歴代スパイダーマン映画とシリーズ一覧
スパイダーマンの歴代映画作品を一覧で紹介!
歴代スパイダーマン映画作品一覧
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サム・ライミ版
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スパイダーマン
スパイダーマン2
スパイダーマン3
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アメスパ版
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アメイジング・スパイダーマン
アメイジング・スパイダーマン2
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MCU版
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スパイダーマン:ホームカミング
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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スパイダーバース
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スパイダーマン:スパイダーバース
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース※
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SSU
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ヴェノム
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
モービウス
マダム・ウェブ
ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス※
クレイヴン・ザ・ハンター※
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※公開予定の作品
次項でそれぞれ解説していきますが、スパイダーマンの映画シリーズは以下の5つに分類されることを知っておきましょう。
- サム・ライミ版(初期三部作)
- アメスパ版(アメイジング・スパイダーマンシリーズ)
- MCU版
- スパイダーバースシリーズ(3Dアニメ作品)
- SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)
トビー・マグワイア主演のサム・ライミ版
初の実写映画シリーズにて、スパイダーマンの人気を確固たるものにした初期三部作。
2002年から2007年にかけて公開された3つの作品全てをサム・ライミ監督が務めたことから、サム・ライミ版と呼ばれているシリーズとなっています。
サム・ライミ版スパイダーマン作品一覧
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●スパイダーマン
●スパイダーマン2
●スパイダーマン3
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実際のニューヨークを駆け回っているかのようなスパイダーマンのスピード感溢れるアクションシーンは、VFXがふんだんに利用され当時の鑑賞者に大きな衝撃を与えました。
スパイダーマンとなるピーター・パーカーを演じたのは、トビー・マグワイア。
内気で科学オタク気質な彼の性格と、スーパーパワーを得たことで直面しなければならない苦悩や葛藤を最も表現したシリーズと言えるでしょう。
サム・ライミ版のスパイダースーツは、網目が太く、より立体的に強調されている点が特徴。
体系も他シリーズと比べ、よりマッシブな印象を受けます。
また、スパイダーマンの代名詞でもあり、攻撃や移動に転用できる蜘蛛糸状のウェブは、ピーターの体内から生成・発射が可能。
実写映画シリーズで唯一、ウェブシューターを使わないスパイダーマンとなっています。
スパイダーマンの宿敵であるグリーン・ゴブリンやヴェノムといったおぞましいヴィランが登場する今シリーズでは、人気ホラーシリーズ『死霊のはらわた』を生んだサム・ライミ監督の手腕もあって、ホラー色もある作品に仕上がっているとも言えるでしょう。
アンドリュー・ガーフィールド主演のアメスパ版
サム・ライミ版に続き、新たなシリーズとして再起動(リブート)したのがアメイジング・スパイダーマンシリーズ、通称アメスパ版。
2012年から2014年まで、アンドリュー・ガーフィールドが主演を務め、マーク・ウェブ監督によって2作品が公開されました。
アメスパ版スパイダーマン作品一覧
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●アメイジング・スパイダーマン
●アメイジング・スパイダーマン2
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179センチの高身長に加え、スラっとした体系のアンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンは、全シリーズの中でもスリムかつスタイリッシュ。
サム・ライミ版を経てさらに進化したVFXは、今見ても見劣りしない完成度で、スパイダーマンの爽快なアクションをより魅力的にしています。
そんなスタイリッシュアクションを追求したアメイジング・スパイダーマンシリーズは、他シリーズと比べてスーツもスタイリッシュでクール。
1作目と2作目で目の眼光の色が異なるという違いがありますが、どちらも青が映える鮮やかな色となっています。
特に『アメイジング・スパイダーマン2』のスーツは、輪郭のデザインや目の大きさなどが全シリーズの中でも原作コミックを強く意識したものとなっており、筆者1番のお気に入り。
戦闘シーンでも原作を意識した冗談を言いながら戦うスパイダーマンならではの魅力が反映され、堪能できるシリーズだと言えるでしょう。
また、本作ヒロインのグウェン・ステイシーを演じたのは、『ラ・ラ・ランド』や『クルエラ』などの人気女優エマ・ストーン。
傑作ラブコメディ『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督が手がけたこともあり、ピーターとグウェンのピュアなラブストーリーも作品を魅力的なものにしています。
トム・ホランド主演のMCU版は『アベンジャーズ』にも登場
実写映画シリーズ3弾目となるスパイダーマンは、トム・ホランド主演、ジョン・ワッツ監督による3作品が現在公開されています。
MCU版スパイダーマン作品一覧
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●スパイダーマン:ホームカミング
●スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
●スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム※
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※ディズニープラス視聴不可作品
本シリーズの特徴は、何と言ってもスパイダーマンがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)入りしたこと!
アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーといったマーベルヒーローたちが世界観を共有し集結する『アベンジャーズ』などで有名なMCU。
既に様々なヒーローが存在する世界に若手ヒーローとしてスパイダーマンが登場し、憧れの先輩ヒーローを見てピーターの成長が描かれていく本シリーズは、これまでなかった手法でスパイダーマンというヒーローを個性的かつ魅力的にしています。
MCU初登場時のトム・ホランドは撮影当時なんと18歳。
まだ若く未熟なティーンエイジヒーローは、これまで登場したスパイダーマンの中でも、最もキュートで等身大な魅力に溢れています。
彼が着るスーツは目の黒枠が大きく、白枠部分が瞬きするように縮小するのもアイコニックさを強調した特徴と言えるでしょう。
また、そんな若きヒーローに試練が課される作品を手がけたのは、ジョン・ワッツ監督。
『クラウン』や『コップ・カー』といった怖い大人に立ち向かっていく子どもを描いてきた作風の監督と後輩気質な高校生スパイダーマンの相性は抜群となっています。
MCU版スパイダーマンは登場以降、『アベンジャーズ』などの大型クロスオーバー作品にも出演!
作品の枠を超えて活躍するスパイダーマンもぜひご覧ください。
MCU版スパイダーマンが登場する他MCU作品
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●シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
●アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
●アベンジャーズ/エンドゲーム
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アニメ映画『スパイダーバース』シリーズ
アニメ映画『スパイダーバース』シリーズは、2018年に公開された3Dアニメ作品。
現在2作品が公開され、その物語のクライマックスとなる3作品目の公開も決定しています。
スパイダーバース作品一覧
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●スパイダーマン:スパイダーバース
●スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース※
●スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース(公開予定)
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※ディズニープラス視聴不可作品
本シリーズの特徴は大きく分けて2つ。
1つ目は、主人公がピーター・パーカーではなくマイルス・モラレスというアフリカ系とヒスパニック系ハーフの少年であることです。
スパイダーマンと同様の能力を得たマイルスは、自分の世界を守るため、別次元からやって来た様々なスパイダーマンとの出会いを経験します。
そのため本シリーズでは、想い人であるメリー・ジェーンとの関係が切れてしまった世界線のピーター・B・パーカー、スパイダーマンの力を経たグウェン・ステイシー、1933年で活躍する白黒のスパイダーマン・ノワールなど、スパイダーマンの能力を持った異なる時間軸の人物や様々な「もしも…?」が登場。
そして特徴の2つ目は、様々な時間軸のスパイダーマンや世界を表現した画期的なアニメーション表現の数々。
本シリーズは、3DCGで作成した画にさらに2D表現を加えた作品です。
アメリカンコミックを彷彿させるドット表現や吹き出しの演出、そしてわざと1秒間のコマ数を落としたカクカクとした動きは、アニメならではのダイナミックさと画面の面白さに加えて、これまで見てきた手書きアニメや3Dアニメーションのどれにも属さない斬新さを生み出しています。
また、登場するキャラクターや別軸の世界観に合わせてその表現は異なるため、日本アニメ風の女子高生スパイダーマンやトムとジェリーのようなカートゥーン風のスパイダーマンが、3DCGのマイルスの世界に現れたり、逆にマイルスが自分と異なる描かれ方をしている世界線に迷い込んでいったりと、カオスな描き方が成立する楽しさも特徴です。
マイルスという新たなキャラクターを新たな手法とチャレンジで描く意欲作。
アニメといって侮るなかれ、クライマックスである『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』公開が控える今最も追っておきたいシリーズと言えるでしょう。
スパイダーマン関連のヴィランを中心としたスピンオフSSUシリーズ
スパイダーマン関連作であるSSUも紹介。
SSUとは(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の略であり、スパイダーマンの原作に登場するヴィランを中心に展開されているスピンオフ色の強いシリーズとなっています。
SSU作品一覧
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●ヴェノム
●ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ※
●モービウス※
●マダム・ウェブ※
●ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス(2024年10月25日公開予定)
●クレイヴン・ザ・ハンター(2024年12月13日公開予定)
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※ディズニープラス視聴不可作品
サム・ライミ版『スパイダーマン3』にて登場した人気ヴィラン、ヴェノムやこれまでの劇場版作品には登場していない新たなキャラクターにスポットの当たる単独作品が並びます。
ユニバースと名乗っていますが、現状各作品で登場するキャラクターたちが集結するといったイベントは起きておらず今後の動向が気になるところ。
故に、単体作品として見やすい傾向にある作品群となっています。
また、シリーズ名にあるスパイダーマンの登場は、シリーズ内で若干ほのめかされている描写はありますが、現状公開予定の作品で本格参戦するといったアナウンスは残念ながらありません。
「スパイダーマンの映画見終わっちゃったな…」という方へ視聴をオススメします。
スパイダーマンの全映画作品を見るなら公開順がおすすめ!
スパイダーマンの全映画作品を視聴する場合のおすすめは、公開順!
もっと細かく言うのであれば公開開始されたシリーズ順であるサム・ライミ版→アメスパ版→MCU版→スパイダーバースの順で視聴する方法です。
全スパイダーマン映画作品オススメ視聴順番
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1.
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スパイダーマン
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サム・ライミ版
(2002年開始)
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2.
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スパイダーマン2
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3.
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スパイダーマン3
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4.
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アメイジング・スパイダーマン
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アメスパ版
(2012年開始)
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5.
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アメイジング・スパイダーマン2
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6.
