長野県の精神科病棟には、死刑判決となりながらも生き延びてしまった梶木秀丸をはじめ、居場所がなく世間から遠ざけられた人々が入院しています。
閉鎖病棟は、そんな精神科病棟の患者たちの心の交錯を映した作品です。
『ディア・ドクター』以来、約10年ぶりの主演となる笑福亭鶴瓶が、綾野剛や小松奈菜など豪華キャストとともに熱演。
今回は、そんな閉鎖病棟のストーリーをネタバレありで考察・解説していきます。
更新日:2022-11-11
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長野県の精神科病棟には、死刑判決となりながらも生き延びてしまった梶木秀丸をはじめ、居場所がなく世間から遠ざけられた人々が入院しています。
閉鎖病棟は、そんな精神科病棟の患者たちの心の交錯を映した作品です。
『ディア・ドクター』以来、約10年ぶりの主演となる笑福亭鶴瓶が、綾野剛や小松奈菜など豪華キャストとともに熱演。
今回は、そんな閉鎖病棟のストーリーをネタバレありで考察・解説していきます。
まずは、「閉鎖病棟 それぞれの朝」の作品概要からご紹介しましょう。
「閉鎖病棟 それぞれの朝」は2019年に公開されたヒューマンドラマで、数々の作品を手掛けた平山秀幸監督がメガホンを取りました。
精神科病棟に入院する患者の胸の内や、それぞれのストーリーが重なり合い、交錯していきます。
この作品は、元々は精神科医でもあった帚木蓬生の小説『閉鎖病棟』が原作となっています。小説は1994に刊行され、翌年の1995年には山本周五郎賞を受賞しました。
患者の立場となり精神科病棟内部の出来事を優しくも淡々と描いた作品は、多くの読者に感動を与え、ベストセラーとなっています。
「閉鎖病棟 それぞれの朝」は原作小説の映画化となりますが、実は映画化されたのはこの作品が初めてではありません。
2001年に『いのちの海 Closed Ward』というタイトルでも映画化されており、今回ご紹介するのは2度目の映画化となった作品です。
平山秀幸監督は、この作品を映像化するにあたり笑福亭鶴瓶の出演を熱望していました。
監督の熱い想いに応え、笑福亭鶴瓶は短期間で7kgもの減量に成功し撮影に参加。
たくさんのキャストが体当たりで挑んだ作品は、視聴者を引き付ける魅力がたっぷり詰まっています。
作品のあらすじやストーリーを解説するにあたり、まずは主要キャストについてご紹介します。
梶木秀丸は、妻や母親を殺害したことで死刑判決を受けた元死刑囚です。
とある理由で生き延びてしまい、現在は精神病院に入院しています。
梶木秀丸は、落語家やタレントなど多方面で活躍する笑福亭鶴瓶が務めました。
塚本中弥は同じく精神病院に入院する人物で、患者たちからチュウさんと呼ばれています。
彼は元サラリーマンで、幻聴によって暴れてしまうことがあり悩みを抱えていました。
塚本中弥を演じたのは、『クローズZERO II』や『そこのみにて光輝く』などにも出演している綾野剛です。
島崎由紀は、不登校がきっかけで精神病院にやってきた女子高生です。
義理の父親から性的虐待を受けたことで、心を病んでしまいます。
島崎由紀を演じたのは、『渇き。』や『黒崎くんの言いなりになんてならない』に出演した小松奈菜です。
重宗は薬物中毒患者で、同じく精神病院に入院しています。
気性が激しく、他の患者たちからも疎まれていることで、常にイライラしている暴力的な人物です。
重宗は、俳優の渋川清彦が演じています。
丸井昭八は人と話すのが苦手ですが、チュウさんのことを慕っています。
彼を演じたのは、近年若手俳優として注目を集める坂東龍汰です。
ムラカミは、死亡記事をノートに書き記すことが好きで習慣になっている少しばかり怪しい人物です。
奈良県出身の綾田俊樹が演じています。
キモ姉は感情の起伏が激しく、何かとすぐ悪態をついてしまう女性です。俳優の平岩紙がキモ姉を熱演しています。
キモ姉とは打って変わって、すぐに泣いてしまうほど涙もろい人物がダビンチです。
自分の髪の毛を抜いてしまう癖があります。森下能幸が演じました。
医師の資格を持っているハカセは、草花から薬を調合する腕前があります。
ハカセを演じたのは、俳優の水澤紳吾です。
ここからは、ネタバレありで閉鎖病棟のあらすじやストーリーをご紹介します。
冒頭に映し出されるのは、死刑執行日を迎えた刑務所です。鉄格子が閉まり、看守に連れられた梶木秀丸の絞首刑を執行されるところでした。
作業は淡々と進み、死刑は手順通りに執行されます。ところが、死刑執行は失敗。
秀丸は脊椎損傷による下半身麻痺が残ったものの、蘇生したのです。
