【ネタバレ】アニメ「ダンダダン」1話～4話までの感想｜原作ファン視点で語るダンダダン

アニメ「ダンダダン」1話あらすじ・感想

▼あらすじ

霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ＜綾瀬桃＞と、同級生でオカルトマニアのオカルン＜高倉健＞。モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになる2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへと向かう。

オープニング良き！

まずオープニングから引き込まれましたね。

原作者が漫画で要所要所に「特撮が好きなんだな」って感じる要素を出していたからか、OPでは昔のウルトラマンを彷彿とさせる赤と黒の演出があり、しっかりと原作者をリスペクトしてるんだろうなというのが感じられました。

ほぼ原作の作画！

漫画「ダンダダン」が注目された理由の一つに「絵がうまい！描き込みがスゴイ！」というのがありまして、すでに完成されていたイラストがアニメではどうなるのか…と思っていましたが、めちゃくちゃ良いです。

作画のキレイさを原作のままに、映像作品だからこその演出が加えられてて、原作を読んでいる人にも全く忌避感や違和感を感じさせないモノに仕上がっています。

セルポ星人の絶妙に不気味なキャラも、しっかり表現されていて、初めて読んだ時の「バナナを下さい」の衝撃映像(絵面)も健在で安心しました。あのペニスモドキは「ヒェッ」ってなる。

等身大の女子高生感

綾瀬桃の声や演技が、原作で読んだイメージのまま！

そうそう、どうでもいい相手だからこそ出来るフレンドリー(に見える)対応ってこんな感じ。言いたいことはズバッと言うし、不必要に愛想を振りまいたりしません。

でも友達がいないオカルンからしたら、そんな雑対応すら友達みたいで浮かれちゃって…もしかしたら仲良くなれるのでは？って勘違いしちゃってっていう。この正反対な2人のやり取りが、良いですよね。

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アニメ「ダンダダン」2話あらすじ・感想

▼あらすじ

ターボババアに呪われたオカルンと、目覚めた超能力でターボババアの暴走を抑えるモモ。夜が明け、2人はモモの家に一時避難するも、鳥居の御札を外したことが災いし、巨大な宇宙人“フラットウッズモンスター”が2人の前に現れる。絶体絶命のピンチに、オカルンはモモにある提案をする。

2人の関係が近づｋ…？

桃さんとオカルンの会話が可愛い。ラブコメが始まりそうな雰囲気からの～…。

お互い面倒な状況になって「アンタが悪い！」と罵り合うも、結局優しいオカルンは「自分が綾瀬さんに話しかけてしまったから…。この問題が解決したら、また無視して構いません。」と、自責の念に駆られてしまう。

そんなオカルンに対して桃さんは不器用に「寂しいこと言うなよ、オカルト話しようぜ。」と慰めるが…オカルンの返答は「ブス」。

しんみりとした雰囲気も吹き飛び、結局ギャイギャイ騒いでじゃれ合う2人。あれ、ラブコメの雰囲気は？？？

どうでもいい相手だからこそ本性さらけ出して雑に接する桃さんと、そんなフレンドリーな桃さんに釣られて慣れないギャル相手に堂々とモノを言うオカルン。

全くタイプの違う2人が、お互いの違いを受け入れようとしながら仲良く喧嘩してる姿が、かわいい。

オカルンの変身！

襲撃してきたフラットウッズモンスターに対抗するため、頭の呪いを封印したまま、身体の封印を解き、ターボババアの力を使って撃退しようとしたオカルン。

モノクロの画面の中に刻まれる赤がとても映えてカッコイイ変身シーンでした！

良い演出！センスある！

そんなカッコイイ変身シーンだったけど、ターボババアの人格とオカルンの人格が混ざって、人格崩壊してしまってるのが「異形の力で変身するヒーローの萌え」ポイントを突いてて良いですね。

桃さんのツッコミも冴えてて良い具合に緊張感が解れて、絶体絶命だけどコミカルでテンポが良い戦闘シーンになってます。

まあ結局…

オカルンがかっこよく変身したのは良いけど、結局ターボババアの力に体が追い付かなくて制御できなかったから、見せ場は一瞬。桃さんが体を張って結界を張り直して宇宙人を倒します。

