映画「リトル・マーメイド」基本情報

映画「リトル・マーメイド」基本情報 |
原題 | The Little Mermaid |
監督 | ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
音楽 | アラン・メンケン ハワード・アッシュマン |
公開年月日 | アメリカ:1989年11月17日 日本:1991年7月21日 |
上映時間 | 83分 |
ウォルト・ディズニーは戦前にハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話「人魚姫」に興味を持ち、アニメ化を計画していました。作品の構想が練られたのは、第二次世界大戦中の1940年からだったと言われています。
そして、映画「リトル・マーメイド」は1989年(日本では1991年)に公開されました。
本作の主人公・アリエルは、「眠れる森の美女(1959年)」のオーロラ姫以来の、30年振りに追加されたディズニープリンセスです。
また、本作の主題歌である「アンダー・ザ・シー(Under the Sea)」はアカデミー賞を受賞しました。さらに、この曲を作曲したアラン・メンケンは同年のアカデミー作曲賞を受賞しています。
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映画「リトル・マーメイド」あらすじ【短く簡単に】
海の世界・アトランティカで暮らす16歳の人魚姫・アリエルは、地上への憧れを持っていた。
海の外に出ることは禁じられていたが、ある日、アリエルは好奇心を抑えられずに船を覗き込み、そこにいたエリック王子に一目惚れする。
父・トリトンに反対されながらも、アリエルの地上への憧れやエリックへの恋心は強くなっていくばかり。
そんなアリエルに目を付けた魔女・アースラは、アリエルの美声と引き換えに人間の脚を与え、代償として3日以内に王子とキスをしないと、アリエルの身柄はアースラのものになってしまうという契約を交わさせた。
人間の脚を得たアリエルは、心を弾ませながら地上の王子に会いに行くが……。
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映画「リトル・マーメイド」登場キャラクター&キャスト
アリエル

本作の主人公。トリトンの娘で7姉妹の末娘(七女)。
好奇心旺盛な性格で行動力があり、美しい歌声を持っている。
エリックに一目惚れしてからというもの、より地上で暮らしたいと願うようになった。
キャスト:ジョディ・ベンソン
日本語吹き替え版:すずきまゆみ
トリトン

アリエルの父であり、海の王国・アトランティカの王。
人間を嫌っており、海の上に行くことを固く禁じている。
アリエルのことを心配するあまり厳しく接しているが、自分が厳しすぎるのか常に悩んでいる様子。
キャスト:ケネス・マース
日本語吹き替え版:久米明
フランダー

アリエルの友達の魚。怖がりな性格。
アリエルといつも一緒にいて、外に憧れる気持ちを唯一理解してくれる存在。
キャスト:ジェイソン・マリン
日本語吹き替え版:大友大輔
セバスチャン

トリトンに仕える宮廷音楽家のカニ。
トリトンに命じられ、アリエルを監視している。
自由奔放なアリエルに振り回されながら、地上に行きたがるアリエルを何とか引き留めようと奮闘している。
キャスト:サミュエル・E・ライト
日本語吹き替え版:上條恒彦
スカットル

陽気なカモメ。アリエルと仲が良い。
人間が使う道具について親切に教えてくれるが、フォークを見て櫛と言うなど、その内容は間違ったことばかり。
キャスト:バディ・ハケット
日本語吹き替え版:肝付兼太
エリック

海辺の王国の王子。
船が沈み、溺れて気を失っていたところをアリエルに助けられた。
そのときに聞いた歌声が忘れられず、歌声の主を探し求めている。
キャスト:クリストファー・ダニエル・バーンズ
日本語吹き替え版:井上和彦
マックス

エリックの愛犬。犬種はオールド・イングリッシュ・シープドッグ。
嗅覚と勘が鋭い。エリックを助けたアリエルの姿を見ていたため、人間になり声を失っていてもアリエルこそがエリックを助けた娘だとすぐ気づいた。
キャスト:フランク・ウェルカー
日本語吹き替え版:原語版流用
グリムズビー

