『ジャンプ+』にて連載中の、宇宙人・幽霊・妖怪・都市伝説・地底人・異世界人、何でもありのファンタジーオールスターバトル漫画「ダンダダン」。
この記事ではそんな「ダンダダン」に登場する最初のボスであり、マスコットキャラクターでもある「ターボババア」について解説&考察していきます。
<この記事でわかること>
・都市伝説としてのターボババア
・「ダンダダン」でのターボババア
・作中のかわいいターボババア
・ターボババアの強さ考察
・ターボババアの過去考察
更新日:2024-9-18
<プロモーション>
『ジャンプ+』にて連載中の、宇宙人・幽霊・妖怪・都市伝説・地底人・異世界人、何でもありのファンタジーオールスターバトル漫画「ダンダダン」。
この記事ではそんな「ダンダダン」に登場する最初のボスであり、マスコットキャラクターでもある「ターボババア」について解説&考察していきます。
<この記事でわかること>
・都市伝説としてのターボババア
・「ダンダダン」でのターボババア
・作中のかわいいターボババア
・ターボババアの強さ考察
・ターボババアの過去考察
別名「ターボばあちゃん」「100キロババア」「ジェットババア」など、地域によって様々な呼び方をされ見た目や内容も若干異なるが、どれも高速移動する同一ババアである。
高速道路へ現れ時速100kmほどで走る自動車と並走する脚力を持った着物姿の老婆。
最高速度は時速140kmにもなるといい、車を追い抜いた背中を見るとそこには「ターボ」と書かれているという。
兵庫県の六甲山でほぼ同じ話が語られており、そこで登場する高速ババアは「ターボ婆ちゃん」と呼ばれる。
福岡県では「着物の老人」と呼ばれる老婆が四つん這いで走るとされており、ここの言い伝えのババアの場合は、彼女に捕まると事故を起こしてしまうという。
しかし、基本的にターボババアの逸話は無害なものが多く、事故が起こるのも、高速で走るババアに運転手が驚き転倒してしまっただけという、都市伝説の中では回避が容易な部類の怪異である。
並木伸一郎いわく、進化すると完全体「ハイパーババア」に。
さらに進化して究極体「光速ババア」になるらしい。
ターボババアは成熟期だった?
ターボババアの起源ははっきりとはしていないが、存在が広がり始めたのは1990年ごろからとされている。
●ババア都市伝説にしがちな日本 山姥から始まり、現代にも様々なババア関連の都市伝説が存在している日本。 ターボババアの派生ババアとして「ジャンピングババア」「ポッピングばあちゃん」「みかんババア」など様々なスーパーババアが存在している。 |
#ダンダダン
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トランスフォームビジュアル公開‼https://t.co/ffV5iqxikL pic.twitter.com/Y9IL7dzuhW
主人公・高倉健(通称:オカルン)が同級生の女の子・綾瀬桃(通称:モモ)に教えてもらった心霊スポットのトンネルに現れた怪異。
「“イチモツ”しゃぶらせろ」
『ターボババアに追いかけっこで“抜かれた”ら呪われる』っていう都市伝説と『抜く』をかけてる…? |
出会い頭に「イチモツしゃぶらせろ」と言われ、つい走って逃げてしまったオカルンはターボババアに呪われ体を乗っ取られる事となってしまう。
ターボババアは呪った相手を媒介に呪いを拡散することができ、ターボババアの呪いを宿した宿主(オカルン)が視認した相手も呪い殺すことができる。
なおこの呪いは結界も貫通する。
龍幸伸先生が公開してくれている原稿
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ターボババア恐すぎ#ダンダダン #dandadan pic.twitter.com/1W6eEEcOz7
もともとターボババアは日本全国の高速道路に出没する移動型の近代妖怪。
しかし、作中ではとあるトンネルにしばらく滞在していた。
その理由は、トンネルにいる少女たちの地縛霊。
連続少女バラバラ殺人事件の現場だったトンネルには、非業の死を遂げた少女たちが地縛霊となって囚われていた。
「ダンダダン」におけるターボババアの出現場所には、必ず理不尽な死を遂げた少女の幽霊がおり、ターボババアは少女の幽霊たちに寄り添い慰めていたのではないかと言われている。
「ダンダダン」のマスコットキャラクター・ターボババア(in招き猫)。
