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ネタバレ『犬鳴村』あらすじ|“非道すぎる”恐怖・惨劇が産んだ犬化を考察

やぐち

更新日:2021-10-15

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映画『犬鳴村』のネタバレあらすじや、清水監督が語った設定を踏まえて「ふたしちゃろ」の意味を考察!

作中のセリフや言動等から、『犬鳴村』の不可解な点を解消していきます。

 

■記事の内容

・『犬鳴村』の怖さレベル

・『犬鳴村』の相関図/血筋

・『犬鳴村』ネタバレあらすじ

地図に存在しない村の悲劇「5つの謎」を考察!

『犬鳴村』のウワサ|エンドロールに映ってしまった「女性の顔」

・『犬鳴村』感想・まとめ|「ひどすぎる」と言われる理由

 

犬鳴村「5つの謎考察」では、気になる事実をピックアップして考察しました。

 

作中では語られなかった「赤ちゃんは摩耶と誰の子?」「最後に奏が犬化した理由」など、ネタバレを含みながら解説します。

ネタバレ『犬鳴村』|実在する心霊スポットが舞台? 怖さレベルと作品概要

 

映画『犬鳴村』は、呪怨でも知られる清水崇監督の作品。“実際の心霊スポット+都市伝説” をベースに作成されたオリジナルストーリーです。

 

犬鳴村|公開:2020年|レビュー評価:☆☆☆★★(Yahoo!映画 参照)

 

SNSや動画サイト上で恐怖の声が絶えない九州屈指の心霊スポット・旧犬鳴トンネル。その近くには日本政府の統治が及ばない集落“犬鳴村”があり、そこに立ち入った者は決して戻れないという都市伝説がある。果たしてこれは単なる都市伝説なのか、真実なのか…。(C)2020 「犬鳴村」製作委員会

 

『犬鳴村』の感想をベースに、怖さレベルを測定!

幽霊的な怖さ :☆☆☆★★

薄気味悪い怖さ:☆☆★★★

 

幽霊はハッキリ見えるタイプで、動くたびに残像が目立つゾンビっぽい印象。なので、「怖くない」という感想が多く見られました。

 

ただ、全体的に薄気味悪いのが『犬鳴村』です。

わらべ歌を歌いながら尿を漏らす音、死体が水を吐く音、溺死した死体がずり落ちる音。

「音」が、とにかく不気味です。ふとした時に思い出し、ゾッとするような怖さが詰まった1時間50分でした。

 

 

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ネタバレ『犬鳴村』|相関図・犬鳴村の血筋

 

犬鳴村_相関図

 

『犬鳴村』の相関図をご紹介します。作中では語られなかった設定を含め、一族ごとに解説。

犬化経験がある人間には「わんちゃんマーク」が付いています。

 

● 籠井家

『犬鳴村』の長。代々神事を担う一族に生まれ育った娘・摩耶(マヤ)

犬鳴村の住人ではない成宮健司と結ばれ、子(耶英)を出産。

 

● 中村家

ダム開発をした有力者の一族。

自宅庭に赤子が捨てられているのを発見し、耶英と名付け育てる。後に、摩耶と健司の子であると判明。奏の祖母・祖父にあたる。

 

● 森田家

・奏の父・晃

先代・先々代と不審死を遂げている。当時のことを知っている唯一の一族。

 

・奏の母・彩乃

犬鳴村の血とダム開発者、両方の血を引く者。犬化経験あり。

 

・(兄)悠真/奏/(弟)康太の三兄弟。

霊感があり犬化したのは、奏のみ。

 

● その他人物

・西田 明菜

森田悠真の恋人。悠真の子を妊娠していたが、犬鳴村の呪いにより変死した。

 

・遼太郎/産みの母(出産時に死亡)

かつて犬鳴村に住んでいた人物の子孫。そのため遼太郎は犬化経験もあり、霊感も強い。

母親は遼太郎を出産時に死亡し、現在の母は養子縁組。

 

 

ネタバレ『犬鳴村』|あらすじ①「心霊スポットと不審死」

 

 

