『サマータイムレンダ』作品情報
アニメ『サマータイムレンダ』の原作は田中靖規先生による漫画です。
2017年から2021年にかけて少年ジャンプ+で連載されており、2022年にアニメが放送されました。
離島を舞台に繰り広げられるSFサスペンスという世界観、タイムループ×ドッペルゲンガーという設定で、都市伝説や怪異現象が好きな方は興味を引く内容となっています。
さらに、アクション要素が入ってくるので、じっとりと進むホラーサスペンスが好みではない方でも楽しめる作品です。
「全て伏線なのでは?」と感じてしまうほど、物語が緻密に構成されており、何が伏線で何がミスリードなのか…どう話が進んでいくのか分からない展開が楽しめます。
次に、あらすじをネタバレなしでご紹介します。
あらすじ【ネタバレなし】
主人公である網代 慎平(あじろ しんぺい)が幼馴染の小舟 潮(こふね うしお)の訃報を聞き、故郷の島へ帰るところから物語が始まります。
あらすじ
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2018年7月22日。網代 慎平は幼馴染である小舟 潮の訃報を聞き、葬儀に参列するため2年ぶりに日都ヶ島(ひとがしま)へ帰郷する。潮は海の事故で亡くなったと聞いていたが、潮の事故には不可解な点があり、他殺の可能性があることや、「自分そっくりな影を見ると死んでしまう。」という噂を耳にする。そんな時に潮の妹である澪が「事故の前にお姉ちゃんの影を見た…。」と言いだした。慎平は仲間たちと共に日都ヶ島に昔から伝わる影の病…影の存在に迫るー。
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幼馴染の不可解な事故と、自分そっくりな影の噂…不穏な空気が徐々に漂っていきます。
慎平は影の存在を目にした際に「沼男を読んで寝てしまったから悪い夢を見た…」と語っていました。
沼男とは、作中で語られる架空のホラーミステリー小説です。
実際にスワンプマン(沼男)という思考実験があり、沼から自分とまったく同じ人間が生まれ、それを”スワンプマン”と名づけます。
その”スワンプマン”は”自分自身”と言えるのでしょうか?という問いに答える実験です。
『サマータイムレンダ』の世界で、スワンプマンは影と呼ばれており、影になった人を元の人間だと認めることができるのか?ということを問われ、慎平や仲間たちは各々の考えに悩みます。
影の病、影の正体とは?潮は事故で亡くなったのか?疑心暗鬼になるハラハラ感、作画が綺麗でリアリティのある表情がみえるアクションシーンのドキドキ感があり、物語から目が離せません。
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『サマータイムレンダ』主要人物を紹介【ネタバレあり】
サマータイムレンダの主要人物をご紹介します。
CVが有名な声優さんばかりなので演技力が素晴らしく、作画と相まってグッと世界観に引き込まれます。
ハイネとシデはお互い違う思惑があったり、主人公サイドも影の真実や、過去にあった事件を理由に思いがぶつかり合うことがあり、各々のキャラクターの性格が引き立っています。
※ネタバレを含むので、まだ見ていない方は注意してください!
網代 慎平
CV:花江夏樹
本作の主人公である17歳の少年。
10年前に水中考古学者だった両親を亡くし、もともと家族ぐるみの付き合いだった小舟家の養子に。
料理人を目指し、東京の調理師専門学校へ入学するため、故郷である日都ヶ島を離れた。
幼馴染で家族でもある小舟潮の葬儀に参列するため、2年ぶりに故郷である日都ヶ島へ戻ってきた。
ハイネの目を持っていて、自分の死をきっかけにタイムループができる。
自分の状況を俯瞰する癖があり、口癖は「俯瞰しろ。」
小舟 潮
CV:永瀬アンナ
本作のヒロインである17歳の少女。
父親である小舟アランが洋食屋を営んでおり、幼いころから日都ヶ島で育った。
網代慎平とは義理の兄妹だが、恋心を抱いている。
海で溺れた小早川しおりを助けるために命を落としてしまうが、影の小舟潮が現れ網代慎平と行動を共にする。
明るく前向きな性格で利他的だが、共感力が高いため、感情的になって突っ走ることが多い。
小舟 澪
CV:白砂沙帆
高校1年生、潮の実妹。
影にコピーされてしまい、影ミオと対面してしまう。
潮と同じく網代慎平に恋心を抱いているが、潮と慎平が両想いであることを理解していて心に秘めている。
潮が亡くなった時も、慎平を明るく迎えに行くなど健気な一面がある。
控えめな性格であり、健気で優しい心の持ち主。
一方で影ミオは、思ったことをストレートに伝える一面がある。
南方 ひづる
CV:日笠陽子
「南雲竜之介」というペンネームで活動する小説家。
14年前、双子の弟である竜之介がハイネに食べられたことをきっかけに日都ヶ島を出るが、ボイスレコーダーに残されたメッセージの真相を探るために島に戻る。
影に対して憎悪を抱いており、影を全滅させるために慎平と行動を共にする。
推定年齢29歳、高身長黒髪スーツのGカップが印象的な美人。
人付き合いが苦手だが、冷静に物事を考えられる。
南方 竜之介
CV:三瓶由布子
ひづるの双子の弟。
14年前にハイネに食べられてしまった。
その際に、ひづるの体に竜之介の人格が入り込み二重人格のような状態になる。
影の能力で人間をはるかに超える力があり、戦闘能力に長けている。
穏やかで人懐っこい性格だが、子供のころから気持ちが成長していないのか子供っぽい一面も見える。
小早川 しおり
CV:釘宮理恵
日都ヶ島でコバマートを経営している両親と一緒に暮らしている小学3年生。
自分そっくりな女の子を見たと潮に話した数日後に、海で溺れてしまう。
無事に救出されたが、その正体は小早川しおりにそっくりな影だった。
小学生らしい女の子といった印象が、影になってから不気味な雰囲気が漂っている。
ハイネ
CV:久野美咲
ヒルコとして祀られている神様。
約300年前にヒルコが漂着し波稲をコピーして影ハイネが生まれ、日都ヶ島に影の病が広まった。
ハイネは影を生み出すことが可能で、他の影からは「お母さん」と呼ばれている。
14年前、空腹を満たすために竜之介を食べてしまった。
普段は、小早川しおりの影としてシデと共に行動しており、シデのことを大切に想っていて「家族」に対して執着している。
シデ
CV:小西克幸
ハイネの守護者であり、夫でもあるシデ。
4本の腕と4つの目をもっていて、影の鎧をまとっている。
ゲーム好きで、何かとゲームに話を例えがち。
自分の求める「エンディング」を見るために、ハイネと行動を共にしている。
人間らしい一面もあるが、利己的な考えの持ち主。
『サマータイムレンダ』の全ループを時系列順に解説
考察をご紹介するために、全ループを表にまとめ、主な出来事や作中で語られている重要な部分を解説していきます。
まず、7月22日までに起こった経緯をまとめました。
確定しているのは17日から21日の出来事です。
しおりから「私とそっくりな女の子がいて付け回されている」と影の話を聞きますが、潮は「不審者だから気を付けたほうが良い」と信じていませんでした。
しかし、ゴミ拾い大会で潮は影にコピーされてしまい影ウシオの姿を目撃。潮は影の存在を確信し、しおりを助けるために調査を開始します。
潮は帰宅すると影ウシオと対面し、2人で旧菱形医院へ影の調査へ向かいました。
到着すると影に攻撃され、影ウシオは自分が影であることを自覚し、影を倒します。
そして、2人は慎平に向けて動画を撮影しました。
仲間たちと海水浴にきた潮と影ウシオは、影シオリに襲われているしおりの救助へ向かいますが、その甲斐もなく、潮は影シオリに首を絞められ死亡し、しおりは食べられてしまいます。
また、影ウシオも影シオリとの戦闘に敗れ海の底へ沈んでいきました。
ここまでが潮と影ウシオ目線の確定している出来事です。
次に、本編の慎平目線のループが始まります。
1周目の情報・分かったこと
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22日
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・ループ前に影ウシオからハイネの目をプレゼントされ、目を覚ます。
・潮の葬儀で謎のフラッシュが焚かれる。
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23日
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・島の警察官である凸村から「小早川一家が失踪した」と告げられる。
・澪が「しおりも影を見たと言っていて、実際に潮の影を見た。」と慎平に話す。
・島の猟師である根津から「その影は、島の風土病である影の病だ。」と言われた。
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慎平は1周目で、初めて影の噂や、影の病について知ることになりますが、現実にはありえないと否定します。
しかし、潮が命を懸けて救ったしおりや、謎の死を遂げた潮、真相を知りたい澪のために動き出します。
2周目の情報・分かったこと
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22日
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・ループ前に海で亡くなってしまった潮のシーンが映り目を覚ます。
・潮の葬儀で謎のフラッシュが焚かれる。
・影ミオが凸村の影を生成しているところを目撃する。
