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ネタバレあり!鬱アニメとも呼ばれるアニメ『ぼくらの』ってどんな作品?

エンタミート編集部

更新日:2024-7-9

<プロモーション>

アニメ版『ぼくらの』は、鬼頭 莫宏さんが描いたマンガが原作となっています。原作の漫画は、小学館の『月刊IKKI』で2004年1月号から2009年8月号まで連載されていて、IKKI COMIXからは全11巻の単行本が出版されています。アニメは、2007年に放送されました。

 

そんな『ぼくらの』は、ネガティブな要素が多く盛り込まれていることから、鬱アニメと呼ばれています。そのため、気になっているけれど視聴できていないという人も多いのではないでしょうか?

 

今回は、アニメ版『ぼくらの』のあらすじや登場人物、どのような作品なのか、なぜひどいと言われるのか、マンガとアニメにはどのような違いがあるのかなどを解説していきます。さらに、アニメ版『ぼくらの』を観た人の感想についても紹介するので、どのようなアニメなのか気になっているという人、原作を知っているけどアニメは観たことがないという人はぜひ目を通してみてください。

 

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アニメ版『ぼくらの』のあらすじ

 

 

まずは、『ぼくらの』がどのようなストーリーなのかあらすじを解説していきます。

 

『ぼくらの』は、自然学校に参加した15人の少年少女が海岸にある洞窟でココペリと名乗る謎の男に遭遇するところから始まります。子ども達は、ココペリが作ったゲームをしないかと誘われます。ゲームというのは、子ども達がロボットを操縦して地球を襲う巨大な敵を倒していき、地球を守るというものでした。

 

兄のウシロからゲームへの参加を止められたカナ以外の14人は、よくあるコンピューターゲームだと思って参加することに決め、ココペリと契約を結びます。契約すると敵である巨大なロボットが出現し、ロボットのコップピットに転送されてしまいます。転送されたコックピットには、ココペリだけではなくコエムシと名乗るマスコットが待っていました。

 

それがロボット・ジアースの始まりです。戦いを重ねる中で、参加した子ども達はゲームが持つ本当の意味に気付かされることになるのです。

 

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アニメ版『ぼくらの』の登場人物

 

 

『ぼくらの』には多くの人物が登場します。ここでは、アニメ版『ぼくらの』の登場人物についてご紹介します。

 

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ココペリ(CV:東地 宏樹)

 

ココペリは、子ども達をゲームに誘った洞窟の住民です。自分自身がジ・アースを操りながら敵と戦いますが、子ども達にも戦い方をレクチャーした後に姿を消します。声優は、大沢事務所に所属していて、『サクガン』のガガンバー役や『セスタス -The Roman Fighter-』のデミトリアス役などを務めている東地 宏樹さんです。

 

アニメ版では、笛吹という姓で学校の教師をしています。笛吹の世界における戦いで娘の優を含む生徒とともにパイロットになりました。優2人だけになった時、マチからの助言で取引を成功へと導きます。しかし、『ぼくらの』の世界では14人だけしかパイロットを集めることができなかったとして、コエムシの逆鱗に触れてしまうのです。

 

そして、自分自身の娘である優を最後の戦いにおけるパイロットに選ばせてしまいました。そして、ココペリは自分自身がゲームの駒として無力であることを実感し、子ども達にジ・アースの操作を教えるために再度現れるのです。頬の傷がありますが、それがコエムシによって付けられたものです。

 

コエムシ(CV:石田 彰)

 

コエムシは、戦いやジ・アースに関する情報を子ども達に教える正体不明のサポーターです。『ぼくらの』という作品に出てくる謎を握っている重要なキャラクターでもあります。声優は、ピアレスガーベラに所属していて『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の猗窩座役や『デジモンゴーストゲーム』の東御手洗 清司郎役などを務めている石田 彰さんです。

 

アニメ版では、町史郎という本名を名乗っています。元は他の世界でゲームに参加している人物でした。そのゲームの中で担当した黒コエムシに対して媚びて、順番を後回しにしようと行動していたため、臆病で卑怯、そして卑劣な性格であることが分かります。

 

元々いた別の世界における最後の戦いではパイロットとして勝利します。そして、生きることに対する強い執着心を持ち、黒コエムシからコエムシの身体を与えられ、生きながらえることができたのです。それ以来、地球で仕事を続けてきました。

 