エリックの重臣。
船酔いしやすいため、海に行くことが苦手な様子。
なかなか結婚しないエリックの将来を心配しており、早く結婚して欲しいと願っている。
キャスト:ベン・ライト
日本語吹き替え版:八奈見乗児
アースラ

本作のヴィラン(悪役)。
かつては宮殿にいたが、トリトンに追放された。その恨みから、トリトンを破滅させようと企てている。
「3日以内にエリックと真実のキスをしなければ身柄はアースラのもの」という条件で、美しい声と引き換えにアリエルに人間の脚を与えた。
キャスト:パット・キャロル
日本語吹き替え版:森公美子
フロットサム&ジェットサム

アースラに仕える双子のウツボ。
2匹の目に映った景色をアースラも見ることができる。
悲しみに暮れるアリエルの前に現れ、言葉巧みに誘惑してアースラのもとへ連れて行った。
キャスト:パディ・エドワーズ
日本語吹き替え版:森山周一郎
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映画「リトル・マーメイド」続編情報
映画「リトル・マーメイド2 Return to The Sea」

映画「リトル・マーメイド2 Return to The Sea」 基本情報 |
原題 | The Little Mermaid II: Return to the Sea |
監督 | ジム・カマラッド |
音楽 | ダニー・トルーブ |
制作年 | 2000年 |
上映時間 | 75分 |
映画「リトル・マーメイド2 Return to The Sea」は、「リトル・マーメイド」の続編です。
「リトル・マーメイド」は童話「人魚姫」をもとに制作されましたが、「リトル・マーメイド2」はディズニーオリジナルの物語が描かれているOVA作品になっています。
「リトル・マーメイド2」は、アリエルとエリックの間に誕生した娘・メロディが主人公です。
「リトル・マーメイド2」【あらすじ】
元人魚・アリエルと、海辺の王国の王子・エリックの間にメロディという娘が誕生する。
皆がメロディの誕生を祝っていると、突如アースラの妹・モルガナが現れ、「姉の代わりに海の支配者になる」と宣言して消え去った。
アリエルたちはメロディの身を案じ、海に近寄ることを固く禁じた。
しかし、アリエルがかつて人間の世界に憧れていたように、メロディも海の世界に強い憧れを抱いていた……。
【登場キャラクター】
メロディ

本作の主人公。アリエルとエリックの間に生まれた女の子。
容姿は父に似ており、性格は母に似て好奇心旺盛。
海の世界―特に人魚に対して強く憧れているが、人魚たちが暮らす王国・アトランティカはおとぎ話の中の世界だと聞かされている。
キャスト:タラ・シャレンドフ
日本語吹き替え版:中山エミリ(台詞)/安田恵(歌)
アリエル
前作の主人公。元人魚であり、メロディの母。
かつて自分が父・トリトンにされたように、メロディの身を案じて海の世界に近づくことを禁じている。
そのため、自分が人魚だったことや、人魚たちが暮らすアトランティカが故郷であることを伝えていない。
キャスト:ジョディ・ベンソン
日本語吹き替え版:すずきまゆみ
エリック
アリエルの夫であり、メロディの父。
アリエルとともに、メロディを守ろうと奮闘している。
前作から12年が経過しているが、今も王子という立場は変わっていない。
キャスト:ロブ・ポールセン
日本語吹き替え版:井上和彦
モルガナ

本作のヴィラン(悪役)。アースラの妹。
魔力を持っていないことがコンプレックスであり、海の支配者となり姉より優れていることを証明しようと企んでいる。
キャスト:パット・キャロル
日本語吹き替え版:久本雅美
アンダートゥ

モルガナに仕えているサメ。しかし口が悪く、モルガナの魔法が下手だと指摘しては度々怒らせている。
本来は巨大なサメだが、トリトンの魔法によって身体を小さくされてしまった。
キャスト:クランシー・ブラウン
日本語吹き替え版:銀河万丈
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映画「リトル・マーメイド3 はじまりの物語」

