ソウは、スリラー映画の最高峰として知られている作品です。これまでに全9作が公開されています。
ホラー映画が好きな人の中には、シリーズを通して視聴しているという人も多いでしょう。
今回は、ネタバレありでソウシリーズについて徹底解説していきます。
どのような作品なのか気になっている人も、よりソウシリーズを深く考察したと思っている人も、ぜひ目を通してみてください。
更新日:2022-11-25
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ソウは、スリラー映画の最高峰として知られている作品です。これまでに全9作が公開されています。
ホラー映画が好きな人の中には、シリーズを通して視聴しているという人も多いでしょう。
今回は、ネタバレありでソウシリーズについて徹底解説していきます。
どのような作品なのか気になっている人も、よりソウシリーズを深く考察したと思っている人も、ぜひ目を通してみてください。
はじめに、ソウシリーズはどのような映画なのか概要からご紹介します。
ソウシリーズでは、連続猟奇殺人鬼である“ジグソウ”がゲームを仕掛け、それに参加させられると命が危険に晒されるという非常に恐ろしい内容になっています。
しかも参加者には共通点があり、ジグソウははっきりとした目的を持って参加者を選んでいるのです。
しかし、ストーリーが複雑に絡み合うため謎が多い展開もあります。そのため、犯人がどのような目的でゲームを行っているのかを読み取ることは非常に難しいです。
難解ではありますが一つ一つ読み解いていくことにより、シリーズの魅力をより実感できます。
続いては、ソウシリーズのあらすじについて公開順に解説していきます。
ソウシリーズは現在9作品が公開されています。観たいと思っている人は、時系列順よりも公開順がおすすめです。
地下にあるバスルームに、アダムとゴードン医師が閉じ込められています。彼らの足には鎖が付けられていて、ポケットにはカセットテープが入っていました。
同じ部屋にもう1人男がいますが、彼は既に死亡しています。
死んだ男の手には、テープレコーダーと拳銃が握られていました。
そのテープレコーダーを使ってポケットに入っていたカセットテープを再生すると、そこには恐怖に満ちたゲームへの誘いが録音されていたのです。
世間を騒がせているジグソウという連続殺人鬼からそれぞれに対する指令が録音されていたため、2人は恐怖に慄きます。
ゴードン医師への指令は「アダムを6時までに殺害せよ。でなければ、妻子が殺す。」というものでした。
彼が勤務している病院で働くゼップによって、ゴードン医師の妻子が監禁されていたのです。
極限の状態の中でアダムと協力しながら脱出を試みますが、失敗に終わってしまいます。
そして、ジグソウの捜査を行っていた元刑事・タップがゴードン医師の妻子を救ったことを知らないまま、6時を迎えてしまいます。
ゴードン医師は半狂乱に陥り自分の足首を切断して、拳銃でアダムの肩を撃ってしまいます。
そんな中、ゼップがやってきます。
致命傷を免れていたアダムは犯人だと思っていたゼップに襲い掛かり、撲殺しました。
しかし、実はゼップもゲームの参加者であり彼もまたジグソウの被害者だったのです。
愕然としているアダムを前に、中央にあった死体が突然起き上がります。
なんと、それがジグソウ本人だったのです。
ジグソウの正体は、ゴードン医師に末期の脳腫瘍だと宣告された患者の「ジョン・クレイマー」でした。
ジョン(ジグソウ)を捕まえるため、刑事のエリックは奮闘していました。そんなある日、ジョンを拘束することに成功します。
しかし、既にジグソウゲームはスタートしていました。ゲームの参加者には、エリックの息子であるダニエルも含まれています。
動揺を見せるエリック刑事ですが、ジョン(ジグソウ)は「2時間、2人で話をしよう」と命じました。
その後、ダニエルとゲームの参加者らは、毒ガスが少しずつ流れ出る部屋に監禁されてしまいます。
2時間以内にゲームの勝者にならなければ、毒ガスで命を落としてしまうという最悪の状況に置かれていたのです。
その後、エリック刑事は息子のダニエルたちが監禁されている洋館にたどり着きますが、豚のマスクを被った人物に襲われて意識を失います。
