伝説のハガキ職人が自身をモデルに描いた私小説を原作とした映画「笑いのカイブツ」。
この記事では「笑いのカイブツ」が見れる配信サービスを紹介するとともに、作品のレビューやモデルとなった人物ついても紹介していきます。
更新日:2024-5-21
<プロモーション>
伝説のハガキ職人が自身をモデルに描いた私小説を原作とした映画「笑いのカイブツ」。
この記事では「笑いのカイブツ」が見れる配信サービスを紹介するとともに、作品のレビューやモデルとなった人物ついても紹介していきます。
「笑いのカイブツ」が見れるのは現在DMM TVのみ。
DMM TVサービス概要 |
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月額料金 |
550円(税込) |
配信数 |
約19万本 |
無料トライアル |
30日間 |
特徴 |
アニメに強い 高コスパVOD |
備考 |
登録月から3ヶ月550P付与 OP/EDスキップ機能 早送り・巻き戻しの秒数設定 プロフィール登録最大4つ |
DMM TVは、2022年12月からサービス開始した比較的新しい動画配信サービス。月額550円(税込)で利用でき、約19万本が配信されています。
アニメに力を入れているサービスとなっており、アニメ配信数は約6,000本以上と豊富なことに加え、アニメ関連として漫画・小説原作の実写作品も豊富に取り揃えられています。
ほかにも、芸人たちが過酷なロケに挑むバラエティ『大脱出』や、人気漫画を原作とするドラマ『ケンシロウによろしく』など、ここでしか見ることのできない魅力的なオリジナル作品の配信も充実。
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▼あらすじ
大阪。何をするにも不器用で人間関係も不得意な16歳のツチヤタカユキの生きがいは、「レジェンド」になるためにテレビの大喜利番組にネタを投稿すること。狂ったように毎日ネタを考え続けて6年――。自作のネタ100本を携えて訪れたお笑い劇場で、その才能が認められ、念願叶って作家見習いになる。しかし、笑いだけを追求し、他者と交わらずに常識から逸脱した行動をとり続けるツチヤは周囲から理解されず、志半ばで劇場を去ることに。
自暴自棄になりながらも笑いを諦め切れずに、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職人”として再起をかけると、次第に注目を集め、尊敬する芸人・西寺から声が掛かる。ツチヤは構成作家を目指し、上京を決意するが――。
原作 |
ツチヤタカユキ 『笑いのカイブツ』(文春文庫) |
監督 |
滝本憲吾(「サワコ 〜それは、果てなき復讐」ほか) |
脚本 |
滝本憲吾 足立紳(「ブギウギ」ほか) 山口智之(「ケーキの切れない非行少年たち」ほか) 成宏基(「愛がなんだ」ほか) |
キャラ/キャスト |
ツチヤタカユキ/岡山天音 おかん/片岡礼子 ミカコ/松本穂香 氏家/前原滉 水木(ベーコンズ)/板橋駿谷 西寺(ベーコンズ)/仲野太賀 トカゲ/淡梨 山本/前田旺志郎 佐藤ディレクター/管勇毅 内山プロデューサー/松角洋平 ピンク/菅田将暉 |
◆岡山天音(ツチヤタカユキ 役)
生年月日 |
1994年6月17日 |
所属事務所 |
ユマニテ |
職業 |
俳優 |
公式SNS |
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出演作品 |
・帝一の國 ・同期のサクラ ・最愛 ほか |
◆片岡礼子(おかん 役)
生年月日 |
1971年12月20日 |
所属事務所 |
ハイイロ |
職業 |
俳優 |
公式SNS |
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出演作品 |
・仮面ライダー響鬼 ・あなたの番です ・愛の新世界 ほか |
◆仲野太賀(西寺 役)
生年月日 |
1993年2月7日 |
所属事務所 |
スターダストプロモーション |
職業 |
俳優 |
公式SNS |