映画「リトル・マーメイド3 はじまりの物語」 基本情報 |
原題 | The Little Mermaid: Ariel's Beginning |
監督 | ペギー・ホームズ |
音楽 | ジェームズ・ドゥーリー |
制作年 | 2008年 |
上映時間 | 77分 |
映画「リトル・マーメイド3 はじまりの物語」は、シリーズ1作目である「リトル・マーメイド」の前日譚が描かれています。
本作では、アリエルの姉妹たちをはじめとする、「リトル・マーメイド」ではあまり描かれなかったキャラクターたちが活躍!
姉妹たちの名前や性格、フランダーと仲良くなったきっかけなどが描かれている、ファンにはたまらない作品となっています。
「リトル・マーメイド3」【あらすじ】
幼いアリエルは、父・トリトンと母・アテナ、そして6人の姉妹たちと幸せに暮らしていた。
しかしある日、母・アテナが亡くなってしまう。
悲しみに暮れたトリトンは、アテナが愛していた“音楽”を禁止した。
時が過ぎ、アリエルが10代になった頃、セバスチャンたちが密かに音楽を楽しんでいるクラブを見つける。
音楽の素晴らしさを知ったアリエルは、〔父や家族との絆〕と〔愛する音楽〕との間で心が揺れるが……。
【登場キャラクター】
アリエル
本作の主人公。姉妹の中では末娘(七女)。
好奇心旺盛で行動力がある。
規則を嫌っており、父・トリトンと対立することが多い。
キャスト:ジョディ・ベンソン
日本語吹き替え版:すずきまゆみ
アテナ

アリエルたち7姉妹の母であり、トリトンの妻。
音楽を愛しており、美しく優しい女王だったが、アリエルたちがまだ幼い頃に海賊船と衝突して亡くなってしまった。
キャスト:ローレライ・ヒル・バターズ(台詞)/アンドレア・ロビンソン(歌)
日本語吹き替え版:笹部恵里子
トリトン
アリエルたち7姉妹の父であり、アテナの夫。そして海の王国・アトランティカを治める王。
アテナを愛していたため、彼女が亡くなったショックのあまり音楽を禁止するようになった。
キャスト:ジム・カミングス
日本語吹き替え版:石田太郎
フランダー
アリエルの友達の魚。
アリエルが15歳のときに出会い、音楽好きなことで意気投合した。それからは親友となり、いつも一緒にいる。
キャスト:パーカー・ゴリス
日本語吹き替え版:海鋒拓也
セバスチャン
宮廷音楽家の蟹で、規則に厳しい。
しかし実は、秘密のクラブ・ナマズクラブのバンドのボーカルとして、禁じられているはずの音楽を楽しんでいた。
キャスト:サミュエル・E・ライト
日本語吹き替え版:山寺宏一
マリーナ・デル・レイ

本作のヴィラン(悪役)。アリエルたち7姉妹の家庭教師。
セバスチャンの宮廷音楽家の座を狙っている。
キャスト:サリー・フィールド
日本語吹き替え版:定岡小百合
ベンジャミン

マリーナ・デル・レイに仕えているマナティ。
宮廷音楽家の座を狙うマリーナ・デル・レイの手助けをしているが、根は優しい。
キャスト:ジェフ・ベネット
日本語吹き替え版:日村勇紀(バナナマン)
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映画「リトル・マーメイド」配信状況
映画「リトル・マーメイド」と、続編「リトル・マーメイド2」「リトル・マーメイド3」の配信状況は以下の通りです。
映画「リトル・マーメイド」シリーズ配信状況 |
配信サービス | リトル・マーメイド | リトル・マーメイド2 | リトル・マーメイド3 |
ディズニープラス | ◎見放題 | ◎見放題 | ◎見放題 |
DMM TV | △レンタル (330円~) | △レンタル (330円~) | △レンタル (330円~) |
amazon プライムビデオ | △レンタル (407円~) | △レンタル (400円~) | △レンタル (400円~) |
Lemino (旧:dTV) | × | × | × |
U-NEXT | × | × | × |
Hulu | × | × | × |
Netflix | × | × | × |
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映画「リトル・マーメイド」と原作「人魚姫」の違い【ネタバレあり】