シンプルに口が悪く、ダブスタ発言をかますクソババアだが、そんなババアも無力化されてしまえば可愛いマスコットキャラ。
過去グッズ
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ターボババア
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ここでは、そんな愛すべきクソババアの個人的に好きなところをまとめました。
「ババアが現れるのは決まって理不尽な死をとげた少女の霊がいる場所だった。」
「ターボババアはたぶん、成仏できねぇ少女のとこへ行って慰めて回ってたのかもしれねぇ。」
現実の都市伝説にはない、ターボババアの一面。
「ダンダダン」の世界にいる妖怪たちは、もともと人間であることが多く、このターボババアにも何か過去がありそうで気になりますね。
ひょんなことから能力をオカルンに残したまま招き猫に閉じ込められてしまったターボババア。
星子といっしょに美味しいごはんを食べたり、オカルンのリュックに紛れ込み学校について行って疑似キャンパスライフを楽しんだりと、意外と招き猫生活を充実させるターボババア。
無力化されても口数は減らず、何かあるたび罵倒とともに妖怪の解説をしてくれるツンデレな側面を見せてくれる。
このあたりからターボババアのマスコット化が始まった…。
「ターボババア…一緒にいてくれてありがと…!」
「星子の大事なもんを、ほっとくわけにはいかねぇだろがい!」
単行本のおまけ漫画で星子と仲良さそうに暮らすターボババア。
星子相手にはそこそこ気を許しているのか、友情を感じているのか、呪行李に捕まったまま出られなくなってしまったモモを「星子の大事な孫」と呼び、寄り添い続けた。
なお、その後一瞬で掌返しするツンデレも見せる。
ターボババア、なんだかんだ主人公たちとの生活楽しんでいたよね…。
ババア…。
寂しいなぁ
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なんやかんや、みんなの事好きで戻ってくるであってほしい
みんなはもうターボババアのこと好きなやーつ
てか今更ターボババア無しのダンダダンはやだ笑 pic.twitter.com/1Y7PhuaSEH
ダンダダンにおけるターボババアの能力 |
ターボババアとかけっこをして負けると呪われる。 その呪った相手を媒介に呪いを拡散することができ、ターボババアの呪いを宿した宿主が視認した相手も呪い殺すことができる。 なおこの呪いは結界も貫通する。 また、幽霊たちから慕われているようで、ターボババアが協力を呼びかけると墓地の幽霊や少女たちの地縛霊が助けに駆けつけてきてくれる。 幽霊たちにとっては良きババアなのだろう。 ついでに年の功なのか、様々な怪異に精通している。 |
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そんなターボババア、序盤では主人公たちの前に立ちはだかった強敵でしたね。
オカルンと合体してからも、ターボババアの能力はかなり有用性があり、様々な場面で役に立っていました。
では実際、ターボババアの強さとはどれほどなのでしょうか?
作中での活躍と、現実での知名度などを踏まえて、作中に登場した妖怪を勝手に格付けしてみます。 そこから、伝説上では攻撃能力の無いターボババアが、作中の妖怪の中ではどれほどの強さなのかを考察していきます。 |
暫定、作中最強の妖怪。
近代妖怪であるが、あまりにも強すぎるため誰も払うことができずそのままにされている。
主人公たちが苦戦した宇宙人「深淵の者」の軍隊を一瞬にして無力化する。強い。
江戸時代から存在を確認されている妖怪で、「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」にも登場し知名度も高い。
「ダンダダン」では空を猛スピードで飛び、頭(傘の先端)から衝撃波を放つ。
ターボババアも認める強さで、悪魔のメルヘンカルタに操られたときは強敵となって立ちはだかった。
伝説では妖怪ではなく異能として書かれているが、「ダンダダン」では死んだ男の子が妖怪に転身した存在。
その怨念は凄まじく、星子でも完全に払うことはできなかった。
能力は凶悪で恐ろしいが、中身が「遊びたいだけの子供」なので思考回路がシンプル。
明治43年『遠野物語』にて徳島県三好市山城町上名の民間伝承として記述されている。
