アニメ「【推しの子】」超略!あらすじ/ネタバレ
「【推しの子】」の内容を超簡略化して解説。詳細はアニメ・漫画を見よう。
※本記事は「【推しの子】」のネタバレを含む内容です。
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●主人公、突然の死
からの、推しアイドル「星野アイ」の子供・星野アクアとしてシームレス転生。
双子の妹・ルビーも同じ転生者で、星野アイのガチヲタ。
普通の子供じゃなくてゴメン…と思いながら、ゴロー改め星野アクアは新しい人生を歩み始める。
●楽しい赤ちゃん生活、のおわり
ドーム公演を控えた星野アイは、家に押し掛けたガチ恋厄介ファンにナイフで刺されてしまう。
孤児院育ちで愛を理解できなかった、持ち得なかった、星野アイ。死の間際、アクアとルビーに「愛してる」と囁き、自分のこの想いが今度は嘘ではないと確信して、安堵の表情でこの世を去る。
●浮かび上がる黒幕の存在
アクアは、親しい人間にしか教えていないはずの我が家が、なぜガチ恋ファンにバレたのか疑問視した。あの犯行は、実行犯だけでは成し得なかった。確実に裏で情報を流した裏切者がいる。
アクアはその黒幕を「父親」と推察し、芸能関係者の中にいるはずだと考え、真犯人を突き止めるため芸能界へと入り込む決意をする。
アニメ第2話~10話|単行本2~3巻のあらすじ/ネタバレ
●高校生になった星野双子
芸能科に進んだルビーと、同じ高校の普通科に進んだアクア。そこで、過去アクアが共演した元天才子役・有馬かなと再会を果たす。
●アクア、再びの俳優業
有馬かなに、彼女が現在主演を務める崖っぷちの低空飛行ドラマの出演に誘われる。
アクアはそこのプロデューサーが、母のスマホに登録されていた鏑木だと知ると出演を快諾。撮影時に上手く立ち回り、棒読みキャストを手のひらで転がし、鏑木に気に入られたアクアは順調に役者としての道を歩みだす。
●炎上の恋愛リアリティーショー
鏑木プロデュースの番組に出演することが決まったアクア。リアリティーショーでも無難なキャラを演じ順調に仕事をこなしていく。
そんな順調なアクアとは対照的に、共演者の黒川あかねは中々画面映えを作り出せず、焦りのあまり大失態。炎上しても、制作側はキャストを守ってくれない。
追い詰められた黒川あかねは自殺を試みる。その後、アクアや他のキャストの協力により炎上事件は収束した。
●MEMちょ参戦!新生B小町、始動
アイドルとして動き出した星野ルビー。有馬かなとMEMちょを加え、新生B小町として本格的にアイドル活動が始まった。しかし、大事な歌唱力を持つ人間が有馬かなしかいねぇから大変。誰がセンターを務めるか、それが問題だ。
まぁなんか色々ありつつ、初ライブは無事終了を迎えられた。
次回!アクア、2.5次元の世界へ
主要キャラクター・声優
物語を彩る、個性爆発した魅力的なキャラを7人紹介。
星野アイ(CV:高橋李依)
愛を知らない究極のアイドル。
人気急上昇のアイドルであり、16歳で双子(アクア&ルビー)を産んだシングルマザー。つよい。
スカウトしてくれた社長から「嘘でも愛し続けたら、いつか本当になるかもしれない」と言われ、アイドルとなる。そして、自身の子供相手なら愛を知れるかもと、アイドルゆえに子供を隠さないといけないことや、シングルマザーとなることも、すべて覚悟のうえで出産。つよい。
自然分娩だったから骨盤歪んで重傷だっただろうに、すぐにアイドル復帰して…本当につよいなこの人。
星野愛久愛海(CV:大塚剛央)
驚きのキラキラネームを持つ男、愛久愛海(アクアマリン)。通称(芸名)・アクア。
本作の主人公の一人であり、転生前は産婦人科医の男性。過去入院していた少女が星野アイのファンだったため、めっちゃ布教されて自身もファンとなる。
目的のためには手段を選ばず、そして執念深い。母親を殺した真犯人(黒幕)を捜すため、母の3つあるケータイのパスワード解除に4年かけた。
