毎日を楽しくする動画に出会える

エンタミート

【ネタバレあり】グリーン・インフェルノはどんな映画?あらすじと考察まとめ

エンタミート編集部

更新日:2021-9-15

<プロモーション>

さまざまな映画を手掛けるイーライ・ロス監督による作品がグリーン・インフェルノです。この映画は、食人族というテーマにした作品となっています。主人公をはじめとする、とあるグループのメンバーは、企業からの迫害を受けるヤハ族を救おうと熱帯雨林に向けて出発します。

 

ホラー映画として名高い作品ですが、グリーン・インフェルノにはさまざまなメッセージが込められている奥深い映画でもあります。今回は、そんなグリーン・インフェルノのあらすじや気になる展開など、ネタバレ・考察含めてご紹介します。

 

 

ネタバレあり!グリーン・インフェルノはどんなストーリー?

 

 

グリーン・インフェルノでは、主人公である女子大生のジャスティンを中心にストーリーが展開されていきます。ジャスティンは国連弁護士として活躍する父親に見守られつつ大学生としての毎日を過ごしていました。学校では、さまざまな場所で「抗議活動」がおこなわれており、ジャスティンもまた原住民の「女子割礼」に関する講義を受けることになります。

 

彼女は、アマゾンで生きる部族の中に、女性が村の人に認めてもらう目的で陰核を切除する儀式がおこなわれていることを知ります。ジャスティンは、女性器が切除されるという想像さえも恐ろしく感じられる風習に憤慨しながらも、原住民に強く関心を抱くようになっていきました。

 

そんなある日、ジャスティンはアレハンドロ率いる慈善活動グループに興味を持ち参加することを決意します。この慈善活動グループでは、熱帯雨林の開発を進める企業からヤハ族を救う目的でアマゾンの奥地へ行く計画を立てていました。この計画に参加したジャスティンは、ともに飛行機に搭乗し、ペルーを経由してアマゾンの熱帯雨林へと向かいます。

 

現地へ着くと、ジャスティン含む一行は熱帯雨林の開発を進める企業の制服に着替え、従業員に扮して行動開始します。しかし、作業現場の乗り込み妨害しようとしたところで逮捕されてしまったのです。

 

逮捕された時、ジャスティンは警護していた衛兵に殺されそうになります。その原因を作ったのはアレハンドロで、ジャスティンが国連弁護士の娘という立場を利用しようとしていたのでした。これにはジャスティンも怒りに震え、彼を強く批難しました。

 

その後、仲間が手を貸してくれたおかげで解放されたジャスティン達は、強制送還という形で飛行機に乗り帰路につきます。しかし、搭乗していた小型飛行機にエンジントラブルが発生します。機体の動力に異常が発生したためで、機体は二つに折れ、瞬く間に不時着してしまったのです。

 

森に墜落した機体は、運転席に木の幹が突き刺さるほどの無残な姿となり、グループの多くが投げ出され死亡します。奇跡的に助かった人達も重傷を負いましたが、ジャスティンを含む数名は助かりました。助けを求めようとした時、全身を赤く塗った部族に取り囲まれ襲撃されてしまいます。

 

この部族こそが、彼女たちが救おうとしていたヤハ族だったのです。ヤハ族は、槍や矢を使いグループのメンバーを撃ち抜いて殺していき、その際ジャスティンも重傷を負いました。抵抗はできないと判断したメンバー達は、ヤハ族に連れ去られてしまいます。

 

重傷を負い、気を失っていたジャスティンが目を覚ますと、ヤハ族の集落にある竹製の檻に閉じ込められていました。その後、儀式として連れ出されたジョナが、ヤハ族の長老と思われる女性に生きたまま全身を切断され食べられてしまいます。

 

残ったメンバーは檻の中で恐怖に震え、助かる見込みがないことに絶望していました。そんなとき、アレハンドロから驚きの真相を告げられたのです。

 

 

主な登場人物

 

 

ここでは、グリーン・インフェルノの登場人物を紹介します。

 

ジャスティン

 

