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ネタバレ『マスカレード・ホテル』解説|犯人の動機は?文鎮がヒントに?

やぐち

更新日:2021-9-1

<プロモーション>

映画『マスカレード・ホテル』の「ストーリーや真犯人が知りたい」という方や、続編『マスカレード・ナイト』に向けて簡単におさらいしたい方はもちろん!

 

「連続殺人事件の意図が分からなかった」「暗号の意味・解読の仕方を知りたい!」という方に向けた記事です。

 

▼記事の内容

・「出来事・人物の動き別」起承転結あらすじ

・真犯人の動機/狙いを整理

事件解決の重要ポイント「文鎮の向き」に注目

3つの殺人事件/犯人の目的

・殺人現場に残された「暗号」の意図

 

「友情出演した明石家さんまさんの出演シーン・経緯」や「ホテル・コルテシア東京のロケ地」など、さらに『マスカレード・ホテル』を堪能できる情報をご紹介します!

目次
  1. > 【ネタバレ】マスカレード・ホテル|真犯人が分かる!簡易あらすじ
  2. > 【ネタバレ】マスカレード・ホテル|犯人/主要人物の整理
  3. > 【ネタバレ・あらすじ(起)】マスカレード・ホテル|連続殺人事件・侵入捜査
  4. > 【ネタバレ・あらすじ(承)】マスカレード・ホテル|目の不自由な老婆・疑うはホテルマン?
  5. > 【ネタバレ・あらすじ(転)】マスカレード・ホテル|ストーカー女・連続殺人の手がかり
  6. > 【ネタバレ・あらすじ(結)】マスカレード・ホテル|犯人の目的・狙われる山岸尚美(長澤まさみ)
  7. > 【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|真犯人の動機や狙いは?
  8. > 【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|事件解決の重要ポイント「文鎮の向き」
  9. > 【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|3つの殺人事件・犯人の目的
  10. > 【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|殺人現場に残された「暗号」の意図
  11. > 【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|連続殺人事件と今回の事件の関係は? 松岡はいつ死んだ?
  12. > 【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|元バディ・能勢(小日向文世)は裏切ったのか?
  13. > 【ネタバレ】マスカレード・ホテル|ロケ地は「ロイヤルパークホテル東京」
  14. > 【ネタバレ】マスカレード・ホテル|友情出演の「明石家さんま」役名は“大竹”? 経緯・出演シーン
  15. > 【ネタバレ】マスカレード・ホテル|ラストの反応は? 感想・まとめ

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|真犯人が分かる!簡易あらすじ

 

映画『マスカレード・ホテル』を要点に絞って解説します。ここでは、「簡易あらすじ」と「真犯人」に触れますよ!

 

 

都内で起こった3件の殺人事件。すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は予告連続殺人として捜査が開始された。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村拓哉)はその数字が次の犯行場所を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行場所であることを突きとめる。しかし犯人への手掛かりは一切不明。そこで警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断し、新田がホテルのフロントクラークとして犯人を追うこととなる。そして、彼の教育係に任命されたのは、コルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山岸尚美(長澤まさみ)。お互いの立場の違いから幾度となく衝突する新田と尚美だったが、潜入捜査を進める中で、共にプロとしての価値観を理解しあうようになっていき、二人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。(C)2019映画「マスカレード・ホテル」製作委員会(C)東野圭吾/集英社

 

真犯人は「目の不自由な老婆を演じていた片桐瑶子。本名、長倉麻貴(松たか子)」でした。

 

長倉が「復讐を計画した動機」や「連続殺人事件の意図」などは、各見出しで詳しく解説しています!