2度の死刑執行は許されることではなく、再び執行されることはありませんでした。
そして秀丸は、内密にする形で外部の施設へと送られることになります。秀丸が連れて来られたのは、長野県の山中にある閉鎖病棟、六王子病院でした。
六王子病院は精神科病院で心を病んでしまった人々が集まり、患者や面会者が自由に出入りすることも許されない構造となっていました。
この病院では午前6時に起床し、洗顔・着替え・食事を終えた後、職員から渡された薬を飲み、それぞれ自分達の好きなことをして過ごしています。
秀丸は麻痺の影響で車いすでの生活となり、陶芸工房にこもって作陶するのでした。
そんな中、外出許可を得て買い物をしてきたチュウさんは、服やお菓子など、必要なものを他の患者たちに売っていました。
ただ職員に見つかり、続けることが難しくなってしまいます。
チュウさんは任意入院で自分の意思で入院しているため、病院を自由に出入りできる数少ない人物でした。
元々はサラリーマンをしていたチュウさんでしたが、パニックになると幻聴が聞こえ、体が痙攣するといった症状が出るため、この病院に入院していたのです。
秀丸のことを慕っていたためチュウさんはよく彼と一緒に過ごしており、さらに知的障害がありカメラが好きな昭八のことも“しょうちゃん”と呼んで、よく面倒を見ていたのでした。
そんなある日、島崎由紀という女子高生が母親に連れられてやってきます。
母親によると彼女は突然引きこもるようになり、話すこともしなくなったようでした。
病院でも変わらず口を開かず、誰が話しかけても喋ることがなかった由紀でしたが、大谷医師の一言で顔色が変わります。
大谷医師は、由紀が妊娠していることに気が付いていました。
妊娠していることを問われた由紀は部屋から飛び出し、居合わせた秀丸が持っていた花瓶を奪うと、医師たちに投げつけます。
そして、声をかけた秀丸をよそに屋上から飛び降りてしまったのです。
幸い、由紀が落ちた場所は植え込みがある場所だったため、軽傷で済みました。ただ、お腹にいた赤ちゃんの命を助けることはできませんでした。
医師は母親に治療のための入院を勧め、由紀もまた六王子病院に入院することになります。
由紀は4人部屋に案内されますが、そこにいる患者3人とは馴染めそうにありませんでした。
一方、穏やかで優しい性格のチュウさんは由紀にも優しく声をかけます。
すると、チュウさんのところに妹夫婦が面会に来ました。
母親の認知症が進行しているため、施設に入所させるか検討していると言うのです。
施設に入れることに反対していたチュウさんは、その話を聞いて冷静さを失い、発作を起こしてしまうのでした。
チュウさんは看護師によって鎮静剤を打たれ、1人部屋で一晩眠りました。
翌朝チュウさんが戻ってくると、気遣った秀丸が水の入ったペットボトルを差し出します。
由紀は花瓶を割ってしまったことがきっかけで、陶芸小屋を訪れます。
秀丸は「ここにいればいるほど病人、患者という生き物になってしまう」と告げ、「戻るところがあるなら、戻った方がいい」と言います。
それでも、由紀の事情を深く聞こうとはしませんでした。
翌日、由紀は義父によって無理やり退院させられてしまいます。
実は、由紀の母親は由紀が妊娠していること、その父親が義父であることもすべて知っていました。
そして、由紀の存在すらも疎ましく思っていたのです。
行き場がないにも関わらず家から追い出された由紀は、義父の会社で小銭を盗もうと試みますが、義父に見つかってしまいます。
逃げるためにもみ合いになった由紀でしたが、その際に義父を階段から突き落としてしまいました。
この事件をきっかけに、由紀は再度病院に戻ってくることになります。
ある日、院内カラオケ大会が開かれると、そこへ重宗がやってきます。彼がやってきた瞬間、和やかな雰囲気が一変。
なぜなら重宗は薬物中毒患者で、日頃から問題を起こしてばかりの人物だったため、みんなから嫌われていたのです。
重宗は、楽しく歌っている患者に対し暴言を吐いたり、順番を守らずに歌おうとしたりとやりたい放題。
秀丸が注意すると「人殺し!死にぞこない!」と逆に大騒ぎしてしまいます。重宗によって過去を暴露された秀丸は、1人部屋を出ていくのでした。
かつて秀丸は肉体労働をしながらも、妻と母親を養うため毎日努力して過ごしていました。
ある雪が降る日、秀丸は仕事を早く終え帰宅すると、役場の車が止まっています。家の中に入ると、妻は役場の男性と不倫の真っ最中だったのです。
そのことに腹を立てた秀丸は、カッとなって2人を刺し殺してしまいます。
そして、ボケ始めてきている自分の母親を1人残すことはできないと母親にまで手を下しました。これが、秀丸が死刑囚になった経緯でした。
