で、マキマを孤独にしたのも人々の心でした。
ポチタ曰く、対等な関係を求めていたマキマ。そんなマキマを支配の悪魔というバケモノにしたのが民衆の心です。
『予言のナユタ』でも同じような描写があります。
結局、ナユタを予言の通りにしてしまったのは、予言を恐れ兄妹を差別した民衆でした。
『予言のナユタ』では兄のケンジが最後まで妹を信じたことにより世界の滅亡は防がれました。デンジはナユタを家族として信じて導くことができるでしょうか。第二部が楽しみですね。
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まとめ
デンジに食われて転生した支配の悪魔(ナユタ)はデンジの娘と言っても過言ではない…?いや、過言か。
人として成長したデンジにはこれから沢山の困難が待っているでしょう。
ヒーロー化による悪魔の能力の弱体化と、ナユタという庇護するべき存在。
きっとすんなりハッピーエンドに収まることは無いんだろうなぁと思いつつ、2人には幸せになってほしいと思ってしまいます。
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