目を覚ますと足は鎖でつながれており、手元にはカセットテープが置かれていました。
そのカセットテープを再生すると、ダニエルと一緒に逃げたアマンダが真相を語っていたのです。
実はジョン(ジグソウ)を拘束した時、洋館で行われていたゲームは既に終わっていました。彼が見ていた映像は、録画されたものだったのです。
そして、ジグソウの協力者・アマンダはエリック刑事を拉致すると「ゲーム・オーバー」と呟くのでした。
外科医のリンは、何者かに拉致されてしまいます。そして、脳腫瘍を患っているジョン(ジグソウ)の手術を命じられるのです。
その最中、他の場所でジェフという男を被験者にしたジグソウゲームがスタートしました。
ジョン(ジグソウ)は既に危険な状態になっていましたが、ゲームが終わるまで生かすことができなければリン外科医を殺すという条件が与えられています。
無事に手術を終わらせることができれば生きて帰れると信じていたリンは、恐ろしい起爆装置の存在に震えながら手術を開始しました。
一方、ジェフに仕掛けられていたゲームには、彼の息子・ディランのひき逃げ事件に関わる人物が参加していました。
このゲームには、ジグソウの協力者・アマンダを試すという目的もありました。
実はアマンダが、ジョン(ジグソウ)の仕掛けたゲームの生還者を勝手に殺していたと判明したからです。
リン外科医は手術を成功させ、ジョンを生還させることに成功しました。
しかし、リンはアマンダによって銃殺されてしまいます。ジョン(ジグソウ)を独り占めしたいアマンダにとって、特別であろう命の恩人は邪魔だったのです。
そこに、ゲームをクリアしたジェフがやってきます。
部屋に入ったジェフは怒りに震え、逆上してアマンダを撃ち殺してしまいます。なんと、銃殺されたリンはジェフの元妻だったのです。
さらに、ジェフはゲームを企てたジョン(ジグソウ)にも手をかけてしまうのでした。
ジョンが亡くなった後、ジグソウの後継者だったアマンダも命を落としました。
ジョン(ジグソウ)の遺体を解剖すると、胃の中からロウで固められたカセットテープが発見されます。
すぐさま事件担当者のホフマン刑事に連絡し、テープを再生すると「ゲームはまだ終わっていない。始まったばかりなのだ。」とジョンからのメッセージが流れ出しました。
恐怖は終焉を迎えたように思われましたが、新たな恐怖が始まるのです。
SWATで隊長を務めているリッグはジグソウゲームで被害者となったエリック刑事の行方を追うべく、部下のホフマン刑事と捜査に当たります。
そんなある日、リッグは何者かに襲われて監禁されてしまいます。ジョン(ジグソウ)は既に死んでいるはずなのに、あのゲームがまたしても行われていたのです。
そして、ホフマン刑事と行方不明だったエリック刑事が監禁されている映像が映し出されます。
「90分以内に助けることができなければ、2人とも死んでしまう」というゲームがスタートしました。
リッグ隊長は3つのテストを何とかクリアし、最後のテストが行われる場所にたどり着きます。
そこはホフマン刑事とエリック刑事がいる部屋でした。
しかしリッグ隊長が不用意に扉を開けてしまったため、エリック刑事は大きな氷に挟まれて死んでしまいます。
エリックの死をきっかけに天秤が傾き、ホフマン刑事は感電。
部屋で2人を監視していたゲームの参加者であり弁護士のアートとリッグ隊長は撃ち合いになり、アートは死んでしまいます。
そんな時、瀕死状態と思われたホフマン刑事が突然立ち上がり、リッグに「ゲーム・オーバー」と告げるのでした。
ホフマン刑事こそがジョン(ジグソウ)の共犯者であり、後継者だったのです。
「ギデオン・ビル」の捜査に入っていたFBI・ストラム捜査官は、突然襲われゲームの被験者になります。
ホフマン刑事(ジグソウの後継者)が仕掛けた巧妙な罠により、ストラムは世間から疑いの目をかけられてしまいました。
逆にホフマン刑事も「ギデオン・ビル」に足を運び、監禁されていたジェフ(『ソウ3』の被害者)の娘を助けて注目を浴びるようになります。
ホフマン刑事(ジグソウの後継者)によって仕掛けられたゲームから命がけで生還したストラム捜査官ですが、ジグソウ事件の担当からは外されることになりました。