またアニメ版では、原作よりも非道な性格として描かれています。物語の終盤に差し掛かってもその性格は変わることがありません。そして最後は、カナに対して無理やり契約をさせようと迫り、無様な最期を迎えることになってしまうのです。

 

ワク/和久 隆(CV:阪口 大助)

 

和久 隆は、ワクと呼ばれています。声優は、青二プロダクションに所属していて『かぎなど』の春原 陽平役や『炎炎ノ消防隊』のヴィクトル・リヒト役などを務めている阪口 大助さんが務めています。

 

明るくて活発でありながら、根はまじめな性格をしているキャラクターです。自然学校ではムードメーカー的な存在になっています。小学生の頃は地元のサッカーチームで活躍していたことが自慢でした。

 

しかし、自分よりも多くの実績を残していた父親がそのような素振りを見せないことに気付いてからは、サッカーをすることに対する意味や生きる意味について悩むようになりました。そして、中学校へ進学することを機にサッカーからは身を引いています。

 

そんなワクは、1人目のパイロットに選ばれて、ヒーローとして戦うことに情熱を捧げます。敵の戦い方に苦戦しながら無事に勝利することができたのです。しかしながら、戦闘が終わってジ・アースのコックピットに出た時に機体から転落し、不慮の事故を遂げることになってしまいました。

 

コダマ/小高 勝(CV:保志 総一朗)

 

小高 勝は、コダマと呼ばれています。声優は、アーツビジョンに所属していて『ACTORS -Songs Connection-』の光司 陽太役や『ひぐらしのなく頃に業/卒』の前原 圭一役などを務めている保志 総一朗さんです。

 

コダマは、不動産開発業者の社長を務めている人物が父親となっています。兄が1人いますが、母親は原作にもアニメにも登場していないためその存在は明らかになっていません。

 

そんなコダマは、2人目のパイロットでもあります。戦いの時は、足元で逃げ惑う人々に対して「ここで死ぬ運命」だという考えを持ち、顕著なく踏みつぶしてしまいます。しかし、尊敬していた父親も死なせてしまい、動揺を隠せない様子も見られました。それでも、引きずることなく勝利へと導いていきます。

 

父親があっけなく死んでしまったことでそれ以前の考えは少しずつ変化していきますが、ゲームのルールで何も分らぬままコダマは死んでしまうのです。コダマが亡くなったことで、参加している子ども達はゲームが持つ本当の意味を知るのです。

 

ダイチ/矢村 大一(CV:杉田 智和)

 

矢村 大一は、ダイチと呼ばれています。声優は、株式会社AGRSの代表取締役を務めていて、『かぎなど』の相沢 祐一役や『バクテン!!』の大湊 秀夫役などを務めている杉田 智和さんです。

 

ダイチは、家族思いの少年で実直で堅物なキャラクターとして描かれています。母親がおらず、父親は失踪しており家庭は非常に貧しいため、双葉、三太、四詩という妹や弟を養おうとアルバイトをしています。

 

アニメ版では、5人目のパイロットに選ばれますが、死亡して行方不明扱いとされます。原作では行方不明の父が帰ってくるというシーンがありますが、アニメでは戦いの後に父親が戻って来るシーンはありません。

 

妹や弟達は、ウシロの父親が経営するフリースクールに転入します。三太はダイチが失踪したことによってトラウマになってしまい、ニヒリズム的思考を持つようになります。

 

ナカマ /半井 摩子(CV:井口 裕香)

 

半井 摩子は、ナカマと呼ばれています。声優は、大沢事務所に所属していて『ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル』のティア役や『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』のマイン役などを務めている井口 裕香さんです。

 

ナカマは、正義感が強くまじめなキャラクターとして描かれています。「全員が全体の奉仕者であるべき」という言葉が口癖です。原作では母親が売春婦をしているため、周りからは冷ややかな目で見られることが多いために、まじめで正義感の強い性格になったのではないか考えられます。

 

そんなナカマは、6人目のパイロットとして選ばれました。アニメ版の母親は、ナカマを妊娠したことをきっかけにスナックのスタッフへと転職しています。そのため、アニメ版ではナカマ自身は母親が売春婦をしていたことを知りませんでした。

 

またアニメでは、初めての敵地戦で大きな活躍を見せています。誰からもアドバイスを受けることなくジ・アースの腕を切り離し、敵を殴ることで撃退したのです。

 