映画「リトル・マーメイド」は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話「人魚姫」を原作とした作品です。
ここからは、映画「リトル・マーメイド」と原作「人魚姫」の違いを解説します!
人魚たちのルールの違い
【リトル・マーメイド】
アリエルをはじめとする人魚たちは、海の上に出てはいけない決まりがありました。
父・トリトンにより、海の上に出ることは固く禁じられています。
【人魚姫】
童話では、16歳になるまで海の上に出てはいけないという決まりがあります。
16歳になれば、海の上に出ることが許されているのです。
ヴィラン・アースラと海の魔女の違い
【リトル・マーメイド】
映画のヴィランは、海の魔女・アースラです。
アースラはまさにヴィランらしいキャラクターで、自分がトリトンを倒すためにアリエルを利用します。
アリエルの身柄が欲しかったアースラは、声と引き換えに脚を与えるだけでなく、「3日以内に真実のキスをしなければ私のものになる」という条件も与えました。
【人魚姫】
童話にも、海の魔女が登場します。
魔女は人魚姫の願いを叶えるため、声と引き換えに尻尾が人間の脚に変化する飲み薬を与えます。
そして魔女は、「王子に愛を貰うことが出来なければ、海の泡となって消えてしまう」と警告しました。
最終的に王子と結ばれなかった人魚姫の身を案じた彼女の姉妹たちが、魔女のもとを訪れると、髪と引き換えに剣を渡します。その剣で王子を刺せば、人魚姫は人魚に戻れるというのです。
このように、童話の魔女はただの魔女であり、悩める人魚姫に手を貸してくれているだけなので、悪役ではありません。
泡になって消える…結末の違い
【リトル・マーメイド】
映画の結末は、アリエルたちは見事アースラを倒し、アリエルはエリック王子と結ばれました。
ディズニー作品らしいハッピーエンドにアレンジされています。
【人魚姫】
童話では、王子は人魚姫ではなく、別の女性と結婚します。
人魚姫の身を案じた彼女の姉妹たちが、魔女に貰った剣を人魚姫に渡します。その剣で王子を殺し、流した返り血を浴びれば人魚に戻れるというものでした。
しかし、愛する王子を殺せなかった人魚姫が海に身を投げると、泡になってしまいます。
ただ、人魚姫はそのまま消えてしまったわけではありません。人魚姫は風の精に生まれ変わり、空に浮かび上がりました。
原作の童話では、映画とは違い、切なく悲劇的な結末になっています。
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映画「リトル・マーメイド」伝えたいこととは
名言から読み解く!挑戦することの大切さ