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2周目では、なぜか生きていることや、影を生成している現場を目撃してしまい困惑する慎平。
影が存在することを知る周回となります。
3周目の情報・分かったこと
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22日
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・ループ前に影ウシオの声が途切れて聞こえ、目を覚ます。
・2周目をもとに影ミオの撮影に成功し、影の存在を確信した。
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23日
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・小早川家に調査へ、慎平に向けてフラッシュが焚かれ、しおりが現れる。フラッシュによって自分が影の病に感染していることや、しおりが影になっていることを確信した。
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24日
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・記憶のない影ウシオと対面。
・シデに「ハイネのオリジナルの目を持っている。時間が複製できるから何回でもループができる。」と慎平の能力が知られた。
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3周目では、影が存在するという証拠と共に、潮が救ったしおりが影になっていることや、影ウシオがこの世に存在していること、慎平にループ能力が備わっていることを確信します。
そして、ハイネやシデと対面しました。
4周目の情報・分かったこと
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22日
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・ループ前にハイネと目が合う。
・影ウシオの「気を付けて、力には限りがある、24日の祭りで皆死んでしまう。」と声がはっきり聞こえ、目を覚ます。
・小早川家を襲撃した際、影シオリから「この夏でもう終わりだから、家族で帰る。何もかも完璧に影はコピーしているから、ただ私は生まれ変わっただけ。」と言い残した。
・慎平が帰宅すると、お祭りの世界から来た影ウシオが現れた。
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23日
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・潮の残した動画を視聴後、影ウシオは全て思い出し、影の能力で17日〜21日の記憶を慎平たちに共有。
・慎平は記憶の中でハイネに見つかり、腕に手形の痣をつけられた。
・慎平の推測「影ウシオが21日に助かった理由は、とどめを刺す前に澪が救助に来たことによって時間が無くなり、残されたデータを復元し24日に影ウシオが復活した。」
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ヒルコ洞にて
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・慎平は影ウシオに「たこ焼き10個でも100個でも買ってやる。」と約束。
・影は物もコピーできるが、動かすのにエネルギーを使う物はオリジナルが同じ世界に存在していると、コピーは使い物にならないということが発覚。
・ハイネとシデから「菱形医院に影を生む協力をしてもらっている。
卵が先か鶏が先か、因果が円環をなしているので慎平の目を消すことができない。影ウシオはその卵なのか?慎平の力は、時間の流れを俯瞰し、いくつもの並行世界を観測する。観測した世界を事実にする力があるが、死なないとその力が使えない不完全な力。」と説明がある。
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4周目では、潮の謎の死の原因や影ウシオが24日になぜ復活したのかが解明され、ヒルコ洞での会話でハイネの目的、慎平の目の力について詳しく説明されるので、とても重大な周回となっています。
5周目の情報・分かったこと
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7月22日
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・ひづるの仮説「慎平の持っている目がハイネのものなら、慎平の右目は影でできている。ハイネの目を慎平に渡したのは影ウシオ。」
・前の世界でコピーした情報を次のループに持ち越せる、オリジナルの情報を上書きして消去すればコピーしたものが使えるようになることが発覚。
・ハイネから「慎平と同じくループができる。慎平の手形の痣は、どの世界にいても追いかけることができる刻印である」と説明がある。
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5周目では、慎平の目の力は影であるハイネの能力であり、その目は影ウシオが授けたものであることや、ハイネもループできることが発覚します。
慎平は黒幕である影も同じ能力があることに、焦りを感じます。
6周目の情報・分かったこと
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ループ前の過去
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・ループ前に南方姉弟の過去が見える。
ひづるはハイネと仲良くしていたが、ひづるの血を舐めたことによってハイネの空腹が限界を迎え竜之介を食べてしまう。
その際にハイネの右目が飛び出てしまい、竜之介のデータがひづるの体に入り込む。
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6周目では、南方姉弟の過去が明らかになり、物語に大きくかかわる周回となりました。
7周目の情報・分かったこと
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22日
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・ループの始点が遅くなっていて力の限界がすぐそこまで来ている。
・体育館にて影ウシオがハイネを消そうとした際に「この子と、この子の家族で帰ることに決めた。だから消さないで。」とお願いした。
・影ウシオがシデをスキャンすると中から人の手が見え、シデの手は火傷を負った。
・影ミオを影ウシオのハッキングで仲間にした。
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影ミオの話
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・ハイネは影を生む母体であり、影のお母さんである。
・コピーには2種類あり、自分の体に写す変身と体を分裂させて新しい影を生む分娩。
ハイネが生んだ子供の影は1度だけ分娩できるが、そこから生まれた孫の影は分部能力がない。
変身でも分娩でも7日以内にオリジナルを消さないと体が泥になって消える。
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院長の話①
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・300年前から島の風土病、影の病と称して、人間をハイネに食べさせていた。
・ハイネは選んだ家族だけを連れて、影だけが行ける時間のない永遠の国である故郷に帰りたがっている。
・慎平の両親はヒルコ洞を見つけ世間に発表しようとして、シデに殺されてしまった。
・シデの正体は、菱形 紙垂彦(ひしがた しでひこ)菱形医院の創始者、初代院長である。
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23日の夜
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・ひづると影ウシオの会話で「ひづるの過去を見て、影ウシオはハイネの飛び出た右目から生まれたと感じている」と話している。
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24日
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・影ウシオの目が赤くなり「いくら他人を食べても治らない、小早川しおりも波稲もオリジナルはこの世にいないんだから。」とつぶやき、目が戻った影ウシオは気づいていない様子。
・以前のループから、日都神社の神主である雁切真砂人がシデであると推測し会いに行く。
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ひづるの仮説
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「ヒルコ様は外の世界、仮に宇宙から隕石をコピーして日本の海に落ちてきた。クジラをコピーし、300年前の日都ヶ島へ漂着。島は飢餓に苦しんでいた。島民はクジラを神の恵みだと喜び、漁師の娘がクジラに近づくと、クジラが光を放ち、娘そっくりな姿に変身し、娘を食べた。それを見た島民は祟りを恐れ、その娘をヒルコ様として祀り、影の病の始まりとなった。」
