【名作?駄作?】映画『タクシードライバー』のネタバレ解説/あらすじ/ラストの考察

あいづ

更新日:

『タクシードライバー』は1976年にアメリカで公開された、アメリカンニューシネマに部類される映画。


カンヌ映画祭を受賞し、映画好きの中では”名作”と言われている本作ですが、


「良さが分からない私ってセンスない?」

「主人公の言動が意味不明だった」

「あのシーン結局どういうことだったの?」


という、声を多く見つけました。


そんな少し風変わりな『タクシードライバー』を理解するために、以下の3つに分けて解説をしていきます。


・映画を見る前に知っておきたいこと3つ

・あらすじ、ラストシーンのまとめ

・謎の多いシーンの考察


私も本作を初視聴した時は「???」状態だったので、同じように思っている方のために分かりやすく解説していきます!

目次

映画『タクシードライバー』の評価:つまらない?意味不明?



『タクシードライバー』を観た人で「これは名作なの?」「理解できなかった」って人多いと思います。


私も初めに映画を視聴した時、『名作って言われてるけど、理解できない私はセンスがないのかな...。』と思いました。


でも、大学卒業後に、たまたまこの映画を観たら「あ、なるほど、だから名作なのか」と考えが変わったのを覚えています。


その理由は、大学でアメリカを含む国際情勢を勉強したからです。

(映画のために勉強したわけではなく、個人的に興味があって勉強してました。)


なので、もし本作の良さがイマイチ分からなかったとしたら、70年代のアメリカ社会について知っておくのがおすすめです。


以下では、3つのポイントを元に、本作を楽しむための予備知識を説明していきます。


映画『タクシードライバー』を観る前に知っておきたいこと


ここでは映画『タクシードライバー』を視聴する上で必要となる予備知識を3つ説明します。

これを知っておくことで本作にどんな背景があって、どんなメッセージ持って、制作されたのかが分かります。


アカデミー賞ではなく、カンヌ国際映画祭を受賞した理由 


『タクシードライバー』はカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞しています。


一方、アカデミー賞ではアメリカンドリームを象徴するなどど言われ、『タクシードライバーとは対照的な作品の『ロッキー』が受賞しました。


では、このアカデミー賞と、カンヌ国際映画祭ってどんな違いがあるんでしょうか?


これを知っておくと本作への理解が深まるのでおさらいしてみましょう!


簡潔に言うと、アカデミー賞を受賞した作品は「ハリウッド感強めで、一般受けしやすい作品」です。

アカデミー賞(アメリカ)

「ムーンライト」

「ジョーカー」

「シェイプ・オブ・ウォーター」

「英国王のスピーチ」

「スラムドッグミリオネア」


その理由として、アカデミー賞の審査員がハリウッドに従事する六千人以上の人々ということが挙げられます。そしてアカデミー賞はアメリカで行われているので、審査結果には「万人受けする(=ハッピーエンド多め)」「ハリウッドの思想」が現れる傾向にあります。


一方で、カンヌ国際映画賞を受賞した作品は「純文学的で、ダークで、一般受けしづらい作品」と言えます。

カンヌ国際映画賞(フランス)

「パラサイト半地下の家族」

「万引き家族」

「アデル、ブルーは、熱い色」

「男と女」

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」


その理由としてカンヌでは、「独自性」「文芸的」などの要素が評価される傾向にあるからです。

上記に並ぶ作品を見ると分かるかもしれませんが、ハッピーエンドでない作品や、暗い・渋い作品が多い傾向にあります。


なので、そもそも映画『タクシードライバー』はカンヌ映画祭で評価された作品として、”名作”と言われているので、理解できにくくて当然なのです。


アメリカンニューシネマとは 


『タクシードライバー』はアメリカンニューシネマという映画のジャンルに分類されます。


アメリカンニューシネマとは、1960年代後半から1970年代半ばにかけて、アメリカで起こったベトナム戦争に反対する映画のムーブメントのこと。


そんなニューシネマと言われる作品には、反社会主義的な人物(特に若者)が政治体制に敢然と闘いを挑む傾向にあり、最後には体制側に圧殺され、悲劇的な結末で終わるものが多いです。


