タイトルの意味とは?|映画『カッコーの巣の上で』ラストシーンをネタバレ解説!あらすじと考察もあり

あいづ

更新日:

1960年代当時のアメリカを詳細に描いたこの作品は、アカデミー賞主要5部門を独占した不朽の名作として今なお人気を誇っています。


その一方で、本作は予備知識がないと理解しづらい部分が多く、「分からなかった」という感想を持っている人も多くいるハズ。


なので、今回は


「名作と聞いて観たけれどよく分からなかった」

「アメリカの歴史を辿りながら本作を理解したい」

「本作に似たおすすめ作品を知りたい」


というような方に向けた記事を書きました!


他にも、『カッコーの巣の上で』の映画版と小説版との違いや、視聴方法などもまとめています。


『カッコーの巣の上で』への理解を深めたい方は是非読み進めてみてくださいね。

目次

『カッコーの巣の上で』を視聴するにはレンタルか購入がおすすめ!


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購入価格

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750円(税込)

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『カッコーの巣の上で』は、月額料金を支払って視聴する動画配信サービスでは取り扱いがありません。(2021年9月現在)


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映画『カッコーの巣の上で』あらすじと作品概要



刑務所に収監されていた38歳のランドル・パトリック・マクマーフィーは刑務所での強制労働を逃れるため、精神疾患を装って精神病棟にやってきた。そこでは看護婦長ラチェッドの厳しい規律のもと、管理された患者たちがいた。マクマーフィーは、持ち前の社交性を活かして、そんな環境に置かれた患者たちの中に生きる気力を与えていく...。

監督

ミロス・フォアマン

脚本

ローレンス・ホーベン

ボー・ゴールドマン

原作

ケン・キージー

放映年

1975年

製作国

アメリカ


60年代の精神病院を舞台に、当時のアメリカの社会体制の中で抗う男の姿を通して人間の尊厳と社会の不条理を問うケン・キージーのベストセラー小説『カッコーの巣の上で』の映画版。


第48回アカデミー賞を受賞。


作品賞、監督賞、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)、主演女優賞(ルイーズ・フレッチャー)、脚色賞と主要5部門を独占しました。


映画『カッコーの巣の上で』の登場人物とキャストを紹介

マクマーフィー(役者- ジャック・ニコルソン)



刑務所の強制労働を逃れるため、精神疾患を装い、精神病棟にやってきた。規則に従わず、問題児として扱われるが、社交性があり患者たちからの人望が熱い。


ジャック・ニコルソンについて

デビューから現在に至るまで計12回のアカデミー賞ノミネートと3回の受賞歴を持つ。

アカデミー賞に12回のノミネートは男優としては最多。『シャイニング』『恋愛小説家』『バットマン』などで、その演技力が高く評価された。


ラチェッド婦長(役者- ルイーズ・フレッチャー)



精神病棟の看護婦長。患者のためにと思い、秩序や公正性を最も大切にしている。

皆が「彼女はプロの看護師だ」と口をそろえて言う。


ルイーズ・フレッチャーについて

本作でアカデミー主演女優賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞を受賞。映画『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』やテレビドラマ『ボーンズ』にも出演している。

チーフ(役者- ウィル・サンプソン)



精神病棟にいるネイティヴアメリカンの酋長の息子。聾唖(ろうあ)として、話せず、耳が聞こえないフリをして過ごしている。マクマーフィーだけこの事実を知っている。


ウィル・サンプソンについて

実際に彼もネイティブ・アメリカン。マスコギー族出身。本作以降も、その個性を活かして西部を舞台にした物語などにネイティブ・アメリカン役で活躍した。

映画『カッコーの巣の上で』ネタバレあらすじ 


『カッコーの巣の上で』ネタバレあらすじ:マクマーフィーの企み



刑務所での強制労働を逃れるために、精神異常からくる暴力性を主張して精神病棟へ送られてきたマクマーフィー。


そこは厳格な看護婦長ラチェッドをはじめ職員たちの厳しい監視のもと、規則に従う入院患者たち、ハーディング、ビリー、テイバー、マティーニ、チャーリー、フレドリクソン、チーフがいました。