主人公・森田奏は、臨床心理士として病院で働いていた。

奏がカウンセリングを担当する少年・遼太郎は、毎晩うなされていたがどんな夢なのか話してくれない。

 

奏と二人っきりになった遼太郎は、「夢の内容は言っちゃダメって、あっちのママに言われたの。ママ悲しくなっちゃうから内緒なの。」と口にする。

 

幼い頃から霊感があった奏には、遼太郎が “あっちのママ” と呼ぶ存在が人ではないと理解していた。

 

そんな時、兄・悠真に「彼女の様子がおかしい。様子を見てほしい。」と呼び出される。

 

兄の彼女・西田明菜は「犬鳴トンネル」から帰ってから、「わんこがねぇやに ふたしちゃろ~♪」と謎のわらべ歌を繰り返し歌っていた。

 

奏は「犬鳴トンネル」を知らなかったが、弟・康太は「めっちゃ有名な心霊スポット。呪われた村があるらしい!」と興奮気味に話すのであった。

 

 

わらべ歌を口ずさみながら不気味なイラストを描く明菜に、臨床心理士として話を聞く奏。

 

明菜は「見たんだよね、犬。犬が西向きゃ尾は東だけど、犬が白ければお・も・し・ろ・い。よね?」と呟き、トイレに向かってしまう。

 

しかし、明菜は尿を漏らしながら庭をさまよっていた。

 

奏たちは明菜を保護するため庭に向かうが、既に姿はない。必死に探していると、兄・悠真の携帯に明菜から着信が入る。

 

電話に出ると明菜は「もうすぐ行くね。」と言いながら、目の前の鉄塔から飛び降りて死亡。

 

明菜を司法解剖すると、肺に大量の水が貯まっており“溺死”であった。

 

 

死の真相を解明しようと、兄・悠真は再び「犬鳴トンネル」に仲間と向かう。

好奇心の強い弟・康太は、こっそり兄達についていってしまうのであった。

 

犬鳴トンネルは、明菜と来た時とは違い閉鎖。

悠真はブロック塀を越えて、トンネルの向こう側に行ってしまう。

 

悠真に呆れた仲間たちは帰宅したが、悠真を追ってトンネル内に入ってしまった康太。

2人は帰宅することなく、兄弟そろって行方不明になっていた。

 

警察と一緒に現場検証に来た奏の母は取り乱し、犬のようにうなりながら暴れだしてしまう。

 

一方、奏はカウンセリングを担当する少年・遼太郎が養子であることを知る。

遼太郎を産んだ本当の母は、出産時に死亡。

 

育ての母は流産したことを知らずに、夫が勝手に遼太郎と養子縁組していたのだ。

 

遼太郎が言う“あっちのママ”とは、死んだ産みの母親のことであった。

 

 

ネタバレ『犬鳴村』|あらすじ②「ダムに沈んだ村と犬化する女達」

 

 

兄・悠真と弟・康太の行方不明に加え、悠真と犬鳴トンネルに向かった仲間も電話ボックスで溺死。

 

「犬鳴トンネル」に関わった人間が次々に不審死を遂げ、明菜を司法解剖した医師も自宅で溺死した。

 

重なる不審死と悪夢の中で聞いた「お前の血が…。お前ら犬殺しの血のせいだ!」という言葉から、奏は自身のルーツを調べることに。

 

奏は祖父の家を訪れ、今は亡き祖母との思い出を振り返る。

祖母は予知能力に似た不思議なパワーを持っており、言葉にする前に何でも理解した。

 

また霊感も強く、青年の霊を怖がる奏に「大丈夫。あの人は怖くない。」と安心させてくれたのだ。

 

祖父に森田家のルーツや親戚の話を聞くと、祖母は祖父宅の前に捨てられていた子だと知る。

 

昔ではよくある事で、祖父宅の近くにあった「犬鳴村」の子どもではないかと語るのであった。

 

 

奏は真相を確かめるべく「犬鳴村」に向かおうとするが、村は既にダムの底。

 

途方に暮れていると、祖母が「あの人は怖くない。」と教えてくれた青年の霊に出会う。

 