しかし、ホフマン刑事に対して疑惑を持っていたため、1人でジグソウ事件に立ち向かう決意をするのです。
そんな中、とあるビルに男女5人が拘束され新たなゲームがスタートします。彼らのうなじには、V字型の刃が置かれていました。
全員で協力すれば助かるゲームだったのですが、結局生き残ったのは2人だけです。
このゲームが行われている最中、ジョン(ジグソウ)の元妻・ジルは弁護士からジョンが託した遺言と遺品を受け取ります。
遺品として受け取った大きな箱の中身を確認したジルは、蓋をすぐに閉めてしまいます。
ストラム捜査官は、ホフマン刑事に対する疑いを強めていきます。そして、ジグソウのアジトに侵入するのです。
密室に足を踏み入れると「ガラス破片入りの箱に入るように」というメッセージが流れました。
ストラム捜査官はそこでホフマン刑事を見つけ、ガラスの破片が入った箱に拘束します。
しかし、時間が来ると密室の壁が両側から迫ってきて、ストラム捜査官は挟まれて死亡。
その後、ガラスの箱は地下へと沈みホフマン刑事(ジグソウの後継者)は助かったのでした。
ジグソウの後継者になったホフマン刑事によって、罪を着せられたストラム捜査官。
しかし、ストラム捜査官の相棒であったリンジー・ペレーズ調査官は疑問を持つようになります。
再度ジグソウ事件について詳しく調べた結果、証拠が複数見つかったことでホフマン刑事が怪しいと疑います。
そんなある日。
アンブレラ保険会社の重役であるウィリアム・イーストンが突然拉致され、ジグソウゲームの被験者になってしまいます。
アンブレラ保険会社はあくどい手口で儲けており、ジョン(ジグソウ)も顧客だったのです。
両手足にはそれぞれ起爆装置が付けられ、60分以内にゲームをクリアしなければ爆発するという状況でした。
何とかゲームをクリアしたウィリアムですが、最後の部屋にはアボット親子、実の妹であるパメラが牢屋につながれていました。
ウィリアムはタラ・アボットの夫でありブレンドの父に対して、医療保険の支払いを拒否。
その結果、死に追いやった憎き相手です。
そのため息子・ブレンドは、手元にあったレバーを引き、仕掛けられていたフッ化水素酸をウィリアムに注入することで復讐を遂げます。
FBIのエリクソン捜査官とペレーズ調査官の調べにより、ホフマン刑事がジグソウの後継者だという証拠が見つかります。
追い詰められてしまったホフマン刑事は2人を殺し、さらに火をつけて証拠隠滅を図ろうとしました。
しかし、ジョンの遺言からジグソウの後を継ぐ決意をした元妻・ジルは、ホフマン刑事を拘束。
ジョン(ジグソウ)の遺品である拘束具を、ホフマン刑事に使用したのです。
ジルは「ゲーム・オーバー」と言って立ち去りますが、ホフマン刑事は器具を外すことに成功するのでした。
ジョン亡き後、ジグソウの後継者として活動していたホフマン刑事。
しかし、ジョン(ジグソウ)の意思を継ぐと決めた元妻・ジルによって、今度はホフマン刑事がゲームの被験者になってしまいます。
仕掛けられた拘束具を外し脱出に成功したホフマン刑事は、ジルに復讐するタイミングを見計らっていました。
ジグソウゲームの継続も忘れていないホフマン刑事は、次の被験者を突き止めます。
それはジグソウゲームから生還し、手記『ジグソウに打ち勝った物語』を発表したボビーです。
ホフマン刑事は、ボビーを被験者にした新たなゲームを開始します。
ボビーはジグソウゲームについて書いた手記により名声を得ていましたが、その内容はまったくのデタラメだったのです。
ジグソウの名前を勝手に利用して大きな収益を得た男を許すことができず、ジョン(ジグソウ)は彼を被験者にすると決めていました。
ボビーは5つのゲームをクリアし、最後のゲームにたどり着きます。そこには、彼自身が著書の中で記したトラップが仕掛けられていました。
それに失敗すると、妻・ジョイスは焼死することになります。
一方で元妻・ジルはホフマン刑事の脱出を知り、警察に事情を話して身柄を保護するよう依頼していました。
しかし、警察署に侵入したホフマン刑事はジルを殺害。