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院長の話②
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「菱形家は江戸時代に紙垂彦の父が医者の真似事を始めた。ヒルコ様が漂着した後、紙垂彦はハイネと交わり妊娠させ子供を産ませた。そのことから、神の夫を自称しハイネの苗字である雁切を名乗った。生まれた子供は、影の性質なのか紙垂彦にそっくりのクローンとして育った。それを見た紙垂彦は、クローンに自分の記憶をコピーさせ、300年も若返りを続けていた。雁切真砂人は菱形紙垂彦のクローン人間である。」
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雁切の言い分
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「飢餓に苦しんで死者も多かったが、島民を何百人か影にしたことで魚を獲ることができ、飢餓に苦しんでいた人を救った。今の日都ヶ島があるのは私のおかげ。」と挑発
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影ウシオの死
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・真砂人は影ウシオに殺されるが、手には火傷の跡が無かった。
安心した影ウシオと慎平だったが、もう1人の真砂人が登場し影ウシオと慎平は死亡。影ウシオが先に殺されてしまったので、慎平のみループ。
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7周目では、影を産む能力や影の生体、シデの正体、日都ヶ島の歴史について、物語の設定が見えてくる周回ですが、影ウシオが死亡し絶対絶命の状況に追い込まれてしまいます。
8周目の情報・分かったこと
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23日
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・仲間たちと別行動中に目が覚める。
・一緒に居たはずの影ウシオは消えたが、ハイネは慎平から影ウシオの気配がすると困惑する。
・前ループ世界の観測事実は、ループ直前に力を使うと観測した事実はなかったことになる。
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虎島の対決
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・ハイネの人だった頃の人格が、ひづるの弟を食べてしまった事実に耐えられず竜之介のデータと共に右目が飛び出た。
しかし、事故であるため、ひづるが竜之介のデータを取り込んだ際に時間の軸がずれてしまい2秒先が見えるようになった。
・虎島から撤退してきた仲間の記憶を見て、対決は悲惨な状態になっていることが分かる。仲間は全滅していると予測し自ら死を選ぶ。
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8周目では、ハイネとシデが有利な世界となっていて、慎平の影を使い、慎平の仲間たちを翻弄し追い込んでいきます。
9周目の情報・分かったこと
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虎島の対決
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・慎平がループしたことによって、ひづるがシデに刺され死亡。
・慎平のポケットが光り、ハイネとシデは撤退。
・ひづるが死ぬ間際に、竜之介のデータが慎平の右目に入った。
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23日16時過ぎ
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・シデが2人いる理由「記憶のコピー後、肉体はスペアとして保存されていた、40年前の肉体である雁切巌(かりきりいわお)1体が残っている。他のスペアは戦後に焼失。」
・影ミオの推測「ポケットの中に入っている、ペンダントの貝殻は影ウシオのデータが入っていて、影ウシオにしか読み込めないようにしてある。影にはその気配が伝わるため、シデとハイネは撤退した。」
・慎平の推測「24日に記憶のない影ウシオが帰ってくる。」
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慎平の仮説
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「慎平が死ぬと世界がいくつもコピペされて、意識だけが移動し、それまでの世界は無かったことになる。
影ウシオとは3周目の24日に初めて出会い、なぜか影ウシオは肉体を伴って一緒にループしていたので、
4周目からの世界も24日まで生きていれば、慎平とループして来た影ウシオと記憶のない影ウシオが2人存在していることになっていた。
現在、一緒にループして来た3周目世界からの影ウシオ(貝殻)と9周目世界の24日に復活する記憶のない影ウシオがいるので、影ウシオ復活させられるのではないか?」
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影ウシオ復活
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・海に漂っている9周目の影ウシオを探し、貝殻で記憶を読み込ませて影ウシオが復活。
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9周目では、何とか虎島の対決に間に合う慎平でしたが、時すでに遅し。慎平がループしたため、記憶を引き継いだハイネはシデに行動を伝え、ひづるが死亡してしまいます。
しかし、ひづるの中にいた竜之介のデータが慎平の右目に入り込み、戦闘能力を手に入れました。
影ウシオを復活させるため、仲間たちで協力し合い、一発逆転できる作戦を立てます。
10周目の情報・分かったこと
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24日
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・ヒルコ洞にて、復活した9周目の影ウシオと目を覚ます。
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ヒルコ洞
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・ハイネの左目が切られ、シデの影の鎧が消滅。シデ(真砂人と巌)は影ミオと影ウシオに殺されたはずが、シデが復活。
・慎平と影ウシオの右目が覚醒し観測者の目になったことで影ウシオが卵だったと分かる。
・影ウシオは破損データだったが、成長し慎平を想う力で覚醒した。
・シデはハイネを利用しており、ハイネの故郷にてシデとの最終決戦。
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常世
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・影の世界、常世では現世よりも上の次元の世界。時間の前後という概念がないので時間のずれがなくなり、ループもできなくなる。
・復活したシデは中身がない、シデの本体は現世にいて遠隔操作している。
・ハイネはシデと一緒に居たかったという思いがあった。
しかし、シデは不老不死になりたいという思いからハイネを利用しており、ハイネが弱っていて人間の行く末を最後まで見届けられないと思い、自らの手で終わらせるため、未来を上書きできる、右目が欲しい。
・影ウシオが作ったハッキング弾でシデが消滅。
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過去へ
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・ヒルコが漂着した過去へタイムスリップ。
・ヒルコが常世の出口と過去の浜を繋げた。肉体は離れてデータだけが過去の浜に。
・クジラのヒルコを影ウシオが消し、竜之介とハイネが消える。
・慎平と影ウシオのお別れ。
・影ウシオは残された力でループを飛び越え夏を描き直す。
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10周目で、シデとハイネとの最終決戦。
ハイネの左目を切った後に、影ウシオと慎平の右目が覚醒しますが、シデの最後の悪あがきで影の世界、常世で決着をつけます。
ハイネの想いや、シデの目的が明らかになり、ハイネを庇う影ウシオと慎平、竜之介。
3人が命を使い切ってくれたおかげで、平和な世界を掴み取りました。
影のいない世界の情報・分かったこと
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22日
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・寝ぼけた慎平の目が覚める
・目の前にはひづるがおり、ひづるが南雲竜之介であることを知っている。
・7月21日に潮から電話があり、島に帰ってきたことを思い出す。
・慎平は7月20日に変な夢を見たと言っている。