カコ / 加古 功(CV:藤田 圭宣)

 

加古 功は、カコと呼ばれています。声優は、2016年までアーツビジョンやケンユウオフィスなどに所属しており、『魔法使いプリキュア!』のフランソワ役(初代)や『ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~』の萩元 卓役などを務めている藤田 圭宣さんです。

 

カコは、父親、母親、姉の4人家族です。姉は甘えを絶つために突き放すような言い方をするため、仲が良くありません。原作では、自然学校ではチズと出会い、恋心を抱くようになります。

 

アニメ版では3人目のパイロットとして出てきます。母親と姉は家にいますが、父親は何かの理由で長い間家に帰ってきていないことが分かるような描写があるのです。アニメでは、キリエとチズが同じ中学校で、チズの気を引きたいという理由から自然学校に誘っています。

 

ゲームの真相を知ってからは、地図を水族館に誘いますが、そこでチズが畑飼に裏切られていたと聞かされて絶望してしまうのです。その時に、パイロットに指名されました。

 

その後、地図は水族館にいるカコを見つけます。カコはチズを襲いますが抵抗されてしまい、階段から転落して気絶してしまいます。その後、建物の崩壊に巻き込まれて死亡してしまいます。

 

チズ/本田 千鶴(CV:高梁 碧)

 

本田 千鶴は、チズと呼ばれています。声優は、ケンユウオフィスに所属していて『ヴィンランド・サガ』のヘルガ役や『Fate/EXTRA Last Encore』の少女警官役などを務めている高梁 碧さんです

 

アニメ版では、性格や家族の設定、キャラクターとしてのエピソードが大幅に変更されています。アニメ版では、輪姦などの描写はされていませんが、畑飼には違った形で裏切られています。畑飼と性的関係を持った時の盗撮画像をインターネット上に流されてしまい、さらに姉と畑飼が交際していることを聞かされたのです。

 

そんなチズは、カコが亡くなった後に4人目のパイロットとして選ばれました。しかし、敵の存在を無視し、学校の女子更衣室に忍び込む畑飼を殺そうとしますが、姉がかばったことで実現できませんでした。そしてチズは畑飼を殺すことを諦め、ジ・アースを追う敵をすぐに倒します。

 

その後、姉の幸せを願いながら息を引き取るのです。アニメ版において、チズの妊娠は婉曲的に表現されています。

 

モジ/門司 邦彦(CV:宮田 幸季)

 

門司 邦彦は、モジと呼ばれています。声優は、81プロデュースに所属していて『鬼滅の刃』の村田役や『虚構推理』のヌシの大蛇などを務めている宮田 幸季さんです。
 

モジは、勘が鋭く、洞察力や推理力に優れたキャラクターとして描かれています。戦いでも的確なアドバイスをしています。アニメ版では、7人目のパイロットに選ばれました。

 

アニメ版では両親がいない孤児であり、ナギやツバサと同じ孤児院で育っていることが分かります。中学校はワクと同じです。ナギは中学生になってから発病し、彼を殺すという意志は描かれていません。

 

敵地戦では、敵のロボットと心理戦を繰り広げた結果、読み合いで勝利しています。それによりモジは、敵も自分達と同じように心を持っていることに気付くのです。しかし、仲間にはその事実を曖昧にしか伝えていません。

 

マキ/阿野 万記(CV:比嘉 久美子)

 

阿野 万記は、マキと呼ばれています。声優は、81プロデュースに所属していて『ブーブーボーイ』のノルオ役や『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』のトリシャ・フェローズなどを務めている比嘉 久美子さんです。

 

マキは、ジ・アースを命名した人物です。アニメ版では、8人目のパイロットに選ばれています。「自分は養子」や「弟は両親の初めての子供」と語るのみで、生い立ちなどに関するエピソードは省略されているのです。

 

原作では、ジ・アース内の椅子はベビーベッドを使っていました。しかしアニメ版では、母親のロッキングチェアに変更されています。

 

キリエ/切江 洋介(CV:浅沼 晋太郎)

 

切江 洋介は、キリエを呼ばれています。声優は、ダンデライオンに所属していて『A3!』の茅ヶ崎 至役や『『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rhyme Anima』の碧棺 左馬刻役などを務めている浅沼 晋太郎さんです。

 