その青年は健司といい、奏は犬鳴村で起こった記録を見せられる。

犬鳴村の住人は山犬を捌き生活しており、「犬殺し」と呼ばれて誰も近づかなかった。

 

そんな彼らを手助けする連中が現れ、村には「コノ先 日本国憲法 通用セズ」と看板を立て外部からの接触を遮断させた。

 

一件村人に親切だった連中だが、真の目的は「ダム開発」

犬鳴村にダムを作るため、村人を次々と力でねじ伏せていった。

 

ある者は身体に焼き印をされ閉じ込められ、「犬鳴村」の娘たちは犬と交わっていると言いふらし迫害。

 

村人たちは逃げることもできず、村と一緒にダムの底に沈んでしまったのだ。

 

そこで、ダム開発の有力者が奏の先祖だと知る。

 

奏を導いた謎の青年・健司は村人ではなく、犬鳴村の娘・摩耶(マヤ)と婚約していた人物だった。

 

奏は犬鳴村で起こった現実を受け止めきれないまま、帰宅。

 

すると母親は「ふたしちゃろ~♪」と明菜が歌っていたわらべを歌い、犬のようにうなり声をあげていた。

 

また、「犬が西向きゃ尾は東だから、犬が白けりゃ、お・も・し・ろ・い。わよね?」と呟き、笑い出すのであった。

 

 

ネタバレ『犬鳴村』|あらすじ③「水死した兄と受け継がれる血筋」

 

 

母親までおかしくなってしまった奏は、家族を取り戻す方法を探しに犬鳴村を目指す。

 

犬鳴村に向かうには、犬鳴ダム付近の電話ボックスに深夜2時にかかってくる電話にでなくてはならない。

 

奏が電話に出ると、水中にいるような音と「姉ちゃん助けて…。」「奏…。」と兄と弟の声が聞こえるではないか。

 

トンネルに向かうと、以前あったブロック塀はなくなっていた。

 

そして「やっぱりきてくれた。君に託したいものがある。」と、健司は奏を犬鳴村へと迎え入れる。

 

健司に案内され犬鳴村へ向かうと、「犬鳴村は当時のまま」

 

「村に捨てられた死体」や「死体を喰らう犬」など、奏はあの時の犬鳴村を訪れていた。

 

 

村人が閉じ込められていたという鉄格子には鍵がかけられ、兄と弟の姿があった。

 

鍵を見つけて帰ろうとすると、健司はこっちに来てほしいともう一つの部屋に案内する。

 

そこには、瀕死の女とまだへその緒の付いた赤子。そして、山犬が横たわっていた。

 

健司は赤子を抱きかかえると、「連れていけ。いいからいけ!頼む!村の血を絶やさないでくれ!」と奏に赤子を託す。

 

しかし、小屋にいた赤子の母親・摩耶(マヤ)はあたしの赤ちゃん返して!あたしの赤ちゃん!と暴れだすのであった。

 

奏は兄と弟・赤子と犬鳴村からの脱出を図るが、犬化した摩耶が追ってくる。

 

そんな摩耶を健司は必死で止めるが制止できずに、兄・悠真が加勢。

 

その間に康太と奏、赤子は犬鳴村を脱するのであった。しかし、2人はやっとの思いでたどり着いた民家で倒れてしまう。

 

倒れこんだ“当時の民家” には赤子だけが残り、康太や奏は “現代の祖父の家” に戻っていた。

 

 

犬鳴村から無事戻った奏と康太だったが、兄・悠真は水死体として発見される。

 

その遺体には、必死に赤ちゃんを取り戻そうとする摩耶。そして、必死で摩耶を止める健司の腐乱死体が絡みついていた。

 

弟や母親の体調が回復し、奏も日常に戻る。

カウンセリングを担当している男の子・遼太郎も調子が良くなり、病院を後にするのであった。

 

そして遼太郎は「お友達によろしくって!(あっちの)ママが。」とこそこそ話で、奏にお別れの挨拶をしてくれる。

 

帰路に向かう遼太郎は、奏の後ろ姿を見つめ犬のようにうめく。

そして業務に戻る奏は「ふたしちゃろ」と鼻歌交じりに、犬のように口を拭うのであった。

 

 

ネタバレ『犬鳴村』|地図に存在しない村の悲劇「5つの謎」を考察!

