ディズニーの60作品目の長編映画となる、「ミラベルと魔法だらけの家」。
眼鏡をかけた女の子が主人公、大家族、南米コロンビアが舞台といった、今までになかった要素が詰め込まれており、南米らしさを感じられるノリの良いミュージカルが楽しい映画です。
今回は、そんな「ミラベルと魔法だらけの家」のあらすじやキャスト、物語に出てくる魔法などについて、詳しく紹介します。
一部ネタバレを含むので、【ネタバレあり】の記載がある部分には注意してください!
年額プランなら実質2ヶ月分無料!
更新日:2022-5-25
<プロモーション>
ディズニーの60作品目の長編映画となる、「ミラベルと魔法だらけの家」。
眼鏡をかけた女の子が主人公、大家族、南米コロンビアが舞台といった、今までになかった要素が詰め込まれており、南米らしさを感じられるノリの良いミュージカルが楽しい映画です。
今回は、そんな「ミラベルと魔法だらけの家」のあらすじやキャスト、物語に出てくる魔法などについて、詳しく紹介します。
一部ネタバレを含むので、【ネタバレあり】の記載がある部分には注意してください!
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原題 |
「ENCANTO」(エンカント) |
公開 |
2021年11月24日(日本:2021年11月26日公開) |
監督 |
バイロン・ハワード、ジャレット・ブッシュ |
音楽 |
リン=マニュエル・ミランダ(ミュージカル楽曲) ジェルメーヌ・フランコ |
同時上映 |
「ツリーから離れて」 |
「ズートピア」を製作した、バイロン・ハワードとジャレット・ブッシュが今作品の監督を務めています。
また、「モアナと伝説の海」の音楽に携わっていた、リン=マニュエル・ミランダがミュージカル楽曲の担当です。
ミラベルと魔法だらけの家のサウンドトラックと、ミュージカル楽曲の「秘密のブルーノ」は、全米Billboard(ビルボード)をはじめとする複数のランキングで1位を獲得するなど、高い人気を誇っています。
南米コロンビアの奥地、「エンカント」で暮らすマドリガル家は、魔法を使える一族。
魔法の力を持つ家、「カシータ」に住んでいて、一定の年齢になると「魔法の才能(ギフト)」が与えられる。
それぞれ異なる魔法のギフトを授かってきたマドリガル家だったが、唯一ミラベルだけ、なぜか魔法のギフトを与えてもらえなかった。
ミラベルは、家族の中で自分だけが魔法を使えないことを悩みながらも、明るく気丈に振舞っていた。
ある日、カシータに危機が訪れることを知ったミラベルは、家族を救うために立ち上がるのだった。
ミラベルと魔法だらけの家では、マドリガル家という大家族が登場します。
劇中ではミュージカルにのせて、テンポ良く家族を紹介するため、マドリガル家の相関図が少しわかりにくいかもしれません。
ここでは登場人物を詳しく紹介していきます。
※一部内容にネタバレを含みます。
主人公の女の子。
マドリガル家で唯一、魔法のギフトを授からなかった。
魔法が使えないことを気にしながらも、明るく元気に過ごしている。
声優:ステファニー・ベアトリス
日本語吹き替え版:斎藤瑠希
マドリガル家の家長で、ミラベルの祖母。
夫・ペドロと3人の自分の赤子と共に、故郷から逃げていた。
エンカントとカシータを守っている。
魔法のギフトを与えられなかったミラベルに対して、少し強く当たっている。
声優:マリア・セシリア・ボテーロ
日本語吹き替え版:中尾ミエ
アルマの夫。
アルマと3人の子供と共に故郷から逃げていたが、迫りくる危機から逃れられず、命を落としてしまった。
ミラベルの母。
「癒しの魔法」を授かった。
愛情を込めて食事を作ることで、それを食べた人を癒すことができる。
魔法のギフトを授からなかったミラベルに対して、優しく接している。
声優:アンジー・セペダ
日本語吹き替え版:冬馬由美
おっちょこちょいなミラベルの父、フリエッタの夫。
魔法のギフトは持っていない。
フリエッタと同様に、ミラベルに優しく接している。