真犯人が芸能界に居ることを推察したアクアは、母の仕事用ケータイの連絡先からターゲットを絞り、容疑者に接触するため芸能界入りを目指す。
究極のシスコン。
星野瑠美衣(CV:伊駒ゆりえ)
本作の転生主人公その2(またはヒロイン)。前世から星野アイの熱狂的なファン。狂気すら感じる。
前世では病弱でほぼ入院生活だったため、ダンスの練習をするも運動に対して恐怖心があり上手くできなかった。しかし母との会話で吹っ切れてからは伸び伸びとダンスをするようになり、その才能を開花させる。
母を殺した真犯人(黒幕)について何も知らない為、兄アクアと違い純粋にアイドルに憧れて目指している。
前世では医者の先生(=アクア)に恋していた。
有馬かな(CV:潘めぐみ)
本名よりも「重曹ちゃん」という呼び名の通りが良いヒロインその1。
「十秒で泣ける天才子役」として売れていた時代は天狗になり横柄な態度だったが、いろいろと“酸い”を経験し、過去の事を恥ているし、若干トラウマ。
ルビーから中々名前を覚えてもらえず、再会した時も「重曹を舐める天才子役!」と間違った覚えられ方をしていた。そして公式も悪乗りした。
現在は仕事が減って落ちぶれてしまったが、再び役者として返り咲くため努力は欠かしておらず、演技力に陰りはない。
黒川あかね(CV:石見舞菜香)
劇団に所属する若手女優。ストーカー気質なちょっと愛が怖いヒロインその2。
このストーカー気質は演技において滅茶苦茶役に立っており、キャラ(人格)分析からの自分への落とし込みが凄まじく、若手実力派女優として業界内で注目されている。
演技は素晴らしいものの、素の彼女は控えめな性格の為、アクアと初共演した「恋愛リアリティショー」では目立つことができず、焦りのあまり失態を犯し炎上。
その後、アクアに助けられたことでアクアへ好意を持つことになる。
MEMちょ(CV:大久保瑠美)
アクア・黒川あかねと共に「恋愛リアリティショー」に参加していた、公称18歳のユーチューバー。実年齢は25歳。
その後アクアからの勧誘があり、ルビー・有馬かなと共に新生「B小町」として、かつて夢みたアイドルとなる。
ユーチューバーとして培ったバズりテクを使いグループのプロデュースに貢献したり、メンバー最年長として人間関係の弛緩剤になったりと、苦労と悩みが尽きない。がんばれMEMちょ(25歳)、負けるなMEMちょ(25歳)。
五反田泰志(CV:加瀬康之)
アクアが役者の道に進むことになる切っ掛けとなった、映画監督。
都心に実家があり、一人暮らしをする気がない子供部屋おじさん。アクアに大人として助言をするも、そのせいで若干心に響いていないもよう。一応、監督としての実績はしっかりある。
なぜ人気?|漫画「【推しの子】」のここが面白い
序盤も序盤、アニメ第一話程度のネタバレを含むレビュー。
レビューを観てまだ悩んでる人は、まぁとりあえず私の毒にも薬にもならぬ感想を見てって下さい。
愛はスリル、ショック、サスペンス&バイオレンス
初っ端は死亡フラグまき散らしすぎてて「あ、コイツ死ぬな」って、完全初見でも察しがつく程度の面白さ。
でもその後のアクアのネチネチ復讐計画で「お、流れ変わったな」となり、ほのぼの日常アニメから愛憎渦巻く復讐劇へと火蓋が切られてワクワクする第一話だった。これは初回80分も納得の構成。
呪術廻戦でもメイドインアビスでも言ってたね「愛は呪い」だって。まさにこの作品はそれが詳細に描かれた作品。
ガチ恋ファンに殺され、正義を盾に誹謗中傷するネット民に殺されかけ、愛ゆえに他人の人生を捻じ曲げる。
そういえば、ケルビモンって知ってます?デジモンなんですけどね。
「究極の善であるがゆえに悪に傾きやすい」ってんで、ケルビモンには善の姿と悪の姿があるんですよ。
この作品観ると、(独)善が行き過ぎて悪になるってこういうことなんだなぁって、納得できちゃうよね。
まともじゃ生き残れねぇ芸能界に蔓延る濃ゆいキャラ達
どいつもこいつも感情こじらせた、感情強キャラばかり。