キリエは内向的な性格ですが、とても芯が強いため、いざという場面では自分自身が悪役になることも憚りません。洞察力や思考力にも優れています。

 

アニメ版では、失業した母親の自殺未遂をきっかけに世界に失望してしまう様子が描かれており、地球と共に滅びようとします。しかし、敵が不可解な自殺を遂げたため不戦勝となり、再度戦わなければいけない状況になってしまうのでした。

 

その後、本来の姿を取り戻した母親を見てキリエは戦いを決意します。敵地での戦いでは、無駄のない動きで勝利しました。そしてマチの存在に気が付き、仲間にそれを告げた後、そっと息絶えました。

 

コモ/古茂田 孝美(CV:能登 麻美子)

 

古茂田 孝美は、コモと呼ばれています。声優は、大沢事務所に所属していて『進撃の巨人』のヴィリーの妹役や『かぎなど』の一ノ瀬 ことみ役などを務めている能登 麻美子さんです。

 

コモの設定は、原作とアニメ版とで違う部分があります。原作では父親が国防軍の一等海佐とされていましたが、アニメ版では国会の野党議員となっています。父親は、ジ・アースに関する情報を国民に知らせようとしたため殺されてしまいました。

 

そんなコモはアニメ版で11人目のパイロットに選ばれています。敵地戦での戦いでは、敵地の住民が闘いに協力していました。一方カンジは愚痴を漏らすのですが、コモは父親が命懸けで愛し続けた地球のために、自分自身も戦おうと決意するのでした。

 

アンコ/往住 愛子(CV:牧野 由依)

 

往住 愛子は、アンコと呼ばれています。声優は、アミューズに所属していて『さよなら私のクラマー』の桐島 千花役や『アイカツオンパレード!』の姫石 さあや役などを務めている牧野 由依さんです。

 

父親は有名なニュースキャスターで、アンコ自身の夢はアイドルになることです。1人でアイドルごっこをするのが趣味だと描かれています。そんなアンコは、アニメ版で10人目のパイロットとして選ばれました。

 

カンジの父親はジ・アースに関する政府や財界の動きを追求しようとしますが、その矢先に女性スキャンダルが発覚して番組は中止になってしまうのです。家ではマスコミの取材陣に囲まれ、世間の扱いは理不尽だとアンコは感じます。

 

しかし、タモツから力を持つ人はその分責任を取るべきだと説明され、考え直します。その後、憔悴してしまった父親に対して母親を守るように伝え、アンコ自身は戦う覚悟を決めました。戦いの後は、カンジの腕に抱かれながら息を引き取ります。

 

カンジ/吉川 寛治(CV:野島 健児)

 

吉川 寛治は、カンジと呼ばれています。声優は、青二プロダクションに所属していて『スケートリーディング☆スターズ』の石川 二役や『文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~』の萩原 朔太郎役などを務めている野島 健児さんです。

 

アニメ版と原作では設定に違う部分があります。アニメ版では、母親が生きていて高層建築に関する仕事をしていると語っています。しかしその設定が後から改められていて、母親は沖天楼の中にある認知工学研究所に在籍する教授・吉川光枝となりました。

 

ウシロとはウシロの父親が開催した自然学校で知り合い、それ以来の友人となっています。アンコとは恋仲になります。

 

初めの頃は引き継ぎ線のパイロットになることをコエムシから見込まれていたのですが、アンコの戦いが終わった後のコエムシの言動に怒りました。それがコエムシの怒りを買うことになり、コモに続くパイロットして選ばれたのです。

 

沖天楼の前に現れた敵と戦う中で、選ばれた子ども達は15人の1人ではなく、15人で1人なのだと気付きます。沖天楼には契約を解くためのヒントがあると考え、解決のヒントをウシロに託しました。その後、沖天楼を守るために戦うようになったのです。

 

カナ /宇白 可奈(CV:阿澄 佳奈)

 

宇白 可奈は、カナと呼ばれています。声優は、81プロデュースに所属していて『戦乙女の食卓』のブローニャ・ザイチク役や『転生したらスライムだった件 転スラ日記』のトライア役などを務めている阿澄 佳奈さんです。

 

カナは唯一の小学生でウシロの妹です。アニメ版では、兄のウシロとともに生活していて、暴力を受けながらも兄の事は慕っています。家事もこなしますが、ウシロと同じく学校には通っていません。

 