 

■ 『マスカレード・ホテル』を視聴できるVOD一覧

VOD名

dTV

U-NEXT

Amazon

プライムビデオ

無料期間

31日間

31日間

30日間

 

 

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|犯人/主要人物の整理

 

映画『マスカレード・ホテル』のキーパーソンとなる、主要人物4人をご紹介します。

 

● 新田浩介(木村拓哉)

警視庁の捜査官。連続殺人事件の次の現場が「ホテル・コルテシア東京」だと判明し、フロントスタッフとして潜入捜査を開始する。

帰国子女のため、ホテルの顔であるフロントクラークを任されるが苦戦。

 

● 山岸尚美(長澤まさみ)

一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」のフロントクラーク。

新田の教育係に任命される。ホテルマンとしての教えはもちろん、「髪型・言葉遣い・表情」など一から新田を指導。

新田とは衝突が多いが、捜査に協力するなど徐々に信頼関係を築き上げていく。

 

● 片桐瑶子 / 長倉麻貴(松たか子)

本名・長倉麻貴は、目が不自由な老婆「片桐瑶子」としてホテル・コルテシア東京に訪れる。

「元恋人・松岡」と「ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク・山岸」に復讐するため、連続殺人事件を仕立て上げた首謀者。また、松岡を殺害した犯人。

 

● 能勢(小日向文世)

新田の元バディ。品川警察署の刑事。掴みどころがないが、上から一目置かれるほど有能。

連続殺人事件の担当ではないものの、潜入捜査中の新田に代わって現場捜査を行う。

 

 

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|連続殺人事件の関係者

 

マスカレードホテル_ネタバレ_事件関係者イメージ画像

 

● 岡部哲晴 / 会社員

第一事件の被害者。殺害現場は、品川。

痴情のもつれ、手嶋と会社の金を横領していた事などが原因で絞殺された。

 

● 手嶋正樹

岡部を殺した犯人。被害者・岡部と井上浩代の痴情のもつれを利用していた。

手嶋の元カノ・本多の友人であり、岡部の不倫相手・井上浩代をアリバイ工作に加担させる。

 

● 本多千鶴

手嶋の元カノであり、井上浩代の友人。手嶋のアリバイを証明したが、井上浩代が本多をアリバイ工作に利用していただけだった。

 

● 井上浩代

被害者・岡部の不倫相手であり、手嶋の元カノ・本多の友人。手嶋のアリバイ工作に加担。

 

岡部と手嶋が務めていた会社に派遣社員として在籍。井上浩代と被害者・岡部は、不倫関係になり痴情のもつれに発展した。

 

手嶋の元カノ・本多の友人であった井上浩代は、本多を利用し手嶋のアリバイを作りだした。

 

● 野口史子 / 主婦

第二の事件の被害者。事件現場は、千住新橋。犯人は夫で、保険金目当ての扼殺。

 

● 畑中和之 / 教師

第三の事件の被害者。事件現場は、葛西。犯人は生徒で、撲殺。

 

● 女装した男

「ホテル・コルテシア東京」に訪れた不審者。花嫁のストーカーに仕立て上げられていたが、インターネットで知り合った人間に頼まれて手紙(暗号)を届けに来ただけ。

 

● 松岡高志 / 役者志望

長倉麻貴の元恋人。長倉を捨てたため復讐として、筋弛緩薬で殺害される。

 

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|訳アリ宿泊客

 

マスカレードホテル_ネタバレ_宿泊客イメージ画像

 

● 古橋(髙嶋政宏)|事件との関係:なし

以前、ホテル・コルテシア東京のガウンを故意に持って帰った。今回も部屋からガウンが消えていたため、山岸は怪しがり荷物を確認しようとする。

 

新田は、古橋の狙いが「窃盗犯だと疑われたと難癖をつけ、金銭を要求」する事が狙いだと気が付き、荷物確認を阻止。事なきを得る。

 

● 安野絵里子(菜々緒)/ 館林光弘(宇梶剛士)夫妻|事件との関係:なし

館林からストーカー被害を受けているように見せかけた安野絵里子。

実はこの二人は夫婦で、館林の浮気現場を押えるために別々で宿泊をしていた。

 

● 栗原健治(生瀬勝久)|事件との関係:なし

新田を標的にしている悪質クレーマー。新田の高校時代の教育実習生であり、その際に生徒たちに恥をかかされ教師の道を断念した。

 

教師の道を諦め、塾講師をしていたが最近クビに。

最後の贅沢にホテル・コルテシア東京に訪れるが、新田を見つけ教育実習生の頃を思い出し悪質クレーマーになってしまった。

 

● 高山佳子(前田敦子)|事件との関係:あり

ホテル・コルテシア東京で挙式予定の花嫁。

最近ストーカー被害にあっており、ホテル・コルテシア東京にも友人からのプレゼントを装った“注射針の跡があるワイン”が届く。

 