一方、入院患者の1人であるサナエは、よくオシャレをして外泊をしていました。
その日も彼女はおめかしをしていて、由紀にワンピースを自慢して家族の話をしています。
不思議がる由紀に、チュウさんは本当のことを教えてくれました。
そこでサナエには本当は家族がいないこと、外出先でもカプセルホテルに泊まっているだけであることを知ります。
由紀は秀丸の過去のことも気になっていたのですが「事情を抱えていない人はここにはいない」とチュウさんが言うと、口を閉ざしました。
由紀は、秀丸とチュウさんのおかげでよく話し、笑うようになりました。
由紀に花瓶のお詫びにとアームカバーをプレゼントされた秀丸は、優しく微笑みます。
その様子を見ていたチュウさんは、昭八も含め4人で外出することを提案するのでした。
外出許可を得た4人は、一緒に買い物を楽しみ、お弁当を買って公園で食べるなどして思う存分楽しみます。
買い物の最中、秀丸はアームカバーのお礼と言って由紀にシュシュをプレゼントしました。
チュウさんもまた、秀丸のためにこっそり缶ビールを買っていました。何年も飲んでいなかったビールを、秀丸は感動しながら味わいます。
さらに4人は仲良く記念写真を撮りました。
しかし、病院に戻った4人はサナエの死を知らされます。サナエは海の近くの公園で亡くなっており、死後3日経過してようやく発見されたのでした。
遺骨となって病院に戻ってきたサナエの存在は、患者たちに大きなショックと影響を与え、パニックになる人もいます。
居場所がないという現実に打ちのめされる患者たちを見て、チュウさんは「ここを出ていつか一緒に暮らせたら」と秀丸に話すのでした。
ある日、秀丸に花瓶を取ってくるよう頼まれた由紀は、1人陶芸小屋に向かっていました。
その様子を、重宗が意味深な表情で見つめていました。重宗は、由紀がずっと1人になる機会を待っていたのです。
由紀を見かけた昭八は追いかけようとするも、重宗が後を追っているのを見て怯えてしまいます。
重宗は、由紀が工房で1人になると看護師の目を盗み、何度も殴り首を絞め、抵抗できないようにすると犯してしまうのでした。
昭八はその一部始終を窓から見ていましたが、話せないことや強い恐怖に襲われたために何もできず、カメラで様子を収めるのに精一杯でした。
翌日、由紀が病院からいなくなったことを知ったチュウさんは、昭八がカメラで撮った写真を見て動揺します。
事態を理解したチュウさんは、発作を起こしながらも秀丸の元へ。
秀丸は顔面蒼白になりますが、由紀を一番に考えて他言無用にすること、写真のデータは消去するよう指示しました。
そして、自分が何とかするからとチュウさんに言います。
庭に1人いた重宗の元へ、秀丸は向かいます。
そして、秀丸の元に向かってきた重宗を隠し持っていた刃物で刺し、服で抑えつけて離れないようその後も何度も刺しました。
秀丸は誰にも相談することなく、由紀を思って重宗を殺めたのです。
秀丸は、元死刑囚とは思えないほど誰にでも優しく、みんなから慕われていました。
警察に連行される秀丸を見た患者たちは「みんなのためにありがとう」と、感謝の気持ちを伝えるのでした。
ある日、チュウさんの元に再び妹夫婦が面会に訪れます。チュウさんは、退院する覚悟を決め、母親と共に暮らそうと思っていることを告げました。
看護師は、秀丸の弁護士の連絡先をそっと教えてくれました。
そして退院するチュウさんの元に駆け寄った昭八は、あの時取った4人の記念写真を渡します。
自宅に帰ると、チュウさんを見た母は泣きながら帰宅を喜びました。
その後、チュウさんは園芸の仕事を始め、真面目で丁寧な仕事ぶりが評価されつつあり、母親との暮らしも安定してきました。
そして弁護士を介して秀丸と久しぶりの再会を果たします。しかし、彼は生きる気力を失っている状態です。
チュウさんは秀丸を助ける手立てがなく、何もできません。
ある日、職場にあった新聞で秀丸の裁判が行われることを知り、傍聴するために裁判所へ。
そこにいたのは驚くべき人物でした。
由紀がいたのです。由紀は、証人としてぽつぽつと話し始めます。
重宗にされた乱暴の数々、いつも秀丸が支えてくれていたこと、本来なら自分が被告側だったこと。
そして「毎日会いに行く」と、秀丸に告げるのでした。
閉廷後、連れていかれる秀丸にチュウさんは「俺、退院したよ!」「待っているから。」と必死に伝えます。
車椅子に座っていた秀丸はゆっくりと両足を地面におろし、青い空を見上げるのでした。
チュウさんは、秀丸や由紀と共に六王子病院に入院しています。