アクアとルビーの母親に対しての重たい感情もさることながら、彼らの周りに現れる芸能関係者も負けてない。有馬かなと黒川あかねを筆頭に、その他周りのキャラもまぁ偏ってて個性爆発してる。
前世の恋心をいまだに捨てずにいる、ルビー。
メンヘラの素質がありそうなツンデレ、有馬かな。
粘着ストーカー気質な若手女優、黒川あかね。
商売根性逞しい曲者プロデューサーに、絶対に自分のこだわりを曲げたくない人気漫画家や、リーク癖があってすぐ燃やすコスプレイヤー。
みんな癖強くてキャラが濃いんだけど、絶妙に現実にいそうなレベルだからリアリティがある。そしてその舞台装置を、アクアとルビーは上手~く使って芸能界でのし上がる。よくできてるストーリーだなと思うし、2人の人心掌握術と手際の良さに惚れ惚れするね。
●現実味のある正義のぶつかり合いも良い
当たり前だけど、誰も悪になろうとして悪になってないんですよね。
「見る価値ナシ」「原作レイプ」「クソ監督」
出来上がった作品に対してファンは色々思うわけですよ。
でも「【推しの子】」を見ると制作側の思惑とか、仕方ないシナリオ改変とか、たくさんの人や企業が絡まるからこそあるしがらみが分かりやすく描かれてる。
そんな縛りのある環境で良いものを作ろうと奮闘してる人たちの姿が描かれてて、等身大感ある正義と正義のぶつかり合いが、とてもいい。
あえてダメな部分を挙げるなら「アクアが痛い」
正気に返るとね、アクアの中身って、およそ30代なんですよ。
いやね、イケメンだからスカしたクールキャラも似合ってるよ?でもこれ、中身元30代…私と同年代がこれをしていると思うと…アイタタタタ…。
ルビーが(まだ何も知らないゆえに)事件を乗り越えてひたむきにアイドル目指してるから、よりアクアマリンくん(推定30歳↑)の痛さが浮き彫りになるよね…。
「復讐に目がくらんで周りが見えなくなっている」というのを分かりやすく表現してるんだろうけど…いやー、うん!
痛いついでに、アクアを見てるとなんか作り手の都合…のようなものを感じるのも、個人的にマイナス点。あんなに粘着して復讐へ邁進してたのに、解決したと思い込んで途中で止めようとするし、なんかフラッフラ。そこはブレて欲しくなかったよ。貫けよ、復讐を。
「【推しの子】」ネタバレ解説&考察
現時点(単行本11巻)で判明している情報を元に、作品の気になるポイントを、解説&考察していきます。
解説&考察|真犯人確定?主人公の父親ってどんな人物?
※単行本11巻時点での解説&考察※
「ああ、僕のせいだ。」
「僕のせいでこんなにも才能に溢れ、誰からも愛され、価値のある女優が、僕のせいで命を失う。」
「ああ、価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に、重みを感じる。」
●主人公の父親
おそらくこいつが星野アイを殺したストーカーに情報を流した真犯人。
過去に劇団ララライ(黒川あかね所属の劇団)に所属していた経歴があり、現在では事務所の社長として活躍している、アクアそっくりの男・カミキヒカル。
星野アイの墓参りでルビーとすれ違ったときは「さすが、僕たちの子供」と呟きを残している。
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はぁあん?
上記は主人公の父親が、とある有名女優を殺害したときのセリフです。だせぇ…。
なんかやけにカッコつけてますが、こいつの言いたいことって、つまりこういうことだと、私は解釈しました。
超解釈
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「ああ、僕のせいだ。」
僕は自分に自信がありません。
「僕のせいでこんなにも才能に溢れ、誰からも愛され、価値のある女優が、僕のせいで命を失う。」
でも、優れてる人間の人生を滅茶苦茶にしたら、それってつまりソイツより僕のほうが優れてるって証明だよね???