捜査関係者は高山のストーカーがX4と睨み、高山に近づく女装した男を確保する。

女装男(勝地涼)はX4はおろかストーカーでもなく、インターネットで雇われた囮だった。

 

【ネタバレ・あらすじ(起)】マスカレード・ホテル|連続殺人事件・侵入捜査

 

■状況

10月の東京。3件の殺人事件現場に置いてあった「数列の暗号」を解読すると、次の犯行現場は「ホテル・コルテシア東京」だと分かる。

 

■動き

連続殺人鬼を捕まえるため、警視庁の捜査官達は「ホテル・コルテシア東京」協力のもと潜入捜査を開始。

 

■人物の動き

帰国子女である新田は、ホテルの顔であるフロントクラークを任される。教育係には、ホテル・コルテシア東京のフロントスタッフである山岸が担当。

 

刑事としての動きたい新田と、フロントクラークとしてのプライドがある2人。お互いのポリシーを譲らないため、事あるごとに衝突してしまう。
 

 

【ネタバレ・あらすじ(承)】マスカレード・ホテル|目の不自由な老婆・疑うはホテルマン?

 

■状況

片桐瑶子という「目の不自由な老婆」と「新田の元バディ・能勢」が宿泊客として、ホテル・コルテシアに訪れる。

 

■ストーリーの動き

目の不自由な老婆・片桐は山岸を気に入り、事あるごとに世話を頼むようになる。

そして元バディである能勢は、連続殺人事件の新たな手がかりを新田に伝えるのであった。

 

■殺人事件の概要

連続殺人事件の被害者は3人。共通点が見つからず、捜査は難航していた。

容疑者候補である手嶋は、元恋人によってアリバイが証明済み。

 

手嶋は事件があった夜8時頃、元恋人から自宅にかかってきた電話に出ており、それがアリバイとなった。

 

事件現場から自宅までは約1時間、犯行は不可能。元恋人が嘘をついている可能性は低く、友人も電話している姿を認めている。

 

しかし、新田は容疑者候補である手嶋には “何かある” と必死であった。

被害者

容疑者候補

疑惑の理由

会社員・男性:岡部

同僚:手嶋

2人は会社の金を

横領した共犯者

 

■連続殺人事件の新しい手がかり

連続殺人の1人目の被害者・岡部は、女と行きつけの居酒屋によく訪れていた。

警察は岡部が殺されたあとその女を探すが、見つからず。また、名乗り出てくることもなかった。

 

■目の不自由な老婆・片桐の怪しい言動

片桐は部屋についてすぐ、フロントで対応してくれた山岸(と危険に思った新田が付き添う)を呼び出すのであった。

 

そして「賑やかね。この部屋にはたくさんの人がいるの。」と、霊感を匂わす片桐。

また片桐は「レストランの案内」や「探し物」など事あるごとに、山岸を指名し接客をさせるのであった。

 

■人物の動き

新田浩介:木村拓哉(警視庁)

目の不自由な老婆・片桐を「事件の犯人かもしれない」と疑い始める。

 

(疑い始めた理由)

・ハンディキャップがある人物は他の感覚を大切にするため、感覚が遮断される品は通常避ける。

しかし、片桐は目が不自由と言いながら手袋をはめていた。

 

・片桐の部屋を訪れた際、いないはずの新田に驚くことなく会話が成立した。

 

山岸尚美:長澤まさみ(ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク)

お客様を信じ徹底したサービスでもてなす山岸だったが、片桐を怪しむようになる。

 

(疑い始めた理由)

・目が見えないはずなのに、レストランで “鏡ごしに山岸” を見ていた。

 

・“失くしてしまったボタン” を探してほしいと呼び出され、探しても見つからなかった。しかし、目を離した隙に “ボタンは片桐の目の前に落ちていた”

 

■目の不自由な老婆・片桐の正体

「視覚障害があり霊感の強い夫が上京してくるため、(目の不自由なフリや霊感があるフリをして)スタッフの反応やホテルの下見をしていた。本当は目が見えている。」とチェックアウト後に、謝罪する。

 