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スパイダーマン:ホームカミング
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MCU版
(2017年開始)
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7.
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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8.
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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9.
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スパイダーマン:スパイダーバース
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スパイダーバース
(2018年開始)
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10.
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
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この順番で視聴するメリットは大きく2つ。
まず1つは、MCU版とスパイダーバースの混同を避けられること。
2つのシリーズは展開時期が被っているため、そのままの公開順で見た場合、2種類のシリーズを並行して見ることになってしまいます。
加えてスパイダーバース次作となる『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が公開を控えている現状では、スパイダーバースシリーズは最後に視聴するのがおすすめです。
そしてもう1つは、登場キャラクターたちの把握。
シリーズをいくつも展開しているスパイダーマンの映画作品ですが、基本的にスパイダーマンとなるピーター・パーカーと彼を取り巻く人々の物語であるという点は大きく変わることはありません。
初公開作のサム・ライミ版から作品を視聴すれば、シリーズが変わり役者が変更されたタイミングでも、登場キャラクターと役割の整理ができるだけでなく、前シリーズで存在をほのめかされていたキャラクターが後のシリーズで本格的に登場するといったイースターエッグ的発見も含めて作品を楽しむことができます。
また、MCU版スパイダーマン3作品目『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、サム・ライミ版、アメスパ版にて登場したヴィランがある事件をきっかけに再登場!
過去作を見てきた人たちにとっては、感慨深い作品となっているので、ぜひシリーズ公開順でお楽しみください!
なぜ人気?スパイダーマンが特別愛される3つの理由
アメコミヒーローの中でも群を抜いて知名度と人気を誇るヒーロー、スパイダーマン。
彼が他のヒーローとどう違うのか、そして何故愛されるかを3つの項目で紹介していきます。
蜘蛛の力を利用した唯一無二のスウィングアクション!
スパイダーマンはその名の通り、蜘蛛の力を扱うヒーロー。
超人的な身体能力はもちろん、蜘蛛のように壁をよじ登ったり、スパイダーセンスと呼ばれる危険察知能力など様々な能力を持っています。
中でも象徴的なのは、蜘蛛糸状のウェブを使ったアクションの数々。
手首の先から発射するこのウェブは強力な粘着性と耐久性を兼ね備えており、発射して敵を拘束するだけでなく、救出した一般人への着地場所としても利用されます。
高層ビルに次々とウェブを発射し、ターザンロープの要領で移動するシーンはアクロバティックで見ている人も爽快感を感じるほど。
他のヒーローにはないユニークなアクションが、独自の戦闘スタイルやあっと驚く展開を生んでいると言えます。
人々の心を救う”親愛なる隣人”
独自の戦闘スタイルと超人的なパワーを持つスパイダーマンですが、そのユニークな能力故にできることは限られています。
例えば同じマーベルヒーローのアイアンマンは、巨大企業スターク・インダストリーズの社長であり、世界の平和のために巨額の投資をして犯罪を防ぐロボットの開発を行うなど、やることの規模がかなり大味。
また、ソーはアスガルドという惑星に住む神であり、雷を操る能力を使って、地球だけでなく宇宙全体規模の脅威に立ち向かうことも多いヒーローです。
アイアンマンやソーに比べれば、スパイダーマンは基本的に自分の住む街であるニューヨークのクイーンズを守るだけのご当地ヒーロー的な立ち位置に収まってしまいます。
しかし、そのクイーンズに住む市民の平和を守るために尽力する姿が彼の魅力。
愛する街の平和を守るという距離の近さから、”親愛なる隣人”という異名を持ち親しまれ、人々の心を救っているヒーローなのです。
世界や宇宙全体の平和のために戦うアイアンマンやソー、街を守る自警団的立ち位置のスパイダーマン。
脅威の大小だけでヒーローの優劣は決められませんが、「私の住む街にもスパイダーマンがいたらいいのになぁ…!」と視聴者が感じられる距離の近さがスパイダーマンが愛される1つの理由だと感じます。
青年ピーター・パーカーが抱える等身大の苦悩と葛藤
スパイダーマンことピーター・パーカー。
前述したように彼は、大金持ちでもなければ、生まれながらにして特殊な能力を持っていたわけでもないごく普通の青年です。
彼はスパイダーマンの能力を得たことでヒーローへの道を歩んでいくことになりますが、その活動の中には、いくつもの葛藤がついてくることになります。
時には、ヒーロー活動を優先した結果、私生活に影響を及ぼし自暴自棄になることも。
そんな等身大な悩みを抱えるピーターが、己を奮い立たせて街の平和のためにスパイダーマンとなる姿は、現代社会を生きるサラリーマン、部活を頑張る学生、恋に悩む人などに様々な共感と勇気を与えてくれます。
“親愛なる隣人”であるという彼の異名は、同じように悩み生きている見ている視聴者にも重なるのです。
スパイダーマンが多くの人々に愛されるのは、彼が特別ではない私たちと同じ人間らしさを持ち合わせた等身大の魅力があるからでしょう。
【ネタバレなし】全スパイダーマン映画のあらすじを一挙紹介!