「ああ、価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に、重みを感じる。」
つまり ぼくが いちばん つよくて すごいんだよね
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この男…「食い尽くし系」と似たような精神構造してそうだなぁ。
食い尽くし系、とは
家族の分やお弁当用とか、そういうことを一切考慮せず家にある料理を全て食べ尽くしてしまうというモラハラの一種。その特徴は、「これは〇〇だから食べないで」と注意しても食べるので、コミュニケーションだけでは解決できないということ。
何らかの精神疾患のようにみえるが、医学的にはなにも分かっていない。一説では、「家庭内での自分の優位性を、その横暴な行動でもって証明しようとしている」と言われている。
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DVとしての「食べ尽くし系」の場合、食べることではなくその「横暴な行動」自体に意味があるから厄介ですね。だって、それをいけないことと分かっててやってるんだから、まずその精神構造から見直さなければ治らない。
そして、優位性を証明したい、というのは裏を返せば自分に自信がないということ。
自分の価値に疑問を持たなければ、モラハラもマウントも、やる意味ありませんよね。
11巻の時点では、ほとんど存在が謎のままですから、これから印象は変わってくるのかもしれませんが、現時点で考察できる人物像は「自分に自信がない男」「他人を蹴落とすことで自分の優位性を維持したい」そんなハタ迷惑なモラハラorマウントキャラ、という印象ですね。
●次のターゲットは黒川あかね?
10巻で黒川あかねが新人俳優賞を受賞した。
そこであかねはアクアそっくりな男性と廊下ですれ違う。姿は描写されなかったけど、これは確実に主人公の父親。
そして差出人不明の黒川あかね宛の白いバラのスタンドフラワー。金田一さんいわく「劇団ララライのOBでよく贈ってくれる」とのこと。
主人公の父親は劇団ララライOBで、星野アイの墓参りのときにも、(白黒だけど)白いバラを持ってきていた。逃げて、超逃げて。
解説&考察|目に浮かぶ星の意味はなに?
【結論】スター性が輝いている、という表現
まぁこれでしょう。
この理由であれば、星野アイをトレースした黒川あかねに星が出現したことにも説明が付きます。
ついでにコレは作中で鏑木プロデューサーも言ってて、セリフの「スター性」が太文字で大きくなってるため、作者の意図とも外れていないでしょう。
●「スター性」に込められた意味
もう一つ、この目に言及しているキャラがいます。劇団ララライの金田一さんです。
金田一さんいわく、「人を騙す目」「役者にとって最高の資質」とのこと。
こういう意味も全部ひっくるめての「スター性」なんでしょうね。
●片目に星は?
星野アクアと星野ルビーの片目に常に星があるのは、アイの子供で、かつ物語の主役(スター)であるという主張。そして、先天的にそういった素質があるという意味。…かもしれません。
●黒い星は?
近頃はヴィランだってスターになれる時代。つまりそういうこと。
決して清く正しく品行方正ではないけれど、そこに確固たる自我と軸があるなら、人は輝ける。
アニメ「【推しの子】」世間の評価・感想
友達に「1話目が90分で長いけど最後まで見てほしい!」とオススメされて見たら見事にはまりました。それからアイドルとメフィストが頭の中でぐるぐる流れてとても困りました〜。タイトルからは想像出来ない内容だから最新話が毎回たのしみなアニメ。
引用:https://filmarks.com/animes/3613/4883/reviews/4006576
全然見る前とイメージ違った!
世直し復讐道徳アニメみたいな感じですごいおもしろい…
ネットをする人の何%が誹謗中傷をしてるみたいな根拠ある豆知識とかこういう人いるなみたいなリアリティが主人公がちゃんと世直し復讐に燃えてる感じを出してて毎話続く度に引き込まれる、。
アニメながらのテンポの速さも良い!