真相を知った山岸も同様に、片桐を疑っていたことを謝罪。宿泊客とスタッフとして、信頼関係が生まれる。

 

 

【ネタバレ・あらすじ(転)】マスカレード・ホテル|ストーカー女・連続殺人の手がかり

 

■状況

山岸を信頼し始めた新田は、連続殺人事件の概要を山岸に話す。また、新田は宿泊客として訪れる悪質クレーマーに粘着されてしまうのであった。

 

■ストーリーの動き

「悪質クレーマー・栗原(生瀬勝久)」と「ストーカー被害者・安野(菜々緒)」が宿泊客として訪れる。

ホテルにはストーカー被害者が訪れるの事は珍しくなく、1年ほど前にも印象的な出来事があった。

 

1年前、ストーカーの加害者らしき女性は「彼が泊まっていることは知っている。サプライズがしたいから部屋を教えて」と執念深く聞いてきた。

 

「宿泊予約は直前にキャンセルされた」と断っても、「じゃあ、どこでもいいから泊まらせて」と中々諦めてくれなかった。

 

頭を下げ続けて、やっと追い返した出来事があったと山岸は新田に伝えるのであった。

 

悪質クレーマー・栗原は新田に粘着し、「(新田に運ばせた)PCのデータが飛んだ」と難癖を付けてきた。

 

「新田のせいでデータが飛んだのだから、1人で全部元に戻せ。ここで作業しろ。」と栗原の部屋から出ることを禁止する。

 

また、栗原は新田を監視するため「(栗原が)新田の携帯に着信 → (新田は)部屋の電話から栗原の携帯へ着信」するように命令するのであった。

 

■「悪質クレーマー・栗原と」「ストーカー被害者・安野」の正体

 

・ストーカー被害者:安野(菜々緒)

旦那の浮気現場を押えるために、ストーカー被害者のフリをしていた。

ホテルマンは宿泊客の部屋番号は、絶対に他の客に教えない。これを逆手にとり、被害者のフリをして「用心のため」という名目で男の部屋番号を聞き出すことに成功。

 

しかし、2人は夫婦であり「浮気現場を押さえたい妻が、旦那の部屋番号を聞き出した」だけだった。

 

・悪質クレーマー:栗原(生瀬勝久)

新田の高校の教育実習生だったことが判明。その際に、新田に恥をかかされたことがきっかけで教師の道を諦めたのであった。

 

塾の講師をしていたがクビにされ、最後の贅沢としてホテル・コルテシアに訪れていた。

 

そこに新田が現れたため、クビにしてやろうと横暴な態度をとってしまったと栗原は謝罪する。

 

■連続殺人事件の新しい手がかり

岡部はプレイボーイで、結婚を迫られそうな相手には出を出さなかった。

そのため、岡部といた女は人妻説が濃厚。関係がバレてしまうので、名乗り出ることができなかったのでは?と能勢が推理する。

 

■人物の動き

①新田浩介:木村拓哉(警視庁)

山岸を信頼し連続殺人事件の概要を話し、人目が多いホテルで殺人を犯そうとは普通思わない。

 

しかし、客室なら人目がなく犯行に及びやすい。そのため「ホテルの従業員で怪しい人物がいたら教えてほしい」と伝える。

 

また、悪質クレーマー・栗田の、“電話で行動を監視” する行為からヒントを得た新田。

 

アリバイを証言した元恋人は、「手嶋の自宅に電話をかけたと思い込まされているだけ」かもしれないと気が付く。

 

手嶋の実家の電話番号が “事件現場付近のどこか” に書き換えられていれば、アリバイが証明できると、能勢に協力を頼むのであった。

 

そしてそれを実現できるのは、手嶋のアリバイを証言した友人の「井上浩代」が疑わしいと2人の意見が一致。

能勢は元恋人の友人・井上浩代を洗いなおすのであった。

 

 

【ネタバレ・あらすじ(結)】マスカレード・ホテル|犯人の目的・狙われる山岸尚美(長澤まさみ)

 

■状況

連続殺人事件・容疑者候補である手嶋のアリバイが崩れ、容疑者候補・手嶋と井上浩代の身柄を確保された。

 