リクリエーションの時間になるとマクマーフィーは、身長が2mがあるであろう、ネイティブアメリカンのチーフに声をかけて、バスケットのダンクシュートの方法を教えます。


でも彼は聾唖(ろうあ)で、話すことも聞くこともできないと皆から言われていて、その言葉の通り、マクマーフィーがどれだけ話しかけても、彼は無言で立ち尽くすだけでした。


好きなテレビを見ることもできず、薬の接種や、ミーティングでの強制的な会話も拒むことができない患者たちの生活にマクマーフィーは苛立ちを感じながらもなんとかやり過ごしていました。

『カッコーの巣の上で』ネタバレあらすじ:主体性を取り戻した患者たち



精神病棟の規則に疑問と違和感を感じたマクマーフィーは、ラチェッドや職員たちに反抗し、入院患者らに積極的に楽しむことを持ちかけます。


病院のバスを乗っ取り、患者らを連れて海へ釣りに出たり、テレビが禁止されたのでエア野球中継をしてみんなで大歓声をあげたりと、マクマーフィーの行動によって少しずつ患者が笑顔を見せ、主体性を持つようになりました。


初めはマクマーフィーの声に反応さえしなかったチーフも、皆に混じってバスケットボールの試合でダンクシュートをきめるようになりました。


しかし、これまで築き上げた秩序を乱すマクマーフィーにラチェッド婦長は警戒心を持ちます。


マクマーフィーについて病院側は「彼は精神障害ではなく、危険人物のため刑務所に送り返すべきだ。」と検討しましたが、マクマーフィーを当院で「治す」というラチェッド婦長の意見によって、彼は病院にとどまることとなりました。


精神病棟で過ごすのは、刑期の68日間が終わるまでだと思っていたマクマーフィーでしたが、病院側で「問題アリ」と判断された者はラチェッド婦長らが退院を認めなければ退院できないと知り、激怒します。