このような「アンチ・ハッピーエンド」な作風は、ベトナム戦争時の反体制的なアメリカを物語っていると言われています。※次の項目でベトナム戦争について詳しくお話しします。


本作『タクシードライバー』(1976年)他に、アメリカンニューシネマと呼ばれる作品を一部抜粋▽

俺たちに明日はない(1967年)

明日に向って撃て!(1969年)

小さな巨人(1970年)

フレンチ・コネクション(1971年)

時計じかけのオレンジ(1971年)

カッコーの巣の上で(1975年)

狼たちの午後(1975年)


上記はどれも万人受けしづらい、賛否両論ある作品ばかり。


そんなムーブメントも、ベトナム戦争の終結(1975年)とともに、下火となっていき、ニューシネマの時代も徐々に終焉することになりました。


70年代後半になると、明るい作品を人々が求めるようになり、『ジョーズ』(1975年)『ロッキー』(1976年)『スター・ウォーズ』(1977年)といった商業主義的な映画が人気を集めるようになります。


なので、『タクシードライバー』などのアメリカンニューシネマを視聴するにあたっては、”ベトナム戦争時限定”の独特な作風の映画なのだと心構えておくと、違う角度から楽しめると思います。


アメリカ人にとってのベトナム戦争 


アメリカは様々な戦争に参加してきましたが、その中で「○○帰還兵」というような固有名詞があるのは、「ベトナム帰還兵」のみ。


なぜなら、ベトナム戦争以前ほとんどの戦争で勝利を収めていたアメリカが、ベトナム戦争に10年間もの年月をかけ、資産と人員を費やしたにもかかわらず「敗北」したからです。


その長く辛い、そして「勝利」という結果を出せなかった戦争を体験した兵士は、アメリカ人にとってはいろんな意味で特別で「ベトナム帰還兵」と呼ばれているのです。


また、ベトナム戦争中期~後期のアメリカは、殺人、強姦、強盗、傷害などの暴力犯罪や、マリファナ、コカインなどの薬物犯罪が増加傾向にあり、戦場ではない街も不穏状態にありました。


本作では、そんな当時のアメリカ社会や、政治に対する不信感抱く人々を、一人のベトナム帰還兵の視点で描いています。だから、その背景を知る人の中で”名作”と、もてはやされる一方で、「理解できない」という様な意見もあるのでしょう。

(もちろん、単純に映画の好き嫌いもあるかと思いますが。)


では、本作の背景を理解したところで、次の項目からはあらすじと作品概要について説明していきます。


映画『タクシードライバー』のあらすじと概要 


ベトナム帰還兵で不眠症を患っている青年トラヴィス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)は定職につけず、ニューヨークでタクシードライバーとして働いていた。

社交性に欠け、同僚たちから守銭奴と呼ばれ、好きな女性からも絶交されてしまう。

そんな日々のフラストレーションと、14歳の売春婦との出逢いをきっかけに、トラビスを過激な行動へと駆り立てる...。

題名

タクシードライバー(Taxi Driver)

公開日

1976年

監督

マーティン・スコセッシ

受賞

カンヌ国際映画祭 パルム・ドール(最高賞)

アカデミー賞(ノミネート)


タクシードライバーのキャスト一覧 


ロバート・デ・ニーロ(トラヴィス・ビックル)


トラヴィス役は皆さんもご存知、ロバート・デ・ニーロです。

『タクシードライバー』の前に『ゴッドファーザー PART II』でアカデミー助演男優賞を受賞していて、当時注目の新人俳優でした。

実は、監督のクリストファー・ノーランは、はじめダスティン・ホフマンへ、トラヴィス役のオファーをしていました。しかしトラヴィスのキャラクターがあまりにも狂っていたため、ダスティン・ホフマンはオファーを断り、依頼はロバート・デニーロへ。

ダスティン・ホフマンは本作が話題になってから、このことを長らく後悔したらしいです。


シビル・シェパード(ベッツィ)