ジ・アースの契約はしていませんが、引き継いだ人が助かるというルールを知り、ウシロを助けるために契約しようとします。アニメ版のカナはパイロットになっていないので死亡していません。

 

しかし、戦いを物語として伝えることが仲間達のためにもなると考え、この事実を伝えていこうと決意します。アニメの最終話では、ダイチの弟や妹に戦いに関する真相を語っています。

 

マチ/町 洋子(CV:三瓶 由布子)

 

町 洋子は、マチと呼ばれています。声優は、アクセルワンに所属していて『半妖の夜叉姫』の若骨丸役や『出会って5秒でバトル』の大神(少年時代)役などを務めている三瓶 由布子さんです。

 

アニメ版では、13人目のパイロットに選ばれています。タバコ屋に住んでいて、異世界からジ・アースのパイロットを集める目的でやってきました。

 

元々マチ自身がいた世界のゲームで、兄の史郎が参加を認めなかったため、カナのようなオブザーバーになりました。史郎がコエムシに転生してからはアシスタントのような役割を担っています。アシスタントとして、数々のゲームを見てきたのです。

 

アニメの23話では、カナを契約させようとしていたコエムシを射殺しました。そして、13人目のパイロットになっています。そして、沖天楼とジ・アースプログラムのタワーを破壊しました。

 

戦いに勝利してからウシロ達を転生します。その後、戦いによってがれきの山となってしまった街で自分自身が生まれた地球で死ぬことができないと後悔の念を声にしながら、亡骸となったコエムシのそばで息絶えるのです。

 

ウシロ/宇白 順(CV:皆川 純子(幼少期CV:鬼頭 素世子))

 

宇白 順は、ウシロと呼ばれています。声優は、東京俳優生活協同組合に所属していて『ポケットモンスター サン&ムーン』のチクワ役や『ブラッククローバー』のメレオレオナ・ヴァーミリオン役などを務めている皆川 純子さんです。幼少期の声優は、鬼頭 素世子さんが務めています。

 

アニメ版では14人目のパイロットとなっています。原作とは違って、最初から契約をしていました。カンジとは小学生の頃からの友人として描かれています。

 

ウシロは田中 美純の息子でした。しかし、田中 美純の姉夫婦である宇白家の養子となっています。血縁上でカナは母方の従兄弟です。

 

初めは自分勝手な発言が多いキャラクターとして描かれていましたが、仲間の死に直面したり、戦いの意味を知ったりしたことで、自分の手で全てを終わらせることを決意します。そして、最終戦のパイロットになり、長い戦いの末、勝利を収めました。

 

その後、戦いによる負の連鎖を断ち切るためにジ・アースを解体します。解体されたジ・アースは崩れ落ち、マスクからは最後の光が消えていく様子が描かれています。

 

田中 美純(CV:進藤 尚美)

 

田中 美純は、アニメ版で2000年3月12日生まれの30歳で、独身とされています。性格は利己主義的で、政府や軍に対して子ども達を守るための発言や行動をすることが多いです。声優は、青二プロダクションに所属していて『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』のロール役や『アサティール 未来の昔ばなし』のリヤドの妻役などを務めている進藤 尚美さんです。

 

16歳でヤクザの蓮木一郎と出会い、高校を中退して結婚しました。結婚後は息子を出産しますが、ヤクザとの抗争が原因で蓮木一郎とは死別してしまいます。それを機に、自分の身を守るために、息子を姉夫婦の養子にし、自分自身は国防兵学校に入学したのです。

 

ジ・アースが出現してからは、パイロットの中に自信の息子であるウシロがいることを知ります。息子がいることから、子ども達の世話係になろうと志願しました。その中で、政府の計画を明るみに出すために動くのですが、戦いに敗れて死亡してしまいます。

 

ウシロは、母親が田中 美純であると告げられていませんでした。田中 美純が亡くなってから、ウシロはその事実を知ることになります。

 

関 政光(CV:川田 紳司)

 

関 政光は、海上国防軍一尉で田中 美純とは同期です。声優は、賢プロダクションに所属していて『働く細胞!!』の杯細胞役や『灼熱ガバディ』の竹中監督役などを務めている川田 紳司さんです。

 

国防軍には、「アイドル防衛隊ハミングバード」に対するあこがれから志願しました。田中 美純と共に契約を結びました。戦いの場面では、コックピットでパイロットのサポート、軍との連絡を担当しています。

 

原作では、カンジが闘う時に自分自身の生命反応で敵の攻撃を当てるための的となって死亡しました。それに対してアニメ版では、コエムシに銃を向けて負傷するというシーンも描かれていて右手が義手になってしまいますが、死亡することはありません。

 

『ぼくらの』はいったいどのような作品なのか?