「ゲーム・オーバー」と告げると、アジトを焼いて証拠隠滅を図ろうとしますが、何者かに拉致されてしまうのでした。
それは、かつて被験者だったゴードン医師(『ソウ』の被害者)だったのです。
ジグソウゲームに参加させられたゴードン医師は、半狂乱に陥り自分の足首を切断した後も生きていました。
ジョン(ジグソウ)は痛みで気絶したゴードン医師を治療し、義足を作成。以来、ゴードン医師はジグソウゲームの医療部門を担っていたのです。
そして、ジョン(ジグソウ)から「もしジルに何かあったら(復讐を)頼む。」というメッセージを受け取っていました。
ゴードン医師は自分が仕掛けられたゲーム同様に、巨大な水槽にホフマン刑事の手足を拘束し「ゲーム・オーバー」と言って立ち去るのでした。
とある町で連続殺人事件が起こり、刑事のハロランとキースはジグソウの存在を思い出します。
また、事件の犠牲者となった人物の遺体を調べている検視官のローガンとエレノアも傷跡から同じような思いを抱いていたのです。
しかし、ジグソウと呼ばれていた「ジョン・クレイマー」は10年前に既に死んだはずでした。
一方、とある場所で男女5人がバケツを被せられた状態で目を覚まします。
首には鎖が付けられており、壁には電動円のこぎりが回っていました。
そして「ゲームをしよう」という声が聞こえ、ゲームの開始が告げられたのです。
ハロラン刑事達は検視結果から捜査を開始します。
捜査をする中でエレノア検視官がジグソウのファンだと知り、疑いの目を向けました。
対してローガン検視官はハロラン刑事を怪しんでおり、内部で疑惑がふつふつと浮かび上がっていきます。
ジグソウゲームは非常に過酷なものとなり、生還者は1人も出ませんでした。
エレノア検視官を疑っているハロラン刑事は、ローガン検視官とエレノア検視官を尾行。
ローガン検視官に対して銃を突きつけると、検視官はハロラン刑事を殴り、エレノア検視官を逃がすのでした。
目覚めたハロラン刑事は、ローガン検視官と共に拘束されていることに気が付きます。首には、レーザーカッターが撒かれていました。
罪を告白することで助かると知ったローガン検視官は「ジョン(ジグソウ)のレントゲンを他の者と間違えたために、死を招いてしまった。」と懺悔します。
しかし、装置は止まらずにローガン検視官は死んでしまうのでした。
次にハロラン刑事が「強引な捜査のせいで、多くの犯罪者を野に放ってしまった。」と告白すると、装置は停止。
ところが、死んだはずのローガン検視官が起き上がります。
ローガン検視官の妻が殺害された際、犯人を釈放してしまった人物こそがハロラン刑事でした。
そして、ジョン(ジグソウ)の協力者となり復讐を決意したのです。
ローガン検視官はジョンとの関係を告白し、装置を解除することなくその場を立ち去っていくのでした。
アメリカの独立記念日。
ひったくり犯を追いかけていた非番の警官が何者かに襲われ、身動きが取れないまま地下鉄で電車に轢かれてしまいます。
その翌日。
ジーク刑事は上司のアンジー・ガーサ警部に呼ばれ、新人のシェンク刑事と事件の捜査を行うよう任命されました。
現場である地下鉄に足を運んだ2人は、バラバラになった遺体を目の当たりにします。
ホームレスが被害者とされていましたが、高価な所持品や謎のモニターなどを発見。
凄惨なだけでなく、不審な点が多い現場でした。
警察署に戻るとジーク刑事宛てに小包が届いており、開けると中にはUSBが入っていました。
再生すると、メッセージと共に映し出された壁には渦巻き模様が描かれています。
それは、かつて世間を騒がせた連続殺人鬼・ジグソウのマークでした。
そして、映し出された壁が裁判所のものだと判明。
急いで向かうと箱が置いてあり、中には切り取られた舌と警察官バッジが入っていました。
地下鉄で見つかったバラバラ遺体は、マーブ・ボズウィック刑事だったのです。
ジーク刑事はボズウィック刑事の死について調べていくうちに、ジグソウゲームによく似ていると気が付きます。
同じく事件を追っていたフィッチ刑事は、何者かに拉致された末に殺害され死亡。
署にはジーク刑事宛てにUSBが届いており、再生すると依然と同様に渦巻き模様が映し出されました。
