チェンソーマンの尊い選手権堂々の一位『早川家』(超主観的感想)。
早川家とは、家主の早川アキとそこに居候するデンジとパワーの三人のことを指します。
ちぐはぐの状態から始まった寄せ集めの三人でしたが、最後にはそれぞれ『親愛』『友愛』を相手に向けるほどに深まった彼らの関係について解説していきます。
更新日:2022-6-1
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チェンソーマンの尊い選手権堂々の一位『早川家』(超主観的感想)。
早川家とは、家主の早川アキとそこに居候するデンジとパワーの三人のことを指します。
ちぐはぐの状態から始まった寄せ集めの三人でしたが、最後にはそれぞれ『親愛』『友愛』を相手に向けるほどに深まった彼らの関係について解説していきます。
ファンから早川家と呼ばれる三人。
因みにマキマからも3人まとめて「早川家」と呼ばれている。
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デンジの指導を任された先輩デビルハンター。
銃の悪魔に家族を殺されており、その復讐のため公安に所属する。
真面目な性格ゆえ、奔放なデンジとパワーに手を焼く。
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チェンソーの悪魔と融合した悪魔人間で、物語の主人公。
ヤクザにこき使われる生活から一変、公安のマキマに拾われたことで公安デビルハンターになる。
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— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) February 20, 2021
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デンジのバディとして抜擢された血の魔人。
虚言癖があり支離滅裂な言動だが、マキマいわく「理性があるほう」らしい。
なぜかマキマのことを恐れている。
こんな感じから始まった早川家。
3人の生活は詳しく語られることはありません。
しかし、物語の合間合間に描写される家の様子で、彼らの関係や彼ら自身がどう変化していったのかを覗くことができます。
ここでは時系列に沿って、早川家の様子を解説していきます。
早くに親を亡くし、小学校にもいかず、ヤクザにこき使われ続けていたデンジにまともな生活能力があるはずもなく…。
食事をすれば机の上を汚しまくるわ、風呂は長いわ、トイレで寝るわ、かなり自由奔放な生活様式を披露。早川アキのストレスはマッハで怒りが有頂天。
子供だけで生活をすると部屋がゴミで溢れかえるそう。 要介護の老人と暮らす子供やネグレクトされている子供の家では、掃除をする人間も子供を戒める存在もいないため、結果部屋は荒れ放題になる。 デンジもきっとそういう状況の子供と同じなのだろう。 |
デンジのバディになり、何故か早川家に居候することとなったパワー。彼女はデンジを超える問題児だった…。
風呂は入らない、嫌いな食べ物を投げる、トイレのうんちは流さない。
そんなパワーの流さなかったうんち汚れを掃除するデンジ。ここに早川アキのデンジへの教育の成果が見えますね。きっと根気強く教えたであろう早川アキの様子を想像し、思わずいたわりの言葉を投げたくなります。
最悪の状態からスタートした3人の暮らしだったが、ヤクザの襲撃を退いた後の夜には出前の寿司をとって夜通し飲み会をしたであろう様子が分かる。
なんだかんだ仲良く暮らしていて、微笑ましい気持ちになりますね。
パワーが連れていていた猫のニャーコだが、早川家に来た当初は明らかに肥満状態。
しかし、7巻で登場したニャーコはスラッとした体型に変化していた。
デンジが猫の食事バランスを気にするとは思えないので、これは早川アキが適切な食事を与え肥満を解消させたのだろう。
好きにご飯を与えるパワーを止め、デンジにもおやつを与えすぎないよう注意し、肥満解消用の低カロリーフードを用意する…。自分のペットでもないのに早川アキ、真面目がすぎる。
闇の悪魔と戦い片腕を失くした早川アキ。そんな彼の隣で皿洗いを手伝うデンジ。
元々こういうふうに家事を手伝っていたのか、片腕がないと大変だろうと手伝ったのか。この描写からはそこまで分からないが、早川家に来た当初よりも格段に生活能力が身についている様子が描かれている。