引用:https://filmarks.com/animes/3613/4883/reviews/4006358
マンネリ化した転生モノに突如現れた良作
ちょっと炎上もあったりしたけど、作品の内容に対しては概ね好意的な意見が多いですね。
好評な意見を見ていると、事前情報なく観た視聴者が予想外のストーリーに驚いている印象ですね。まさかこのタイトルとビジュで、どろっどろのサスペンス物とは思うまいて…。
まぁこの記事を読んでいる人はね、そういった意外性は既に感じることはないと思うけど、でもあれでしょ。ここまで読んでる人たちは「アイドル日常もの?芸能界のし上がりストーリー?好みじゃなさそうだし、とりま保留。」って様子見してた口でしょう?分かる分かる、私がそうだったから。
もしこの記事を見て「お、なんか違うらしいな」と興味を持ったのなら、是非とも観て欲しい作品。
アニメ「【推しの子】」が見れるおすすめサービス
▼あらすじ
地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。ある日”推し”のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。彼女はある禁断の秘密を抱えており…。そんな二人の”最悪”の出会いから、運命が動き出していく―。
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配信状況
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U-NEXT
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Hulu
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Amazonプライムビデオ
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Netflix
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DMM TV
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dアニメストア
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「【推しの子】」が気に入った人はこれもオススメ!
嘘と恋と転生と…。
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嘘で固めたレスバトル「虚構推理」
▼あらすじ
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▼あらすじ
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ラブよりもコメディに思いっきり舵を切っているので、恋愛モノが苦手な人も結構楽しめる(笑える)ラブコメ。いや、もうギャグアニメと言っていい。
数多の「学園モノ」「生徒会モノ」の作品をいじるかの如く、見慣れたコッテコッテの世界観に、一周回って頭悪い恋の駆け引きを混ぜたギャグアニメ。
恋愛してるはずなのに感情的になれず、頭使いすぎた主人公2人が、策を弄して空回りして自爆するのが面白い。
ストーリーだけじゃなく、音楽・演出・テンポ・演技など、映像作品だからこその良さが詰まってて、漫画とはまた違う魅力が詰まってるのもいい。
ひねくれた転生俺TUEE「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」
▼あらすじ
とある剣と魔法の“乙女ゲー”世界に転生した元・社会人のリオン。そこは超女尊男卑な世界で、例外はゲーム内で攻略対象だった王太子率いるイケメン軍団のみ。しかし、虐げられ絶望するリオンにはある一つの武器があった。それは前世で妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの「知識」。モブとして田舎でのんびり過ごすことを目標にしていたリオンだったがゲームの知識を使い、やりたい放題の女たちとイケメン軍団に図らずも反旗を翻してしまうのだった――。
「異世界転生」「俺TUEEE」「悪役令嬢」「ヒロイン乗っ取り」の、なろう小説定番要素をふんだんに盛り込んだ煮凝り(設定カオスだけどストーリーはちゃんとしてるの意)。
主人公・リオンが転生した世界は、正ヒロインいないと最悪、世界滅亡の未来が待つ世界。
そんなこたぁ知らねぇもう一人の転生者・マリエは、イケメン5人を侍らせニッコニコ。
己の平穏のため正ヒロインとイケメンをくっつけたいリオンと、イケメン玉の輿を夢見るマリエ。この2人が己の欲望のため行動する、のだが…何もかもが裏目に出る2人。
そんな「どーしてこうなる!」と不条理を叫ぶ2人が楽しい異世界転生作品。
まとめ
この記事で私は「【推しの子】」の面白いと思った部分をピックアップしましたけど、これのせいでハードルが上がって「なーんだ、大したことないじゃん」とはなって欲しくないんですよ。過度な期待、ダメ、ぜったい。
なんか世間でもてはやされる作品を読んだら「大したことなくね?」ってなることありません?
まぁね、人には好みがあるから、そりゃ、大多数の意見と合わなくったって良いんですよ。
私が嫌だなって思うのは、世間で高い評価を得た作品に対して、そういう好みの違いを受け入れない風潮なんです。
いいじゃない、別に「【推しの子】」が面白くなくったって。私は面白かった。他人が「面白くない」と言ったからって、自分が面白いと感じたことまで覆るわけじゃないんだから、それで良いんです。