 

 

『犬鳴村』にまつわる都市伝説を踏まえて、以下5つの謎を考察しました。

 

①犬鳴村の「血筋」は呪われない? 奏が不審死しなかった理由 

②赤ちゃんは摩耶(マヤ)と誰の子?「犬化」との関係 

③病院の男の子と「お友達」だから? 最後に奏が犬化した理由 

④謎の青年・健司は何者? 曾祖父から見る犬鳴村 

⑤意味が分かると怖い「ふたしちゃろ~♪」の歌詞 

 

■ 犬鳴村の都市伝説 ■ 

①赤い橋付近の電話ボックスが深夜2時に鳴る

②鳴った電話に出て、犬鳴トンネルに向かうと「犬鳴村」にタイムスリップする

③犬鳴村に足を踏み入れると変死する

 

ダムに沈められた犬鳴村は、地図から消された村として所在不明。

以下の手段を試すしか、犬鳴村に行く方法は方法はありません。

 

 

ネタバレ『犬鳴村』を考察①|犬鳴村の「血筋」は呪われない? 奏が不審死しなかった理由

 

 

「犬鳴トンネル」を訪れた人間や関わった人間が次々に変死。

そんな中で、奏を含む森田家が呪われなかった理由は「血筋」にあります。

 

■ 犬鳴村に向かった人々と変死

● 犬鳴村トンネル/犬鳴村に訪れた明菜と森田悠真

明菜のみ変死。

● 明菜・変死の真相解明のため犬鳴トンネルに訪れた森田悠真と仲間

仲間のみ変死。

 

そして、明菜を司法解剖した医師の変死。

犬鳴村の住人がダムに沈んで死んでいったように、死亡場所に関わらず皆が“溺死”しています。

 

しかし、森田家の人間は“呪い”では死亡していません。兄・悠真の死亡原因は、犬鳴村がダムに沈んだことによる溺死です。

 

犬鳴村の血筋とダム開発の有力者の血筋を受け継いだ、奏の祖母。

森田家には犬鳴村の血筋が入っているため、村人からの呪いを受けなかったと考察します。

 

悠真の子を妊娠し、犬鳴村の血筋が受け継ぐはずだった明菜。

なぜ、犬鳴村の血筋を受け継ぐ者が変死を遂げたのか?

 

犬鳴村のわらべ歌には「あかごはみずにながしちゃろ~♪」とあるので、赤ちゃんを含む明菜は“保護されるべき血筋”にあたらなかったのではないでしょうか。

 

ネタバレ『犬鳴村』を考察②|赤ちゃんは摩耶(マヤ)と誰の子?「犬化」との関係

 

 

奏が託された赤ちゃんは、摩耶(マヤ)と健司の子だと考察。

犬の子ではない理由として、「犬と交わらなくても犬化する」事と「摩耶の祖先が、犬と交わっていた」事があげられます。

 

①犬と交わらなくても犬化する

劇中で犬化したのは、摩耶/奏/奏の母親/病院の男の子・遼太郎の4人です。

犬と交わっていない3人が犬化しているのは、“血筋”として受け継がれているから。

「犬と交わったから犬化する」ということではないと考えます。

 

②摩耶の祖先が、犬と交わっていた

奏の曾祖母にあたる籠井摩耶は、犬鳴村一族の長の娘。

そして籠井家は代々、神事を取り扱い禰宜・巫女を務めていました。
 

作中では語られていませんが「女性は犬と交わることで霊力が高められ、犬の精の言葉を口寄せ。飢餓や災害を乗り越える助けを担ってきた」という設定があります。
 

そのため、先祖代々“巫女としての血”が受け継がれているのではないでしょうか。

奏や祖母、病院の男の子・遼太郎が霊感が強いのも遺伝だと考えます。

 

2つの理由から、最後の赤ちゃんは「摩耶と健司の子」であると考察。

 

小屋にいた山犬達は、番犬だったのでしょう。

村人が逃げ出さないように、犬も一緒に小屋に閉じ込めたのだと思います。

 