・浜辺でペンダントを探している潮と対面。潮は20日にペンダントを落としてしまい、慎平に二度と会えなくなる夢を見たと言っている。
・2人は影を捕まえあって遊んでいると、慎平がペンダントを見つけ抱き合う。
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24日
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・ひづるに夢の話をする慎平、そこには大人になった竜之介と波稲の姿があった。
・お祭りに向かい、浜辺で待ち合わせした慎平と潮。
「たこ焼きこれだけ?あの時、約束したのに!」と拗ねる潮、いつ約束したか思い出そうとする2人、「たこ焼き10個でも100個でも買ってやる。」という言葉と共に花火が打ち上がり、潮の「おかえり。」と慎平の「ただいま。」で24日は締めくくられる。
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25日
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・潮の誕生日を迎え、空には満月が見え物語は終結。
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このように1〜10周目を経て、影の能力やハイネの力、日都ヶ島の謎が解き明かされていき、無事に平和な世界を勝ち取りました。
しかし、1話と24話は繋がっているのか?25話で2人の記憶は戻ったのか?気になるところがたくさんあるかと思います。
そこで、私が感じた「0周目のループ説」や「シデとハイネの正体」についてご紹介します。
【考察】「0周目のループがある」24話で感じた”影ウシオの最期の別れ”
ネットの考察記事を見ると、1話と24話が繋がっている円環構造だと考えている方が多いようです。
円環構造とは、物語が始まりと終わりで同じ場所や状況に戻る構造のことをいいます。
本作で例えると、1話で影ウシオは慎平に目を渡し、物語が始まりますが、実は24話の潮が1話の慎平に目を渡していて、物語の終わりと始まりが同じ状況であるということです。
しかし私は、24話のラストシーンで2人が消えてしまうと確信し、影ウシオと慎平の会話から、最期の別れをしていると感じました。
ループが始まるきっかけがあるからこそ、苦難を乗り越えてヒルコを消した平和な最後があるのではないかと考えています。
そのため、慎平に目を渡す「0周目」があるのではないかと考察しました。
そこで、目の力についておさらいし、0周目に何があったのかを予想した出来事を説明していきます。
最初に、目の力について作中で語られていた情報を確認していきましょう。
目の力について
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・3周目:時間が複製できるから何回でもループができる。
・4周目:慎平の力は、時間の流れを俯瞰し、いくつもの並行世界を観測する。
観測した世界を事実にする力があるが、死なないとその力が使えない不完全な力。
・9周目:慎平が死ぬと世界がいくつもコピペされて、意識だけが移動し、それまでの世界は無かったことになる。
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上記のことから、慎平のループは下表のようになっていると予想しました。
イメージしやすくするため、1周目から2周目のループを例にあげました。
1周目は慎平が23日の昼間、澪と日都神社へ到着した際に、影ミオによって銃殺されます。
慎平の死をきっかけに、1周目の並行世界がいくつもコピーされ、2周目a,b,c,d…と無限に複製、その中の並行世界に慎平の意識がランダムで飛んでいき、肉体に入ると2周目が確定すると考えました。
表では分かりやすく、2周目cに慎平の意識が飛んだとしています。
1周目の慎平の意識が2周目cに飛び、慎平の肉体に入り込むと、2周目cが2周目として確定され、それまでいた1周目の世界は無かったことになるということです。
また、確定した2周目で慎平が亡くなった後に、他の2周目a,b,d…も消えるでしょう。
では、これを踏まえて0周目の出来事や、ループについて考察したものを説明します。
まずは、0周目の出来事について予想したものをお伝えします。
17日から21日までの潮と影ウシオ目線の出来事は作中と同じであり、0周目も1周目とほとんど同じように進んでいきますが、0周目では影ウシオがボイスレコーダーを残していないので、南方ひづるが島に来ることはありません。
ひづるが島に来ないと、下記のような流れになると考えました。
22日
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・慎平が潮の葬儀のため島に帰ってくる。
・葬儀中、しおりにコピーされてしまい、葬儀を終える。
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23日
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・影トツムラから「小早川一家が失踪した。」と告げられ、澪は店から飛び出す。
・澪からしおりの様子がおかしかったこと、影や潮の影を見たことを聞き、神社へ向かうが不在のため帰宅。
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1周目では、澪と慎平は日都神社へ到着した際に、ひづると戦闘している影ミオによって銃殺されますが、0周目ではひづるが来ないので戦闘もなく影ミオに出会いません。
真砂人も不在なので、そのまま帰宅します。
また、影トツムラの舌打ちですが、しおりについて余計な詮索をされると面倒だと思っただけで、気にしていないと思われます。
そのため、24日のお祭りの日まで、慎平と澪は生き延びるのではないかと考えました。
そして、24日の流れを3周目を元に予想してみました。
24日
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・お祭りに向かう慎平たち
・影ウシオがデータを復元して復活。
なぜ海にいるのか分からないまま、花火で今日が大好きなお祭りだと知る。浴衣に着替えるため一時帰宅し、お祭りへ向かう。
・窓と澪を境内に残し、慎平は屋台を散策していると影ミオに出会う。
・その時、影ウシオもその場に遭遇し、影ミオVS影ウシオの戦闘が始まる。
・戦闘中に、またもや自分が影であることに気づく影ウシオ。見事、影ミオを撃退する。
・慎平が見られたら困ると人気のないところに連れていき、ウシオと話す。その時、島が黒い影に覆われていくのを見た。
・目の前で慎平も消え、影ウシオも飲み込まれてしまうが、友人や澪、慎平を想う気持ちで時を超える力を取り戻し、影ウシオはループを決意。
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慎平と澪は友人と共にお祭りへ向かいます。
そして、影ウシオが復活しますが、記憶がないので自分を潮だと思い、浴衣に着替えるため、一時帰宅しお祭りへ向かいます。
窓の告白のために澪を境内に残し、慎平は屋台を散策。
そのとき、影ミオに出会い、慎平を影にするため襲い掛かりますが、影ウシオがその現場に居合わせ、影ミオとの戦闘が始まり、自分が影であることを自覚し記憶が戻りました。
影ミオを撃退し、状況が分からない慎平は、潮が生きていると知られたら大変なことになると人気のないところに移り、話していると、黒い影に島が覆われていくのが見え、慎平も影ウシオも飲み込まれてしまいます。
しかし、影ウシオの想いが目の力に大きく作用し、ループをすることができたのではないでしょうか。
3周目で、影ウシオは影に飲み込まれても、慎平をループさせるために影の中から出てきてシデを殴るシーンがあるので、強い想いがあれば影の中で飲み込まれてもループはできると考えます。
次に、0周目のループがどうなっているのかを説明していきます。
先ほど説明した、慎平目線のループとほぼ同じです。
しかし、ひづるを島に呼び、慎平に目を渡すためにコピーされた世界を1つ書き換えていると考えます。
仮に1周目aを書き換えていると仮定し、24日にループを決意しましたが、記憶が戻ったばかりで力を上手く使いこなせず21日しか戻れません。
しおりとの戦闘で、自分では勝てないと考えた影ウシオはひづると、慎平の力を借りることにしました。
ループ能力を使った際に、ハイネ記憶が共有され、ひづるのことを思い出し、21日にひずるにボイスレコーダーを残し、島に呼ぶようにしたのではないでしょうか。
そして、22日に慎平に目の力を託し、右目に0周目の影ウシオのデータも入っていたので、過去を見ることができ、影ウシオの声が聞こえたり、3周目で浴衣姿の潮が見えたのではないかと考えます。
また、影ウシオの残りの力で、書き換えた1周目aの肉体に慎平の意識が入り、1周目aが1周目として確定しました。
慎平が右目を貰い、その右目で貰ったことを観測しているため、意識だけの慎平に目を渡したとしても、1周目が確定した際に事実になります。
また、私の考察を元に全ループ表を作成してみました。
このような形になると予想し、25話の世界は影ウシオが作った新しい世界(11周目)であると考えました。
ループ後に、元居た世界もなかったことになると話していることから、1話と24話が繋がっている円環構造ではないと考察しました。
そのため、0周目で影ウシオは慎平に目を渡し、10周目のコピーした世界を書き換え、影のいない世界を確定させます。
0周目にハイネは影ウシオがループしたことに気づかなかったのか?