人間の世界を夢見るアリエルのセリフには、名言がたくさんあります。
アリエルのセリフ/名言 |
・Who says that my dreams have to stay just my dreams? (夢は夢で終わらなきゃいけないなんて誰が言ったの? |
・When the world says “Give up”…Hope whispers “Try one more time.” (世界が“諦めなさい”と言っても、希望は“もう一回挑戦するのよ”と囁くの。 |
行動力があり、夢を叶えるために奮闘するアリエルの言葉には、背中を押されるはず。
アリエルは、人間の世界への憧れとエリックへの恋心から、周りの心配をよそにアースラとの契約で人間の脚を得て、エリックと結ばれようと努力しました。
考えなしの子供のようにも見えますが、前向きにチャレンジしていく姿は勇気を与えてくれます。
最終的にアリエルは人間になることができ、エリックとも結ばれました。
アリエルが必死に挑戦しなければ、このような結末にはならなかったのです。
「夢を諦める必要はない」「誰に何を言われても挑戦すれば良い」ということを、映画「リトル・マーメイド」は伝えたかったのではないでしょうか。
自分自身の価値を見失わないように
このように夢を叶えるために挑戦し続けたアリエルですが、人間に憧れるあまり、自分の美しい声を失ってしまいます。
さらには、アースラによってアリエルだけでなく父・トリトンも危険な目に遭ってしまいました。
憧れること自体は大切なことですが、自分とは違うものに憧れるあまり、自分自身の価値まで見失ってはいけないということも、映画「リトル・マーメイド」は伝えたかったのではないでしょうか。
アリエルは人間の脚が貰えるならと、二つ返事で声を引き換えにしてしまいます。
エリックと会えたのはいいものの、喋ることができないため「自分が溺れていたあなたを助けた」と伝えることができませんでした。さらに、エリックは介抱されたときに聞いた歌声を頼りに、助けてくれた人を探していたのです。
声さえなくしていなければエリックにすぐ気づいてもらえたはずですが、アリエルは自分の価値をないがしろにしてしまい、最終的には命の危機に陥るはめになってしまいました。
他人や他の何かに憧れるあまり、今の自分自身を壊してしまうなんてことがないように心掛けることが大切です。
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2023年6月9日公開!実写版「リトル・マーメイド」
2023年6月9日(金)、実写版「リトル・マーメイド」が劇場公開されます!
あらすじ |
海の世界で生きる人魚姫・アリエル。 父・トリトン王に海の上に出ることを禁じられていたが、アリエルは人間の世界に憧れていた。 ある日、アリエルは好奇心を抑えきれずに船を覗き込む。そしてそこにいたエリック王子に一目惚れした。 周囲の心配をもとに、人間の世界に行きたいというアリエルの思いは加速し、欲望を叶えてくれる―人間の脚を与えてくれるという魔女・アースラのもとを訪れることに……。 |
実写版「リトル・マーメイド」のストーリーの大筋は、アニメ版と同じです。
今まで実写リメイクされたディズニー作品では、アニメ版をなぞっているものの異なる箇所もあったため、「リトル・マーメイド」でもアニメ版と違う箇所があると考えられます。
実写版「リトル・マーメイド」の監督を務めたのは、ロブ・マーシャル。
ロブ・マーシャルは、ディズニー映画「イントゥ・ザ・ウッズ」「メリー・ポピンズ リターンズ」でも監督を務めました。
監督の他に振付師としても活動しており、ミュージカル映画に携わることが多い人物なので、「リトル・マーメイド」でもミュージカル面での期待が高まります。
音楽を担当したのは、アラン・メンケンとリン=マニュエル・ミランダです。
アラン・メンケンは、アニメ版「リトル・マーメイド」の音楽を手掛けた人物であり、ディズニー映画の音楽を数多く生み出しています。
リン=マニュエル・ミランダは、「モアナと伝説の海」「ミラベルと魔法だらけの家」などの映画音楽を作曲している他、俳優としても活躍。
ディズニー映画の音楽を手掛けることの多い2人がタッグを組んだ本作では、アニメ版の良さを生かしつつアレンジが加わった音楽や、全く新しい曲が聞けるのではないかと注目されています。
実写版「リトル・マーメイド」登場キャラクター&キャスト