ミラベルの姉・長女。
授かった魔法のギフトは、「花の魔法」。
色とりどりで美しい花を咲かせることができる。
華やかな魔法に加え、美しい容姿を持っているため、街の人々から人気がある。
ミラベルとは仲が悪い。
声優:ダイアン・ゲレーロ
日本語吹き替え版:平野綾
ミラベルの姉・次女。
「パワーの魔法」を授かった。
力持ちで強く、街の人々から頼りにされてる。
声優:ジェシカ・ダロウ
日本語吹き替え版:ゆめっち(3時のヒロイン)
心配性なミラベルの叔母。
アルマおばあちゃんが産んだ三つ子の1人で、フリエッタとは姉妹。
「天気の魔法」を授かった。
自分の感情で天気をコントロールすることができる。
声優:カロリーナ・ガイタン
日本語吹き替え版:藤田朋子
ミラベルの叔父、ぺパの夫で、魔法のギフトは持っていない。
明るく陽気な性格で、ダンスが得意。
声優:マウロ・カスティーリョ
日本語吹き替え版:勝矢
ぺパとフェリックスの娘。
与えられた魔法のギフトは、「聴力の魔法」。
遥か遠くの音も聴こえ、どんな小さな音も聴き逃さない。
声優:アダッサ
日本語吹き替え版:大平あひる
ぺパとフェリックスの息子で、お調子者。
「変身の魔法」を与えられた。
自分が想像した人物の見た目に変身することができる。
声優:レンジー・フェリズ
日本語吹き替え版:畠中祐
ぺパとフェリックスの息子。
魔法のギフトを授かるための儀式では、「動物の魔法」を与えられた。
どんな動物ともコミュニケーションを取ることができる。
ミラベルのことを信頼していて、少しシャイな男の子。
声優:ラヴィ・キャボット=コニャーズ
日本語吹き替え版:木村新汰
アルマとペドロの間に産まれた三つ子の1人。
ミラベルの叔父で、フリエッタとぺパの兄弟。
「未来を見る魔法」を授かっていて、良くないことばかり予言していて、問題児扱いされている。
突然、家族の前から姿を消してしまい、長い間マドリガル家とは疎遠になっている。
声優:ジョン・レグイザモ
日本語吹き替え版:中井和哉
イザベラの婚約者。
愛に満ちた男性。
声優:マルーマ
日本語吹き替え版:武内駿輔
エンカント
南米コロンビアの奥地にあり、高い山々に囲まれた場所のこと。
カシータ
マドリガル家が住む、魔法の家のこと。
エンカントに建っている。
比較的わかりやすい内容の「ミラベルと魔法だらけの家」ですが、いくつか疑問が残る箇所があります。
映画を観た後に疑問に残りやすい点を、考察を交えて解説していきます。
マドリガル家では、血縁関係のある者が5歳になると儀式をおこない、それによって魔法の力を与えられています。
カシータ(魔法の力を持つ家)が少しずつ壊れていき、ロウソクの火が消えかけたとき、魔法の力も弱まっていました。
カシータもしくはロウソクと、一族が持つ魔法の力は連動しているのでしょう。
一番初めにマドリガル家が奇跡を授かったのは、ロウソクによって、アルマおばあちゃんのいた場所にエンカントとカシータが造りだされたときです。
奇跡の発端は、ロウソクであると考えられます。
マドリガル家が魔法を使える理由としては、ロウソクが奇跡を起こし続け、一族に魔法のギフトを与えているから、と考察できます。
劇中では、なぜミラベルだけ魔法のギフトが与えられなかったのかについて、明かされていません。
理由として考えられるのは、
・本当に偶然(必ずしも魔法のギフトが与えられるわけではなかった)
・マドリガル家を守るために、ミラベルにはあえて魔法のギフトが与えられなかった
この2点でしょう。
1つ目の「偶然だった場合」は説明のしようがないので、2つ目の「偶然ではなくあえてそうだった場合」について考察します。
マドリガル家は、それぞれ魔法の力を持っていて、そのために「頼れる強い存在」として街の人々から慕われています。
アルマおばあちゃんは、エンカントとカシータを守り続けたいという気持ちが大きく、そのために家族に対して少し厳しいです。
そんな「街の人々からの目」と「アルマおばあちゃんからの目」が、イザベラとルイーサ(ミラベルの姉たち)にとってはプレッシャーでした。