押収した手嶋のPCからメールを復元し、3つの連続殺人事件がそれぞれ単独事件だったと判明する。

闇サイトで、殺したい人間がいる者同士が手を組んだだけであった。

 

計画首謀者であるX4の目星は一切なく、事件はさらに難航。

 

■ストーリーの動き

能勢は、単独殺人事件を連続殺人事件に見せかけるなら「なぜ、殺害方法を統一しなかったのか」と疑問を新田にぶつける。

 

新田はX4の目的は「連続殺人事件の犯人を同一人物に仕立て上げること」ではなく、「2人の殺害を切り離し、カモフラージュすること」だと勘づくのであった。

 

X4は既に1人を殺害しており、これからホテルで起こるであろう殺人事件と関連付けられないように「連続殺人事件を企てた」と新田と能勢は確信する。

 

同じ頃、ホテル・コルテシア東京で披露宴をあげる予定の花嫁に、不審なプレゼントが届く。鑑識に回すと、ワインのコルクに注射針の跡があった。

 

話を聞くと花嫁はストーカー被害に悩んでおり、捜査官達はストーカーがX4である可能性が高いと見た。

 

 

■人物の動き

①新田浩介:木村拓哉(警視庁)

連続殺人事件ではなかったものの、X4は確実に殺人事件を起こすと確信。

 

捜査の妨げになると止められていたが、「今回の事件は連続殺人に見せかけた単独事件であること。犯人が4人いること」を山岸に告げる。

 

宿泊客の安全を心配する山岸に「事件は必ず未然に防ぐ」と頭を下げて頼み込むが、公表すると拒否されてしまう。

 

そんな山岸に新田は「判断は間違っていない、同じ立場であれば同じようにしていたと思う」と伝え、考えを受け入れる。

 

■新田と山岸の関係性

山岸は連続事件の真相を聞き、宿泊客のため一度は新田への協力を拒む。

 

しかし、「1日だけ待つが、お客様に何かあればホテルで働くこと自体を辞める。」と新田に決意を伝え公表を延期することにした。

 

山岸の言葉を聞き、新田も同じく「(明日宿泊客に何かあれば)刑事を、警察官を辞める。」と決意を固める。

 

お互いの仕事への想いが生半可ではないことを、犯行予定日前日に共有するのであった。

 

■ストーリーの動き【披露宴当日】

山岸は厳重警備の中、転んだ子どもを助けている青年を見かける。その青年の手提げ袋から覗く、羽の付いた帽子が印象的だった。

 

様子がおかしい人物がいることに気が付く山岸。先ほどの羽の付いた帽子を被った男が女装しており、怪しいと新田に伝える。

 

女装男を追うと、花嫁の方に向かっていくのが分かった。怪しげな言動をした女装男を見るや否や、花嫁はストーカーの男だと分かり絶叫。

 

既にマークしていた捜査官たちが、袋から何かを出そうとする女装男を確保する。

 

ビックリした女装男は逃げ惑い、「手紙を渡しに来ただけ!ネットで知り合ったやつに頼まれた!」と証言する。

 

その手紙には、連続殺人現場で見つかったものと同様に「数列暗号」が書かれていた。

 

無事、不審者が逮捕されて安心しきった山岸の元に「目の不自由なフリをしていた老婆・片桐」が現れる。

 

 

■ストーリーの動き【連続事件】

 

能勢はX4の新たな犯罪を掴む。被害者は役者志望の24歳男性・松岡高志、1ヶ月前に自宅で死亡が確認されていた。

 

死因が確定していないためX4の犯行とは断定できなかったが、能勢には2つの根拠があった。

 

・昨年11月、松岡高志はオーディションのため上京。ホテル・コルテシアに宿泊していた。

・松岡高志の足首に注射針の跡が見つかった、花嫁に送られたストーカーからのプレゼント(ワイン)にも注射痕があった。

 

能勢は松岡高志の居住地・名古屋に向かい、所属劇団などを捜査し始める。

 

不審な女装男を確保し、安心した新田。そこに、能勢から松岡が所属していた劇団の写真が送られてくる。

写真をよく見ると見知った顔・片桐の姿があった…。

 

新田は急いでフロントに戻ると、山岸は既に片桐の接客に当たっており不在であった。

 