アリエル(演:ハリー・ベイリー)
主人公の人魚姫・アリエルを演じたのはハリー・ベイリー。
アメリカ合衆国出身で、歌手・俳優として活躍しています。妹のクロエとの音楽デュオ「クロエ×ハリー(Chloe×Halle)」で有名です。
実写版「リトル・マーメイド」が、ハリー・ベイリー初の主演作品になります。
予告編でもハリー・ベイリーは美しく力強い歌声を披露しているため、本編での歌唱に期待している方も多いのではないでしょうか。
エリック(演:ジョナ・ハウアー=キング)
アリエルと恋に落ちる王子・エリックを演じるのは、ジョナ・ハウアー=キングです。
犬が離れ離れになってしまった飼い主の元に帰るまでを描いた映画「ベラのワンダフル・ホーム(2019年)」で、飼い主役を務め、話題を集めました。
アニメ版では心優しく勇敢な姿を見せたエリックを、ジョナ・ハウアー=キングがどう演じるのでしょうか。ジョナ・ハウアー=キングのInstagramには、右目の上に縫い傷があるエリックの写真が載せられており、エリックに関してアニメ版と異なる展開が見られるのではないかと考えられます。
トリトン王(演:ハビエル・バルデム)
アリエルの父であり、海の王国の王を、ハビエル・バルデムが演じます。
ハビエル・バルデムは数多くの映画・ドラマ作品に出演し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞するなど、輝かしい功績を残している俳優です。
映画「007 スカイフォール(2012年)」では悪役を、映画「シング・フォー・ミー・ライル(2022年)」ではワニと出会った落ちこぼれマジシャン役を務めるなど、幅広いキャラクターを演じています。
トリトン王は厳格ですが、娘アリエルを愛しており、優しさもあるキャラクターです。繊細な心の動きを実写版ではどう描いているのか、親子愛にも注目です。
アースラ(演:メリッサ・マッカーシー)
本作のヴィラン・アースラを演じるのは、俳優・コメディアン・脚本家など幅広く活躍しているメリッサ・マッカーシーです。
映画「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン(2011年)」で注目を浴び、映画「ゴースト・バスターズ(2016年)」や映画「ある女流作家の罪と罰(2018年)」など様々な映画に出演しています。
実写版「リトル・マーメイド」の予告編やポスターなどの写真では、アニメ版にそっくりなビジュアルで話題を集めました。
ヴァネッサ(演:ジェシカ・アレクサンダー)
アースラが王子を誘惑するために変身した人間の姿・ヴァネッサを、ジェシカ・アレクサンダーが演じます。
ジェシカ・アレクサンダーはモデル・俳優として活躍しており、イタリアのディズニーチャンネルで放送されたドラマ「ペニー・オン・マーズ」でテレビデビューを果たしました。
いくつかの映画に出演はしていますが、世界的に注目される大きなタイトルに携わるのは、実写版「リトル・マーメイド」が初めてです。
アニメ版では妖艶に王子を惑わしていたヴァネッサ。実写版ではどのような振る舞いを見せるのでしょうか。
フランダー(演:ジェイコブ・トレンブレイ)
アリエルの親友の魚・フランダーの声優を務めたのは、ジェイコブ・トレンブレイ。
子役として活躍していた俳優で、出演作品では、映画「ルーム(2015年)や映画「ワンダー 君は太陽(2017年)」などが有名です。
ピクサー長編映画「あの夏のルカ」では、主人公の少年ルカの声優を担当しました。
現在16歳に成長したジェイコブ・トレンブレイですが、実写版「リトル・マーメイド」の予告編では、アニメ版のように可愛らしいフランダーの声を演じていることがわかります。
セバスチャン(演:ダヴィード・ディグス)
トリトン王に仕え、アリエルの監視役を任されたカニ・セバスチャンの声を、ダヴィード・ディグスが担当しています。
ダヴィード・ディグスは俳優・歌手・ラッパーなどで活躍している人物です。
ミュージカル「ハミルトン(2015年)」では1人2役を演じ、トニー賞主演男優賞を受賞。
2020年からディズニープラスで独占配信している、同名ミュージカルを映像化した映画「ハミルトン」では、2015年のミュージカル同様1人2役を演じています。
歌唱力・演技力が光るダヴィード・ディグスが、ユニークなセバスチャンをどう演じるのか期待が高まります。
スカットル(演:オークワフィナ)
陽気なカツオドリの声優を、オークワフィナが務めます。
オークワフィナは俳優・ラッパーとして活躍しており、俳優としてはマーベルの映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年)」の主人公の親友役などが有名です。
なお、スカットルはアニメ版ではオスのカモメでしたが、実写版でメスのカツオドリに変更されました。
情報通気取りなスカットルは、リトル・マーメイドの中でもコメディ要素が多い存在。実写版でも予告編で見られるスカットルとセバスチャンのやり取りなどから、楽しいキャラクターであることが伺えます。また、アニメ版よりスカットルの出番が多くなるのではないでしょうか。
実写版「リトル・マーメイド」吹き替え版キャスト決定&予告編公開!

