プロバイダーサービスTOP 接続サービス オプションサービス キャンペーン サイトマップ

アナウンス 各種手続き 設定マニュアル 技術情報 FAQ お問い合わせ窓口
プロバイダーサービスTOP > 会員サポート > 設定マニュアル > ダイヤルアップ接続各プラン設定・接続方法 > アナログモデムを利用する上での注意


設定マニュアル[インターネット接続設定]


ダイヤルアップ接続各プラン接続・設定方法

アナログモデムを利用する上での注意
モデムは、本来人間の声を送るために作られたアナログ回線網をインターネットやパソコン通信で利用するため、パソコンで処理するデジタル信号をアナログ信号に変換し(またはこの逆の変換を行ない)データを流す役割を果たしています。ですので、モデムや電話回線にノイズが混入すると、通信速度が低下したり回線自体が切断されてしまうことがおきるわけです。

以下に、モデムを利用する上でできるだけ安定して通信できるためのチェック項目をご案内いたしますので、
■ モデムの最高速度で接続しているわりには遅い。
■ たびたび切断される。
■ ユーザ認証で切断される。
などで、お困りの方は是非一度確認してみてください。
まずは環境をチェックしてみましょう。
普通に電話しているとノイズ音が聞こえる。
壁から出ている電話線を電話機へ極力短くして通話してもノイズ音が聞こえる場合は、NTT側に電話回線のチェックをお願いしてください。
NTT113サービスセンター
電話番号:113
受付時間:AM9:00〜PM9:00(PM9:00〜AM9:00までは録音テープでの対応)
できるだけ短い電話線を。
もともと電話機で音声通話のために利用されていたものですので、非常にノイズに弱くなっています。家電製品などの近くを経由させて、引き伸ばしたり、束ねて利用するとそれだけノイズが混入しやすくなります。できるだけ短いものを利用しましょう。
電話線の配線やモデムの配置にも気配りを。
テレビ、ラジオ、冷蔵庫などの家電製品はもちろん、パソコン本体、ディスプレイ、スピーカーからのノイズも要注意です。電話線や外付けモデムはできるだけ離して配置することをお勧めします。(モデム、特に内蔵モデムもノイズ対策を施してありますが、念には念を。)
電話線の分岐にも要注意。
壁から出ている電話線を二股に分岐するのは、避けてください。分岐点の抵抗値があがりノイズが発生してしまいます。
電話機やFAXがネックになっていることも。
電話線を分岐せずに、モデムのphoneジャックから電話機やFAXを接続するのが正解ですが、これが原因でモデムにノイズが混入しているケースもあります。phoneジャックの配線をはずして、接続できるようになった場合は、モデムの欠陥も考えられます。一度モデムメーカーにご相談ください。
ゼロ発信などの外線発信が必要ですか?
ゼロ発信などの外線発信を利用するということは、PBX(電話交換機)を経由して接続していることになります。ここでノイズが混入されているケースも考えられます。よほど高性能な交換機でなければ、接続しても28800bps〜26400bpsくらいに制限されてしまいますので、お困りの場合は交換機メーカーにご相談ください。


モデムには問題ありませんか?
モデム固有の問題ではありませんか?
モデムメーカーのサポートページの情報を確認してみてください。また、モデムメーカーがあえてホームページに公開していない情報もありますので、モデムメーカーに問い合わせてみるの一つの方法です。
設定ファイル(ドライバ)やファームウェアは最新ですか?
TAやルータなどは機能拡張のために頻繁にファームウェアがバージョンアップされ、合わせて問題点も改善される傾向にありますが、モデムも同様です。新しい設定ファイルを利用してモデムをセットアップしなおしたり、ファームウェアをバージョンアップすることで、格段に接続状況が改善されるケースも良くあります。一度メーカーのホームページでご確認ください。
モデムの設定に問題ありませんか?
モデムには、エラー訂正、データ圧縮など接続を安定させたり、データの送受信を効率良く行うための機能がついてるのが普通です。理由がない限り設定は有効にしてください。
※14400bps以下のモデムでは、上記の機能を装備していない可能性が高いです。その場合は設定を解除しないと不具合のでる可能性もございます。
Windowsの場合は、「コントロールパネル」→「モデム」→「プロパティ」→「接続」→「詳細」で「エラー制御を使う」にチェックがつけると有効になります。また、「ダイヤルアップネットワーク」→「接続アイコン」を右クリックして「プロパティ」→「接続の方法」の「設定」→「接続」タブ→「詳細」で接続アイコン毎に設定することもできます。


接続速度を下げてみましょう。
もともと電話に利用していた電話回線を利用してインターネットをするわけですから、接続速度が低いほどノイズには強くなり、安定して接続できるようになります。上記の点を見なおしてもメーカーに問い合わせても改善されない場合や以下の点でお困りの場合は、ATコマンド(とSレジスタ)を利用してモデムの最高速度を制限してみましょう。
※33600bpsで接続しているから33600bpsで常に通信しているわけではなく、アナログ回線では動的に最高速度は上下しています。31200bpsのように一段階接続速度を下げることで、逆にスムーズにデータが流れるようになり、結果的にはパフォーマンスが向上するケースもあります。