ジグソウのマークが描かれた場所に向かうと、切断された指と警察官バッジが入った箱を発見します。それは、フィッチ刑事のものでした。
フィッチ刑事と因縁関係にあったジーク刑事は疑いの目を向けられますが、捜査を継続。
すると、またもやジーク刑事宛てに小包が届きます。
開封すると豚のマスクと“チャーリー”とタトゥーが刻まれた皮膚が入っており、相棒・シェンク刑事のものだと察します。
“チャーリー”とはシェンク刑事の息子の名で、彼はその名を左腕に彫っていました。
また、ジーク刑事の父親である元警察署長のマーカスも独自調査を行いますが姿を消してしまいます。
ガーサ警部も拉致されてしまい、顔に煮えたロウをかけられた遺体となって発見されたのです。
その後ジーク刑事は1人で捜査を進めていきますが、彼も犯人に捕らえられてしまいます。
片手の手錠はパイプにつながれており、手の届く場所にはのこぎりが置かれていました。
それ以外にもヘアピンが置かれていることに気が付き、上手く使って脱出に成功したのです。
閉じ込められていた倉庫を進んでいくと、そこにはかつてパートナーだったピーター元刑事がいました。
ピーターはガラス粉砕機の前に拘束されています。彼を助けるためにジーク刑事は動きますが、結局間に合わずピーター元刑事は亡くなってしまいます。
ジーク刑事が他の部屋にたどり着くと、そこには死んだはずのシェンク刑事がいました。シェンクは、かつてピーターの手で殺害された刑事の息子だと語り始めます。
彼の父親は汚職警官の不正を暴くために捜査していましたが、口封じに殺されてしまったのです。
また、それを見て見ぬふりをしていた当時の警察署長であったジークの父・マーカスを狙っていたということでした。
シェンクはジーク刑事に「一緒に不正を正そう」と誘い、最後のゲームを仕掛けます。
そこでジーク刑事は宙吊りにされて失血死しそうな父親を助けるか、シェンクを撃ち殺すかという究極の選択を迫られます。
どちらを選ぶべきか悩んだ末、父親を救う方を選択しました。
この時、シェンクは民間人を装いSWATに連絡していました。
銃を構えたような姿で再度吊り上げられたマーカスは加害者だと思われてしまい、SWATから銃弾を浴びてしまいます。
ジーク刑事はシェンクの追跡を諦め、父・マーカスを救おうとしますが残念ながら間に合いませんでした。
ソウシリーズを観てみると、時系列でつじつまが合わないと感じてしまう部分があります。
それ以外にも、初めて観た人が特に疑問だと感じるポイントを解説していきましょう。
そもそもジグソウがゲームを始めた目的は一体何なのか、気になっている人も多いでしょう。
彼は「生きていることに感謝できるか」ということを、基本理念としています。
これには「生きるためにどれほどの犠牲を払えるか」という意味が込められていたのです。
生きていくためにどのくらい犠牲を払えるか確認するために、ジグソウゲームでは被験者に肉体的な痛みや精神的な苦痛を与えるような試練を課していました。
自分が生き残るために身近な人の生死を決めるという行為は、辛く苦しい出来事の代表例だと言えるでしょう。
ジグソウのゲームは、被験者が犯した罪に関連するものとなっています。
自分が正しいと信じていたこと、悪いとわかっていながら行ってきた選択が正しかったのか、自分で審判を下します。
クリアした人の中には、新たに生まれ変わった自分が待っているとジグソウであるジョンは信じていました。
作中でジョンの後継者として出てくる人物は、アマンダとゴードン医師だと考えられます。
ゴードン医師を手伝っている人物も後継者として名前を挙げる人もいるかもしれませんが、彼はどちらかというと協力者的な立ち位置になります。
そのため、ジグソウからも認められていなかったと考察できるでしょう。
また、アマンダに関しては3作目の時点で既に死亡しています。
実は1作目の段階からジョンに協力しており、一時的に後継者として認められていました。
ですが、ジョンの意志と別の行動を取り始めたため、真の後継者にはなれませんでした。
そのため、真の後継者は自分の足を犠牲にしながら生き抜いていたゴードン医師だけだったと言えます。
ジグソウゲームの被験者が、どのように選ばれているのか気になっている人もいるでしょう。