ジャスティンは、現在大学1年生でこのストーリーの主人公です。国連弁護士の父を持ち、アレハンドロ率いる慈善活動グループに関心を抱きます。ジャスティンを演じたのは、ロレンツァ・イッツォです。

 

アレハンドロ

 

慈善活動グループのリーダーであり、企業からヤハ族を救おうとアマゾンの熱帯雨林へ向かおうと計画を立てます。アレハンドロを演じたのは、アイエル・レヴィです。

 

ダニエル

 

慈善活動グループの一員で、電子機器に関する知識は誰にも負けないプロです。ニコラス・マルティネスが演じています。

 

ラース

 

慈善活動グループの一員で、ドラッグに手を出しています。ダリル・サバラがラースを演じました。

 

エイミー

 

慈善活動グループに参加している1人です。レズビアンであり、サマンサの恋人でもあります。エイミーを演じたのはカービーブリス・ブラントンです。

 

サマンサ

 

サマンサもまた慈善活動グループの一員です。レズビアンでエイミーの恋人でもあります。

グダ・アパノヴィッチが彼女を演じました。

 

カルロス

 

カルロスは慈善活動グループのスポンサーを務めている現地住民です。ドラッグの売人でもあります。マティアス・ロペスが演じました。

 

 

かなりグロいと言われる理由

 

 

グリーン・インフェルノを視聴した人々からは、この映画はかなりグロいという噂が流れました。ここでは、なぜグロいと言われるのか、その理由に迫ります。

 

解体シーン

 

作中には食人族であるヤハ族による残酷な解体シーンが登場します。ヤハ族に連れ去られたジャスティン達は、1人を除いて竹製の檻に閉じ込められます。そして、残ったグループの1人を連れ出したヤハ族は、彼を解体してその場で食べ始めたのです。

 

舌は切られ、目玉をくり抜かれ、首・手足・胴などをバラバラに切られていきます。特に衝撃的なシーンは、ヤハ族の長と思われる人物がくり抜いた目玉をそのまま食べてしまうシーンです。

 

また、解体した首・手足・胴は焼かれてヤハ族が分け合って食べてしまいました。思わず目を背けてしまいたくなるような残酷なシーンであり、トラウマになってもおかしくないシーンとも言われています。この解体シーンは、グリーン・インフェルノがグロいと言われる要因の1つだと言えます。

 

不気味なヤハ族

 

作中に登場するヤハ族は、全身を赤色に塗り、黒い模様を付けた体をしています。髪は黒く、言語は謎に満ちており、異星人を創出させるような見た目をしています。

 

その風貌から不気味さを感じられるような奇怪な民族もまたグロいと言われる要因となっているのです。同じ人間とは思えない容姿と行動は、どこか不気味で恐ろしさを感じる人も多いです。

 

仲間の1人が下痢を起こす

 

ヤハ族に連れ去られたジャスティン達は、一人を除き檻に閉じ込められてしまいました。しかし、その後残された一人は皮肉にもヤハ族に解体され食べられてしまいます。このあまりにも残酷で悲惨な状況に、ジャスティン達は絶望しました。

 

そのうち、ショックの大きかった一人が下痢を起こしてしまうシーンがあります。その場の緊張感や空気感もあってリアリティのあるシーンとなっています。ヤハ族は、そんな状況を見て嘲笑いました。

 

 

食人族は実話?ヤハ族は実在するのか

 

 

不気味な食人族であるヤハ族ですが、実在するのでしょうか?あまりにリアリティがあり、風貌や謎の言語を話す彼らを見ると、思わず実在するのではと思ってしまう人もいるかもしれません。それもそのはず、ヤハ族を演じたのは本物の先住民「カラナヤク族」だったのです。

 

前提としてお伝えしなければならないのは、彼らは食人をする民族ではありません。本来、カラナヤク族は先住民であり、当然ながら映画の存在を知りませんでした。

 

そこで、グリーン・インフェルノの監督を務めたイーライ・ロスは、現地に映像機材を持ち込み、「食人族」の映画を見せたのです。そして、これから撮影する食人族という存在を理解してもらい、撮影に臨んだのです。

 