結論からお伝えすると、ハイネは気づいています。
しかし、誰がループしたのかは気づいていません。
作中で、3周目のお祭りで人を食べたのにそれが事実になっていないのは、ループした慎平を追いかけるために力を使ったので事実にならなかったと語っていました。
0周目から2周目は、影ウシオのループだったり、慎平が24日まで生きられなかったので、誰がループしたのか、どの世界にいるのか分からなかったので、探すのに苦労していたと思われます。
そして、やっと3周目のお祭りで慎平と対面し、シデから「なぜ、ハイネのオリジナルの目を持を持っている?それがあれば確かに時間の複製が可能だ。」とあたかもループしていることを知っているかのように語っていることから0周目があってもおかしくありません。
ハイネが、慎平をすぐ見つけられるように腕に刻印をつけ、22話でシデが「いまだ結界は破られたことはない。」と言っていたことから、やはりループする際は、無限にコピーされた世界が作られているのでしょう。
なぜ慎平はハイネの目をもっていたのか?
0周目の影ウシオがループを決意。1周目の世界をコピペした際に世界を書き換えて、ひづるにボイスレコーダーでSOSを残し、慎平に目を渡しました。
慎平は両親が亡くなったときに「俯瞰する」ということを習得。しかし、4周目の会話から推測すると、自分が傷つかないようにするための別人格に似たようなものです。
潮は考えるより先に手が出るタイプなので、幼いころから一緒にいる慎平への信頼や俯瞰癖を考えて慎平に託すのが一番だと思ったのでしょう。
慎平に向けて動画を残した時のように、慎平に目を渡す選択をしたのではないでしょうか。
なぜ4周目で慎平の右目が奪えなかったのか?
ハイネが目を奪えなかったのは、影ウシオの能力のおかげで慎平の体に戻って行ったのではないかと考えます。
影ウシオが復活する際に、ペンダントの貝殻に記憶のデータを移し、影ウシオ本人にしか読み込めないように設定していたと影ミオが言っていました。
そういった技術が使えるのであれば、慎平の目もハイネやシデの手に渡らないように影ウシオのハッキングによって防ぐことが可能です。
さらに、目を奪うにしても、どの周回もループの始まりが、影ウシオが目を渡した22日の慎平の意識の空間なので、そこで目を奪わなければいけなかったのではないでしょうか。
南方ひづるが日都ヶ島を救うのに必要だった
ひづるはハイネと深い関わりがあり、竜之介の戦闘能力やひづるの冷静に物事を見られる性格が、日都ヶ島を救うのに必要な力だったので、影ウシオはボイスレコーダーにSOSを残したと考えました。
南方姉弟の過去
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6周目前のループで14年前に意識が飛ばされ、南方姉弟の過去を見ることになります。
ひづるは好奇心からハイネと仲良くしており、空腹のハイネのためにお菓子を持って行ったり遊び相手になっていました。
しかし、ひづるが指を切ってしまった際に血を舐めたハイネは空腹に拍車がかかり、たまたまひづるを探しに来ていた竜之介がハイネを発見し声をかけると、ハイネに食べられてしまいます。
その現場をひづるに見られてしまったハイネは、友達の弟を食べてしまった罪悪感から右目と竜之介のデータが飛び出てしまい、データはひづるの中に、右目は後に影ウシオとなる。
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ひづると竜之介は双子の姉弟です。
目の色や髪色、外見が似ていることから、世界でも珍しい準一卵性双生児だと考えられます。
一卵性の双子の遺伝子は、ほぼ100%受け継ぐので、影ではないひづるの体内でも竜之介のデータが入り込めたのではないでしょうか。
影ウシオはハイネの飛び出た右目から生まれたので、1周目の世界をコピペした際に、ハイネの記憶が共有され、ひづるにボイスレコーダーでSOSを残したのだと考えました。
結果、慎平の目に竜之介のデータが入り、シデとの最終決戦で勝利を納めたのだと思われます。
なぜ慎平のループは3日間で回数に限界があるのか?
影ウシオは右目の力しかなく、0周目は覚醒してすぐだったので3日前しか戻せず、目を貰った慎平は生身の人間なので、ループできる回数に限界があるのだと思います。
しかし、なぜ3日間なのか考えた結果、面白い旧約聖書物語を見つけました。
皆さんは「ヨナとクジラ」というお話を知っていますか?