日本では「子泣き爺」の名前で知られる、古く知名度のある妖怪。
「ダンダダン」では、声を用いて重力を操る妖怪として登場。
2008年ごろからSNSで拡散され存在を認知された、近代妖怪。ターボババア曰く「三下の新人(ルーキー)」。
伝説上では2003年に投身自殺をした女性が怪異となった存在と言われている。(作中では事実として描かれている)
「ダンダダン」でもおおよそ都市伝説の通りの能力・性質を持つ。
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ターボババアを慕う、少女の霊たち。
合体して巨大なサワラガニの姿になるが、知能はそれほど高くはなく、特殊な能力もない。
警戒するべきはそのデカさのみ。
ただし、ターボババアと合体することによりパワーアップする。
学校の怪談の定番、走る人体模型。ババア曰く「雑魚」。
能力は雑魚だが、邪視に取り憑かれたジジを拘束するのに活躍する。
暫定1位 |
口裂け女(カシマレイコ) |
アンブレボーイ(から傘お化け) |
|
邪視 |
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オンブスマン(子泣き爺) |
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ターボババア |
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アクロバティックさらさら |
|
少女たちの地縛霊 |
|
暫定下位 |
走る人体模型 |
ジャンプ漫画の路線から鑑みても、ターボババアの強さの立ち位置はこのくらいではないでしょうか。
強すぎず、弱すぎず、主人公たちが仲間と力を合わせて強敵と戦った時に「頑張って倒した感」が出て、主人公たちの成長の一助となるレベル。
伝説上では「足が速い」以外に特殊な能力がなく、「ダンダダン」にて脚色された部分も多いため、伝説上で既に能力が確立されている妖怪や、作中で無類の強さを見せたキャラには及ばないだろう、と考えました。
●余談:他作品での評価 ATLASが提供するゲーム「真・女神転生シリーズ」に登場する悪魔たちは、合体時のレベルがその悪魔の評価となります。 作品ごとにその評価は異なりますが、カシマレイコとターボババア(100キロばばあ)が同時に登場した「ペルソナ2罰」では「100キロばばあ:Lv.37」「カシマレイコ:Lv.32」と、2体ともそれほど評価に差はありませんでした。 なお、「ソウルハッカーズ」のターボババアはLv.9で登場。ざっk…。 |
ダンダダンに登場する日本の妖怪や都市伝説たちの大半が「元は人間」だった存在です。
・アクロバティックさらさら 子供を理不尽に奪われた元バレリーナの母親 |
・邪視 生贄として理不尽に殺された子供 |
・口裂け女(カシマレイコ) 空襲により死んだ女性 |
・オンブズマン 佐脇凛とアイドルになりたかった少女 |
・アンブレボーイ(から傘お化け) 溺死した少年? |
人体模型さんなど、そういう背景がなさそうな妖怪・都市伝説も登場していますが、強力な妖怪・都市伝説が軒並み「元人間」というのを鑑みると、ターボババアにも生前というものがあるような気がします。
そんなターボババア、どうやらサンジェルマン伯爵に多大なる“怨”を持っているご様子。
ターボババアがセルポ星人の通信機器(記憶媒体?)から、サンジェルマン伯爵らしき存在が地球を侵略しに来た宇宙人「深淵の者(クル)」と行動をともにしているのを知った時、恨みのこもった表情で「ハイパージジイ」とこぼしました。
現実の都市伝説上、サンジェルマン伯爵が日本で確認されたのは1984年から。
ターボババアの存在が広がり始めたのは1990年ごろ。
もしターボババアが元人間だとするならば、おおよそマイカーが普及し始めた1966年(昭和41年)~1990年までに生きていた人物ではないでしょうか。
そうすると、サンジェルマン伯爵との因縁は生前から引き継ぐ恨みかもしれません。
邪視も自身を供物にした主犯格を覚えており執拗に殺そうとしていましたし、口裂け女(カシマレイコ)も空襲を思わせる宇宙人の侵略に怒り狂っていました。
妖怪となった存在の生前の恨みはとんでもなく深そうなので、ターボババアがサンジェルマン伯爵を見て怖い顔をするのも、生前の恨みかも…?というか、年代的には死因に関わっているかも…?