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出演作品 |
・四月になれば彼女は ・熱のあとに ・ゆとりですがなにか インターナショナル ほか |
◆板橋駿谷(水木 役)
生年月日 |
1984年7月1日 |
所属事務所 |
ジャングル |
職業 |
俳優、ラッパー |
公式サイト |
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公式SNS |
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出演作品 |
・クズとブスとゲス ・絶景探偵。 ・なつぞら ほか |
ツチヤタカユキ
本名、土屋崇之。1988年3月20日生まれ。大阪市出身。高卒。三組の芸人の構成作家、私小説連載を経て、現在に至る。人間関係不得意。
15歳の頃から様々なテレビやラジオ番組に大喜利を投稿し、特に『着信御礼!ケータイ大喜利』でレジェンドの称号を獲得した、通称「ハガキ職人」と呼ばれる人物。
当時20歳だったツチヤさんは仕事を辞めニートとなり、「大喜利上手い人はネタもオモロイ」という推論を元に、本人曰く苦手だった大喜利を反射で出せるようになるまで「ケータイ大喜利」ぽいお題を自分で考え、1日2000個のボケを出し続けた。
結果、「ケータイ大喜利」でもツチヤさんの採用回数は25回と、ほぼ毎月採用されるという脅威の採用率だった。
そして『オードリーのオールナイトニッポン』にメールを送ったことで、若林正恭さんから作家見習いとしてスカウトされる。
一度は「人間関係不得意」という理由で断るも、放送作家を志し地元大阪から東京の笹塚に上京。
若林正恭さんとはネタを一緒に考えたり、人との関わり方を教わったりしていたそうで、同僚以上師弟未満な関係だったという。
しかし一時は「パソコンができない」という理由で挫け、大阪へ出戻りすることになったらしい(若林談)。
「ネタで企画書書くときに、あいつパソコン全然できないんだって。
(中略)
フォントを変えたり画像を変えたり一切できないんだって、朝方パソコンを部屋の中で投げつけて大阪に帰ろうって。
(中略)
そいで~あいつ7月が6月に…7月か、に帰っちゃって。帰る日も唐突で「すみません、帰ります」ってメールが一通来て(以下略)」
『オードリーのオールナイトニッポン』第217回 より抜粋
ちなみに、このパソコンで挫折して大阪へ帰ったあと数カ月後に立ち直って送ったネタは…春日さんによってボツにされたとか。
TVドラマ・映画の劇中漫才は笑えないことが多いが、『#笑いのカイブツ』のベーコンズはかなり頑張っていたと思う。モデルであるオードリーぽさを取り入れつつも、演者2人の味わいも加わっていていい感じ。また、深夜ラジオシーンの空気感もなかなかリアル。板橋駿谷さん、好きだわぁ。 pic.twitter.com/RUsMAQdmS8
— じぇれ☺︎映画 (@kasa919JI) January 21, 2024
人間関係不得意で、自分の存在価値を”お笑い”でしか示せず、それに没頭してしまったがゆえに人から嫌われ退職を余儀なくされた「ツチヤタカユキ」。
そんな彼を肯定し単独ライブのネタ作りを依頼したお笑いコンビ・ベーコンズの「西寺」。
そんな「ツチヤタカユキ」が「西寺」にスカウトされる切っ掛けとなった架空のラジオ番組『ベーコンズのオールナイトジャパン』。
モデルとなっているのはオードリーがパーソナリティを務めるラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』です。
当時のラジオでは度々「西寺」のモデルである若林さんがツチヤタカユキさんのエピソードを語っています。プライベートでも色々と面倒を見ていたようですね。
作中のネタを考えたのは「ツチヤタカユキ」。
そのネタを漫才っぽく映像作品として落とし込み、演技指導をしたのはお笑いコンビ「令和ロマン」。
「笑いのカイブツ」は題材が”お笑い”だけども、決して馬鹿笑いできるような作品ではないですから、見ている側としては「笑うための心構え」っていうのができていないんですよね。すごく真面目に映画に入り込んでしまうから。