ヨナとクジラ
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神様はヨナに伝道に行くよう伝えました。
ニネベという町に行き、人々に悔い改めるよう伝えなさい。と言われましたが、ヨナは行きたくなかったので、別の町に向かう船に乗りました。
すると大きな嵐に襲われ、ヨナは、神様が嵐を起こしたのは、自分が逃げたからだと分かり、海へ身を投げました。
神様はヨナを救うために、クジラを送ってくださり、3日間クジラのお腹の中にいました。
ヨナは祈り、悔い改めて神様に従うことを決め、神様はクジラに、ヨナを乾いた地にはき出すように命じました。
ヨナはニネベに行き、人々はもう一度、神様に従うようになったのです。
私が間違った選択をするとき、悔い改めて、もう一度やり直すことができます。
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慎平は体育館で「潮が亡くなってから、後悔する選択ばかりしていたことに気づいた。今は後悔しそうな選択をしたら逃げる、最後に失敗して死んだとしても命を使い切ってやったと思いたいから。影との戦いを無理強いしたくはないけど、後悔したくないから無理強いします。一緒に戦ってください。」と仲間たちにお願いしているシーンがありました。
1話や25話で、フェリーが進む水面がクジラの尾びれのように見えるため、フェリーはクジラを象徴しており、目を貰って自分の選択を悔い改めて仲間たちと前に進むことを選び成長していく慎平は、まるでクジラのお腹の中で悔い改めたヨナのようだと考えることができます。
このことから『サマータイムレンダ』はヨナとクジラを元にして、3日間を制限にしていると考えるのも面白いと思います。
24話のラストシーンは影ウシオが新しい世界を作った
慎平の仮説では、ループをしたらループ前の世界は無かったことになると言っていたことから、影ウシオは影のいない世界を作ったのではないかと考えました。
私の考察をもとにすると、下表のようにループする際はループ前の世界を複数コピーしてしまいます。
10周目の世界で確定している、慎平に目を渡してからヒルコを消すまでの世界が作られてしまい、慎平たちは救われません。
そこで、影ウシオは300年前にヒルコを消したという観測した事実をもとに世界を書き換えました。
仮に11周目dを書き換えるとします。
10周目の300年前に意識だけタイムスリップし、クジラが漂着した事実を消しました。
元々、ヒルコを消したら影ウシオは消えてしまうと思っていた2人。
慎平もシデとの戦闘で体はボロボロになり、ハイネの目が消えたことによってループ能力も失ってしまいます。
しかし、影ウシオは慎平を2018年に返すと約束しました。
最後の力を使って、ループを飛び越え夏を描き直すと言っていたので、300年前のヒルコを消したという観測した事実をもとに、世界を書き換えていきます。
慎平に目を渡すまでのシーンは記憶の走馬灯のような形で進んでいき、慎平に目を渡す場面まで戻ってきた影ウシオ。
目を渡さずに、ループの記憶がない慎平を11周目dへ返すつもりでしたが、慎平の記憶を見てしまい、潮を想っていることに気づき、気持ちが揺らいでしまいました。
そのため、慎平に全ての記憶を持ったハイネの目を渡して、意識だけをループさせることに。
慎平に記憶と目を渡してしまった影ウシオは、複数の世界が作られてしまうことから、自分が書き換えた世界にたどり着けるか分からない慎平へ「ちゃんと私のこと見つけてよ、澪のこと守ってね。たどり着いてねこの結末に、最後に皆が待ってる、私が待ってる。」と声を掛けます。
影ウシオとして最期の別れの言葉を慎平に掛けたのだと感じました。
そして、無事に11周目dの慎平の肉体に意識が入り、全てが書き換えられた影のいない世界が作られ、新しい世界(11周目)が確定。
ハイネの目は慎平の肉体に入った際に力を使い果たし、確定した11周目d以外の世界も消滅したのではないでしょうか。
最終回のたこ焼き発言で2人の記憶は戻ったのか?
私は、たこ焼き発言がきっかけとなって2人の記憶が戻ったと考えます。
先ほどご説明した通り、慎平は影ウシオによって意識が無事に2018年に戻り、フェリーで目覚めました。
そのため、前回のループをうっすら覚えていて、ループと同じ行動をとってしまいます。
しかし、影ウシオが世界を書き換えているので、記憶の混濁や、ハイネの目が消えて完全に記憶を引き継げないことから、夢のように感じていたのではないでしょうか。
また、潮の記憶に関しては、予期せぬ出来事ではないかと考えています。
ハイネの力を使い果たした影ウシオは消滅するはずでしたが、慎平と一緒に記憶のデータがループしてしまい潮の体に入り込み、夢を見たと思っていたのではないでしょうか。
また、皆さんは、潮の記憶が戻る伏線が張られていることに気づきましたか?
慎平が貝殻のペンダントを拾い、潮に渡すシーンです。
シデに殺されてしまった影ウシオを復活させるためにも使った貝殻ですが、ホタテ貝なのではないかと思います。
ギリシャ神話の女神ヴィーナスとともに描かれているホタテ貝には豊穣や再生の意味があり、巡礼という行為を通じてその場所に古い自分を葬り、目的地に辿り着くと新しい自分に生まれ変わると信じられています。
慎平の死というきっかけを通じて、選択を誤った古い自分を葬り、新しい世界線に辿り着くと新しい自分に生まれ変わるといった意味があるのではないでしょうか?
また、有名なヴィーナスの誕生という絵画があり、ヴィーナスは生まれたままの姿でホタテ貝の小舟に乗って島にたどり着くワンシーンを描いています。
ヴィーナスは美と愛の象徴であることから、慎平への強い愛や、スク水が印象的な潮のモデルになっていて、貝殻を使った「潮の復活」を描いていると思い、25話の慎平が潮に貝殻のペンダントを渡すシーンは潮の記憶が戻る伏線だと考えました。
そして、たこ焼きが大好きな潮が覚えていたヒルコ洞での約束、3周目で慎平が初めて影ウシオと出会った24日の浜辺で花火が上がる瞬間に、2人は記憶を思い出したのではないでしょうか。
【考察】ハイネとシデの正体は思想が歪んだ神と人間
次に、ハイネとシデの正体について考察していきます。
ハイネとシデの正体は作中で明らかになっていて、ハイネはヒルコであり、シデは菱形 紙垂彦です。
しかし、ヒルコは家族に対して執着心があり、シデは人間の二面性を強く表していると感じ「思想が歪んだ神と人間ではないか?」と考えました。
作中で語られている「ヒルコは宇宙から来た謎の生命体」「シデは欲と二人連れ」という内容や、ヒルコやシデのモチーフやモデルの考察を踏まえて、ご紹介したいと思います。
ヒルコのモチーフになったのは日本神話「蛭子伝承」
ヒルコのモチーフになったのは、実際に語られている日本神話「蛭子伝承」がモチーフになっていると考えられます。
蛭子伝承
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イザナギとイザナミはオノゴロ島に降り立ち、
日本を形成する島々やたくさんの神様を産み落としていきます。
この時、一番最初に生まれた神様が”ヒルコ”です。
ヒルコは体が異常に柔らかかったので、蛭のような子”ヒルコ”と名付けました。
3歳になっても歩けず、体が不自由だったので、
葦の船に乗せられてオノゴロ島から海に流されてしまいました。
その後、どこかの島に漂着。
漁師に救われ漁業の神様である”えびす”として祀られるようになりました。
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このように、流されたヒルコが島に漂着し、えびすになったとされている地域もありますが、漂着したクジラを”えびす”として信仰していた地域もあるようです。
日本各地の漁村では、イルカ、ジンベエザメ、クジラなどを、まとめてクジラの意味である”いさな”と呼んでいますが、クジラなどの海洋生物が出現すると豊漁をもたらすという考えから”えびす”とも呼ばれていました。
「一匹の鯨に七浦賑わう」という言葉があるように、日本各地には地域がクジラの漂着で飢饉から救われたりといった伝承が多く残っています。
さらに、えびすは”夷”と表すことも多く、外から来た者という意味があり、外の世界や海からやって来たと言われていて、作中でも一致しています。
ヒルコはクジラとして、外から日都ヶ島に漂着。そして、ハイネをコピーし、漁業によって飢餓から島民を救いました。
まさに、「一匹鯨に七浦賑わう」ということです。
また、ひづるが外を宇宙だと仮説を立て、ヒルコは謎の生命体なのではないか?と語られていましたが、家族で故郷に帰ることに執着していることから、実際の蛭子伝承である「親に捨てられた神様」であり「紙垂彦への愛が依存に変化した」のではないかと感じました。
ヒルコはアダルトチルドレンなのでは?