シビル・シェパードはパランタイン上院議員の選挙スタッフの女性ベッツィを演じていました。10代からミスコンなどに出場するようになり、その美貌が話題になり様々な映画やテレビに出演していました。


アイリス(ジョディ・フォスター)


ジョディー・フォスターは当時13歳にして12歳の売春婦を役を演じ、全米映画批評家協会賞助演女優賞や英国アカデミー賞 助演女優賞などを受賞、アカデミー助演女優賞にノミネートされるなど、高い評価を得ました。ただ、性的なシーンではジョディー・フォスターの姉が代役をしていたようです。


スポーツ(ハーヴェイ・カイテル)


ハーヴェイ・カイテルは売春宿のポン引き(スポーツ)を演じました。監督マーティン・スコセッシとは大学時代からの知り合いで、1967年にスコセッシの長編映画デビュー作品『ドアをノックするのは誰?』で映画デビューしています。


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2021年6月現在、『タクシードライバー』を視聴できる動画配信サービスは以下の通り。

VODサービス

配信状況

Netflix

Hulu

dTV

U-NEXT

(無料トライアルあり)

Prime Video

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映画『タクシードライバー』のストーリー


ここからは本作のストーリーを起承転結でまとめています。


起:ベッツィとの出会いと別れ


ニューヨークでタクシードライバーをするベトナム帰還兵であるトラヴィス(26歳)は腐敗した街への激しい怒りと、孤独感を抱えて不眠症に陥っていました。そんなある日、次期大統領候補チャールズ・パランタイン上院議員の選挙事務所で働いている女性、ベッツィに一目惚れしてしまいます。トラヴィスは、ベッツィを口説くため、選挙事務所に足しげく通いました。同じく選挙事務所で働いているベッツィの友人トムは、トラヴィスに警戒心を示しますが、ベッツィは少し変わったトラヴィスに興味を惹かれデートへ行くことに。そこで、トラヴィスが選んだ場所は、なんとポルノ映画館でした。ベッツィは憤慨し、タクシーに乗って帰ってしまいます。トラヴィスは何度も謝るも彼女は謝罪を聞き入れてくれません。しまいには、選挙事務所に押し入り、彼女に暴言を吐いて追い出されてしまいました。


承:トラヴィスがタクシーから見ていたニューヨークの闇


トラヴィスが車でバックミラーごしに見るのは、ジャンキー・売春婦・人種差別・犯罪者たちばかり。そんな毎日にトラヴィスはうんざりしていました。ある日、トラヴィスがイースト・ヴィレッジで車を走らせていると、まだ幼いであろう売春婦がタクシーの中に逃げ込んできます。結局、彼女はすぐ男にタクシーから引きずり出されてしまいます。彼女はアイリスといって、家出をして12歳という若さで売春をしていました。それを知ったトラヴィスはショックを受け、彼女を気にかけるようになります。そんな中、偶然パランタイン上院議員がお客として乗車しました。汚いニューヨークの街にうんざりしていたトラヴィスはパランタイン上院議員を、トラヴィスは「あなたが当選したら、こんなゴミ溜めのような街は一掃して欲しい」と頼みます。


転:自分でニューヨークの街を綺麗にすることにしたトラヴィス


ベッツィに拒絶され、自信を失っている時、トラヴィスは、再び売春婦として働く少女アイリスを見つけます。そして、『売春婦として働いている少女アイリスを助けたら、自らの手でこの街のゴミを掃除できるのでは?』考え始めました。その後、トラヴィスは客としてアイリスのもとを訪れましたが、彼女は話を聞いてくれません。それでも、トラヴィスは武器を買い集め、体を鍛え、射撃の訓練を重ねました。そして運命の日。自らモヒカン頭をセットし、銃やナイフを仕込みます。トラヴィスは手始めに、ベッツィの上司であるパランタインの暗殺を企てますが、パランタイン上院議員に近づこうとした所をシークレット・サービスに見つかり、やむなく逃げ去ることに。


