2023年1月22日から、ABCテレビ(関西)、2023年1月27日からテレビ神奈川(関東)で放送されているドラマ『アカイリンゴ』。
原作はムラタコウジによる漫画。『コミックDAYS』にて、現在(2023年)も連載中です。
この記事では、『アカイリンゴ』が見れる配信サービスの紹介と、原作との差異や気になるドラマの評価を解説。
更新日:2023-3-24
<プロモーション>
2023年1月22日から、ABCテレビ(関西)、2023年1月27日からテレビ神奈川(関東)で放送されているドラマ『アカイリンゴ』。
原作はムラタコウジによる漫画。『コミックDAYS』にて、現在(2023年)も連載中です。
この記事では、『アカイリンゴ』が見れる配信サービスの紹介と、原作との差異や気になるドラマの評価を解説。
DMM TV | 〇 |
U-NEXT | × |
Amazon プライムビデオ | × |
Hulu | × |
●DMM TVなら原作も読める!
見逃し配信を除けば、2023年3月現在「アカイリンゴ」を配信しているのはDMM TVだけ。
しかもDMM TVでは電子書籍が購入できる「DMMブックス」とも連携しているため、トライアル期間中の配布ポイントでマンガを購入することも出来ちゃいます。
▼あらすじ
「20XX年。ついに日本では性行為は違法となりました」
性行為が法律で禁じられた近未来の日本を舞台に、
欲望に揺れる心情と理性で抑えきれない衝動を、繊細に鮮烈に描いた物語。
令和星仰学園2年B組。
『セトリ(厚生労働省性行為取締官)』である父・陽に憧れ、将来は東大を出てセトリになる夢を持っている。幼馴染の水瀬と一緒に勉強に励んでおり、成績は学年トップ。
ある日の放課後、志場にクラブへと連れられ国民的人気女優・宇宙美空と出会ったことによって“性行為は悪”というルールに疑問を抱いていくことに。そして次第に“闇の組織”に巻き込まれていく。
令和星仰学園2年B組。光の隣の家に住む成績優秀な幼馴染。
男勝りで光のことは「うんこマン」「犬田」「お前」などと呼び見下しているが、態度には表立って出さないものの実は光に好意を抱いている。
愛称『ウチュラ』
ドラマ主演にCMにと引っ張りだこの大人気国民的清純派女優だが、その裏では青原と繋がっている謎の多い少女。
光に興味を持ち、近づいてくる。
原作は過激な表現が多いですが、いったいこのドラマではどれくらい再現されているのでしょうか。というか、再現できるのでしょうか…?
この辺は大体うまい具合に隠されたりイメージ映像に置き換えられたりしています。
フェラされているシーンも観葉植物ガードでぼかされ、射精しそうなシーンは蛇口の映像が差し込まれる。(なお水が出なかったので寸止めされたもよう)
正直、その辺の描写や演技に関してドラマはイマイチですね。漫画の方がドギツク描写されていますし、本能を抑制された人間の不気味さが段違いです。
漫画で犬田光は水瀬優とことに及ぶ前に、鈴本の誘惑に負けて性行為をしてしまいます。
本能と欲望に理性が負けて狂っていく人間模様がとても不気味で最高ですね。
しかしドラマでは、強姦されそうになった水瀬を助けた後に、鈴本から「それが恋」だと指摘され、水瀬への恋心を自覚します。
ドラマの鈴本は横恋慕もしないし、本能のままに性行為をしようとはしない、完全に犬田光と水瀬優をくっつける為のキューピット役です。
代わりに犬田光と水瀬優の間に割り込むのは宇宙美空。なんやかんやあって犬田光を好きになってしまったと告白します。
こんな感じで、漫画では抑圧されたことで爆発する人間の本能や欲望が生々しく描写されていましたが、ドラマだと「好きな人とセックスしたいと思って何が悪い」みたいなちょっと綺麗な感じのストーリーに改変されています。
犬田は家出をする(ドラマ6話)のですが、漫画とドラマでは家出の理由が異なります。
犬田光に横恋慕している鈴本奈々が、犬田をデートに誘う。その流れで鈴本の家に誘われ、性行為に及ぶ。
鈴本の家に泊まり朝帰りをしてしまった事で、犬田は母親と大喧嘩し家出。
行くところがない犬田は青原に拾ってもらい、バーで働くことになる。
鈴本奈々が横恋慕する話はカットされています。
犬田光は父と父の部下・カンナの性行為を撮影した映像を見てしまう。
セトリの幹部として活躍する尊敬する父の、信じがたい姿に混乱しパニックに陥った犬田は家出。
行くところがない犬田は青原に拾ってもらい、バーで働くことになる。
この主人公の家出の違いから、物語は漫画とは異なっていきます。
漫画が完結していないので何とも言えませんが、おそらく「セックスが違法な理由」や「結末」など、その辺りも大きく異なってくるのではないでしょうか。
ネットでの評価は正直に言うと、良くありません。
漫画はサイトによっては☆4近い評価を得られていたのに、ドラマの方は☆2.7と微妙な結果に…。
漫画とドラマで何が評価を分けたのでしょうか。
地上波にしては攻めすぎ、えっち
なんかもう、逆に笑いが止まらない
小宮がそっち系の俳優になりませんように
引用:https://filmarks.com/dramas
性行為の描写はさすがに漫画のようには表現できていませんが、それでも地上波で流すには中々に攻めた作品です。
乱交パーティー、セックス中毒な教師、そんな教師からお仕置きと称したフェラ、強姦未遂、その他諸々…。
漫画よりも描写が爽やかで、主人公もイケメンなので、漫画のような不気味な表現より『エッチな恋愛作品』が見たいという人には、ドラマの方が合っているかもしれませんね。
性行為禁止の世界なら本能抑制チップを埋め込むとかあっても然るべきだけどそもそもエロ展開にするためのザル設定なのでそりゃあ違反者続出するでしょ…という内容なので深いテーマなどは一切なさそう。
深刻そうに演じているので見ていてなんか気恥ずかしくなる。
引用:https://filmarks.com/dramas
エロがみたければ、A○のほうが今どきは演技も含めてマトモな作品あるのでは
引用:https://filmarks.com/dramas
漫画の場合はもっと、抑圧された人間の不気味さが表現されてて…イラストの雰囲気もあると思いますが、ちょっとサイコホラーみがあるんですよね。
原作でも「なぜセックスが違法なのか」という答えは出ていませんが、この不気味な人間模様が、一定の層にウケているのだと思います。
しかし、ドラマでは…なんというか、うん。
漫画を読んだ時のイメージを完全に裏切っている、という印象。
「なぜセックスが違法なのか」という理由がずさんなのも、このドラマの評価を下げている原因かもしれませんが、それに加えて安っぽいエロ描写がより「ちょっと特殊な設定を与えただけのAV」みたいなアホっぽい雰囲気を与えてしまっているのかなぁ…と、個人的には感じましたね。
もっとダークな感じに振り切っていれば、もう少し漫画と比例した評価を得られたんじゃないでしょうか。
丁度漫画が無料で読めたので、ドラマと見比べてみたんですが、同じタイトル・同じ設定なのに、コンセプトがだいぶ違うなという感じですね。
ドラマから観る分には、ちょっとエッチな恋愛ドラマとして楽しめると思います。しかし原作を読んで原作の雰囲気を求めると裏切られるので、別物、別世界線、みたいな気持ちで見るといいかもしれません。
実際ドラマは7話からオリジナルストーリーが展開されて原作とは離れていきますから、ドラマはドラマとして楽しむべきでしょう。
火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。