 

 

『ぼくらの』は、ネガティブな描写が多いことから、鬱アニメとして知られています。ここでは、そんな『ぼくらの』がどのような作品なのか詳しく解説していきます。

 

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オープニングとエンディングの曲は名曲として有名

 

アニメ版『ぼくらの』では、オープニングもエンディングもストーリーに合っている曲を採用しています。オープニングには、「アンインストール」が1話から24話まで使用されました。石川智晶さんが書き下ろしたオープニング曲である「アンインストール」は、ジ・アースに翻弄された少年や少女の気持ちが表現されています。

 

そして1話から12話まで使用されたエンディング曲「Little Bird」は、少年や少女達がワンシーンずつ登場するという描かれ方をしています。13話から24話まで使用されたエンディング曲「Vermillion」は、『ぼくらの』を象徴するアイテムの1つである椅子がフレーズの中に使われているのです。

 

どの曲も『ぼくらの』の世界観に浸って振り返ることができるような楽曲に仕上がっています。

 

巨大なロボット「ジ・アース」について

 

作中に出てくる巨大なロボットはジ・アースと呼ばれています。ジ・アースには、昆虫のような黒いボディで全長は500mもあります。また、ジ・アースという名前は、ロボット好きな父親の影響を受けたマキが名付けました。

 

椅子に座るとパイロットの思念を受け取って、攻撃や防御ができるという仕組みになっています。椅子は、子ども達が普段から愛用している椅子を使います。パイロットだけではなく、コエムシが転送した人間も登場することができるのです。

 

パイロット候補予備軍の子ども達は、円陣のように配置された椅子に座れば戦いに参加できます。しかし、パイロット以外は直接戦いに参加することはできません。

 

アニメ版では、パイロット候補の身体に模様ができる描写があります。そのため、次のパイロットが誰になるのかが一目でわかるようになっています。また、ジ・アースの顔にあるスリットと呼ばれる部分には子ども達の命の数だけ光が灯るようになっているのです。

 

敵にもスリットがあり、これまでの戦いがどのくらいだったのかという指標になります。戦いに勝つためには、花のつぼみのような形をした球体を潰すしかありません。ジ・アースも同じような球体を持っているため、敵はその部分を狙います。

 

その球体が潰されてしまうと、勝敗に関わらず戦っていたパイロットは死亡してしまいます。

 

謎が多いコエムシの正体とは?

 

コエムシは、まるでゆるキャラのようなフォルムで描かれています。マスコットのようなキャラクターかと思わせておきながら、実はかなり冷酷な性格です。ゲームを開発しているという嘘をでっちあげ、戦いの契約を結んだココペリと共に行動しています。

 

コエムシは、子ども達にルールを教えるという役目も担っています。しかしそのルールは非常に残忍な物なので、コエムシが話す内容が鬼のように感じてしまうことも少なくありません。

 

そんなコエムシは、元々他の世界で同じような戦いに参加していました。その時のルールで、2人が残ることになっていたのです。残った1人がココペリのように新しい契約者に対して戦いに関することを教えて戦いが終わると亡くなり、もう1人はコエムシとして新しい契約者と一緒に戦いを身と届けるという役割となっています。

 

コエムシの過去が『ぼくらの』の軸になっていて、真相が明らかになっていきます。それも、この作品を楽しむ要素の1つです。

 

鬱アニメとも名高い『ぼくらの』はなぜひどいと言われるのか

 

マンガとアニメにはどのような違いがある?