『カッコーの巣の上で』ネタバレあらすじ:脱走計画



ある騒ぎがきっかけに共に罰を受けることになったネイティブアメリカンのチーフとマクマーフィー。


チーフは「自分」を持っているマクマーフィーに心を開き、実は自分が聾啞(ろうあ)ではなく、話すことも聞くこともできるのだと、打ち明けます。


チーフも自分と同じく演技をしていたのだと知ったマクマーフィーは、「ここは俺たちがいるとこじゃない。」と言って二人で精神病棟を抜け出してカナダへ向かう提案します。


ですが、チーフはマクマーフィーに「俺はお前みたいに大きくない。」と言います。


マクマーフィーはそれを聞いて「お前はこんなに大きいじゃないか。」と笑います。


そしてチーフはこう続けます。


「俺の父親も昔は大きかったけど、酒におぼれてどんどん小さくなってしまった。そして最後は殺されたんじゃない、”始末”されたんだ。」


マクマーフィーはそれを聞いて黙り込んでしまうのでした。


脱走を実行する夜、マクマーフィーは夜勤の女好きな職員を買収し、女友達2人を引き入れて病院内でパーティーを開きました。


散々騒いで、マクマーフィーがいざ脱出を試みたとき、患者の1人、ビリーがマクマーフィーの女友達に惹かれていることを知ります。


マクマーフィーは女友達にビリーを抱いてやるようにと頼み、それを待っている間に寝込んでしまいました。


翌朝、荒れ果てた部屋にラチェッド婦長と他の職員がやってきました。


そして、女性と裸で寝ていたビリーを見つけ、ラチェッド婦長は激怒し、彼の母親に全てを報告すると脅します。


母親に知られることを異常なまでに恐れたビリーはその場で自殺。


そして、死んだビリーを冷静に「対処」するラチェッド婦長を見て、マクマーフィーは激怒し、ラチェッド婦長に襲いかかり首をしめます。


マクマーフィーは職員に取り押さえられ、隔離されてしまいました。


ラストシーンで何が起こった?結末をネタバレ解説



それからしばらくたったある晩、皆が寝静まったあと、マクマーフィーは職員に連れられてベッドに戻ってきました。


それに気づいたチーフはマクマーフィーに駆け寄って「おまえを待ってた。今こそ逃げ出そう。俺はバカでかい山みたいに大きな男の気分だ。」と言い、脱走を持ちかけます。


しかし、マクマーフィーはチーフの言葉に反応することはありませんでした。


チーフはマクマーフィーの額に傷があることを確認し、ロボトミー手術を受けたと悟ります。


チーフは「こんなおまえを置いてはいけない。一緒に来るんだ。さあ行こう。」と言って、枕でマクマーフィーの顔を押さえつけて窒息死させました。


そして彼は窓を破り、マクマーフィーと約束したカナダを目指して病院から走り去ってゆきます。


次の日の朝、患者たちは破られた穴を見て、ベットの上で大喜びしました。


映画『カッコーの巣の上で』の解説と考察5つ


ここからは、本作を視聴した時に多くの人が疑問に思うであろう部分を解説/考察していきます。


①ラストシーンでマクマーフィーの額にあった傷の意味


本作でマクマーフィーに施された手術を「ロボトミー手術」と言います。


これは、不安発作や妄想の症状がみられる患者の治療として、1940~50年にかけて実施されていた治療法です。


頭蓋骨に穴をあけ、脳の前頭葉の一部を切除するというもの。治療薬がなかった当時、これは画期的な治療法として利用されていました。


一方で、精神病棟では患者への虐待が横行していて、ロボトミー手術を治療ではなく、医者たちの個人的理由で実施することもあったそう。


術後の副作用は、感情や気力、反応力などを失うといった深刻なものでしたが、1950年代になって向精神薬が発明されるまでは、その危険性は報じられませんでした。


本作の舞台は1960年ですが、著者のケン・キージーが1940~50年代に起こったことの知識や経験を通じてこの作品を書いたのでしょう。


②ネイティブアメリカンであるチーフが背負っていた苦悩


ネイティブアメリカンであるチーフは、聾唖(ろうあ)を演じ、精神病棟にいました。そして、2mもの巨体を持ちながらも「自分は小さい。」「昔は大きかった自身の父親も酒に飲まれて小さくなっていき最後は”始末”された。」とマクマーフィーに話していました。


その意味を理解するのには、チーフのアイデンティティである「ネイティブアメリカン」の歴史について知る必要があります。


ネイティブアメリカンとは、アメリカ大陸北部にいる先住民です。


彼らは長い間、アメリカ大陸の土地で自身の文化と歴史を築いてきましたが、1492年のコロンブスの新大陸発見により、ヨーロッパ系白人によって迫害されてしまいます。


土地の略奪から始まり、独自の宗教や言語を学ぶ機会を奪われ、無理やりキリスト教や英語など、白人たちの文化を学ぶことを強いられました。


そんな、自分たちの土地、権利、アイデンティティを失ってしまったネイティブアメリカンたちは、現在でもアメリカの社会の片隅で貧困、アルコール依存症、自殺などといった問題を抱えて生きています。


こういった背景から、チーフはアイデンティティを持つこと、自分を表現することを諦め、聾唖(ろうあ)を演じて精神病棟にいたのでしょう。


自身の父親も社会から”抹消”されたと言っていましたが、聾啞(ろうあ)を演じてひっそりと身を潜めて生きていくことを強いられることも、また社会から抹消されたものと同然だったと思います。