アダルトチルドレンは元々、アルコール依存症の親のもとで育てられた子供という意味で使われていた言葉です。
現在では、肉体的、精神的虐待や過干渉などの家庭環境や問題を持つ親のもとで育ち、トラウマや問題を抱えたまま大人になった人のことをアダルトチルドレンと呼ぶようになりました。
ヒルコとハイネは、親から捨てられた・親が先に亡くなってしまったトラウマや、親代わりの紙垂彦との生活で依存し、紙垂彦の口車に乗せられているのではないかと思います。
ハイネのトラウマ
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6周目で「お腹が空くのは嫌だ、飢えでたくさんの人が死んだ。魚も獲れなくなった。夏になったらお父さんもお母さんも兄妹も死んでしまった。」と言っていることから、両親や兄妹が飢餓で亡くなっており、独りぼっちになってしまったところを、紙垂彦に引き取られ親代わりとなった。そして、紙垂彦を慕うようになった。
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ヒルコのトラウマ
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ヒルコは影の能力・並行世界の観測能力が劣って生まれ、海へ流されてしまった。
海の生物をコピーし生き長らえたが、人間を食べないと空腹状態は変わらない。
クジラとして海を泳いでいると力尽きてしまい、日都ヶ島へ漂着した。
そこへ、ハイネが近くに来たので食べることに、ヒルコは初めて空腹状態が緩和された。
ハイネの記憶を読み込んだことで、自分と同じ心の傷を負っていること、慕っている紙垂彦と暮らしているハイネを羨ましく思い、ハイネとして紙垂彦と生きることを決めた。
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そのため、目が飛び出る前は人間だったハイネの人格を主に生活していたのではないでしょうか。
このようなトラウマを抱えると、気持ちが不安定になります。
しかし、10周目の過去で、ハイネの元気な姿をみると、素直な子に育っているのではないかと感じました。
「何がハイネを変えたのか?」と考えた時にトラウマだけでなく、ヒルコにコピーされた後の生活が大きな要因だと考えます。
原因1
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ハイネがコピーされた現場を見ていた島民は、祟りを恐れハイネを神として祀ったので孤立してしまった。
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原因2
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紙垂彦はハイネの力を利用するため、島民から孤立しているのをいいことに、人との接触を許さず閉じ込めていた。
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原因3
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力を利用するため、ハイネに子供を産ませて神の夫を自称し、歪んだ愛情でハイネをコントロールした。
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このような原因から紙垂彦に支配されたハイネは問題なく生活できたと言えるのでしょうか?
影になっても同一人物だと考えている紙垂彦なら、ハイネがもっと子供らしいことができるように環境を整えてあげるべきだと感じます。
しかし、紙垂彦は強欲の化身となってしまったため、ハイネを利用することしか頭になく、曲がった思想を植えつけられたのだと思いました。
また、アダルトチルドレンの大きな特徴として、自尊心や自己肯定感の低さがあげられます。
人に必要とされることで自分の存在意義を保とうとするので、相手のことばかり考えて良い子でいようとしたり、自分の気持を抑えて、無理に好かれようと行動します。
ハイネの場合は、嫌われないように紙垂彦の言う事を聞いていたのではないかと思いました。
10周目で「初めは、ただ一緒に居たかった。」と紙垂彦と成長したハイネの後ろ姿が映るシーンがあります。
心のどこかで良くないと分かっていても、ハイネの疎外感で、紙垂彦は自分を分かってくれる、紙垂彦とずっと一緒にいたいという思いが加速していき「紙垂彦への愛が依存に変化した」のではないかと感じました。
それは、ヒルコも同じです。
故郷に帰りたいなら1人で帰ればいいものを、なぜ家族で帰ることに執着するのか?
それは、紙垂彦と一緒に過ごし子供を産んでいく中で、自分も”家族”に愛されたいと願ったからではないでしょうか。
ヒルコは幼いころに捨てられた記憶を上書きするために、小早川しおりという幼い子を選び、自分が選んだ家族と故郷に帰りたかった。
その中に、ずっとそばにいてくれた紙垂彦も含まれていました。
10周目でシデから、ゴミだの用済みだの言われても、ヒルコの意思であるハイネは「まだやれる、人を食べたら回復する。だから一緒に帰ろう。それか潮の目を…。」とシデに言います。
ヒルコにとっても紙垂彦は特別な人でした。
人間だった意思のハイネも紙垂彦を慕っていましたが、良くない方向に向かっていると理解して成長しました。
ひづるが言っていたように、ハイネはシデを止めて欲しい思いと、ヒルコの意思であるハイネを依存から解放して欲しかったのかもしれません。
シデのモデルは両面宿儺(りょうめんすくな)?
シデのモデルになったのは両面宿儺ではないかと思われます。
両面宿儺とは戦闘能力に長けていて、鎧を身にまとい顔が2つ、手が4本、足が4本ある鬼神または妖怪です。
その姿から、双子や結合双生児だったのではないかと言われており、悪としても善としても語られているので、2つの異なる側面をあわせ持つ象徴として描かれています。
日本書紀では、略奪を好んで人間を苦しめていた、恐ろしい存在として語られていますが、岐阜県の飛騨地方では、神祭の司祭者であり、農耕の指導者でもあったと言われ、地域を中央集権から守った英雄であったと語り継がれています。
シデは、ハイネに子供を産ませ、クローン人間を育てていました。
慎平の世代では、真砂人が紙垂彦の本体として存在しており、そのスペアである巌の2人がシデの正体だと判明しました。
シデは、戦闘能力に長けているところや、影の鎧を身に纏い、同じ人間が2人、二面性があることから両面宿儺がモデルなのではないかと感じました。
シデのどこに二面性があるのか?最初から最後まで悪い奴だ!と感じている方もいるかと思います。
そこで、二面性があると考えた理由をご紹介します。
シデの正体は人間の二面性を表した強欲の化身?