 

■ストーリーの動き【狙われる山岸】

山岸は、片桐を部屋に案内すると “お祈りの儀式” に付き合ってほしいとお願いされる。

 

片桐に「目をつぶり、手を合わせてね」と言われ、戸惑いながらも従う山岸。目を開けると、手足を結束バンドで縛られていた。

 

目を開けてしまった山岸に、正体を明かす片桐。1年前に山岸が担当した、ストーカー女が老婆に変装していたのであった。

 

一方、山岸の行方を探す新田。

片桐名義で5室の宿泊予約、そしてカードキーは抜かれすべて空室表記にされていたため、山岸を見つけ出すのが難しい状況にあった。

 

また、能勢からの情報で老婆・片桐の正体が「松岡が所属していた劇団の先輩・長倉麻貴」だと判明。

 

マスカレードホテル_ネタバレ_フロントイメージ画像

 

1年前、ホテル・コルテシアに訪れた長倉は元恋人・松岡の子を妊娠していた。

長倉は話し合いのために松岡に会いたかったが、怪しんだ山岸は頭を下げ続け追い返してしまう。

 

しかし、長倉は激しい雨が降り続く寒い中、ホテル・コルテシアの外で松岡を待ち続けていたのだった。

 

朝になり、チェックアウトする松岡を追いかけようとするが腹痛で意識を失う長倉。流産だった。

 

この一連の出来事時から「山岸と松岡」に復讐を考えるようになり、今回の事件に発展した。

 

山岸は「私をここで殺せば、あなたが犯人だと直ぐにバレる」と抵抗するが、私ではなく “片桐” が殺すのだからバレないと発言。山岸に筋弛緩薬が入った注射を打とうとする。

 

その時、間一髪で新田は長倉を確保するのであった。

 

そして、連続殺人事件に見せかけた殺人事件の犯人は次々に逮捕され、解決。

新田と山岸は、それぞれの日常に戻るのであった。

 

 

【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|真犯人の動機や狙いは?

 

マスカレードホテル_ネタバレ_犯行動機イメージ画像

 

犯人は目の不自由な老婆・片桐を演じていた「長倉麻貴(松たか子)」でしたが、動機は「失恋と流産」でした。また、復讐に至った経緯や狙いをネタバレ解説します。

 

●狙い:「元恋人・松岡高志」「山岸尚美(長澤まさみ)」への復讐

 

●動機:元恋人に捨てられ、身ごもった子が(山岸のせいで)流産したため

 

【松岡高志への動機】

・役者の夢を追うため、結婚を考えていた長倉を一方的に捨てられた。

 

【山岸尚美への動機】

・松岡と妊娠について話し合うために訪れた、ホテル・コルテシア・東京。

松岡の部屋番号を教えてほしいと何度頼んでも教えてもらえず、また長倉自身の宿泊も拒否されてしまう。

 

外で松岡を待つ羽目になった長倉は、流産してしまい復讐を考えるようになった。

 

●犯罪計画の意図:2人の殺害を切り離し、隠ぺいするため

 

殺したい人物がいる人間を闇サイトで集い、X4として長岡は計画を提供する。この計画こそが「犯罪現場に置かれた数列暗号と犯行現場」だった。

 

「山岸の殺害」は連続殺人事件に「松岡の殺害」は原因不明の事件として切り離すことが、長倉の真の目的。

 

4人目の犯行が予定されていた披露宴当日、ホテル・コルテシア東京に現れた女装男も長倉の仕込みであった。警察の目を女装男に向けさせ、人手を払う作戦でした。

 

【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|事件解決の重要ポイント「文鎮の向き」

 

マスカレードホテル_ネタバレ_文鎮

 

作中で度々映し出される、ホテル・コルテシア東京の文鎮。「文鎮の向き」こそが、長倉と山岸の居場所を突き止めるヒントになっていました。

 

ホテル・コルテシア東京の一室で、長倉に拘束されてしまった山岸。一分一秒を争う中、長倉名義の部屋が5つも予約されていました。

 

長倉はカードキーは刺さず空室表記にし、部屋の電気を消し山岸とバスルームに隠れます。そのような状況の中、新田はどの様にして山岸を救い出させたのか。

 

「文鎮の向き」こそが、山岸の居場所を示していたのです。

 

山岸は部屋にある文鎮は必ず、向きを正し真っすぐに揃えます。しかし、一室だけ「文鎮の向きが、斜めになっている部屋」がありました。

 

ホテル・コルテシア東京では常に真っすぐに整えられている文鎮が、斜めになっている異常さに新田は気が付きます。

 

空室なのに文鎮が乱れているということは、“誰かがいた” 証拠。

 

こうして、新田は長岡に筋弛緩薬を打たれる直前に山岸を救い出せたという訳です!