こんな理由から、チーフはあんな巨体をもっていながら、「自分」を持った人間的に大きいマクマーフィーに対して「俺はお前みたいに大きくない。」と言ったのです。


③ラストシーンでなぜチーフはあんな行動を取ったのか


チーフは「こんなおまえを置いてはいけない。一緒に来るんだ。さあ行こう」と言って、マクマーフィーを窒息死させました。


その理由はロボトミー手術によって、自己主張ができなくなったマクマーフィー。


そのマクマーフィーを精神病棟へ置き去りにする事、それは、かつて聾啞(ろうあ)として自分を殺して生きてきたチーフと同じ境遇に彼を置くことを意味しています。


そんな理由から、チーフはマクマーフィーへの友情と敬愛から、彼を殺め、外の世界へマクマーフィーと共に旅立ったのです。


④ラチェッド婦長は「悪人」なのだろうか


ラチェッド婦長は「善」なのか「悪」なのか、本作を視聴した皆が思い悩む部分だと思います。


これは人によって意見が大きく異なると思うので、一言では断言できません。


でも、私が一つ言い切れるのは、ラチェッド婦長は「秩序だけが紛れもない正義」だと心から信じていた、ということ。


それが彼女の「怖さ」だと思います。


ラチェッド婦長は個人的な主張や感情論を排除し、秩序が守られていること、全てが公正であることが皆が幸せになる方法と信じていました。


なので、感情的になって秩序を乱すマクマーフィーを「治す」と当たり前のように言っていました。


ビリーが初めて女性と夜を共にした時も、「こんなことをしてお母さんがどう思うのか、お母さんに全てを話します。」と脅して、ビリーの行動を改めようとしました。


その「彼女の正しさ」の結果、ビリーは自殺してしまいましたが、ラチェッド婦長は顔色を変えずに対処していましたね。


これが、1960年当時、アメリカ国民やネイティブアメリカンからみた、体制によって支配されていた社会だったのかもしれません。


今ある秩序を守ることが100%正しくて、その先にある結果が「死」であっても冷静に対処する。でも彼らの根本にあるものは「悪意」ではなく、「正義」なのです。


ちなみに、米国映画協会が開催した「アメリカ映画100年のヒーローとヴィランのベスト100」では、なんとラチェッド婦長が5位にランクインしています!


ちなみに1位は『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターで、それに並んでの5位...かなりの大物悪役といっていいでしょう。


⑤なぜ『カッコーの巣の上で』は陰鬱なラストシーンを迎えるのか


その理由は、本作が作られた時代背景にあります。


まず、『カッコーの巣の上で』はアメリカン・ニューシネマという映画のジャンルに分類されます。


アメリカン・ニューシネマとは、1960年代後半から1970年代半ばにかけて、アメリカで起こった社会体制に反対する映画のムーブメントのこと。


その当時のアメリカはベトナム戦争の真っ只中。多くの若者が戦場に行くことを強いられ、不景気で街は貧しい人であふれ、政府への不安がだんだんと募っていました。


そんな背景を持つニューシネマと言われる作品には、反社会主義的な人物が政治体制に闘いを挑む傾向にあり、最後には体制側に圧殺され、悲劇的な結末で終わるものが多いです。


本作『カッコーの巣の上で(1975年)』の他に、アメリカン・ニューシネマと呼ばれる作品を一部抜粋▽

年代

作品名

1967年

俺たちに明日はない

1969年

明日に向って撃て!

1970年

小さな巨人

1971年

時計じかけのオレンジ

1975年

タクシードライバー


上記はどれも万人受けしづらく、難解であったり、賛否両論あったりする作風となっています。


そんなムーブメントも、ベトナム戦争の終結(1975年)とともに、下火となっていき、ニューシネマの時代も徐々に終焉しました。


そして、70年代後半になると、『ジョーズ(1975年)』『ロッキー(1976年)』『スター・ウォーズ(1977年)』といった明るい、商業主義的な映画が人気を集めるようになります。


なので『カッコーの巣の上で』を視聴するにあたって、ベトナム戦争が勃発している時代の作品で、その時の国民の心情を描いている映画なのだと心構えておくと、より理解が深まるかもしれません。


▽ベトナム帰還兵であるタクシードライバーの視点からアメリカ社会を描いた映画『タクシードライバー』の解説記事もどうぞ▽


『カッコーの巣の上で』のタイトルの意味は?本作の主人公はチーフだった


今作の邦題『カッコーの巣の上で』は良いタイトルですが、この邦題では原題に込められたメッセージが見えてきません。


この作品の原題は『One Flew Over the Cuckoo's Nest』。

これは、マザーグースの詩「Intery,mintery,cutery,corn」の一説の引用です。


この原題のタイトルの意味について解説します。


カッコーは自分では巣をつくらず、他の鳥類の巣に自分の卵をまぜて育てさせるというずるい習性を持つ鳥です。


そんな理由からか、『cuckoo』はcrazyを表すスラングであり、『cuckoo's nest』は狂ったやつらが集まった巣(精神病棟)という意味が込められています。


