サムライソード編で突然現れた謎の女・沢渡アカネ。
彼女は不明なことが多すぎる。なぜヤクザの孫に接触したのか?なぜゴーストが怯えるのか?なぜ刀の悪魔の心臓を持っていたのか?
この記事では、物語の中で明らかにされなかった彼女の正体について考察していきます。
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蛇使い・沢渡アカネとは
沢渡アカネとは、3巻にて登場する敵。
ヤクザの孫(通称:サムライソード)と共に行動している、謎の存在。
蛇の悪魔を契約しており、攻撃方法は狐の悪魔のように「蛇、〇〇」と指示を出すことで巨大な蛇が現れ、大きな口で丸呑みにしたり尻尾で薙ぎ払ったりする。
また、蛇が丸呑みにした悪魔は吐き出して使役できるようだ。
年齢 | 20代くらい※ |
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身長 | 160cmくらい※ |
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所属 | 不明 |
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契約悪魔 | 蛇の悪魔 |
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その他 | 刀の悪魔の心臓を所持 チェンソーの心臓を狙う ゴーストが怯える存在 |
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※年齢と身長は目測
サムライソードとの関係
ヤクザの孫の前に突然現れ、刀の心臓を孫に埋め込み、刀の悪魔人間に改造した張本人。
組長からは「今回の襲撃の黒幕」と言われており、ヤクザの孫を甘言で誑かしたことは確実でしょう。
沢渡アカネは『チェンソーの心臓が欲しい』
ヤクザの孫は『祖父を殺したデンジに復讐したい』
一応利害関係の一致による関係が二人の間で出来上がっていました。
沢渡アカネは蛇の魔人か
彼女の目は蛇のような縦の瞳孔になっています。
「魔人の特徴は頭部に出る」という条件に当てはまるので、彼女が何らかの魔人(または悪魔人間)である可能性も、もしかしたらあるかもしれません。
ただ、9巻にてマキマに操られている沢渡アカネのシーンにて『沢渡アカネの生前契約悪魔:蛇の悪魔』と書かれているので、沢渡アカネが魔人であるという可能性は低いでしょう。
●魔人と悪魔では契約できない 永遠の悪魔戦にて早川アキが「魔人と悪魔は契約を結べない」と言っています。この情報に誤りがなければ、沢渡アカネが人間である可能性は高いでしょう。 |
因みにカラコンという可能性はあまり考えられません。
瞳孔が縦のカラコンは存在しますが、あれは瞬きするたびにコンタクトが回転し、瞳孔が縦の位置で固定されません。
作者がこの情報を知っているかどうかはわかりませんが、猫目のカラコンを日常使いするというのは現実的ではないでしょう。
沢渡アカネはマキマの手駒だったのではないか
結論から言ってしまえば、蛇使い・沢渡アカネはマキマの手先だったのではないでしょうか。
沢渡アカネの不審な点をあげると、マキマの手先と見たほうが何かと納得できるものがあるのです。
・なぜ刀の悪魔の心臓を持っていたのか ・なぜそれをヤクザの孫に与えたのか ・ゴーストが怯えた理由は? ・人間(仮)の彼女がデンジの心臓を狙うのは? ・マキマの攻撃を生き延びたのは何故? |
これらの疑問は全て「マキマの手先だったから」とすればすんなりと収まります。
なぜ沢渡アカネは『刀の悪魔の心臓』を所持し、サムライソードに渡したのか
「なぜ沢渡アカネがマキマの手先と言えるのか?」彼女の不審な点について一つ一つ整理していきましょう。
沢渡アカネは「悪魔人間になる法則を知っている」人間
ヤクザの孫の前に突然現れた正体不明の女・沢渡アカネ。
彼女はきっとヤクザの孫にこう囁いたことでしょう。
「この悪魔の心臓をお前の体に埋め込めば、あのチェンソーに対抗できる。祖父の仇を討ちたくはないか?」
と、こんな誘い文句であっただろうことは容易に想像できます。
でも、この誘い文句は「ヤクザの孫が確実に悪魔人間になれる」と確証がなければ沢渡アカネにとって無意味なものとなります。彼女の目的は『チェンソーマンの心臓』なので。でなければデンジに敵意を持つ人間に取引を持ちかけるメリットがありません。
沢渡アカネ
「目的はチェンソーの心臓だ」
「心臓は傷つけないで」
刀の魔人がデンジを殺してくれるとは限りませんからね。だからデンジに敵意を持つヤクザの孫が適任だったのです。
つまり、ここから考えられることは
「彼女は悪魔人間になる条件を知っている」
ということです。
さて、一体彼女はどこからその情報を知ったのでしょうね。ソ連の研究所で?それとも悪魔から?それともマキマから?
ゴーストが怖がる理由=マキマの気配?