オカルンの活躍は次回に期待ですね。

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アニメ「ダンダダン」3話あらすじ・感想

▼あらすじ

ターボババアの呪いにより変身したオカルン。力を制御できず暴走するが、間一髪でモモの祖母で霊媒師の星子が窮地を救う。呪いを解くべくモモとオカルンは、ターボババアと鬼ごっこをすることに。対決を前に星子が2人に特訓を命じるも、その最中、モモの前にターボババアが現れ…。

苦しいとき、そんなとき、頼りになるババア

漫画では無かった(はず)の、おばあちゃんＶＳオカルンinターボババアがガッツリ描かれてて良かったですね。

まさかおばあちゃんがいつも担いでる金属バッドの中に巨大鉛筆が仕込まれてるとは…なんだあれ、かっけぇなオイ。

でも、霊能者なのに宇宙人は信じないおばあ様。

宇宙人は信じないし、小言は多いおばあちゃんに桃さんが「うぜぇ」とか「クソババア」とか、親に対してつい出てしまうといった感じの悪態の温度が、等身大女子高生って感じで良い演技です。

普通に考えたらそうだよね？ってギャグ

第3話はターボババアに挑む前の小休止みたいなお話しなんですけど、会話のテンポがよく、キャラたちの会話がコミカルなのでダレることなく見ることができました。

オカルンにかけられた呪いの封印を担っている桃さんが見てないと、すぐに封印が解けて暴走してしまうっていう設定が、「トイレに行けない！」「見られながら脱糞するしかない！！」っていう、日常の風景に繋がるのが、なんだか良いですよね。

フィクションを読んでるときって、読者側はそういった生物の生理現象とか、当たり前のことが抜けがちだから、ファンタジー現象にこういった「普通に考えたらそうなるよね？」的なギャグを当てはめるのが、すごく好き。

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アニメ「ダンダダン」4話あらすじ・感想

▼あらすじ

ターボババアとの決着をつけるため、約束のトンネルにやってきたモモとオカルン。地縛霊を引き離すべく鬼ごっこを開始し、モモの超能力でターボババアを捕らえることに成功する。しかし巨大な蟹の形をした地縛霊が、ターボババアを取り戻そうと2人に迫る。地縛霊との壮絶な鬼ごっこを繰り広げ…。

ダブスタ妖怪クソババア

ターボババア、オカルンが呪いの力を活用したら「泥棒ブタ野郎」。いや、あなたが金玉盗ったから…。

桃さんがカタカナ用語使ったら「日本語喋れやくそ野郎」と汚く罵ったその口で、速攻カタカナ用語使う。自分が使うのはいいんかい！

桃さんの機転がすごくいい！

ターボババア＋地縛霊たち＋その辺の幽霊との追いかけっこが始まって、町中のすべての人から追いかけられる状態になり、絶体絶命のピンチ。

その状態から高崎線が走る線路の元までオカルンに乗って走っていくんですが、そのときのBGMが運動会定番ソングになってるの、良い演出ですね。「スイス軍の行進」と「天国と地獄」かな？

そんで高崎線（最高速度120㎞/h）に超能力で飛び乗ってターボババア(最高速度100㎞/h)を振り切ろうとする桃さん。機転と度胸が凄まじくて惚れてまう。

オカルンも、桃さんを信じて走るの、かっこいいね。

しかし高崎線に追い付いて飛び乗ってきたターボババア。またもやピンチかと思いきや…。

「てめぇは乗っちまったんだぜ、負けのレールによ」

お、おばあちゃぁぁぁん！

苦しいとき、そんなとき、頼りになるババア（ガチ）。

ターボババアが高崎線に飛び乗ったその時、現れる背中。そう、桃さんのおばあちゃんが街境で罠を張って待っていてくれたのです。

出かけるときに「私は協力できない」とか言ってたのに、ちゃんと自分のテリトリーで罠張って待っててくれたババア！なんて頼りになるババアなんだ！

ダンダダンに登場するババアはみんなパワフルで逞しくて頼りになるから、今後登場のババアの活躍もこうご期待！

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まとめ：アニメ「ダンダダン」1~4話感想

私は基本的に原作読んだもののアニメは見ないのですが、これは原作を読んでいても充分楽しめるアニメに仕上がっていて、原作読者視点でも大満足の作品でした。

なんというか、漫画で読んだイメージそのままの作品なんですが、かといって原作読者が飽きるような物語運びでもないっていう、すごくセンスのいい作品なんですよね。

結構そういう線引きって難しいと思うので、本当にここの制作陣はバランス感覚が良いんだろうなぁと感じる作品でした。