ネタバレ『犬鳴村』を考察③|病院の男の子と「お友達」だから? 最後に奏が犬化した理由

 

 

奏が自分の“血筋”を受け入れたことが、犬化した一番の要因だと考察します。

 

犬鳴村から脱し、入院していた奏と弟・康太。

康太は「怖い夢」「女のバケモノ」と表現しますが、奏は「あれはバケモノじゃないよ。摩耶さん。」と訂正します。

 

奏は「あの人がいなかったら、私たちはいなかったかもしれない…。」と犬化する摩耶を肯定し、自分たちにも同じ血が流れていると受け入れています。

 

カウンセリングを担当した男の子・遼太郎は、犬鳴村を出た身寄りのない人たちの子孫。

亡くなった母親が犬鳴村の血筋だったのでしょう。

 

幽霊になった母親は、奏が犬鳴村の血筋だと察知していたんですね…。

そして、血筋を受け入れた奏。

 

同じ犬鳴村の血筋を継いだ遼太郎と同郷である奏は、母親からみれば「お友達」

自他共に “犬鳴村の血筋” を認めたのだと思います。

 

ネタバレ『犬鳴村』を考察④|謎の青年・健司は何者? 曾祖父から見る犬鳴村

 

 

小さい頃から奏や祖母を見守っていた、青年・健司。

重要人物でありながら不可解な点も多く、「なぜ健司だけ生前の姿を保つのか」「なぜ奏を“当時の犬鳴村”に連れていけたのか」を考察しました。

 

● 健司だけが生前の姿を保つ理由

健司だけは「犬鳴村で死ぬことを覚悟していた」からではないでしょうか。

 

ほかの村人は、閉じ込められダムに沈められた被害者。犬鳴村に住んでいるというだけで、殺害された人たちです。

 

健司は村の人間ではなく、逃げることも可能だったはず。しかし、摩耶がいたから犬鳴村に残ったのです。

怨念で姿を保てない村人とは異なり、成仏はせずとも生前の姿を保てていると考えました。

 

● 奏が“当時の犬鳴村”に訪れられた理由

奏は「霊感の強さ+健司の記憶」から、“当時の犬鳴村”を鮮明に見ることができたのです。

 

犬鳴村には「深夜2時に鳴った電話に出る → 犬鳴トンネルに向かうと犬鳴村にタイムスリップ」という都市伝説があります。

 

そして、奏は祖母譲りの霊感で“兄が転ぶことを予知”したり“心の声”を聞くことができます。

 

都市伝説通りに犬鳴村に向かい、健司と訪れたことで「健司の記憶」を強く感じ取った奏。

 

“当時の犬鳴村”の現実だけでなく、健司の思いも一緒に感じたのではないでしょうか。

 

明菜や悠真は霊感が強くなかったので、犬鳴村に訪れたが“見えていなかった”可能性が高いです。

 

兄弟で監禁され、兄は犬鳴ダムで溺死。

兄・悠真の遺体に摩耶と健司の腐乱死体が絡まっていた点などを含め、都市伝説通りに「犬鳴村を訪れた」証拠だと思います。

 

ネタバレ『犬鳴村』を考察⑤|意味が分かると怖い「ふたしちゃろ~♪」の歌詞

 

「ふたしちゃろ~♪」と耳に残るわらべ歌は、なんと清水崇監督のオリジナル!

 

“犬鳴村に生まれたことの苦しさや悲しみ、恨みをあえて歌にして慰めあった歌”と清水監督が語っていることを踏まえて、歌詞を考察しました。

 

■「ふたしちゃろ」の歌詞(一部)

くさかろ わるかろ

こめこもできなきゃ ふたしちゃろ ふたしちゃろ

わんこがねぇやにふたしちゃろ

あかごはみずにながしちゃろ

 

■「ふたしちゃろ」の意味と考察

①くさかろ わるかろ

「見苦しいでしょ。悪いことでしょ。(でも犬を食べないと生きていけない。犬と交わらないと村を守れない。)」

 

考察:

世間ではタブー視されている事柄と理解しているのに、現状を断ち切れない自分への憤り。

 