実写版「リトル・マーメイド」の日本語吹き替え版の声優がついに発表されました!
各キャラクターの吹き替え担当は以下の通りです。
キャラクター名 | 日本語吹き替え版 | 代表作 |
アリエル | 豊原江里佳 | ミュージカル「アニー(2008年)」主演・アニー役、舞台「呪術廻戦(2022年)」釘崎野薔薇役 |
エリック | 海宝直人 | 劇団四季「ライオン・キング(2016年)」シンバ役、劇団四季「アラジン(2018年)」アラジン役 |
トリトン王 | 大塚明夫 | アニメ「僕のヒーローアカデミア」オール・フォー・ワン、ゲーム「METAL GEAR SOLID」ソリッド・スネーク |
アースラ | 浦嶋りんこ | 舞台「シスター・アクト ~天使にラブ・ソングを~(2014年)」メアリー・パトリック役、舞台「ジャニス(2022年)」ニーナ・シモン他3役 |
ヴァネッサ | ― | ― |
フランダー | 野地祐翔 | 映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年)」日本語吹き替え版:幼少期のシャン・チー |
セバスチャン | 木村昴 | アニメ「ドラえもん(2015年~)」ジャイアン、映画「THE FIRST SLAM DUNK(2022年)」桜木花道 |
スカットル | 高乃麗 | アニメ「魔法陣グルグル」ギップル、アニメ「サクラ大戦TV」マリア・タチバナ |
主人公・アリエルを演じるのは、ミュージカルや舞台を中心に活躍している俳優・豊原江里佳。本作で初めて吹き替え・声優を担当します。
予告編の後半部分では美しい歌声を聞くことができるので、ぜひ見てみてくださいね。
実写版「リトル・マーメイド」の日本語吹き替え版では、アリエルをはじめ、エリック役の海宝直人、トリトン王役の大塚明夫、アースラ役の浦嶋りんこ、セバスチャン役の木村昴と、ミュージカルや舞台に数多く出演している人物が起用されています。
歌が多い作品になるであろう本作で、歌唱力に期待できる配役になっているのではないでしょうか。
通常の予告編の他に、「リトル・マーメイド」でも人気の高い歌である「アンダー・ザ・シー」の日本語吹き替え版も公開されています。
こちらも併せてチェックしてみてください!
実写版「リトル・マーメイド」炎上した理由とは
行き過ぎたポリコレが問題視された?
実写版「リトル・マーメイド」では、主人公アリエルを新人俳優のハリー・ベイリーが演じています。
彼女は黒人であり、その見た目がアニメ版のアリエルの姿と大きく異なることから、様々な意見が飛び交っています。
ポリコレ(ポリティカル・コネクトレス)とは、偏見・差別表現や認識を改めるために、多様性を認めた中立的な表現を用いる方針のことを意味します。
昨今のディズニー作品ではこのポリコレが行き過ぎていると言われており、完全新作の作品に関してはあまり炎上することはありませんが、実写リメイク作品では度々炎上してしまうほど悪い意味で注目されてしまっているのです。
実写版「リトル・マーメイド」以外にも、実写版「ピノキオ」でも、アニメ版では金髪の白人だったブルーフェアリーが、実写版では黒人に変更されていたことで様々な意見が見受けられました。
決して「黒人だから嫌」というわけではなく、「もととなっているアニメ版に忠実ではない表現・人選」「ポリコレばかりに配慮して設定が崩れてしまっている」ことに対して、意見する方が多いです。
実写版「リトル・マーメイド」でも、アニメ版では白人で赤髪だったアリエルが、実写版では黒人でドレッドへアになっていることで、アニメ版を好きな方が多いからこそ問題視される結果となってしまいました。
フランダーやセバスチャンにショックを受けた?
主人公アリエルの友達の魚・フランダーと、宮廷音楽家でありアリエルの監視係である蟹のセバスチャンは、アニメ版ではアニメらしいキャッチーで可愛らしい見た目をしていました。
しかし、実写版ではどちらも普通の魚と普通の蟹の見た目になっており、可愛らしさはありません。
このことにショックを受けた方が多数見受けられます。
フランダーとセバスチャンは、アニメ版では重要なキャラクターであり、実写版でもおそらく同じ立ち位置で活躍すると考えられます。
画面に映ることが多いからこそ、余計に気になってしまうのではないでしょうか。
筆者もフランダーが好きなキャラクターだったため、どうにかアニメの可愛らしさを残した見た目にならないかなと期待していましたが……残念な結果になってしまいました。笑