カラナヤク族からしてみれば、映画は「食人族」というイメージが埋め込まれています。だからこそ、実にリアリティのある食人族を演じることができたのです。本物の先住民が純粋に演技したからこそ、狂気で溢れるヤハ族が実現したのです。

 

 

気になる展開について考察してみた

 

 

グリーン・インフェルノでは、気になる展開が度々登場します。ここでは、いくつかの展開を考察含め解説していきます。

 

アレハンドロの目論見とは

 

アレハンドロは、仲間の一人がヤハ族に解体され食べられたのを目の当たりにしても、至って冷静な表情をしていました。そして、絶望するメンバー達に驚くべき事実を告げます。

 

実は、アレハンドロは現地住民であるカルロスは熱帯雨林の開発を進める企業のライバル企業工作員でした。つまり、慈善活動グループでヤハ族を救おうと行動していた計画は、ライバル企業から熱帯雨林の伐採を妨害するよう頼まれたものだったのです。

 

アレハンドロは、時間を稼ぐことさえできればライバル企業である仲間が助けに来てくれるとジャスティン達に告げました。アレハンドロは裏で金儲けをしており、ヤハ族を救う計画は単なる口実に過ぎなかったのです。

 

ジャスティン達の命がけの行動は全く意味をなさないものでした。これには他の慈善活動グループのメンバーも憤慨し、アレハンドロを無視してヤハ族から逃走しようと計画を立てていくのでした。

 

逃げた女はどうなった?

 

ヤハ族から逃走しようと考えたメンバー達でしたが、ジャスティンが処女であることを知ったヤハ族は、彼女を連れ出し、陰核を切除するための儀式の準備を始めます。一刻を争う事態になり、足の速いメンバーの一人が助けを呼びに行くため逃走しました。このメンバーこそサマンサで、携帯電話のアラーム音でヤハ族の注意を逸らした隙に脱走したのでした。

 

翌朝になり、ジャスティンは割礼準備である儀式を終えて檻に戻ってきます。すると、檻に食事が差し出され、空腹を満たそうとメンバーは食事をむさぼるように食べ始めました。

 

そんな中、メンバーの一人エイミーは、差し出された食事の異変に気付きます。一見豚肉のような食材が使われているかのように思えた肉に、タトゥーが刻まれています。このタトゥーは、助けを呼びに脱走したサマンサのものだったのです。

 

つまり、サマンサは脱走の途中でヤハ族に見つかり、殺されてしまったのです。サマンサの肉が食事として差し出され、それを食べてしまったことに絶望したエイミーは、割った皿で首を切り自殺してしまいました。

 

ジャスティンが嘘の証言をした理由

 

慈善活動グループのメンバーは、もはや全員が窮地に追い込まれ、ジャスティンも絶望していました。それでも、ヤハ族の男の子に救われ、なんとか帰還することに成功します。

 

ジャスティンは無事に帰還した後、国連に対し今回の件について証言するよう言われます。しかし、その時ジャスティンはなぜアレハンドロを含む自分以外のメンバーが皆墜落で死亡したと告げます。そしてまた、ヤハ族は食人族であるという事実も否定しました。

 

彼女の証言により、国連はヤハ族を企業の迫害から守るよう動くようになります。では、なぜジャスティンは嘘の証言をしたのでしょうか?

 

このジャスティンによる嘘の証言は、疑問を感じる人がたくさんいるかもしれません。それもそのはず、ジャスティンは何度も絶対絶命に陥り、一歩間違えば命は助かっていませんでした。

 

また、彼女以外のメンバー達を死に至らしめたヤハ族に対し、報復しようとは思わなかったのでしょうか?ここからは考察ですが、ジャスティンが嘘の証言をした理由は以下の4つが考えられます。

 

・当初は熱帯雨林を開発する企業からヤハ族を救うことが目的だった

・ヤハ族に報復すれば命が助からない危険がある

・最後に自分を救ってくれたのがヤハ族の男の子だった

・アレハンドロを無視して置き去りにした事実がバレてしまう

 

ジャスティンは、アレハンドロの策略にはめられてしまったものの、当初はヤハ族を救おうとグループに参加しています。食人族であると告げてしまえば、ヤハ族が助かる可能性は非常に低くなります。そしてまた、彼女を最後に救ってくれたのはヤハ族の男の子でした。

