シュタインズゲートは数々の魅力的なゲームを生み出し続けた5pb.(現株式会社MAGES.)の作品として、2009年に発売されたSFゲームです。2011年にアニメ化され、最高傑作とも呼ばれたその壮大なストーリーは多くの視聴者を夢中にさせました。
本記事では、シュタインズゲートを知っている方も知らない方も、どちらもより作品に興味が湧くような情報をお伝えしていきます。あらすじのご紹介と共に伏線やその他散りばめられた謎も徹底考察していくので、気になる方はぜひご覧ください。
更新日:2021-6-2
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シュタインズゲートは数々の魅力的なゲームを生み出し続けた5pb.(現株式会社MAGES.)の作品として、2009年に発売されたSFゲームです。2011年にアニメ化され、最高傑作とも呼ばれたその壮大なストーリーは多くの視聴者を夢中にさせました。
本記事では、シュタインズゲートを知っている方も知らない方も、どちらもより作品に興味が湧くような情報をお伝えしていきます。あらすじのご紹介と共に伏線やその他散りばめられた謎も徹底考察していくので、気になる方はぜひご覧ください。
考察に進む前に、まずはシュタインズゲートのあらすじについてご紹介していきましょう。
厨二病の大学生、岡部倫太郎は総勢3名の「未来ガジェット研究所」というサークルで日々発明を繰り返していた。そんなある日、偶然から過去にメールを送れる「タイムマシン」を作り上げてしまう。倫太郎は興味本位で過去への干渉を繰り返すのだが…。
シュタインズゲートは大学生の岡部倫太郎が主人公の物語です。岡部は「未来ガジェット研究所」のリーダーで、メンバーの橋田至と幼馴染の椎名まゆりと一緒にヘンテコな発明に勤しむ日々を過ごしていました。そんなある時、中鉢という人物が唱えるタイムトラベル理論を見に行こうとラジオ会館へと出向きます。
その発表会で岡部が目にしたのは血だまりの中で倒れている牧瀬紅莉栖という少女でした。すぐさまその場から立ち去り岡部倫太郎は橋田にメールで状況を報告したその時、世界が歪み本作初の世界線の移動が始まります。
世界線とは、パラレルワールドとも呼ばれるもので、実際に生きている世界とは異なる世界が無数にあることを指しています。自分がいない世界、自身の性別が違う世界など、あらゆる世界が世界線の違いで存在しています。
しかし、無数に世界線が存在していたとしても人は必ずひとつの世界でしか生きることができません。加えて世界線が移動すると、別の世界線での記憶が全くなくなるという特徴があります。
本作では世界線の移動が何度も行われるのですが、主人公である岡部倫太郎はリーディングシュタイナーと呼ばれる観測者の能力を持ち、世界線を移動したとしても前の世界線の記憶を持ち続けられる特殊能力があったのです。
そんな岡部倫太郎の目的は序盤、中盤、終盤でどんどん変わっていきます。最初はタイムトラベルを可能にする電話レンジ(仮)を完成に導くことが目的でした。しかし中盤になると一気に物語はシリアスなムードになります。
なんとラボメンの椎名まゆりが死んでしまうのです。その運命を変えるために、実際に時を遡れることになった電話レンジ(仮)でタイムリープを繰り返し岡部はまゆりを助け出そうとします。
ただ、同時に未来から第三次世界大戦を防ぐために来た阿万音鈴羽によって物語はさらにハラハラドキドキする展開で終盤へと続いていくのです。
ストーリー終盤は岡部倫太郎の苦労によって椎名まゆりが死んでしまうα世界線から、椎名まゆりが生き残れるβ世界線に移動します。しかしβ世界線は、牧瀬紅莉栖がラジオ会館で血を流して倒れてしまう最初の世界線でもあったのです。
牧瀬紅莉栖は最初の世界線の移動によって生き伸びることができました。後にラボメンメンバーの一人として共にし、開発に関わったり、まゆりの死から脱却したい時も何度も手伝ったりしてくれていました。つまり岡部倫太郎は、椎名まゆりが死ぬか、牧瀬紅莉栖が死ぬかという苦渋の選択を強いられてしまいます。
大切な2人の仲間を見捨てるわけにいかない岡部倫太郎。その時、ラジオ会館屋上に再度現れた阿万音鈴羽にからその運営を変えるための重大な情報を聞き出します。
阿万音鈴羽が渡してきた携帯電話のムービーメールに映るのはなんと、未来の岡部倫太郎でした。未来の岡部曰く、現在の世界線では第三次世界大戦が勃発してしまう、それを回避するためには牧瀬紅莉栖の命を救うことが必要だと言うのです。
実は牧瀬紅莉栖は中鉢の娘であり、中鉢は娘が書いた論文を奪ってまで会見の場に出ていたのです。その論文があることでタイムマシン開発の競争が起こり、第三次世界大戦の引き金になってしまいます。
最悪の結末を変えるために未来の岡部は「中鉢が所持するタイムマシン論文をこの世から葬り去ること」「牧瀬紅莉栖を救い出す」という2つの条件を掲げ、主人公の岡部倫太郎は最後の目的を遂行していきます。
結果、どちらの目的もはたすことができます。第三次世界大戦は起きることなく、椎名まゆり牧瀬紅莉栖のいずれかが死んでしまうバットエンドからも救われます。β世界線から何にも影響されない世界線シュタインズゲートへと移動し、トゥルーエンドという形でアニメの第一部の幕は閉じるのです。
シュタインズゲートは椎名まゆりの死や牧瀬紅莉栖の死など視聴者を震わせるストーリーが目白押しです。そんなシュタインズゲートには、あらゆる箇所に伏線だと思われるものが見られるのをご存知でしょうか?