デンジの成長から、早川アキが家でデンジにどう接していたのか垣間見えるシーンです。
デンジやパワーの様子から、彼らが家でどう過ごしていたのかだいたい見えてきます。
早川アキはやんちゃな2人を注意し、パワーとデンジは偶に2人でいたずら(?)して、デンジはなんやかんやパワーの後始末をしてあげる…。まさに「真面目な長男とやんちゃな妹と弟」といった兄弟のような関係を築いていたのだと思います。
デンジの成長を見れば、早川アキが家でデンジにどんなことを教えていたのかなんとなく分かりますね。
文句を言いながらもトイレ掃除をするデンジ。
机を汚すことなく食事をするようになったデンジ。
パワーのお世話をするデンジ。
皿洗いを手伝うデンジ。
デンジが物語の最後に一人で料理をしますが、そのときに手際よく作っていたことから、これが付け焼き刃の技術ではなく、早川家ではデンジも様々な家事を早川アキから教わっていたのだと思います。
「別にこんなことしなくても生きられる」なんて文句言うデンジと「人として最低限の常識を身に着けろ」とデンジの尻を叩く早川アキ。そしてそこに「人間は面倒だの」と野次を飛ばす自由奔放なパワー。なんだかそんな様子が想像できますね。
早川アキ
「近くある銃の悪魔討伐遠征、4課は不参加にできませんか?」
闇の悪魔と戦っているとき、早川アキは亡くなった姫野のことを思い出し、また失う恐怖を感じます。
早川アキは家族を銃の悪魔に殺され、今までその復讐のために悪魔に寿命まで捧げて公安で戦ってきました。きっと復讐が彼の生きる活力にもなっていたでしょう。
それほど早川アキにとって大事な「銃の悪魔討伐」を、目前にして自ら投げ捨てる覚悟はどれほどのものだったでしょうか。
彼は呪いの悪魔に寿命を対価に渡しているため、1・2年ほどしか生きられないことが自分で分かっています。その少ない残りの人生を、これまで頑張ってきた人生を、捨てるのはとても覚悟がいることだったと思います。
『復讐』にしがみついてきた過去の自分を捨て、デンジとパワーという新しい『家族』を取る。
これは間違いなく早川アキが2人に与えた愛情だったでしょう。それが2人に受け取ってもらえるかはともかく、早川アキは2人をたしかに大事に思っていました。
パワー
「デンジはわしのバディじゃからな!」
デンジの体内にあった『パワーの血』から復活したパワー。
一度はデンジをマキマに引き渡す行動をするが、すぐにデンジと過ごした日々を思い出し、ずっと怯えていたマキマに対して反抗します。絶対に勝てないと、本人もわかっているのに彼女は自分の命を賭けてデンジをマキマから逃しました。
マキマはデンジに「君の幸せはすべて私が壊す。」と行っていましたが、彼女にはデンジとパワーが築いた『友情』は壊せなかったのです。
マキマに仕組まれ与えられたデンジの幸せは、無駄ではなかったと示すこのパワーの友情はとても尊いですね。
最終的にパワーの血が勝利の鍵となるので、実質ラストバトルはデンジとパワーの友情の勝利と言っても過言ではない気がします。
デンジ
「マキマさんってこんな味かぁ…。」
11巻96話でデンジは一人家で料理をします。そして、食べる前には手を合わせ「いただきます」。
手際よく料理し、行儀よく食事をする姿は、1巻での様子からは想像できないほどの成長ぶりです。
こういった日常の些細な一つ一つを、早川アキから教わっていたのだろうと考えると、本当にデンジの失ったものの大きさが理解できてしまい心が痛くなります。
これからデンジは、早川アキとパワーから貰ったモノを大事に抱えながら生きていくのでしょう。第二部が楽しみです。
9巻79話の最初のページに書かれた、早川アキ・デンジ・パワーを幼くしたイラスト。このイラストは『輪るピングドラム』のオマージュだと言われています。
『輪るピングドラム』は家族をテーマにした作品。そしてチェンソーマン79話のストーリーは早川アキに焦点を当てたもの。もしかしたら、「血の繋がった家族の復讐」よりもデンジとパワーという「新しい家族」が大事になってしまった早川アキの心の変化を表していたのかもしれませんね。
私が早川家の日常で一番好きなシーンは7巻54話の「落ち込み床に転がるデンジの上に腰掛ける早川アキ」の図です。
なんだか本当の兄弟のような遠慮のないやり取りに微笑ましい気持ちになります。あれですね「仲良くケンカしな」ってやつですね。
火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。