結末:英雄となったトラヴィス


トラヴィスはその足でアイリスの下へ向かい、売春宿を襲撃。自分も撃たれ重傷を負いつつも、宿にいたポン引き達を全員殺したところで、警官が駆け付けます。自殺を試みるトラヴィスでしたが、肝心の銃が弾切れに。するとトラヴィスは左手で銃を形作り、笑みを浮かべながら頭に指を当てて自殺する素振りを見せ、シーンは切り替わります。

アイリスは故郷へ戻り、トラヴィスはアイリスの両親やマスコミから英雄としてもてはやされました。それからしばらくして、ようやく仕事に復帰したトラヴィス。ある夜、ベッツィがトラヴィスのタクシーに乗車します。トラヴィスは彼女との必要以上の会話を避け、ただ去っていくのでした。


ネタバレ解説:タクシードライバーの考察 


では、ストーリーを理解したところで、映画『タクシードライバー』の理解しづらい、気になるシーンを考察してみました。


トラヴィスが作戦を決行する日にモヒカンにした意味



トラヴィスがパランタイン上院議員を暗殺する前にモヒカンにしていました。


それは、当時、「ベトナム戦争で特殊任務(命が危ないようなもの)に赴く兵士は、モヒカンにした。」という話を聞いた監督のマーティン・スコセッシが採用したからだそう。


トラヴィスは死ぬ覚悟で世直しをしようと考えていたようですね。


”You talkin' to me?”トラヴィスが鏡に語りかけるシーンはロバート・デ・ニーロのアドリブだった


トラヴィスが鏡に映る自分に向かって「俺に用か?(You talkin' to me?)」と語りかけるシーン。


実は、あのシーンはロバート・デ・ニーロのアドリブで、脚本にはただ「鏡を覗き込む」とだけ書かれていたそうです。


後のインタビューで、ロバート・デ・ニーロは


・アメリカのロックミュージシャン、”ブルース・スプリングスティーン”のライブのセリフ

・『禁じられた情事の森(1967年)』の主人公マーロン・ブランドが鏡に話しかけるシーン


からインスピレーションを受けたのだと話しています。


この「俺に用か?(You talkin' to me?)」というセリフは、2005年のアメリカ映画の名セリフベスト100(AFI)で10位に選ばれています。


ちょっとしたインスピレーションから、名シーンを生み出したロバート・デ・ニーロはやはり才ある役者なようですね。


ラストシーンでバックミラーを二度見するのはなぜ? 


最後にトラヴィスがバックミラーを二度見するシーンについて、ネットでいろんな物議を醸しています。


以下は私の考察です。


本作で、トラヴィスは一度何かをターゲットに定めるとそのことに一直線に向かっていくタイプでした。(ベッツィへの好意、暗殺計画、アイリスの救済など...)


そして、ラストシーンのバックミラーを見るトラヴィスの目はその時と同じように見えました。

彼はあの時すでに、次の”対象”を見つめていたではないかと思います。


「ベッツィを気にかけてバックミラーごしに見たのでは?」という意見もありましたが、その可能性は低くそうです。

なぜなら、トラヴィスはベッツィと会話する時、他のお客にするように全てバックミラーごしで、会話も最小限で終わらせていました。

トラヴィスがまだ彼女に気があったとしたら、そんな上手くごまかせないと思うんです。


きっと、新しく自分の心が満たされる『世直し』を知ったトラヴィスには、もうベッツィのことなど頭になかったのではないかと考えます。


トラヴィスの狂気とも思える世直しは、終わったわけではなく、新たに始まったのだと私は考察しました。


ラストシーンの前にトラヴィスは死亡していた? 


売春宿での銃撃戦でトラヴィスは死んで、その後のストーリーは夢落ちだったという解説もありました。


ですが、私はトラヴィスは生きていたと考えます。


そう考える理由は、この作品がベトナム戦争と深いつながりがあること、そして監督のマーティン・スコセッシの作風です。


「10年もの間、戦場で戦い、やっとの思いで帰ってきたのに自分の居場所がない。」

「教養もなく、世間知らずで、女性から見向きもされない。」


そんな帰還兵の心中にある孤独や不満を表現している作品で、トラヴィスが死ぬ結末が用意されているとは私は思えませんでした。


また、監督のマーティン・スコセッシの作品は「腐敗と矛盾に満ちた現実のなかでいかに主人公が苦悩して生き延びていくか」を追及しているものが多く、本作もそれらと同じような結末であると考察します。


感想と考察:映画『タクシードライバー』は名作か?駄作か? 