「ダンダダン」の世界でのターボババアは「少女の無念に寄り添う心優しい老婆」という側面があるため、サンジェルマン伯爵との因縁が人間時代にあるとするならば、なにか男女関係のトラブルがあったかもしれません。
ヒトが特定の属性に対して優しくなる場合、それは「自身の経験からくる憐憫」であることが多いと思われるので。生前、自身の娘がサンジェルマン伯爵に誑かされて捨てられたとか、なんらかの関連性があるかもしれません。
しかしこのターボババア、近代妖怪にしては邪視のような古い存在についてもずいぶん詳しい様子でした。
「邪視は信用しちゃいけない」なんて忠告、実物を知りなおかつ“邪視に痛い目見た経験・知識”がなければできないですよね。
まぁ、全国各地を走り回るターボババアだから、妖怪になってからそういった知識を蓄えていった可能性も大いにありますが…それは置いておいて
仮に生前のターボババアがサンジェルマン伯爵と接触していたとするなら、ターボババアの生前は星子のように霊能力があり、かつ、オカルンのようにオカルトに興味があった人物だったかもしれません。
つまり、作中のサンジェルマン伯爵が三丈目になって主人公たちに接触してきたのと同じようなことを、生前のターボババアにも行っていた可能性ですね。
そしてターボババアはサンジェルマンの口車載せられ、みごと危ない橋から滑り落ち、現在のターボババアとなった、みたいな。
[第163話]ダンダダン – 龍幸伸 | 少年ジャンプ+ [ https://t.co/nfGROcvBrG ]
— Kenta (@Kenta18283446) July 29, 2024
なるほど、流石のサン・ジェルマン伯爵
そして、まさかのタイトル回収
相変わらず、まったく先が読めない、素晴らしい pic.twitter.com/38nemm4ppB
妖怪になってからの因縁であれば、サンジェルマン伯爵の「オカルトコレクション」に関係があるかもしれません。
サンジェルマン伯爵の手持ちのコレクションには、ターボババアの親戚(派生妖怪)であるジャンピングババアがいました。
古今東西、ありとあらゆる怪異をコレクションする伯爵は、その過程でターボババアの地雷を踏み抜いているかもしれませんね。
執筆時点の最新話では、ターボババアの呪いを完全に解き、主人公たちの元から去ってしまったターボババア。 今どこで何をしているのか…。もしかしたら、サンジェルマン伯爵に一矢報いるための準備を虎視眈々と行っているかもしれませんね。 |
原作 |
龍 幸伸 (集英社「少年ジャンプ+」連載) |
監督 |
山代風我 (「四畳半タイムマシンブルース」副監督) |
構成・脚本 |
瀬古浩司 (「ドロヘドロ」ほか) |
制作 |
サイエンスSARU (「DEVILMAN crybaby」ほか) |
キャスト |
モモ<綾瀬 桃>/若山詩音 オカルン<高倉 健>/花江夏樹 星子/水樹奈々 アイラ<白鳥愛羅>/佐倉綾音 ジジ<円城寺 仁>/石川界人 ターボババア/田中真弓 セルポ星人/中井和哉 |
DMM TVサービス概要 |
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550円(税込) |
配信数 |
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特にアニメに力を入れているサービスとなっており、アニメ配信数は約5,900本以上と豊富な品揃え。
アニメ作品の配信に力を入れているほか、芸人たちが過酷なロケに挑むバラエティ『大脱出』や、人気漫画を原作とするドラマ『ケンシロウによろしく』など、ここでしか見ることのできない魅力的なオリジナル作品の配信も充実。
そんなDMM TVには30日間の無料トライアルが用意されています。この無料トライアルを利用することで、『ダンダダン』を見放題で視聴することが可能です!
期間内に解約すれば料金は発生しないので、まだ無料トライアルを利用していない方は、ぜひ1度試してみてください。
▼DMM TVの無料トライアルについて詳しく解説した記事をチェック!
「ダンダダン」の怪異たちの脚色って「伝説では知られていない裏話」感あってとっても良い脚色ですよね。
他の作品ではそれほど強い妖怪として扱われることのないターボババアにも「少女の霊に寄り添うババア」「サンジェルマン伯爵との因縁」と、都市伝説にはないババアの裏事情があって、それ故に「幽霊に慕われている」みたいな都市伝説にはないババアの強さが表現されてて、良いですよね。
火薬とファンタジーと筋肉が好き。趣味はボディメイク。ポケットに無限大な夢を詰め込んで冒険に出かけたい人生だった。アウトラインギリギリをアクロバティックに疾走したい。