■ 上記の点には問題ないが、接続が不安定。
■ 交換機を利用しているせいか、接続が不安定。
■ 新しい設定ファイルもファームウェアもリリースされていないようだ。
■ 生産中止されたモデムでファームウェアのバージョンアップも期待できない。
■ 接続速度が速すぎるのか、接続してもデータの流れが不安定。
■ モデムの最高速度で接続しているが、徐々に速度が低下しているみたい。
【ATコマンドを利用する個所と注意】
[ Windows ]
「コントロールパネル」→「モデム」→「プロパティ」→「接続」→「詳細」→「追加設定」に以下のATコマンドを記述します。※「ダイヤルアップネットワーク」→「接続アイコン」を右クリックして「プロパティ」→「接続の方法」の「設定」→「接続」タブ→「詳細」→「追加設定」の設定の方が優先されます。ATコマンドはATを除いて記述してください。例えば「AT+MS=11,,,33600」の場合は、「+MS=11,,,33600」と記述します。

[ Macintosh ]
Open Transport PPPのCCLファイルを最新のものを利用することで接続速度を下げたり、安定して接続できるようになる場合もございます。ATコマンドを使用される場合は、Free PPPなどコマンドを設定できるPPPソフトをご利用ください。


【V.90モデムの場合】
AT+MS=12,,,最高速度
V.90規格での通信速度は、次のように決められております。
56000/54667/53333/52000/50667/49333/48000/
46667/45333/42667/41333/40000/38667/37333/
36000/34667/33333/32000/30667/29333/28000/
Q1.
いつも52kbpsや50kbpsで接続されるが、途中でデータの流れがとまったり、切断されてしまう。
A1.
基本的に通信速度が遅くなるほど、ノイズの影響を受けにくくなります。「AT+MS=12,,,48000」や「AT+MS=12,,,46667」で設定し、少し速度を落として接続してみてください。

Q2.
どうも33.6kbps以上で接続されない。ATコマンドで34667bpsまで下げたけど、状況が変わらない。
A2.
AT+MS=11」と設定すれば、最初からV.34規格(最高速度33.6kbps)で接続するようになります。それでも接続できない場合は、 「AT+MS=11,,,31200」のように最高速度を少し下げて接続してみてください。※詳しくは【V.34モデムの場合】をご覧ください。

K56Flexにも対応しているモデムでしたら、「AT+MS=56」と設定すれば、最初からK56Flex規格で接続しにいきます。 それで接続できるようになるケースもございますが、ダメな場合は「AT+MS=56,,,最高速度」でもお試しください。 最高速度については、【K56Flexモデムの場合】をご覧ください。


【K56Flexモデムの場合】
AT+MS=56,,,最高速度
K56Flexでの通信速度は、次のように決められております。
56000/54000/52000/50000/48000/46000/44000/
42000/40000/38000/36000/34000/32000
Q1.
いつも52kbpsや50kbpsで接続されるが、途中でデータの流れがとまったり、切断されてしまう。
A1.
基本的に通信速度が遅くなるほど、ノイズの影響を受けにくくなります。「AT+MS=56,,,48000」や「AT+MS=56,,,46000」で設定し、少し速度を落として接続してみてください。

Q2.
どうも33.6kbps以上で接続されない。ATコマンドで34000bpsまで下げたけど、状況が変わらない。
A2.
「AT+MS=11」と設定すれば、最初からV.34規格(最高速度33.6kbps)で接続するようになります。それでも接続できない場合は、 「AT+MS=11,,,31200」のように最高速度を少し下げて接続してみてください。※詳しくは【V.34モデムの場合】をご覧ください。

K56Flexにも対応しているモデムでしたら、「AT+MS=56」と設定すれば、最初からK56Flex規格で接続しにいきます。 それで接続できるようになるケースもございますが、ダメな場合は「AT+MS=56,,,最高速度」でもお試しください。 最高速度については、【K56Flexモデムの場合】をご覧ください。


【X2モデムの場合】
DTIでは、V.90とK56Flexに対応した機材を導入しておりますので、X2規格では33.6kまでの接続となります
Q1.
いつも33.6kbpsで接続されるが、途中でデータの流れがとまったり、切断されてしまう。
A1.
AT+MS=11」と設定すれば、最初からV.34規格(最高速度33.6kbps)で接続するようになります。それでも接続できない場合は、 「AT+MS=11,,,31200」のように最高速度を少し下げて接続してみてください。※詳しくは【V.34モデムの場合】をご覧ください。


【V.34モデムの場合】
AT+MS=11,,,最高速度
V.34での通信速度は、次のように決められております。
(28.8kbpsモデムをご利用の場合は、最高速度も28800までとなります。)
33600/31200/28800/26400/24000/21600/19200/
16800/14400/12000/9600/7200/4800/2400/
Q.
いつも33.6kbps(28.8kモデムの場合は28.8kbps)で接続されるが、途中でデータの流れがとまったり、切断されてしまう。
A.
基本的に通信速度が遅くなるほど、ノイズの影響を受けにくくなります。33.6kモデムの場合は、「AT+MS=11,,,31200」、28.8kモデムの場合は、「AT+MS=11,,,26400」と設定し、少し速度を落として接続してみてください。


【AT+MSのコマンドが利用できないモデム】
LT Win Modemや富士通FMV、IBM Aptivaの内蔵モデム(Rockwell HCF chips採用モデム)など、AT+MSのコマンドではモデムが応答しなくなる場合もあります。この場合はモデム独自のコマンドを利用する必要がありますので、モデムのマニュアルをご覧いただくか、メーカーにお問い合わせください。

また、【速度制限用ATコマンド集】も参考にしてみてください。


それでも改善されない場合は、
DTIエンジニアリングサポートまで以下の情報を添えて、ご連絡ください。
■ご利用のアクセスポイント
■ご利用の環境(パソコン名、モデム名、ファームウェアのバージョン等)
■ご利用の時間帯
■症状
■Windowsの場合は、「モデムログ」と「PPPログ」 ※取得方法は「こちら



▲このページのトップへ戻る



コピーライト表記 個人情報保護免責条項利用規約