私は『タクシードライバー』を初めて観た時、「駄作」と判断しましたが、今では「名作」だとはっきり言えます。


その理由は、本作に期待する要素が変わったから。


私が、本作を初視聴した時は、アメリカの歴史を知らず、ただ”エンターテインメント性”を期待していました。

なのでもちろん感想は「意味不明。主人公なんかやばい」でした..。


でも、二回目に”あるベトナム帰還兵のドキュメンタリー”として本作を観た時「名作」だと判断しました。

アメリカ社会やベトナム帰還兵について知ることで、トラヴィスに共感する要素を見つけたからです。


そして、もう一つ、私が『タクシードライバー』名作だと考える理由があります。それは、本作にある「明暗」です。

バナード・ハーマンのサックスの美しい挿入歌

トラヴィスが乗る薄暗いタクシー


ニューヨークの街のきらびやかなネオンネオンの下に映る売春婦・ポン引き・ジャンキーたち
トラヴィスの人と繋がりたい、少女を救いたいという人間性や正義感社会と繋がりたくても上手く繋がれないもどかしさ(定職には就けず、女性から相手にされない)
売春宿を襲撃して少女を助ける⇒救世主上院議員を暗殺する⇒犯罪者

このコントラストが、初めて『タクシードライバー』を視聴した人に違和感(=「理解できない」)を与えるのかなと思いました。


でも、トラヴィス(ベトナム帰還兵)の「善」にも「悪」にも簡単に切り替わってしまうような心の不安定さ、70年代後半のアメリカ社会の「光」と「闇」を表している描写は、エンターテインメント性は見つけにくいですが、社会の本質をついていたのではないかと考えます。


よって、今の私は『タクシードライバー』を「名作」と感じています。


『タクシードライバー』との共通点がある映画を紹介


では、ここからは『タクシードライバー』と似た要素を持っていたり、本作に影響を受けた作品を紹介していきます。


ジョーカー(2019)



ジョーカーの監督トッド・フィリップスはインタビューで「『ジョーカー』にはタクシードライバーの要素を多く入れた。」と話しています。

有名なのが手で銃の形を作り、頭を撃つジェスチャーですが、他にも「善」とも「悪」とも捉えられる主人公アーサーの言動や、街をメインで映し、アーサーを小さく見せる撮影方法、「悲劇が喜劇となる」というコンセプトなど、『タクシードライバー』にある明暗のコントラストと類似する部分があります。

また、『ジョーカー』が上映されたのは2019年ですが、時代設定は80年代です。なので、70年後半に上映された『タクシードライバー』と似た雰囲気が感じられます。


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ファイト・クラブ(1999年)

『ファイト・クラブ』も『タクシードライバー』の影響を受けていますね。


「主人公が不眠症」「何か自分の人生を輝かせるきっかけがほしい、男になりたい、変わりたい」「資本主義社会への怒りを抱えている」など・・。そして面白いのが『ファイト・クラブ』の名のない主人公が「トラヴィス」と呼ばれているところ。タクシードライバーよりエンターテインメント性(ブラピの肉体美)もあります。


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映画『タクシードライバー』のネタバレ解説まとめ 


以上、映画『タクシードライバー』のネタバレ解説でした。


この記事を読んで本作をもう一度視聴してみたいと考えている方には、「U-NEXT」と「Amazon Prime Video」が無料トライアルがあるのでおすすめです。

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※本ページの情報は202106月時点のものです。最新の配信状況は各動画配信サービスサイトにてご確認ください。

執筆
あいづ

好きな映画監督はタランティーノ。英語・フランス語・スペイン語を映画やドラマから勉強するのが好きです。最近チャイと和菓子にハマってます。

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