この伏線が多々隠れていることもシュタインズゲートが多数の人に支持されている理由で、多くの方が考察も行っています。続いてはこれら伏線や伏線に対する考察を解説していきましょう。
第1話から最終話まで流れるOPはシュタインズゲートの伏線が盛り沢山に見られる場所です。この物語の全てがOPに詰まっていると言っても過言ではありません。OPに隠されている伏線には以下のものがあります。
シュタインズゲートのOPは登場人物が複数描写されているシーンが多々あります。主人公の岡部倫太郎をはじめ椎名まゆりや牧瀬紅莉栖も同じ画面に複数人映し出されます。これは数多くの世界線を経験していくという意味を込められていると思われます。
岡部倫太郎と椎名まゆりが正反対を向くシーンなのですか、これに関しては世界線の移動によって2人がお互いに違い世界を見ていることを示しています。何度タイムリープしてもまゆりが死を迎えてしまうというストーリーを知ったうえで見てみると、切なさも増すことでしょう。
シュタインズゲートでは世界線の変動率を7桁の数字で示され、0.571024%、0.456903%というように本編でもいくつか数字の羅列が見られます。
第三次世界大戦といった大きな問題に直結しない世界線へ移動すると数字は大きく変動します。ちなみにプロローグのβ世界線では世界線変動率1.130426%となっていました。
このように7桁の数字だけで様々な世界線へと飛べるシュタインズゲートだからこそ、数字がたくさん見られるOPに仕上げたのだとされています。
OPのサビ部分に突入時、歯車の上に立つ牧瀬紅莉栖がたくさんに分裂する演出があります。これは牧瀬紅莉栖が論文をつくったことで始まる第三次世界大戦勃発の可能性を表しているのです。本作のテーマであるタイムトラベルで運命の歯車を握っている重要人物だということが推測できます。
その後セミがお腹を向けて倒れている姿が映るのですが、こちらはセミが死んでいることを表しています。つまり牧瀬紅莉栖が死んでしまうシーンがあることも示唆しているのでしょう。
秋葉原が舞台のシュタインズゲートは人気のメイドであるフェイリス・ニャンニャンも語るに欠かせない人物と言えます。彼女の本名は秋葉留未穂という名で、なんと秋葉原一帯の土地を所有する人物の娘です。
また、秋葉原にオタク文化を生み出したのもフェイリスになります。本編で彼女は、10年前に亡くなった父を世界線の移動で復活させ、同時に秋葉原独特のオタク文化が一時消滅します。
その光景をOPで表すかのように、メイド姿のフェイリスと秋葉に行き交う複数の人が消えていく演出がつくられたのでしょう。
電話レンジ(仮)の開発に携わったり、実際に人が搭乗できるタイムマシンをつくったりと大きなカギを握っている橋田至、通称ダル。OPでは残念ながら終盤にしか現れないようになっています。
こちらについては、シュタインズゲートがもともとSF系恋愛アドベンチャーゲームであることが理由にあるのかもしれません。原作では各ヒロインとの関わり方でルートが分岐していき、各ヒロインと結ばれるようになっています。
誰とも結ばれることなく物語は進むと、アニメ終盤のようなトゥルーエンディングに進んでいきます。
アニメでも各ヒロインの過去を変える話がありますが最終的には原作のトゥルーエンディングの展開となり誰と結ばれるわけでもありません。
また、ダルは多くの人ごみが映された後に登場します。そのことから複数のヒロインや人をつなぐタイムマシンの創作者ということを表したいのだと予想できます。
OPではなぜか阿万音鈴羽の登場部分のみ時計が逆回転しています。こちらは鈴羽がタイムトラベラーであることを示唆しています。また鈴羽は@ちゃんねるに登場するジョンタイターでもあります。
既に原作をプレイした方なら分かるかもしれないと思って作った演出なのでしょう。初めて見る方には謎に思うシーンですが、後から改めてOPを見返すと再度伏線の多さに驚かされます。
シュタインズゲートは第1話の伏線があることが、ラストを最高に盛り上げてくれる作品に仕上がっています。続いては第1話で見られたβ世界線の話について触れていきましょう。
主人公の岡部倫太郎が最初にいた世界線は椎名まゆりが死に直結しないβ世界線です。中鉢博士の会見を見ようとラジオ会館に行った岡部倫太郎は、初めて出会うはずの牧瀬紅莉栖にこう言われます。「さっき、今にも泣き出しそうな顔で話しかけようとしてきたけど、どうしたんですか?」と。