誰にもそのことを打ち明けられなかった2人でしたが、ミラベルには自分の心の内を明かすことができたのです。
打ち明け、期待にばかり応えようとしなくても、「ありのままの自分でいても良い」ということに気づきます。
アルマおばあちゃんも、最終的にはミラベルや家族に厳しく接しすぎて、プレッシャーを与えていたことに気づくことができました。
ミラベルがいなかったら、イザベラとルイーサはプレッシャーを抱えたまま、押しつぶされてしまっていたかもしれません。
アルマおばあちゃんも、自分がプレッシャーを与えていることに気づけなかったはず。
アルマおばあちゃんが産んだ子の1人、ブルーノとも、家族は再会できなかったでしょう。
「自分たちで何とかできる」と過信し、街の人々と力を合わせることもなかったかもしれません。
ミラベルがいたことで、
・ルイーサがプレッシャーを抱えていることを打ち明けた
・イザベラはありのままの自分でいても良いと気づけた
・アルマおばあちゃんは家族にプレッシャーを与えていたことに気づけた
・街の人々と力を合わせることができた
・ブルーノと家族が再会できた
こんなにもマドリガル家にとって良いことが起こり、家族の崩壊の危機から逃れられることができたのです。
ミラベルが魔法を使えていたら、きっとこうはならなかったでしょう。
「魔法が使える強さ」ばかりに注目され、「人間らしい弱さ」には気づかれなかったはずです。
ミラベルが魔法のギフトを与えられていたら、ミラベルも家族に寄り添うことより、「街の人々から頼れる強い存在」であることを優先して、奮闘していたのではないでしょうか。
カシータはミラベルの心優しい性格を見抜き、家族の絆を守るために、あえて魔法のギフトを与えなかった、と考えることができます。
また、アルマおばあちゃんに代わる人が必要で、ミラベルはそれに選ばれたために、魔法のギフトが与えられなかったとも考えられます。
これについては後述します。
ミラベルは、最後まで魔法のギフトが与えられることはありませんでした。
何かを操ったり、人並外れた能力はありませんが、他人を気に掛ける優しさや、危機に立ち向かう勇敢さこそが、ミラベルの才能(ギフト)であるように描かれています。
また、実はアルマおばあちゃんも、魔法のギフトを持っていないと考えられます。
たしかにエンカントとカシータは、アルマおばあちゃんの目の前で、奇跡によって造られました。
そして、アルマおばあちゃん(と、ロウソクの奇跡)のお陰で、一族は魔法を使えるようになりました。
しかし、アルマおばあちゃん自身が魔法を使っている描写はありません。
アルマおばあちゃんには、「カシータを守り続ける」「家族に魔法のギフトを与える(儀式をおこなう)」という役割があるのではないかと考察できます。
ミラベルもまた、家族の中で唯一魔法が使えません。
最後のシーン(ドアノブをつけ、カシータが再び魔法の力を得たシーン)で、ミラベルはアルマおばあちゃんから、その役割を受け継いだのではないでしょうか。
かつて失敗に終わったミラベルの儀式を再現したシーンで、今回は成功するという感動的な場面ではありますが、こういった秘密も隠されているように感じられます。
マドリガル家の存続には、家族の中に魔法のギフトを持たない人が必要で、その人にカシータを守る役割が引き継がれていくのでしょう。
魔法の才能(ギフト)そのものは持っていないものの、それに匹敵する勇敢さや優しさを持ち合わせているミラベル。
今後、アルマおばあちゃんが亡くなってしまったとしても、きっとマドリガル家は「魔法を使える一族」として、存続し続けるはずです。
ミラベルがおばあちゃんになったとき、また同じように、魔法の力を与えられない人が出てくるかもしれませんね。
私は「ミラベルと魔法だらけの家」は非常に楽しい映画だと感じました。
特にミュージカル部分は、今までのディズニー映画と比べても力が入っていたように感じます。
ミュージカル要素がある、今までのディズニー映画よりもテンポの良い曲調が多く、個人的にはとても好みでした!