 

 

【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|3つの殺人事件・犯人の目的

 

元恋人・松岡の死を隠し、山岸の殺害を連続殺人鬼の仕業にすることが狙いでした。

 

被害者 殺害方法/暗号 殺害現場 容疑者

① 岡部哲春

(会社員・男性)

絞殺/暗号あり 品川(東京都) 同僚・手嶋正樹
② 野口史子(主婦・女性) 扼殺/暗号暗号あり 千住新橋(東京都) 旦那・野口靖彦
③ 畑中和之(教師・男性) 撲殺/暗号あり 葛西(東京都) 生徒・??
④ 松岡高志(役者志望・男性)

薬殺(筋弛緩薬)

/暗号なし

名古屋(愛知県) 元恋人・長倉麻貴
⑤ 山岸尚美 殺人未遂/暗号あり ホテル・コルテシア東京(東京都) 逆恨み・長倉麻貴

 

闇サイトで出会った①~③の容疑者に「犯行現場に暗号」を残す指示をすることで、連続殺人事件に仕立て上げることが狙いでした。

 

万が一に「松岡の死体にあった注射痕」を不審に思った人間が、長倉を捜査したとします。しかし、山岸の殺害には気が付けないのです…。

 

どうあがいても「暗号がない」「犯罪現場が東京都内ではない」などから、松岡の死と山岸の殺害は結び付けられません。

 

2人の殺害を完璧に切り離すことが、長倉の目的であり保険であったと考えます。

 

 

【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|殺人現場に残された「暗号」の意図

 

マスカレードホテル_ネタバレ_案外解読

 

殺人現場に残されていた「数列暗号」には、目的が2つあります。

「捜査のかく乱」と「ホテル・コルテシア東京に警察を誘導」することです。

 

長倉麻貴が、連続殺人事件に仕立て上げた3つの事件。唯一の手がかりは、現場に置かれていた数列暗号だけでした。

 

数列暗号から事件の日付を引くと次の犯行現場の緯度と経度になることから、連続殺人事件として捜査。

 

第一事件の犯人・手嶋のメールを復元し、1つ1つの事件は単独犯の仕業だと気が付きます。

 

そして、第四事件の犯行予定現場(ホテル・コルテシア東京)に現れた女装男。

暗号を解読すると、第一事件現場である「品川」を指しておりループしてしまう仕掛けに…。

 

  殺害現場/殺害された日付 残された暗号 暗号が指し示す場所
1 品川/10月4日 45.761871/143.803944 千住新橋
2 千住新橋/10月10日 45.648055/149.850829 葛西
3 葛西/10月18日 35.648055/139.850829 ホテル・コルテシア東京
4   45.682073/157.786247

品川

(第一事件の犯行現場)

 

長倉麻貴(松たか子)の1つめの目的は「捜査のかく乱」です。

単独で起こした事件を連続殺人事件に仕立て上げることで、捜査官たちは “事件の共通点” を探し出すことに躍起になり、捜査は難航。

 

共通点から長倉を導き出すことはもちろん、時間がたてばたつほど「筋弛緩薬を利用した殺害」の立証が難しくなります。

 

2つめの目的は「ホテル・コルテシア東京に警察を誘導」すること。

第四事件は「目の不自由な老婆・片桐瑶子」として、山岸を殺害する予定でした。

 

囮である女装男を必死に逮捕している中での犯行となれば、警察は片桐というこの世に存在しない女を今まで以上に追い続けるでしょう。

 

また、片桐が偽名でありこの世にいない存在だと判明しても証拠は一切なく「長倉麻貴(松たか子)」にはたどり着けない算段でした。

 

【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|連続殺人事件と今回の事件の関係は? 松岡はいつ死んだ?