ただ、映画を視聴していたら気にならなくなったり、愛着が湧いてきたりするのかもしれません。
様々な意見がある実写版「リトル・マーメイド」ですが、予告編を見る限り圧倒されるような歌声や楽しい音楽、美しい海の世界に魅了されそうな作品だなと感じられます。
海外では既に公開されている(5月26日公開)ので、気になる反応を次項で紹介していきます!
実写版「リトル・マーメイド」海外で公開!気になる反応・レビュー
興行収入は好調!(日本公開日は6月9日)
2023年5月26日(金)にアメリカをはじめとする各国で、実写版「リトル・マーメイド」が公開されました。
公開から3日間で全米興行収入は9,540万ドル(約133億円)を記録。世界興行収入では1億8,580万ドル(約260億円)を記録しました。
ディズニー実写リメイク作品の初動興行収入としては、実写版「アラジン」を超えて第5位となります。
ディズニー実写リメイク作品の初動興行収入ランキング(全世界最終興行収入)は以下の通りです。
初動興行収入 ランキング | タイトル | 公開年 | 全世界最終興行収入 |
第1位 | ライオン・キング | 2019年 | 1,656,943,394ドル (第1位) |
第2位 | 美女と野獣 | 2017年 | 1,241,404,065ドル (第2位) |
第3位 | アリス・イン・ワンダーランド | 2010年 | 1,025,467,110ドル (第4位) |
第4位 | ジャングル・ブック | 2016年 | 966,550,600ドル (第5位) |
第5位 | リトル・マーメイド | 2023年 | ― |
第6位 | アラジン | 2019年 | 1,050,693,953ドル (第3位) |
出だしは好調だった実写版「リトル・マーメイド」。最終的にどこまで興行収入を伸ばすのか、期待が高まります!
海外の反応や評価は?
日本では実写版「リトル・マーメイド」に対して、前項で紹介したような行き過ぎたポリコレや、原作(アニメ版)とは異なる見た目の俳優を起用したことに対する批判が多く見受けられました。
海外でもそういった意見がないわけではありません。実際にキャストが発表された際に、「#NotMyAriel(私のアリエルじゃない)」というハッシュタグが作られたりもしました。
しかし、既存のプリンセスに黒人俳優を起用したことに対して評価していたり、同じ肌の色の俳優がアリエルを演じていることに感動している方がいたりと、喜びの声もたくさん挙がっています。
また、実写版「リトル・マーメイド」の監督であるロブ・マーシャルは、アリエルのキャスティングについてこう語っています。
▼アリエル役にハリー・ベイリーをキャスティングしたことについて 「アリエル役に相応しい俳優を探していただけ。強く情熱的で美しく、聡明で賢く、情熱と喜びを持っている人を見つけることが目標だった。そしてもちろん歌えること。とても特徴的でとても幻想的で、とても美しく、映画全体を通してアリエルを探すエリックの心を捉える歌声の持ち主を探していた。」 |
▼黒人系の子供たちが喜んでいる動画が挙がっていることについて 「こうした反応を全く予想していなかった。僕ら(制作陣)は人種などの観点を超越してここまできた。このキャスティングが世界でどれだけ重要なものかと知り、感動した。」
(エンターテイメント・ウィークリーより) |
世界の歌姫・ビヨンセからも、その歌声に太鼓判を押されているハリー・ベイリー。予告編だけでも彼女の歌声の素晴らしさがわかります。
物語としても“美しい歌声”が重要なアリエル役に、ハリー・ベイリーが起用されるのも納得なのではないでしょうか。
歌に力を入れているだけあって、鑑賞した方の感想でもその点を評価している方が多く見られました。
アニメ版と異なるから…という思考を一度捨て、鑑賞する方が1人でも多くなると良いなと思います。
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さらに今までの傾向から、6月9日に公開する実写版「リトル・マーメイド」も、劇場公開後1ヶ月程度でディズニープラスにて配信が開始されるのではないかと考えられます。
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