全スパイダーマン映画、各作品のあらすじと見どころを紹介していきます。
ネタバレなしで解説するので気になった作品から見ても楽しめるでしょう!
サム・ライミ版
スパイダーマン
【あらすじ】
幼くして両親を失ったピーターは、大学進学と同級生のメリー・ジェーンへの恋に悩む普通の高校3年生。だがある日、遺伝子を組み替えた特殊なクモに偶然噛まれたことから、超人的な能力を身につける。愛する者たちを守るために、ヒーローとなる宿命を背負ったピーター=スパイダーマンの戦いが今、始まる!
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
長い歴史を持つ実写スパイダーマン映画の記念すべき1作目。
スパイダーマンのテーマであり、ピーターの叔父であるベンの名言”大いなる力には、大いなる責任が伴う”を色濃く体現した作品となっており、スパイダーマンの能力に目覚めたピーターが、力を持ってしまったが故に直面する責務やそれを全うするために友人や愛する人との関係に葛藤を続ける姿が印象的です。
本作で登場するヴィランのグリーン・ゴブリンは、そんなスパイダーマンと正反対の私利私欲に支配された存在。
力を持ったもの同士の表裏一体が描かれる作品となっています。
彼を演じたウィレム・デフォーの怪演もあり、1度見たら忘れられない非常に凶悪なヴィランとなっているのも注目ポイントです。
スパイダーマンの力を”呪い”と評する作風は、ホラー映画監督であるサム・ライミらしい着眼点と今後続くシリーズでも核となる部分。
まずは、今作からスパイダーマンデビューしてみてはいかがでしょうか。
スパイダーマン2
【あらすじ】
グリーン・ゴブリンとの激しい死闘から2年。大学生になったピーターは、アルバイトと授業に追われながら正義のために闘い、多忙な日々を過ごしていた。スパイダーマンであることでMJとの恋や親友ハリーとの友情に悩み苦しみながらも宿命を受け入れるピーター。そんな彼の前に新たな敵“ドック・オク”が立ちはだかる。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
サム・ライミ版2作目にして、全シリーズの中でも屈指の人気を誇る『スパイダーマン2』。
前作でスパイダーマンとしての使命を受け入れたピーターですが、その重圧は日常生活にも影響を及ぼし、学業や恋愛、友情に葛藤を抱える姿が描かれていきます。
責務を投げ出し、自身の好きなように生きていきたいと思うようになるピーターの心理描写は、ヒーロー映画を超えて多くの共感を生むドラマ性にも富んでいると言えるでしょう。
また、本作のヴィランであるドクター・オクトパスは、ピーターの知人でもある科学者。
彼の情熱と野心が暴走し、スパイダーマンに立ちはだかる展開は、前作以上にスペクタクルでダイナミックなアクションを楽しめます。
今作で特に有名な電車でのシーンは、作品を知らずとも見たことのある人は多いのではないでしょうか。
市民を救う志しと孤独な悩みを持つピーターの姿は、人々と自身を秤にかけ揺れ動いています。
そんな葛藤を乗り越えて、ピーターが選択する正しさを見届けてください!
スパイダーマン3
【あらすじ】
ブラック・スパイダーマンとなったピーターは、その黒いスーツがもたらす新たなパワーに酔いしれ、怒りを制御することができない。彼に何が起こったのか—?慕っていた叔父を殺した犯人への復讐。スパイダーマンを父の仇と信じ込む親友ハリーとの決闘。未来を誓い合った恋人メリー・ジェーンとの心のすれ違い。そこに現れるグウェンとの微妙な恋愛関係。悲しき運命の連鎖が、彼を究極の戦いへと導く。さらに新たな脅威ヴェノムがスパイダーマンに襲いかかる!戦いは、ニュー・ゴブリン、サンドマンを巻き込み、熾烈さを増していく・・・・。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
サム・ライミ版最終作である『スパイダーマン3』。
シリーズの集大成を締めくくる本作では、これまでピーターがスパイダーマンとして歩んできた道のりの総決算であり、力の”呪い”が強調された作品となっています。
今作で彼に立ちはだかるヴィランは、なんと3体。
サンドマンは、ピーターの伯父であるベンを殺害した真犯人、ニュー・ゴブリンであるハリーは1作目のヴィラン、グリーン・ゴブリンの息子にしてスパイダーマンの正体が親友ピーカーであることを知ってしまった人物です。
スパイダーマンやピーターと深くかかわりのある宿敵が立ちはだかり、彼を精神的に追い詰めていきます。
そしてそんなピーターに宇宙から飛来する寄生生物シンビオートの魔の手が…。
これまでの活躍でヒーローとしてあろうとしてきた力が、彼自身を蝕んでいく展開となっています。
積み重なった”呪い”を断ち切ることはできるのか。
復讐、宿命、そして自分自身との戦いが描かれるシリーズ最終作に注目してください!