 

もしかすると、このヤハ族の男の子のように、1人の人間として扱ってくれる人がほかにもいるかもしれません。もちろん、ヤハ族との関わりを断ちたい気持ちや、アレハンドロを置き去りにしてしまった事実を隠したい気持ちもあったかもしれません。

 

しかし、ジャスティンは純粋に原住民として暮らすヤハ族を迫害から守ったのではないでしょうか?食人は、ヤハ族にとってみれば伝統であり習慣です。彼女は、決してヤハ族が悪いわけではないと考えたのだと予想できます。

 

アレハンドロはどうなったのか

 

慈善活動のグループリーダーであるアレハンドロは、裏工作をしていることを告げ、メンバーから激しく批難されます。ジャスティンもまた彼を許せるはずがなく、「俺も助けてくれ」と懇願されても無視して置き去りにしてしまいました。アレハンドロの立場と目論見を考えれば当然のことだと考えられます。

 

では、ジャスティンに置き去りにされた彼はその後いったいどうなってしまったのでしょうか?ヤハ族は食人族であることを考えれば、彼は逃げることができず食べられてしまったのではないかと思う人がほとんどかもしれません。しかし、グリーン・インフェルノのラストシーンでは、衝撃の事実が発覚するのです。

 

 

グリーン・インフェルノ2は続編?

 

 

グリーン・インフェルノは2013年に公開された映画ですが、タイトルで検索すると「グリーン・インフェルノ2」という候補ワードが出てきます。グリーン・インフェルノ2という続編があるのでしょうか?

 

この映画を手掛けたイーライ・ロス監督は、グリーン・インフェルノの続編を作ることを明言しています。続編のタイトルも名言しており、「Beyond the Green Inferno」と述べています。「Beyond the Green Inferno」を和訳すると、「グリーン・インフェルノを超えて」という意味です。

 

監督は、今作以上に大きく・暗く・未知の世界に入っていくと作品について名言しており、エイリアン(異邦人)の伝統を盛り込んでいくことも明らかになっています。当初は、2019年に公開予定で2014年には撮影に入る予定として進んでいると噂がされていましたが、2021年現在は新しい情報は入ってきていません。

 

イーライ・ロス監督は現在も監督として活躍しており、ホステル・ホステル2・ルイスと不思議の時計・ベイウォッチなどを手掛けています。グリーン・インフェルノの続編に関しては、最新情報が出るのを期待しましょう。

 

グリーン・インフェルノのネタバレ解説まとめ

 

 

過激なシーンやグロいシーンが登場するグリーン・インフェルノですが、ファンから続編を期待する声も多く聞かれます。特に、ホラー系映画好きならおすすめできる作品だと言えます。

 

本物の先住民が演じたヤハ族は、不気味で恐ろしさを感じてしまうほどのリアリティがあり、食人族としての伝統や風習に触れるきっかけの1つです。しかし、グリーン・インフェルノは単なるホラー映画ではとどまりません。

 

熱帯雨林の開発を進める企業からヤハ族を救うことの本質的な目的や、アレハンドロやカルロスといった工作員を利用する企業に注目してみてください。ヤハ族を救おうとする慈善活動グループのメンバーは、原住民や自然を守る目的で行動しますが、実は自分達のエゴかもしれません。アレハンドロやカルロスといった工作員は、企業側の損得で利用されているだけとも考えられます。

 

つまり、原住民や自然を守ろうと活動するときには、企業の手先として利用されているだけの可能性があるのです。グリーン・インフェルノでは、環境破壊による問題からおこなわれている保護活動やエコ活動などは、他人まかせにするのではなく、自ら動いて現実を見極める必要があると伝えているようにも考えられます。

 

作中では、ヤハ族の残虐なシーンが印象強く残る人もたくさんいます。しかし、この作品が伝えたいメッセージを考えながら視聴するのも良いかもしれません。

 

U-NEXTでも観ることができるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

 

 

※本ページの情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

この記事についているカテゴリー

執筆

エンタミート編集部

映画に関する人気記事