 

『ぼくらの』は、鬱アニメとして名高い作品として知られています。ここでは、『ぼくらの』はなぜひどいと言われているのか、理由を見ていきます。

 

1つ目の理由は、監督が原作を嫌っているという点です。アニメ版の監督を務めた森田 宏幸さんは、原作が嫌いだから悪意を持って改変していることをブログで語っていました。原作の魅力がアニメ版でも展開されるとは期待できないこと、原作ファンはアニメ版を見ないでほしいことも発言しています。その発言に、原作のファンは激怒し炎上してしまいました。

 

その後、森田 宏幸さんはブログの内容について謝罪していますが、原作の改変は辞めないこともわかっています。

 

2つ目の理由は、監督が原作嫌いであるため大幅に設定が変更されている点です。コモの父親が就いている職業が異なる、カンジの母親に関する設定が異なる、アニメ版ではカナが生き残っているなどの変更があります。その他にも、原作とアニメ版では異なる点がいくつもあることから、「設定を変える必要はあったのか?」と疑問視する声も少なくありません。

 

原作を知っている人にとって、その違いについていけないと感じてしまうケースが多いです。アニメだけ観ているなら特に疑問を感じることはありませんが、原作から知っている人にとって大きな改悪だと感じてしまうのは仕方ありません。

 

戦いの順番

 

1つ目の違いは、戦いの順番です。

 

原作では、

・ワク

・コダマ

・ダイチ

・ナカマ

・カコ

・チズ

・モジ

・マキ

・キリエ

・コモ

・アンコ

・カンジ

・カナ

・マチ

・ウシロ

という順番で戦っています。

 

一方、アニメ版では

・ワク

・コダマ

・カコ

・チズ

・ダイチ

・ナカマ

・モジ

・マキ

・キリエ

・アンコ

・コモ

・カンジ

・マチ

・ウシロ

という順番で戦っています。

 

アニメ版では、カコとチズに関するエピソードはダイチが戦う前に差し替えとなっています。また、アニメ版ではカナが生き残るという設定になっているため、パイロットの数は原作と比べると1人減っています。

カコの死因

2つ目の違いは、カコの死因です。

 

原作のカコは、戦いの最中で錯乱してしまい、逃げ出そうとします。その様子をキリエに挑発され、激昂してしまうのです。そして、キリエを殴っている時に喉を裂かれてしまい、失血死するという結末を迎えています。

 

一方、アニメ版のカコは、パイロットに指名されて自暴自棄になり、敵が来ると暴走に拍車がかかります。暴走したカコは、どうせ死ぬなら好きなことをしたいという勢いでチズを強姦しようとするのです。しかしチズが抵抗し、相手のぬいぐるみが暴れて起きた水族館の崩壊に巻き込まれて亡くなってしまいます。

 

このような変更の理由は、中学生が同じ中学生を刺し殺すという描写がいくらフィクションでもまずいのではないかと制作陣が考えたからです。しかしどちらにせよ、カコは悲惨な最期を迎えていることに変わりはありません。

コモの父親が就いている職業

3つ目の違いは、コモの父親が就いている職業です。

 

原作でコモの父親は国防軍でかなり偉い地位に立つ人物として描かれていました。しかしアニメ版では、国会議員に変更されているのです。中には、国防軍の方の渋い雰囲気が好きだという人もいます。

 

この変更がなされた意図はいったい何だったのでしょうか。これはアニメの制作者しかわからないことです。

カンジの母親の設定

 

4つ目の違いは、カンジの母親の設定です。

 

カンジの母親は原作だと、沖天楼の設計責任者として描かれていました。沖天楼の設計は違法建築で、カンジの母親は建設の中止を訴えていました。しかし、圧力を受けていたためその訴えは叶うことがなく、沖天楼から飛び降り自殺をしたという設定になっています。

 

しかし、アニメ版では沖天楼の中にある認知工学研究所の教授という設定に変更されています。変更後の役割はしっかりとアニメで担っていますが、納得できないと感じる人も中にはいるかもしれません。

アニメには意味が分からないヤクザが登場

5つ目は、アニメでは意味が分からないヤクザが登場する点です。

 

アニメ版には、意味不明な改変が多くなされていました。改良されたのであればファンも嬉しいでしょうし、新たなファンが増える可能性もあります。しかし、『ぼくらの』はアニメ版では大幅な改悪をされています。

 

その1つに、ウシロの母親(田中 美純)の昔馴染みだというヤクザが出てきたという点が挙げられるのです。田中 美純が荒れてしまうという設定自体は原作と同様なので大きな問題はありません。しかし、荒れていた頃の昔馴染みであるヤクザが出てきたあたりから状況がおかしくなっていきます。

 

ヤクザは突然現れて、およそ30分間しゃべりっぱなしだったのです。他にももちろん登場人物はいるのですが、ヤクザ以外のセリフはほとんどないといっても過言ではありませんでした。そのセリフがストーリーの中で重要な役割を担っているなら改悪とは言えないですが、正直いなくても良かったと感じる人が多かったのです。