アメスパ版
アメイジング・スパイダーマン
【あらすじ】
ピーター・パーカーは、ちょっとサエない高校生。正義感は強いが、女子にはモテない。両親は彼が幼いときに謎の失踪をとげ、以来ベンとメイの伯父夫婦に育てられてきた。ある日ピーターは父の消息を探るため、オズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ね、実験中の蜘蛛にかまれてしまう。翌日、ピーターの人生は激変する。蜘蛛のように自由自在に動き回れるパワーとスピード、超感覚で危険を感知する“スパイダーセンス”を身につけたのだ。ピーターはその能力で悪と闘い、“スパイダーマン”と呼ばれるスーパーヒーローとなる。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
2012年公開のアメイジング・スパイダーマンシリーズ1作目。
蜘蛛に噛まれスパイダーマンとして活動を始めるという点は、サム・ライミ版と同じですが、こちらのシリーズはピーターの亡き親の死の真相を辿っていくミステリー要素なども追加されています。
また、ウェブ・シューターの開発模様や制作背景、自警団活動を行う中で敵対視される警察との関係性など、より現代らしさに合わせて描かれた物語。
進化したVFXによって再現されるスピード感のあるアクションは、よりスタイリッシュにスパイダーマンの魅力を引き立てます。
自身が目覚めた能力の解明のための協力者、コナーズ博士がヴィランのリザードとなってしまう展開は、サム・ライミ版に引き続き”大いなる力には、大いなる責任が伴う”を違う角度から描いている作品と言えるでしょう。
また、サム・ライミ版でのヒロインはメリー・ジェーンであったのに対して、本シリーズではエマ・ストーン演じるグウェン・ステイシーとなっています。
ピーターを演じたアンドリュー・ガーフィールドとは、今作での出会いをきっかけに公私ともにパートナーとなったことも。
そんな彼らの甘く切ないラブストーリーにも注目です。
アメイジング・スパイダーマン2
【あらすじ】
スパイダーマンとしてニューヨークの平和を守り、ひとりの男性として恋人グウェンとの愛を育む、忙しくも充実した日々を送っていたピーター・パーカー。しかし、彼の旧友で巨大企業オズコープ社の御曹司であるハリー・オズボーンが街に戻ってきたことから、ピーターの生活は少しずつ狂い始める。一方、オズコープ社に勤める冴えない電気技師マックスは、感電事故に巻き込まれたことで、突如電撃を発する超人・エレクトロに変貌してしまう…!平凡な青年であることと、スパイダーマンとしての大いなる責任の間で葛藤してきたピーターに、更なる試練が襲い掛かる。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
アメスパ版2作目となる『アメイジング・スパイダーマン2』。
謎に包まれていた、ピーターの両親の秘密が明かされるストーリーや新たなヴィランたちとの戦いが描かれるアクション超大作となっています。
サム・ライミ版にも登場したハリー・オズボーンの登場、そしてスパイダーマンを愛する過激なファンが変貌した雷を操るエレクトロ。
スパイダーマンとしてヒーロー活動を続ける彼に新たな悪の兆が、生まれていきます。
強敵とのアクションシーンは、前作からさらに磨き抜かれ、ニューヨークのタイムズスクエアで繰り広げられる戦いは見どころの1つ。
また前作で描かれたグウェンとの恋路、そしてスパイダーマンとして歩み始めた彼のヒーロー道のジレンマに悩むビターテイストなラブストーリーにも注目です。
残念ながら興行成績不振から、本作でシリーズは打ち切りとなってしまいましたが、ファンからの人気は根強く、今でも続編の制作をしてほしいという声も。
特に本作で描かれるある出来事からつながっていく結末は、スーパーヒーロー映画史に残る1シーンの1つといってもいいでしょう。
MCU版
スパイダーマン:ホームカミング
【あらすじ】
ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべくパトロールの日々。ある日、スタークに恨みを抱く“バルチャー”(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは一人戦いに挑むが・・・。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
MCU版スパイダーマンの単独作品1作目、『スパイダーマン:ホームカミング』
アイアンマンを慕う高校生ピーター・パーカーが、憧れのヒーロー道を目指す物語がスタートします。
既にヒーローがいる世界で誕生したスパイダーマンは、実力と精神性においてまだまだ未熟な人物。
そんな彼が憧れのヒーローとして成長していく背景には、既に世界を守るために戦っているアイアンマンと、彼に執念を燃やすヴィランのヴァルチャー、相反する2人の大人が絡んでいきます。
世界を守るためのヒーロー活動が危険であると知っているアイアンマンは、まだ高校生のピーターを正当なヒーローとして認めることはできません。
しかし、ヴァルチャーによって彼に危機が迫っていることをピーターだけが知っていたら…?
未熟ながらも行動を起こしていくピーターに、認められたい憧れと止めなければならない脅威という2つの高い壁が立ちはだかります。
長きにわたってアイアンマンを演じるロバート・ダウニー・Jr.が登場する作品でありながら、スパイダーマンというヒーローの成長に主軸をおいた作風は、ただのクロスオーバーに留まらないMCUの魅力が詰まった1作といえるでしょう。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
【あらすじ】
ピーターは夏休みに、学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かける。しかしそこに待っていたのは、元S.H.I.E.L.D.長官であるニック・フューリーだった。
迫りくる新たな脅威を察したニックは、スパイダーマンの力を必要としていたのだ。目の前に立ちはだかる脅威に立ち向かう使命を、ニックは怖気づくスパイダーマンに託す。ヴェネチア、ベルリン、ロンドンといったヨーロッパ都市をはじめ、各国を危機に陥れるのは、“火”や“水”など自然の力を操るクリーチャーたち。
世界に脅威が迫る中、ニックはミステリオをピーターに引き合わせる。異次元から来たという彼もまた、ピーターと共に敵に立ち向かっていく。そしてこの戦いに、ソーやキャプテン・マーベルの力は借りられない。ピーター=スパイダーマンはこの危機にどう立ち向かうのか――今、世界は彼に託される・・・!