マスカレードホテル_ネタバレ_松岡死因イメージ画像

 

連続殺人事件・花嫁ストーカー騒動、すべてが長倉麻貴(松たか子)の仕組んだ出来事でした。

 

また、松岡は一か月前に自宅で死亡が確認されています。長倉によって足首に筋弛緩薬を打たれ、殺害されました。

 

● 連続殺人事件について

長倉が連続殺人事件を仕立て上げた理由は、「松岡と山岸の殺害」を切り離し、隠すため。

警察の捜査をかく乱するために暗号を置き、わざと関連性を持たせてました。

 

● 元恋人・松岡の死について

今まで殺人として扱われていなかったのは、筋弛緩薬は使用の痕跡が残らない薬品だったからです。

長倉は以前勤めていた動物病院から、筋弛緩薬を盗み出していました。
 

長倉が復讐を決意し、現在に至るまで約1年。連続殺人事件に仕立てる計画・復讐計画など、時間をかけて確実に実行していく様子から揺るがない殺意が伺えますね…。

 

 

【ネタバレ・解説】マスカレード・ホテル|元バディ・能勢(小日向文世)は裏切ったのか?

 

 

裏切っていません!しかし、本庁の人間が一目置くほど優秀な人材です。

バレても問題ないと考え、素直に情報を渡したのではないでしょうか。

 

新田が不機嫌になった理由は、上と情報を共有してしまうと自分主導の捜査ができなくなってしまうからだと思います。

 

情報が漏れてからも、役割を分担して、着実に犯人に近づいていて2人。

バディの頃からこの調子なんだろうな…!と感じるシーンが多いのも、見どころです。

 

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|ロケ地は「ロイヤルパークホテル東京」

 

マスカレード・ホテルの撮影地の一つである「ロイヤルパークホテル東京」も、コルテシア東京と同じように高級感溢れるホテルです。

 

日本橋にある「ロイヤルパークホテル東京」では、ホテル・コルテシア東京と同様に素敵なおもてなしが堪能できますよ!

 

 

 

作中と同様にウェディング挙式も可能。一生の思い出を、マスカレードホテルのロケ地で残してみてはいかがでしょうか!

 

 

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|友情出演の「明石家さんま」役名は“大竹”? 経緯・出演シーン

 

明石家さんまさんの『マスカレード・ホテル』出演への経緯は、2018年放送の「さんタク」で語られています。

 

さんまさん自身が映画出演を希望、木村拓哉さんに出演交渉をしていたそうです!

 

セリフこそありませんが、“大竹” 役で見事出演!フロントスタッフが「お待たせ致しました、大竹様。いってらっしゃいませ。」と接客しているので注目して下さいね。

 

 

ストーリーのラスト間近、グレーのスーツ・黒のハットを被りチェックアウトしている紳士がさんまさん。

 

明石家さんま(友情出演)と、すぐにクレジットが出るので分かりやすいかと思います!

(どこだか分からなかった…という方は、2時間6分辺りをジッと見てみてください。)

 

【ネタバレ】マスカレード・ホテル|ラストの反応は? 感想・まとめ

 

映画『マスカレード・ホテル』のラストシーンに、皆さん何を感じましたか? 評判をまとめてみました!

 

 

 

 

ラストシーンは要らなかったのでは…。などの声も聞く、新田と山岸の品のいい乾杯から仮面で終える最後。

 

このシーンは原作通りで、文章と映像では印象が違うそうです。

気になる方は、ぜひ原作もあわせて読んでみてくださいね。

 

そして『マスカレード・ホテル』の続編となる『マスカレード・ナイト』は、2021年9月17日公開予定です!

 

 

馬が合わずぶつかってばかりいた2人が、信頼関係を築きあげて再タッグ。どのような展開になるのか、今から楽しみですね!
 

※本ページの情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

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執筆

やぐち

チョコパンと大きい犬、映画が好き~!お気に入りは、土曜の朝にハッピーな映画を見ること。 皆さんのお役に立てるよう、分かりやすく温かい記事を目指して毎日頑張ります!

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