 

それどころか、ヤクザの話し方や見た目はコミカルなものになっていて、『ぼくらの』という作風に合っていないという声も聞かれました。ストーリー自体がかなり重たいのでコメディリリーフのような役割を持たせようと考えたのかもしれませんが、視聴者の声を見てみると失敗に終わってしまったと言えます。

 

アニメではカナが生存する

 

6つ目は、アニメではカナが生存するという点です。

 

ウシロの妹であるカナがアニメ版で生き残ったことに驚いた人もいます。原作版では、敵と戦って死んでしまうからです。

 

原作とアニメにはタイムラグがあり、アニメの最終回を迎えてから原作が終わりました。そのため、原作でもカナは生き残るのではないかと思った人が多かったのです。しかし、実際はアニメ版では生き残り、原作では死亡するという大きな違いが生まれてしまったのです。

 

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アニメ版『ぼくらの』を観た人の感想

 

アニメ版『ぼくらの』は、原作ファンからも視聴されました。中には、アニメしか観ていないという人ももちろんいるでしょう。最後に、アニメ版『ぼくらの』を観た人の感想をご紹介します。

 

『ぼくらの』は、鬱アニメとして名高い作品です。しかし、視聴した人の中にはこのような感想を抱いている人もいます。ネガティブな展開になってしまうのですが、そこから命の重さを知ることができるため、視点を変えてみると良い作品だと言えます。

 

 

原作とアニメを知っている人の中には、この人のような感想を抱いてしまうケースも少なくありません。アニメ版では、カナが生き残るため原作でも生き残るものだと思って読む人もいますが、受けるショックはかなり大きいと予想できます。

 

 

 

 

アニメを観てから原作を読んだという人の中もいますが、多くの場合原作を先に読めば良かったと感じているようです。また中には、アニメよりも原作を前もっておすすめしている人もいます。それは、アニメ版が改悪されていることに起因していると考えられます。

 

 

アニメ版『ぼくらの』には、マンガとの違いでも解説したように意味不明なヤクザが出てきます。そのヤクザの役割がよくわからなかったという人も少なくありません。正直、ヤクザが出てこなくても良かったのではないかという感想も一定数見られます。

 

アニメ版は、原作が完結する前に最終回を迎えています。そのため、ラストの展開はアニメオリジナルのような仕上がりになっているのです。それはそれで良いという意見ももちろんあるのですが、このツイートのように原作の後半部分をアニメ化してほしいという声も聞かれています。

 

原作とアニメで内容が大幅に異なっている『ぼくらの』に関して、色々な意見があります。中には好意的に感じている人もいますが、そうでない人もいるのです。特に、原作を知っている人にとってアニメ版の改悪はかなり不評だったことがわかります。

 

また、中には監督の発言を許せないと感じているファンもいます。どの作品であっても、作者やファンの気持ちを無視したような発言をする監督についていけないと感じる人が多いのは仕方ないのかもしれません。

 

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アニメ版『ぼくらの』に関するまとめ

 

2007年から放送されたアニメ版『ぼくらの』は、ネガティブな要素が非常に多い作品です。鬱アニメとして名高い作品となっています。鬱アニメと聞くと観ることを敬遠してしまう人もいるでしょうが、中にはこうしたアニメを好んでみる人も少なくありません。

 

しかしアニメ版『ぼくらの』は、原作を知っている人にとって納得ができない作品に仕上がっているという問題があるのです。原作があるアニメは多くの場合、原作に忠実なストーリーが展開されます。一方、『ぼくらの』はアニメを担当した監督が原作を嫌っているという理由から大きな改悪が施されてしまったため、観る人によっては納得できないと感じる仕上がりになってしまったのです。

 

ただし、アニメしか観たことないという人にとっては、そこまで悪い作品ではないと感じられるケースも少なくありません。したがって、アニメだけ観る分にはネガティブな印象を抱きにくいけれど、原作も読んでしまうとあまり良くないという印象を抱いてしまう可能性が高い作品だと言えます。

 

そんなアニメ版『ぼくらの』は、DMM TVで配信されています。気になっているという人はぜひチェックしてみてください。

 

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※本ページの情報は2024年7月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

エンタミート編集部

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