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
ニューヨークを飛び出し、新たな舞台ヨーロッパへ。
ピーターは親友のネッドや気になるMJたちと共に、2週間の夏休み旅行に出かけます。
そこで彼らを待ち受けていたのは、ただの観光ではなく、世界をまたにかけた新たなミッションでした。
旅行先で現れた敵、そして立ち向かうニック・フューリーと新たな登場人物ミステリオ。
彼らに協力を求められたピーターは、自分の青春とヒーロー活動の狭間で揺れることになります。
MCU前作である『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、これまでの物語に一区切りがつき、ピーターにも大きく影響を与える出来事がありました。
そんな彼が、今作で課せられる試練をどう乗りこえていくのかに注目です。
また、ピーターとMJの恋愛模様も見どころの1つ。
ヴェネチアやベルリンなど、ヨーロッパの美しい街並みを舞台に展開されるピーターとMJの恋路は、甘酸っぱい青春の一コマを描いています。
MCUの新たな芽吹きを告げる1作。
余裕のある方は、『スパイダーマン:ホームカミング』に加えて『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見たのちに、視聴してみてください。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
【あらすじ】
ピーターがスパイダーマンだという記憶を世界から消すために、危険な呪文を唱えたドクター・ストレンジ。その結果、このユニバースに、ドック・オク、グリーン・ゴブリン、エレクトロ、サンドマン、リザードといった強敵たちを呼び寄せてしまう。マルチバースが現実のものとなってしまい、次々とスパイダーマンに襲い掛かるヴィランたち。その脅威は、恋人のMJ、親友のネッド、さらにはメイおばさんにまで。この世界を守り、愛する人達を守るために、最大の危機に晒されたピーターに突き付けられる<選択>とはー。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の結末を受けて、ドクター・ストレンジの元へたずねるピーター。
しかし、これをきっかけにMCU世界は混沌とした世界へと移り変わっていきます。
マルチバースの扉が開かれてしまう本作は、MCUとは別次元の世界からスパイダーマンを知る様々なヴィランが登場。
サム・ライミ版のドクター・オクトパスやグリーン・ゴブリン、アメスパ版からはリザードやエレクトロなど、シリーズの垣根を超えたコラボは、過去の実写映画作品を見てきた人にとって驚きの連続となること間違いなしです。
そんな彼らを、救うことはできないのか?という新たな切り口で語られる物語は、例えヴィランでも困っているなら助けたいというスパイダーマンの献身的で心優しい一面が描かれます。
世話好きでちょこっとお節介なところが、彼がシリーズ問わず人気な一因なのかもしれません。
そういった意味でも、スパイダーマンの良さが改めて感じられる作品と言ってもいいでしょう。
また、今作には更なるサプライズが…!
兎にも角にも、スパイダーマン作品の集大成。
ぜひ過去作を見てから、視聴してみてください!
トムホのピーターが帰ってくる…?続報に期待
トム・ホランド主演のスパイダーマン4作目の制作が動いているという情報が…!
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の意外な結末を受けて、物語の次の行方が気になっている方は多いはずです。
実現するとなれば、実写映画版のスパイダーマンで4作品目が制作されるのは初となります。
まだまだトム・ホランド演じるピーター・パーカーが見たいですが、トム・ホランド自身は待っているファンのためにも”価値あるものでなくてはならない”とインタビューで答えています。
スクリーンで新たな彼の物語が見られるよう、期待しておきましょう。
『スパイダーバース』シリーズ
スパイダーマン:スパイダーバース
【あらすじ】
スパイダーマン、死す――
スパイダーマンことピーター・パーカーの突然の訃報により、ニューヨーク市民は悲しみに包まれる。13歳のマイルス・モラレスもその一人――彼こそがピーターの後を継ぐ“新生スパイダーマン”だが、その力を未だに上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により歪められた時空から集められたのは、スパイダー・グウェン、スパイダーマン・ノワール、スパイダー・ハム、そしてペニー・パーカーと彼女が操るパワードスーツ。彼らは全く別の次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマン達だった。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
スパイダーマン初の3Dアニメーション映画作品。
時空が歪んだことで、現れる別世界のスパイダーマンたちと新生スパイダーマン、マイルスの物語が描かれていきます。
様々な世界のスパイダーマンやヴィランが登場する作品ですが、これまでの実写映画シリーズとは異なる世界を舞台にしているため、スパイダーマン初心者でも見やすい作品となっているのが特徴。
また、高校生のマイルスがスパイダーマンに憧れ、ヒーローとしての道を歩んでいく模様は、新たなスパイダーマン作品の軸として、高い完成度を誇っています。
アニメーションならではのハイテンポな掛け合いから繰り出されるアクションも見どころの1つ。
背景の細部までこだわった画や、登場人物たちの独特なモーションは、実写作品にはないスピード感とクオリティの高い映像を楽しむことができます。
スパイダーマン初心者も、コアなファンのどちらにもオススメできる傑作アニメ作品、ぜひ実写派の方もご覧ください。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
【あらすじ】
ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した高校生マイルス。共に戦ったグウェンと再会した彼は、様々なバースから選び抜かれたスパイダーマンたちが集う、マルチバースの中心へと辿り着く。
そこでマイルスが目にした未来。それは、愛する人と世界を同時には救えないという、かつてのスパイダーマンたちが受け入れてきた<哀しき定め>だった。それでも両方を守り抜くと固く誓ったマイルスだが、
その大きな決断が、やがてマルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こす…。
<運命>を変えようとするマイルスの前に立ちはだかる、無数のスパイダーマンたち。
史上かつてない、スパイダーマン同士の戦いが始まる!