字幕と吹き替えのどちらも視聴しましたが、字幕はもちろん、吹き替えでもテンポ感を崩さず、元の声ともそっくりで、違和感も全く感じることなく楽しめました。
ディズニー映画は日本語吹き替え版のキャスティングも素晴らしいと、改めて感じました。
ストーリーについても読めなかった部分もあり、ワクワクしながら観ることができました。
ただ、ディズニー映画なので、「最終的にはハッピーエンドになるのだろう」というのは、もはや鑑賞前から予想がつきます。
ハッピーエンド以外を求める人や、どんでん返しのような驚くような展開を求める人には、大筋が読めてしまうので向いていないかもしれません。
ミラベルと魔法だらけの家に限った話というよりは、ディズニー映画が向いてない・好みじゃない人にとって、ミラベルと魔法だらけの家も例に漏れず、つまらないと感じてしまうかも。
ミラベルと魔法だらけの家は「ありのままの自分でいて良い」ということや、「家族の絆は強い」ということを伝えてくれる映画でした。
ディズニーの、幸せな映画が好きな人にはおすすめ!
特にミュージカルが好きな人には、ぜひ観てもらいたい作品です!
「ミラベルと魔法だらけの家」で流れたミュージカルの音楽を紹介します。
The Family Madrigal/ふしぎなマドリガル家
歌:ステファニー・ベアトリス、オルガ・メレディス 他
日本語版:斎藤瑠希、中尾ミエ 他
Waiting on Miracle/奇跡を夢みて
歌:ステファニー・ベアトリス
日本語版:斎藤瑠希
Surface Pressure/増えていくプレッシャー
歌:ジェシカ・ダロウ
日本語版:ゆめっち(3時のヒロイン)
We Don’t Talk About Bruno/秘密のブルーノ
歌:ステファニー・ベアトリス、カロリーナ・ガイタン、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ 他
日本語版:斎藤瑠希、藤田朋子、大平あひる、畠中祐、平野綾 他
What Else Can I Do?/本当のわたし
歌:ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス
日本語版:平野綾、斎藤瑠希
All of You/奇跡はここに
歌:ステファニー・ベアトリス、ジョン・レグイザモ、アダッサ、マルーマ、オルガ・メルディス
日本語版:斎藤瑠希、中尾ミエ、中井和哉、大平あひる、武内駿輔 他
Colombia, mi encanto/愛するコロンビア
(テーマソング)歌:カルロス・ビベス
Two Oruguitas/2匹のオルギータス
(劇中&エンドソング)歌:セバスチャン・ヤトラ
マリーポーサ ~羽ばたく未来へ~
(日本版エンドソング)歌:ナオト・インティライミ
南米コロンビアが舞台のディズニー映画、「ミラベルと魔法だらけの家」。
明るくノリの良いミュージカル要素が満載で、観ていて楽しくなる映画でした!
キャラクターたちが魔法を使えるので、華やかでワクワクするような演出も多いのが魅力的。
家族の絆が描かれた素敵な作品に仕上がっている「ミラベルと魔法だらけの家」、ぜひチェックしてみてください!
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動物が好き。ディズニーも好き。 好きな映画のジャンルは洋ホラーですが、最近はMCUを追うなどジャンル問わず色々見てます。 疑問を解消できる記事や、読み進めたくなるような記事を目指します!