ハイネは、シデは欲と二人連れだから腕が4本あると語っていました。
その言葉の通り、欲につられて行動した結果、紙垂彦はスペアをあわせ2人存在することに。
作中では、影とオリジナルの性格や、人の欲深さから、人間の二面性も描かれています。
その二面性が強く表現されているのが紙垂彦だと感じました。
シデが悪に支配されたのはハイネが言っていた通り、クジラが漂着した時です。
コピーされたハイネを見て、父親が医者の真似事をしていた紙垂彦はハイネの研究をしていたと考えます。
そこから、影を生み出すことができると判明し、数百人を影に変えて飢餓を救いました。
飢餓を救ったハイネは、人を食らう祟り神ではなく飢餓を救うために漂着した神として変化し、島民が喜んだことで漂着神信仰が広まり、紙垂彦はハイネと島民の信用を獲得。
しかし、コピーされた現場を目撃し研究をしている中で、紙垂彦は”生きたい”という願いを強く持ちはじめ、自分が影になるとハイネが何らかの影響で消えてしまった場合は自分も消えると思い、永遠に生きるため子供を産ませ、支配したのではないでしょうか。
永遠に生きられる方法が判明し、神を創り上げ、信用を得た紙垂彦は自分が神になったつもりだったのかもしれません。
ハイネの力が弱まっていき、産まれた子供も長く生きられないと悟った紙垂彦は世界を終わらせるために、長年連れ添ったハイネですら容易に裏切ることができたのです。
では、シデの善の心はどこにあるのでしょうか?
ヒルコの考察でも説明しましたが、紙垂彦が身寄りのないハイネを引き取り生活していた時は何の問題もありませんでした。
ハイネはとても元気に過ごしていて、シデ様と呼び慕っていました。
家族が亡くなってしまった子供が、あんなに元気に生活しているということは、紙垂彦の献身的なフォローがあったからだと感じます。
シデになってからも、利用するためとはいえ、ハイネに寄り添っているシーンを見ると、大事に想っていた時代もあったのだろうと思いました。
最初は優しい人でも、自分の願いを叶えるために相手の気持ちを考えず行動してしまうと、願いは欲望に変わり、最終的に強欲になってしまう二面性を表しているのではないでしょうか。
『サマータイムレンダ』ネタバレ感想|影=同一人物という考えで進んでいる
サマータイムレンダを視聴して感じたのは、影=同一人物と考えるキャラクターが多く、その考えで話が進んでいる違和感を感じました。
私は、影=同一人物とは思わないからです。
慎平は影ウシオと対面した際に、潮ではないから消さなければならないと考えていましたが、良い影だからという理由で、影ウシオは潮だと受け入れていき、影ミオも仲間に加わったことで、影ミオは澪と同じ人間だと受け入れられています。
その中で対照的に描かれているのは、ひづるのみ。
影は影であると考える唯一の人間であり、友人が影になっても容赦なく抹殺します。
ひづるが慎平に伝えた「影と長く話すと惑わされる。」という言葉ですが、影に惑わされるのではなく、自分の気持ちに惑わされるという意味だと感じました。
ひづるは惑わされないように、竜之介の人格とひづるの人格をきっちり分け、ボイスレコーダーを通して会話し、生活していたのではないでしょうか。
慎平やひづるのように、考え方は人それぞれ違います。
影をどう思うか?という問いに、明確な答えはありませんが、冒頭で少し説明した、影のモチーフになった思考実験があるのを知っていますか?
次に、影のモチーフになったスワンプマンの思考実験についてご紹介します。
影のモチーフになったスワンプマンとは?
スワンプマンとは文字通り、Swamp man(沼男)という意味です。
自分の死後、自分と全く同じ記憶や体を持つ存在”スワンプマン”が生まれたら、それは自分と同じ人間なのか?別人なのか?という「個人のアイデンティティ」を問う思考実験です。
スワンプマンの内容
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男が沼地を歩いている最中に雷に打たれ、死んでしまいます。
その時、偶然にも全く同じ場所で、雷のエネルギーが沼の物質と化学反応し、男と全く同じ分子構造を持つ新たな存在「スワンプマン」が誕生します。
スワンプマンには男の記憶が残っており、性格や行動パターンも男と全く同じでした。
また、自分がスワンプマンであるという自覚はなく、雷から運よく生き延びた男であると認識しています。
さて、スワンプマンはもとの男と同一人物であると言えるでしょうか。
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私は先ほどもお伝えしたように影は影なので、スワンプマンは別人だと考えています。
スワンプマンを自分自身に置き換えた時、遺体が出ない限り他の人にそれを証明することは難しいでしょう。
しかし、死んだ自分視点で考えると、自分が死んでいるのであれば、スワンプマンは別人だと思います。
これは他人に置き換えても、同じです。
遺体が出ない限りは気づかないと思いますが、仮に遺体が出てきたとしたら別人だと思うでしょう。
ですが、自分自身の大切な人に置き換えて考えてみると、私には答えが出せませんでした。
しいて言うなら、慎平と同じ道を選ぶのだろうと感じました。
別人だと感じながらも一緒にいることを選び、最終的に自分に惑わされて受け入れていくと思います。
愛する人がスワンプマンなら愛してしまう
作中に、影だと理解していても自分に惑わされている人物がいます。
院長は、病気でただ死を待つ奥さんと一緒に居たい気持ちが強く、奥さんを影にしてハイネに協力することを選びました。
「命を懸けて、影を1匹残らず駆除する。」と言っていた根津も奥さんが影になったと理解していても、殺せずに自宅に閉じ込めていました。
慎平も、影ウシオと長く居たことによって惑わされ、影ウシオを潮だと受け入れていきます。
愛する人・大切な人がスワンプマンでも受け入れて、愛してしまうのと同じように、スワンプマンも、本来は自分がこの世界に存在しない者と知らずに自分自身として生活し、人を愛していくのかもしれません。
「じゃあ、ハッピーエンドだと思ってないの?」と思われるかもしれませんが、ハッピーエンドだと思っています。
私は、慎平をスワンプマンだと考えているからです。
慎平と潮は、影のいなくなった世界でループの記憶を思い出しました。
本来はループの記憶が存在しない世界で、慎平も記憶を持っているため、慎平もスワンプマンだといえます。
影ではなく、本物のスワンプマンが誕生し、その2人が結ばれるハッピーエンドだと感じました。
また、25日の潮の誕生日を祝うシーンで、満月が映り物語が幕を閉じますが、満月は目標達成・成就の象徴とされているので、潮と慎平の目標が達成され無事に25日を迎えたことを暗示していて、作中でもハッピーエンドで締めくくられていると思います。
『サマータイムレンダ』ネタバレ考察まとめ
皆さんは、大切な人・愛する人がスワンプマンになってしまったら、どんな行動をとりますか?
スワンプマンを拒絶しますか?何事もなかったかのように受け入れますか?
多くの人は複雑な気持ちを抱えながら、慎平と同じような道を選ぶのかもしれません。
サマータイムレンダはSFサスペンスの一言では表しきれないほど、愛や人間の二面性を深く描いた作品になっており、現在、DMM TVで見放題配信がされています。
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この考察を元に、もう一度視聴してみると違う見方が出来て、より作品を楽しめると思います!
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