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
スパイダーバースシリーズ2作目。
歩み始めたマイルスのスパイダーマンとしてのヒーロー活動に、マルチバースから新たな障壁が立ちはだかります。
これまでの実写映画作品でも幾度となく描かれてきた、スパイダーマンとなるものたちの悲しき運命。
その運命にマイルスが抗うため、マルチバースに存在する様々な世界のスパイダーマンと戦う展開は、前作以上のスケールとカオスに満ちた画面を堪能することができます。
それにあやかり、前作で多彩だったアニメーション表現もさらにパワーアップ。
別軸の世界線はそれぞれ独立したアニメーション表現が施され、登場するスパイダーマンもさらに個性的となっています。
公開予定である『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』とは2部作構成となっているため、次作への期待を高めるラストにも注目です。
※『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』はディズニープラス視聴不可、U-NEXTではポイントを利用するレンタル対象作品となっています。
スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース(公開日未定)
満を持して公開されるスパイダーバースシリーズ最終作と言われる『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』。
『アクロス・ザ・スパイダーバース』の続きが描かれる新作映画の公開が決定しています。
当初2024年の公開アナウンスが流れていましたが、2023年に起きたハリウッドの大規模ストライキの影響もあり、現在まで公開時期が判明していません。
現状リアルタイムで、シリーズを追える唯一のスパイダーマン映画作品。
過去作を視聴して続報を待ちましょう!
SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)
ヴェノム
【あらすじ】
敏腕記者エディ・ブロックは、人体実験で死者を出しているという<ライフ財団>の真相を追う中、<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体を発見し接触してしまう。
この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、このまま自分の乗り物となることを受け入れれば強大なパワーを与えるという取引を持ちかける。エディは肉体の変化に困惑しながらも、その力に少しずつ魅入られていく――。「俺たちは―――ヴェノムだ」
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
スパイダーマンのヴィランの中でも屈指の人気を誇るキャラクター、ヴェノム。
シンビオートと呼ばれる寄生生物が人間を宿主として生み出す怪物は、サム・ライミ版3作品目でも登場し、その凶暴な力を発揮しました。
そんなヴェノムの単独映画作品がSSU作品として公開。
敏腕ジャーナリスト、エディ・ブロックが、シンビオートに寄生され制御できない予測不能な力を手に入れる物語が展開されていきます。
エディの内に潜むヴェノムは凶暴ですがどこか憎めない一面もあり、二人の掛け合いはバディものとしても非常にユーモラス。
そんな彼が繰り出すハチャメチャなアクションが楽しめる1作となっています。
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
【あらすじ】
「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体<シンビオート>のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく……。死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
前作での葛藤と成長を経て、平穏な共生生活を謳歌するエディとヴェノム。
しかし、新たな敵カーネイジの出現により、彼らは未知の危機に直面します。
おどろおどろしい赤が印象的なカーネイジは、ヴェノムよりさらに凶悪なシンビオート。
凶悪なシリアルキラーであるクレタス・キャサディが変貌します。
彼を演じたのは『ゾンビランド』や『グランド・イリュージョン』で知られるウディ・ハレルソン。
バディとなったエディとヴェノムに立ちはだかる、狂気まみれのクレタスに注目しましょう。
ダークヒーロー的立ち位置のヴェノムとカーネイジの戦いは、ヒーロー作品では見れない激しい肉弾戦が繰り広げられていきます。
パワーアップしたエディとヴェノムのユニークな掛け合いと、シンビオート同士のぶつかり合いをお楽しみください。
※『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』はディズニープラス視聴不可、U-NEXTではポイントを利用するレンタル対象作品となっています。
モービウス
【あらすじ】
天才医師マイケル・モービウスは幼い頃から血液の難病を患っていた。同じ病に苦しみ、兄弟のように育った親友マイロのためにも治療法を見つけ出そうと、コウモリの血清を投与するという危険な方法を試すことに―。彼の身体は驚くべき変化を遂げ、超人的な筋力、スピード、飛行力に加え、周囲の状況を感知するレーダー能力まで手にするが、その代償として得たのが抑えきれない“血への渇望”だった。人工血液を飲みながら、<人間>としての意識を保とうとするマイケルの前に、生きるために血清を投与してほしいと懇願するマイロが現れる。