それでも見ていて思わずクスッと笑ってしまうのは、流石「伝説のハガキ職人」と現役漫才師だなと思いましたね。
いずれハガキ職人から放送作家へと上り詰める、不器用な生き方しかできない男の物語。
簡単に言ってしまうとすごくチープなサクセスストーリーに思えるけども、自分だけの努力ではどうにもならない壁に阻まれ挫折をする姿に涙がポロポロこぼれてきます。
自他ともに認める人間関係不得意で、自分の存在価値を示す手段が”笑い”を提供することだった男を唯一受け止め肯定した人物がオードリーの若林さん。
「オードリーのオールナイトニッポン」では度々若林さんの口からツチヤタカユキのエピソードが語られます。
本の内容がどこまで本当か分からないし、ラジオで若林さんが語ったツチヤタカユキ像もどこまで本当か分からないけれど、10年越しにラジオで若林さんが口をつぐみ言葉を濁した「ツチヤタカユキに何があったのか」という答えを見たような気持ちになる。そんなエモさがあります。
補足:私小説はノンフィクションではない 色々なレビューで「実話」と書かれることが多いですが、この作品のジャンルは「私小説」です。私小説というジャンルは「作者の実体験を元にして書くフィクション」なので、自叙伝・エッセイ・自伝小説とは違い、その物語には”嘘”も含まれます。 |
”笑い”に対するツチヤタカユキの努力は、それはもう凄まじい。
高校生の頃から授業中も浸すらネタを考え続け、二十歳になったあたりでニートになりひたすらラジオにネタを投稿し続ける彼の努力は実を結び、大喜利番組でレジェンドの称号を得て、人気お笑い芸人にもその存在を認知され「放送作家にならないのか」と呼びかけられる。
この尋常じゃない努力により”笑い”に関しては認められるも、仕事として笑いを作るとなると「常識」「ルール」「暗黙の了解」「空気読み」「トーク力」「プレゼン力」…と、彼の「人間関係不得意」が足を引っ張り、うまくいかない。
相手に思いをうまく伝えられず、追い詰められて慟哭するツチヤタカユキの姿には涙が誘われます。
1つのことにのめり込み努力をする姿はとても眩しいけども、そうすることでしか自分の存在価値を実感できない不器用さに苦しくなる、そんな作品です。
笑いのカイブツを観た。
— くる (@pensh0kunin) January 26, 2024
向き合い続ける才能、努力量、熱量、真っ直ぐさが人の何倍あってもそれだけでは実らない事。
幸せの形を考える結末。
観るのちょっとつらい人もいそう。
ベーコンズの最後のネタを、カメラが少しずつ寄りながら全部見させてくれるあのシーンがとってもとっても良かった。 pic.twitter.com/JdJVZvgf3T
★★★★☆:3.7
ずっとヒリヒリしながら見てた。狂えるくらい好きなもの(好きというより使命という感じだった)があって、その才能もあるって一般人からしたらかなり羨ましいけど、その裏の苦悩が見えてキツかった。まあツチヤの場合はわりかし社不で人間関係が苦手だから、共感とかはなかったな。だからこそこんながむしゃらにやってたのだろうけど。あと周りの人がみんな良い人で良かった。
主人公役の岡山天音はもちろん良いし、あと菅田将暉良すぎる。カッコイイし、やっぱり存在感ありすぎるな。
★★★★☆:3.6
M-1の密着や「だが、情熱はある」で夢を見せられただけに辛くて苦しい話だった。
協調性さえあれば、巻き返せるきっかけはあったのに、人間変われないものだな。
色んな芸人が出ていることでも楽しめた。
補足:ドラマ「だが、情熱はある」 若林正恭(オードリー)と山里亮太(南海キャンディーズ)のエッセイを元に制作されたドラマ。 タイトルは、若林正恭と山里亮太のバラエティ番組名でありコンビ名でもある「たりないふたり」に紐づけるようにつけられている。「たいないふたり」「だが、情熱はある」。 |
現在、「笑いのカイブツ」を配信しているのはDMM TVのみ。
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火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。