②こめこもできなきゃ ふたしちゃろ ふたしちゃろ

「貧しい土地で米は育たないし 見ないことにしよう(そうしよう)」

 

③わんこがねぇやにふたしちゃろ

「女を犬と交わらせていること 見ないことにしよう」

考察:

「米が育たないなら関わる意味ない。犬と交わってるらしい、関わらないでおこう。」と、犬鳴村の住人を助けもせず、臭い物に蓋をするように迫害した周囲への憤り。
 

犬鳴村は貧しく、山犬を狩り食べていました。

女性は犬と交わることで霊力が高められ、飢餓や災害を遠ざけると信じられてきました。


厳しい環境下で自給自足する犬鳴村の人たちは、“霊力”や“言い伝え”にすがる他なかったのではないでしょうか。

 

④あかごはみずにながしちゃろ

「赤ちゃんは産まないで 堕ろしてしまおう」

考察:

育てられない赤子を村のために身ごもるしかない、憤り。
 

犬と交わるのは霊力を高め、村を助けるためです。また、貧しい犬鳴村で子が産まれても生活が苦しくなるだけ。

そのため、犬の子を身ごもれば堕ろすのが暗黙の了解だったのではないでしょうか。

 

わらべ歌が誕生したのは、犬鳴村がダムに沈むずっと昔。

ダム開発当時(昭和24年頃)の村人には、歌い継がれた何気ない曲だったのかなと思います。

 

村の記録で明るく歌っていることから、いつしか「ふたしちゃろ~♪」が村人の励ましや宥めに。

長く歌い継がれるほど浸透し、犬鳴村の象徴にもなるわらべ歌になったのだと感じました。

 

ネタバレ『犬鳴村』のウワサ|エンドロールに映ってしまった「女性の顔」

 

劇中で「犬鳴トンネル」と呼ばれていたトンネル。

そこに積まれたブロック塀から、こちらを見つめる女性らしき顔が映りこんでいます。(2分50秒辺りから)

 

 

かなりゾッとしてしまうエンドロールは、恐怖映像を集めた番組でも取り上げられるほど。

映画製作に関わった方も、SNSで話題になり初めて知ったそうです。

 

気になる方は、本編とあわせて確認してみて下さい…。
 

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ネタバレ『犬鳴村』のウワサ|怖くないバージョンは超親切?「可愛いわんこと応援タイム」

 

犬鳴村_恐怖回避ばーじょん

 

映画『犬鳴村 恐怖回避ばーじょん』では『犬鳴村』のエピソードをそのままに、怖いシーンを和らげる加工が施されています。

思わずビビッてしまうシーンには、ユニークな吹き出しやテロップが緩和。

 

また、『犬鳴村』を見たことがある方も満足できる仕様です。

加工のおかげで、見落としてしまっていた幽霊を再発見できる楽しさも!

 

ちょっぴりグロテスクなシーンにはモザイクがかかっているので、幽霊・グロテスクな表現が苦手な方にもおすすめです。

 

事前に心構えができますが、エピソードは『犬鳴村』そのまま!

可愛いわんちゃんをお供に、本格ホラーが楽しめる作品になっています。
 

 

 

ネタバレ『犬鳴村』感想・まとめ|「ひどい」と言われる理由

 

 

視聴した方の感想から見た『犬鳴村』がひどいといわれる理由は、「後半の展開」と「恐怖回避ばーじょん」にあります。

 

 

 

ラストシーンの「奏の犬化」や「タイムスリップ」には、賛否両論が集まりました。

 

また、「マヤの犬ダンス」を鑑賞し逃げ遅れる奏達にイライラしてしまう方も…。

 

『犬鳴村 恐怖回避ばーじょん』には、思わず「これは、ひどい」と笑ってしまう加工が多いのも要因です。

 

くだらない吹き出しをつけられる幽霊たち…。振り切った加工に、肯定的な「ひどい」で盛り上がっていました。
 

 

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やぐち

チョコパンと大きい犬、映画が好き~!お気に入りは、土曜の朝にハッピーな映画を見ること。 皆さんのお役に立てるよう、分かりやすく温かい記事を目指して毎日頑張ります!

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