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
スパイダーマン原作に登場する異色のヴィラン、モービウスを描いた単独映画作品。
危険な治療法を試した天才医師モービウスは、超人的な能力と引き換えに血への渇望という大きな代償を背負うことになります。
主演を務めたジャレッド・レトは、アカデミー賞を受賞経験のある実力派俳優。
『ダラス・バイヤーズクラブ』、『ブレードランナー 2049』、『スーサイド・スクワッド』などでその存在感を見せてきた彼が、モービウスという特異な体質を抱える葛藤を描き出します。
ヴァンパイアのような性質のモービウス。
手にした能力を欲する親友とそれがもたらす自身の内面との戦いが、映画の中心的なテーマとして描かれるアクション大作となっています。
※『モービウス』はディズニープラス視聴不可、U-NEXTではポイントを利用するレンタル対象作品となっています。
マダム・ウェブ
【あらすじ】
ニューヨーク。救急救命士として働くキャシー・ウェブ(後のマダム・ウェブ)は、一人でも多くの命を救うため日々奮闘していた。ある時、救命活動中に生死を彷徨う大事故に巻き込まれてしまう。それ以来、キャシーはデジャブのような奇妙な体験を重ねるのだった。
自分に何が起きているのか戸惑うキャシーだったが、偶然にも出会った3人の少女たちが、黒いマスクの男に殺される悪夢のようなビジョンを見てしまう。それが未来に起きる出来事だと確信したキャシーは、少女たちを助けることを決意。未来が見えるという不思議な力を使い何度も危機を回避するが、謎の男はどこまでも追ってくる…。男の目的は一体?なぜ執拗に少女たちを追うのか?
やがて明らかになる、少女たちの<使命>とキャシーの能力の秘密。少女たちを守る先に、彼女が救うことになる<未来>の正体とは――?
引用:ソニー・ピクチャーズ公式
【見どころ】
SSUの新たな境地を描いたミステリーサスペンス作品、『マダム・ウェブ』。
未来を予知する能力に目覚めたキャシー・ウェブに、少女たちを狙う謎の男が現れます。
何故キャシーに予知能力が備わったのか…?
スパイダーマンに似た姿の男の正体とは…?
そして、何故少女たちは狙われるのか…?
様々な謎が交錯する中キャシーに視える未来は、まるで蜘蛛の巣のように分岐していきます。
最良の現実を進むため予知能力だけで、超人的なキャラに挑む展開は、これまでなかったヒーロー映画として新鮮な展開です。
そして、本作にはスパイダーマン作品でお馴染みのある人物も登場。
今後のSSUを左右するかもしれない作品となっています。
ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス(2024年10月25日公開予定)
2024年10月25日公開予定の新作SSU映画。
SSUの中でも高い人気を誇るキャラクター、ヴェノム3作目の物語となっています。
まだ詳細はわかりませんが、副題のザ・ラスト・ダンスからヴェノムの物語に幕を降ろす内容となるのかどうかが気になるところです。
続報を待ちましょう。
クレイヴン・ザ・ハンター(2024年12月13日公開予定)
原作コミックで幾度となくスパイダーマンに立ちはだかる強敵クレイヴン。
より強い敵を狩ることを目的とし、ヒーローであるスパイダーマンに牙を向くこれまでのヴィランとは違ったユニークなキャラクターです。
そんな彼の単独映画作品が公開予定。
演じるのは、『キック・アス』シリーズで主役を演じたアーロン・テイラー=ジョンソンです。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、シルバー・サーファーを演じたこともある彼は、様々な作品で異なる役柄を演じられるカメレオン俳優としても有名。
肉体派キャラクターであるクレイヴンをどのように演じるのかに期待がかかります。
全スパイダーマン映画の視聴順番とシリーズ特徴解説まとめ
最後に記事をまとめていきます。
スパイダーマン映画作品の視聴順番とシリーズ特徴解説まとめ
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●スパイダーマンの映画作品は、3つの実写映画シリーズ、3Dアニメシリーズ、スピンオフ色の強いSSUの5つに分類される
●3つの実写映画シリーズでは、トビー・マグワイア主演のサム・ライミ版、アンドリュー・ガーフィールド主演のアメスパ版、トム・ホランド主演のMCU版と主演や監督が異なる
●3作品が公開され、スパイダーマン初の実写シリーズとして彼の人気を不動としたサム・ライミ監督による初期三部作は、ホラー色もあるシリーズ
●2作品が制作されたアメスパ版は、進化したスタイリッシュアクションとピーターとグウェンの切ないラブストーリーが魅力のシリーズ
●MCU版スパイダーマンは3作品が公開されてる他、アベンジャーズにも登場し他ヒーローとのクロスオーバーが楽しめるシリーズ
●3Dアニメ作品であるスパイダーバースは、様々な世界線のスパイダーマンが集結するという点で実写映画と合わせてオススメしたい作品
●おすすめの視聴順番は、シリーズが開始した年からシリーズ作品を順番に視聴する公開順
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