そして『one』は「1人」『flew over』は「飛び立った」という意味。


そう、この『One Flew Over the Cuckoo's Nest』は


狂った巣から飛び立った1人の者=ネイティブアメリカンのチーフのことを指しているのです。


映画ではジャック・ニコルソン演じるマクマーフィーが主人公のように描かれていましたが、本当の主人公はチーフだったのです。


原作者ケン・キージーが映画版を嫌った理由と小説版のすすめ


映画『カッコーの巣の上で』の原作小説はケン・キージーによって1962年に出版されました。


その10年後の1975年、待ちに待った映画化がされましたが、ケン・キージーはそれを好まなかったようです。


その理由は、上記でも説明したように、主人公がジャックニコルソン演じるマクマーフィーともとれるような映画の撮り方をしたから。


タイトルの意味にもあるように、原作小説では主人公はチーフで、彼が語り手となって、彼の目線で物語が進んでいきます。


映画版のマクマーフィーの、いわゆる「健常者」の目に映ったネイティブアメリカンや精神病棟にいる患者たちの姿は、迫害されたチーフが見ているモノとは全く違うでしょう。


なので、ネイティブアメリカンであるチーフの目線から見た『カッコーの巣の上で』の世界を知りたいという方には小説版をおすすめします。


スピンオフドラマ『ラチェッド』がNetflixにて配信中



2021年9月現在、Netflixにて『カッコーの巣の上で』のスピンオフドラマ『ラチェッド』が配信中です。


舞台は1947年のアメリカ。看護師ミルドレッド・ラチェッドは精神科病院で働き始める。美しく、上品な出で立ちのラチェッドだが、そんな見た目とは裏腹に、彼女には心の底に抱えた深い闇があった。そんな彼女の本性が患者たちをむしばんでいく…。

監督は『アメリカン・ホラー・ストーリー』を手がけたライアン・マーフィー。


ラチェットを演じるのは、同じく『アメリカン・ホラー・ストーリー』でエミー賞にノミネートされたサラ・ポールソンです。


気になる方は以下のNetflix公式ページからチェックしてみてくださいね!


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『カッコーの巣の上で』を見た人におすすめしたい映画を紹介


ここでは映画『カッコーの巣の上で』の作風が好きな方へおすすめしたい映画3つ紹介します。


ベトナム帰還兵の孤独を描く『タクシードライバー』


この作品は、1970年代のアメリカにおける社会問題をあるタクシードライバーの視点で描いています。帰還兵の孤独、メディアの一面性と欺瞞、政治社会への不満によって翻弄された一人の男のストーリーです。本作もアメリカン・ニューシネマの一つで、『カッコーの巣の上で』と同じく、アンチ・ハッピーエンドに基づいた結末を迎えます。

▽映画『タクシードライバー』の解説記事はこちら▽


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24時間365日、ある男の人生を世界中に放送する番組『トゥルーマンショー』



「トゥルーマン・ショー」というTV番組のために、人生の全てを世界中に放送されていたある男の話。仕事、見慣れた街、家族や友人が全てフィクションだったと知った彼は、この事実を知ってどのような行動に出るのか…?メディアによって自分の人生を人々の娯楽として”視聴”されていた彼の人生は、『カッコーの巣の上で』で体制によって管理されている患者たちと重なるものがあります。

▽映画『トゥルーマンショー』の解説記事はこちら▽


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少女版「カッコーの巣の上で」『17歳のカルテ』



精神病棟クレイモアへと送られる事になった17歳の少女スザンナは、自分より更に深い心の闇を抱えた患者達とかけがえのない時間を過ごす事になる...。原作は1994年に出版されたスザンナ・ケイセンによる自伝。『カッコーの巣の上で』と同じく、精神病棟が舞台のこの作品は少女版『カッコーの巣の上で』とも言えるような、同じ暖かさと切ない空気が漂っています。

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※本ページの情報は202109月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

執筆
あいづ

好きな映画監督はタランティーノ。英語・フランス語・スペイン語を映画やドラマから勉強するのが好きです。最近チャイと和菓子にハマってます。

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