任意入院のため自身の意思で入院していますが、一見すると他の人と変わらないような元気な姿をしているように感じられるでしょう。
しかし、時折発作が起きると、幻聴によって暴れまわってしまうチュウさん。
作中でも何度か発作が起き、駆け付けた看護師に鎮静剤を打たれる場面があります。
チュウさんは病気からくる幻聴によって発作が起き、父親に手をかけてしまった過去があるのです。
実際に精神分裂病と診断されていて、30年以上にわたり入院生活を送っていることがわかっています。
精神分裂病は、現在統合失調症と呼ばれている病気。
脳神経のネットワークがうまく働かなくなることで様々な情報・刺激を統合しにくくなり、幻聴や興奮して叫んだり暴れたりするなどの症状が出るのが特徴です。
原因は不明で、ストレスや遺伝、環境因子といった様々な要因が重なることで発症するのではないかと考えられています。
罹患率は100人1人と言われ、早期の治療が重要です。
作中、チュウさんは発作を抑えようと苦しみながらも平静を取り戻そうとするシーンがあります。
これは、治療を続けてきたことによって症状が軽くなり、コントロールできるようになってきているからと考えられるでしょう。
映画で登場したのは長野県の六王子病院でしたが、ここは精神病院で患者や面会者が自由に出入りできない構造になっていました。
こうした状況は、映画のタイトルにもなっている『閉鎖』をイメージさせるものかもしれません。
しかし、自由に病院を出入りできるチュウさんの存在をはじめ、外出制限をかけているシーンはほとんどありません。
症状が激しい患者や危険が及ぶ恐れがある場合は、保護室に入れられることになりますが、それもチュウさんは“お仕置き”とみなしています。
『閉鎖』をイメージするような、厳重な空間や鍵付きの部屋、拘束衣などは登場していないのです。
ただし、病院の中には医師・看護師・患者しかいません。
特に六王子病院は精神病院であるため、精神病を患っている患者、そして精神病患者を知る人しかいないことになります。
それは毎日知っている相手、何度も繰り返すルーティーンをこなしていくある種の『閉鎖性』と受け取ることもできるのです。
閉鎖病棟で描いている閉鎖は、“狭い毎日”のことを言っているのかもしれません。
そもそも「閉鎖病棟 それぞれの朝」は、実話なのでしょうか?また、原作との違いについても見ていきましょう。
冒頭でもご紹介したように「閉鎖病棟 それぞれの朝」は、帚木蓬生の書き下ろし小説『閉鎖病棟』が原作となっており、ミステリーとは大きく異なる群像ドラマです。
今回は、平山秀幸監督が帚木蓬生の『閉鎖病棟』に感動したことで自らメガホンを取った作品。
そのため実話ではなく、完全なるオリジナルフィクションとなっています。
原作と異なる点としては、時代設定の違いが挙げられます。
原作が描かれたのは20年以上も前のことであり、舞台もその時代をフォーカスしています。
しかし、映画版の閉鎖病棟は精神科治療を取り巻く環境や変化を現代に近づけるべく、2006~2008年に変更しているのです。
現代は、スマホ・パソコンなどが普及したことで利便性が向上した一方、心の病にかかる人が増えていると言われています。
そんな時代だからこそ、平山秀幸監督は秀丸が見せた自己犠牲を映画で描きたいと考えたのです。
また、映画での主人公は秀丸となっていますが、原作ではチュウさんが主人公になっています。
原作の『閉鎖病棟』は、第8回山本周五郎賞を受賞したベストセラー作品です。
累計販売は90万部を超えるほどの人気作品ですが、著者である帚木蓬生は法廷のシーンを執筆しながら泣いたことがわかっています。
自身も精神科医としての経験を持つからこそ、心の中に秘めた想いをこの作品に詰め込んだと考えられるでしょう。
六王子病院は長野県の山中にある病院と紹介しましたが、閉鎖病棟のモデルとなったのはどこなのでしょうか?
六王子病院のモデルとなったのは、長野県小諸市にある小諸高原病院です。
この病院は独立行政法人国立病院機構が運営する病院で、国立の精神科病棟を映画撮影したのは初めてだと言われています。
また、冒頭で登場する刑務所は、長野県松本市にある旧松本少年刑務所独居舎房となっています。現在は、史跡として公開されている場所です。
今回は、映画「閉鎖病棟 それぞれの朝」のあらすじ・ストーリーをネタバレありで解説してきました。
閉鎖病棟は、精神病院に入院する患者たちの様々な想いや過去が交錯しながらも、1つの物語につながっていく魅力的な作品に仕上がっています。
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