実際にアニメ最終話では牧瀬紅莉栖を助け出すために、未来の岡部が紅莉栖に接触しています。その時岡部は紅莉栖の最悪の結末を知っているからこそ、出会ったときに悲しい表情になってしまったのです。
本作は、電話レンジ(仮)を天才研究科である牧瀬紅莉栖と橋田至によって、本格的なタイムリープを可能にするマシンへと進化させていきます。電話レンジ(仮)はタイムリープマシンへと進化を遂げ、マシンによって脳の記憶を司る神経パルスを専用のヘッドセットを用いて信号化。その信号エンコードを圧縮した後、SERNという機関のマイクロブラックホールを使い記憶のデータをさらに圧縮します。
これにより最小化された記憶のデータをタイムリープの最終手順となっているdメールに添付し過去に送信することで、未来の記憶を過去へと転送できるようになります。ここからは、そんな重要な役割を持つdメールについて詳しく見ていきましょう。
そもそも電話レンジ(仮)は携帯電話によって遠隔操作を可能にした電子レンジです。この仕様から偶然にもタイムマシン機能があることを発見したきっかけとなったのがdメールとなっています。
電話レンジ(仮)の起動時に下の階の42型ブラウン管の電源も付き、岡部の携帯電話からメールを送信することで世界線の移動を可能にします。このメールは序盤では名前がなかったものの、過去にメールを送れるようになってからはdメールという名前が付けられました。
まゆりを救えるβ世界線に移動するためには、dメールの内容に「牧瀬紅莉栖が亡くなったという」事実が必要でした。しかし、実際にβ世界線へ移動する際のdメールの内容はアニメでは描かれていません。
ただ、おそらく1話で見られる「牧瀬紅莉栖が、何者かに刺されたらしい」という言葉なのであろうと考察できます。そう考えると実は壮大な伏線があるということを第1話から教えてくれていたのです。
シュタインズゲートには伏線のみならず視聴者が疑問に思う点も多いのが見どころの一つです。最後は登場する謎について考察していきます。
世界線を移動しても元いた世界線の記憶を持つ岡部は、リーディングシュタイナーというあらゆる世界線の観測者として扱われます。ただ、なぜ彼が観測者になったのかは詳しく書かれていません。
視聴者の憶測では、2000年という節目で岡部が発熱するシーンが本編で見られ、これが理由なのではないか?という人がいました。2000年問題でコンピュータが誤作動を起こすように、発熱で岡部も才能を開花させたのだという考察があります。
7000年前というのは霊長類が誕生したと言われる時代であり、その時代では世界線の分岐はおそらくほとんどないと推測できます。消えていくまゆりに、これから始まる幾度とない世界線の移動があることを示しているのでしょう。
アニメでは「お前を見ているぞ」「おまえは知りすぎた」という脅迫ともとれるメールが送られてきました。両メールはどちらとも同じ送信者アドレスで、あらゆる考察ではFBや桐生萌郁だろうという声が圧倒的に多くあります。
謎に包まれた送信者ですがストーリー後半に進めば大方の視聴者も予想がつくかもしれません。なお、公式資料には送信者が書かれており、ここでネタバレするとFBが桐生萌郁に指示をして送らせたとのことです。
続編であるシュタインズゲートゼロに向けての伏線も実は存在していました。これは本編の再放送版23話にあり、オリジナル版で成功した牧瀬紅莉栖の救出を諦めてしまうという内容です。つまりバットエンドなのですが、これが続編に続くエピソードだとしてバットエンドながらも多くの視聴者を歓喜させました。
シュタインズゲートの序盤は意味が分からないと感じる演出が多いものの、ストーリーが進むにつれそれがどんどん伏線だったことに気づかされます。伏線回収によって生まれる感動は鳥肌もので、一度だけではなく何度見ても面白いと思わせてくれる作品です。
現在、映画やアニメの続編も出ていますがぜひアニメオリジナル版を見てから楽しむことをおすすめします。もちろん映画版も続編にも見どころが満載ですので、ぜひこちらもお楽しみください。
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