沢渡アカネと姫野が対峙したとき、ゴーストは沢渡アカネ(または蛇の悪魔)に対して怯えます。
この「悪魔が怯える」という行動、パワーのマキマへの反応を思い出させますね。
(それ以外にもピンツィが闇の悪魔や超越者に怯える描写もありますが、沢渡アカネが地獄の超越者と契約できるとは思えないので、この可能性は除外します。)
現世にいる悪魔、特に公安所属の悪魔が怯える存在で可能性が高いのはマキマではないでしょうか。
●ゴーストの心境? (え、この人間マキマと契約してる!?) (え?え?倒していいの?倒していいのこれ?) (むりむりむり!マキマに逆らったら殺される!) 「嫌だ、あの女恐ろしい…」 |
もし仮に、ゴーストが沢渡アカネにマキマの気配を察知して、敵対することを恐れたのなら、ゴーストが沢渡アカネに怯えたことにもうなずけます。
蛇の悪魔はマキマの支配下にあった?
沢渡アカネは公安に捕まった直後に蛇の悪魔によって首を落とされて死亡します。とてもわかり易い口封じですね。
補足:沢渡アカネの死亡時期 東山コベニが沢渡アカネを確保した瞬間と、その後マキマが上層部(?)と会話するシーンで流れる回想での床タイルが同じなので、沢渡アカネは公安に確保された瞬間に蛇の悪魔に殺されていると見る。 |
マキマ
「彼女が銃の悪魔と契約し、銃をヤクザへと流していました。」
「その対価として、沢渡はチェンソーの心臓を要求していたそうです。」
「銃の悪魔との契約で自動的に自殺したのかもしれません」
マキマは沢渡アカネのこれを『自殺』と言い、銃の悪魔との契約で死亡したと言っています。
しかし、このマキマの証言はそもそも『銃の悪魔が既に倒されている』ことで成立しなくなります。
銃の悪魔と契約できないのであれば、『沢渡アカネがチェンソーの心臓を求めた理由』が宙ぶらりんになります。ただの人間にチェンソーの心臓に価値は無い筈ですから。
ではこの作品で
・銃の入手が可能で
・チェンソーの心臓を求めてて
・刀の悪魔の心臓を持ってて
・公安に知られると都合が悪く
・悪魔人間になる条件を知っている
人物は誰なのか。
マキマ以外に、この条件に合う存在を私は見つけられません。
「必要悪とは常に国家が首輪をつけ支配している」
マキマは4課襲撃直後に京都から遠隔操作で『沢渡アカネとヤクザの孫以外の襲撃犯』を殺します。
まず、そもそもマキマがこんなにも早く実行犯の本名を知れたというのが不思議ですし、仮に調べる能力があったのなら『なぜ沢渡アカネとヤクザの孫は見逃したのか』という疑問が出てきます。
●マキマの監視能力 マキマは小動物の視覚や聴覚から情報を得ることができます。 しかし、この情報収集方法では作中のように『即座にフルネームを把握できる』とはとても思えません。だって、人と話してるときに相手をフルネームで呼びません。ネズミなどの小動物に名前が書かれた書類を探させる?これも時間がかかるでしょう。 どうあがいても、この情報収集方法では作中のような素早い対応はできないのです。 そう考えれば、マキマが最初から襲撃犯の名前を知っていたと見たほうがずっと納得できます。 この、『マキマが襲撃犯を知っていた』という予想は、岸辺さんも「お前知ってて見逃したろ」と言っているので、ほぼ確実なものでしょう。 |
襲撃犯の所属するヤクザの組長がいる別荘にマキマが乗り込んだとき、マキマはこう言います。
マキマ
「必要な悪というのは、常に国家が首輪をつけて支配しているものです」
ヤクザの孫と沢渡アカネは、マキマがデンジに与えた『首輪の付いた』敵役だったのかもしれません。
●沢渡アカネがマキマの攻撃に焦りを見せたのは? 仮にこの考察が当たっているとして、沢渡アカネがマキマの遠隔攻撃に対して冷や汗をかき驚いた様子を見せているのはどういうことなのか。あの表情に嘘はなさそうだから、この考察は少し考えすぎじゃないのか。
この矛盾にも理由をつけようと思えばつけられる要素をマキマは持っています。
9巻にてマキマの能力は、感情と記憶を操作する事もできることが判明しています。それならば沢渡アカネに『あなたは銃の悪魔と契約している。チェンソーの心臓を手に入れる必要がある。』と嘘の記憶を植え付けることも可能なのではないでしょうか。 マキマとの契約を、銃の悪魔との契約だと思い込まされていたのであれば、あの焦りの表情にも一応説明が付きます。 |
まとめ
ただのちょい役にしては謎の多い沢渡アカネ。
あの襲撃事件は、どこまでがマキマの仕業なんでしょうね。
岸辺さんの言葉から、マキマが「襲撃されることを知っていた」というのはほぼ確実なので、やはりあの襲撃は裏でマキマが手を引いていたと考えるのが妥当だと思ってしまいます。