被験者は、ジョンの周りにいる人間が大半を占めています。
事の発端は、妻であるジルの流産。事故だと思われていたのですが、実はとある人物に仕組まれたものでした。
その証拠として、最初に行われた試験的なゲームではジルの医療施設にいた患者が被験者になっています。
その人物は、ジルが流産するきっかけを作っていました。
ゴードン医師はジョンに対して脳腫瘍の宣告を行っていて、アマンダもジルの医療施設にいた患者です。
ジグソウを追う刑事たちも、その多くが被験者になっています。
他にも、保険の支払いを拒否した保険会社の重役と従業員、ジグソウを模倣した人物。
ジグソウを利用してお金儲けを企んでいた男など、ジグソウと何らかの関わりがある人物が被験者になっています。
しかし、後継者が関わってくると被験者の幅が広がっていきます。
その時々で適当に選んでいるというパターンもありますが、メインとなる被験者と利害関係にある人物が選ばれているのは共通点です。
いずれにしても何らかの罪を犯している人物であり、その関係性も見どころの1つになっています。
登場人物の中には、その後どうなったのか気になる人もいるでしょう。
全シリーズを観ていけばわかる部分もありますが、それでも生死がわからない人物もいます。
ここでは「アダム」「ホフマン刑事」「ゴードン医師」の3人に焦点を当て、その後どうなったのか解説していきます。
『ソウ』でアダムは閉じ込められていましたが、それだけで終わりませんでした。
『ソウ2』では、バスルームでミイラ化した状態で発見されます。
そして『ソウ3』で、死因が明らかになりました。
シリーズの序盤ではアダムの生死がわからないまま終わってしまい、不完全燃焼だったという人もいるでしょう。
しかし、シリーズを観続けていくとどのような結末を迎えたのかはっきりします。
また、ネット上では「アダム生存説」が存在します。
『ソウ3』の中でゲームがスタートする前に、アダムの“左足”には足枷が付いていました。
一方『ソウ2』で登場するアダムだと考えられている死体には“右足”に、足枷が付けられています。
また『ソウ3』では、ゲームの舞台であるバスルームを準備している際に「左足に足枷が…」とジョンは言っていました。
あえて足枷を見せる演出は、何か意味があるのではないかと考察できます。
アダム生存説が真実だとすれば、ジグソウの協力者・アマンダがアダムを救い出し、ミイラ化した死体は身代わりとして用意された人物だったと考えられます。
ホフマン刑事は、ジグソウの後継者候補のような描写もありました。
ですが、ジグソウ(ジョン)の元妻・ジルを殺したため、ゴードン医師に始末される描写が『ソウ ザ・ファイナル 3D』で描かれています。
そのため、アダムのような生存説は存在せず、既に亡くなっていると考えられるでしょう。
ゴードン医師は、ジグソウの後継者として生き残っています。
ゴードン役を務めていたケイリーの家族からストップがかかり出演しなくなったため、作品にはもう登場しないといった噂も流れていました。
しかし、最後にゴードン医師が登場し彼がジグソウの後継者だと判明しています。
グロテスクな描写も多いですが、ソウシリーズにはたくさんのファンがいます。そんなソウシリーズを観た人の感想を最後にご紹介します。
脚本的にはたのしめるのでソウシリーズは観て欲しい。
— 桜傘 (@sakuragasa00) August 25, 2022
ちょっと腕がとれたり顔が破裂したり四肢がもげる程度だから
ソウシリーズは、グロテスクなシーンが随所に盛り込まれています。
しかし、ただグロいだけではなく、脚本が楽しめるからおすすめしたいと考えている人も多いです。
グロ耐性があるなら、1度観てみても良い作品だと言えるでしょう。
ソウシリーズは、スプラッター映画の代表とも言える作品です。
グロテスクではありますが、ストーリー性などの魅力を感じる人が多い作品でもあります。それが、ファンを増やしている大きな要因だと考えられるでしょう。
そんなソウシリーズは、U-NEXTでも視聴可能となっています。
すべてのシリーズを一気見することもできるので、興味がある人やもう1度観返したい人はぜひチェックしてみてください。